二戸市地域おこし協力隊 金山 昌央 さん

ページ番号1048937  更新日 令和6年3月13日

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 二戸市地域おこし協力隊「うるしびと」の金山昌央です。「うるしびと」の活動について紹介します。

 主な活動は漆掻きの研修です。「漆掻き」について簡単に説明しますと、文化財や漆器に使われる漆を、ウルシの木から採取する仕事です。二戸市は漆の一大産地で日本産漆の約75%を生産しています。しかし、日本国内で流通している漆の内、日本産漆の割合はわずか6%ほど。現在、日本産漆のほとんどは、国内の重要文化財や国宝の修理に使われています。

 研修で学んでいる漆掻き技術は、令和2年12月、ユネスコ無形文化遺産にも登録された技術です。漆掻きは専用の道具を使って行います。カマで木の表面を削りながら滑らかにし、カンナで傷をつけ、ヘラで掻き採る。この作業を、6月の入梅の頃から10月下旬まで、ひたすら繰り返します。約半年間かけて、1本の木からおよそ200gの漆を採取できます。最後の一滴まで丁寧に掻き採り、最終的に伐採します。伐採した根から新たな芽が出てきますので、それを育てていくことで、10年~15年後にまた漆を採取できるようになります。

 私は、令和3年の6月から研修が始まりましたので、「漆掻きの1年」をまだ体感していません。令和3年は漆掻きの技術を最大限身に着けることを目標に、積極的に取り組んでいきたいと思います。

写真:金山 昌央さん

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