二戸市地域おこし協力隊 鈴木 伸治 さん

ページ番号1050002  更新日 令和6年3月13日

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 二戸市地域おこし協力隊「漆林フォレスター」の鈴木伸治です。「漆林フォレスター」の活動について紹介します。

 まず、二戸市は生産量、品質ともに日本一を誇る漆の産地です。国内生産量の75%を占め、二戸市産の漆は、京都・鹿苑寺金閣や平泉・中尊寺金色堂など、日本を代表する国宝建造物の修理の際に使用され、現在も東照宮を始めとする日光二社一寺の修理にも使用されています。

 私の主な活動は、ウルシ苗の栽培です。漆が今後も持続的に生産できるよう、地元の浄安森林組合のご指導の下、苗の生産や植栽、漆林の整備などを行っています。

 春に種をまいて発芽したウルシ苗が出荷できるようになるまで、2~3年かかります。秋になると、苗を1本1本掘り起こして寝かせ、寒風や霜の害を防ぐために雪の下で冬を越させます。現在、この冬越し作業を行っています。苗は、来春に雪が解けたら植え替えます。

このようにして育てた苗を、令和3年は春に約2万本、秋に約9千本出荷することができました。

 ウルシの種は発芽しにくく、苗を生産するには沢山の種をまかなければなりません。また、発芽を促すのに使用する濃硫酸は、取扱いに注意が必要です。そこで、より安全で簡便な方法で発芽率を向上させたいと思い、現在、試行錯誤をしています。ウルシ苗を安定して生産できるよう、頑張っていきたいと思います。

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