知事からのメッセージ 平成27年6月
ID番号 N36782 更新日 平成27年7月1日
平成27年6月19日
6月16日から19日にかけて、いわて花巻空港発着の国際定期チャーター便を利用して、台湾を訪問しました。
私を団長に県内関係市町や商工・観光関係者で構成する総勢29名のミッション団を結成し、岩手県の観光・物産の情報発信や、花巻空港への国際定期便就航の実現、本県と台湾との相互交流の拡大を図ることを目的として訪問したものです。
滞在中は、花巻空港にチャーター便を運航している中華航空などが主催する観光物産イベント「2015新・日本旅遊節」の開幕式に参加したほか、台湾政府や中華航空に対する花巻空港へのチャーター便の運航拡大と国際定期便化の要望、台湾県人会等との交流を行いました。
花巻空港への国際定期便化については、中華航空から2017年を目標に実現したいとの意向が示されました。また、今年の10月には、台湾南部の主要都市である高雄と花巻空港間で約6年ぶりとなるプログラムチャーター便を就航させる計画の説明もあり、県も目標を共有し、実現に向けて一緒に準備を進めてまいります。
台湾は、本県を訪れる外国人宿泊客の約6割を占めています。東日本大震災津波により一時、台湾から本県への観光客が激減しましたが、各方面の御努力により、昨年の台湾からの延べ宿泊者数は震災前の2割増の43,150人となっています。
今後も、岩手と台湾との往来が増え、相互の観光・文化交流・経済交流が一層活発なものとなるよう、努めてまいります。
平成27年6月27日
6月27日、平泉町の中尊寺本堂で、「平泉世界遺産の日」シンポジウムを開催しました。
平泉の文化遺産が世界文化遺産に登録された6月29日を「平泉世界遺産の日」とする条例が、昨年制定されました。本シンポジウムは、これを記念し、県民の皆様とともに、あらためて平泉文化遺産の価値を考える機会にしたいと考え開催したものです。
当日は、平和祈願法要が行われた後、シンポジウムを開催、様々な形で文化の継承・保存に携わり、地域に貢献されてきた方々をお招きし、講演やパネルディスカッションを行いました。
平泉の文化遺産は、かけがえのない貴重な財産です。この世界遺産に込められた“あらゆる生命を尊び、共に生きる”という共生の理念は、時代を超えた世界共通の価値であり、争いの絶えない今の時代にこそ世界に必要とされる大切なメッセージでもあります。私たちは先人から受け継いだ理念を国内外に発信し続け、後世に語り継いでいかなければなりません。
また、共生を軸とし、平穏を理想とする平泉の理念は、東日本大震災津波からの復興を目指すうえでも重要なものでもあり、この理念が多くの方々の心に根付くことにより、復興の将来像は、より希望に満ちたものになっていきます。
来年、平成28年は、世界遺産登録から5年という節目の年であり、また、「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」開催の年でもあります。県としても、このような機会に、より一層の情報発信に努めるとともに、市町村や関係団体と連携しながら、平泉世界遺産の継承に取り組んでまいります。
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