東北地方太平洋沖地震及び津波に関する要望書（平成23年4月7日）

農林水産大臣 鹿野 道彦 様

　3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震及び津波による災害の復旧・復興につきましては、多大なる御支援と御協力を賜り、深く感謝申し上げます。
　今般の災害は、地震によって発生した大津波が沿岸各地に想像を絶する壊滅的な被害をもたらし、被害の全容は未だ把握できていないものの、その状況は筆舌に尽くしがたいものとなっています。
　林業分野におきましても、防潮林や防潮堤など県民の命と暮らしを守る海岸保全施設が壊滅的な被害を受けたほか、沿岸地域に立地する合板・製材工場や森林組合等において、役職員の死亡や行方不明、施設・設備や機材の流失といった甚大な被害を受けております。
　特に、九戸郡野田村の市街地を守ってきた前浜地区の防潮林や防潮堤は大津波により全損し、常に高潮にさらされる危険な状況となっていることから、国の強力な支援を得ながら早急に復旧する必要があります。
　また、県産木材の需要の多くを占める合板工場等が壊滅的な被害を受け、川上の木材流通の停滞を招くなど大きな影響が出ていることから、これら工場の早期復旧や県産木材の緊急的な流通対策を強力に支援する必要があります。
　国におかれましては、今回の未曾有の災害に鑑み、復旧から復興まで手厚い対策を講じていただきますよう強く要望いたします。