7 しだみだんご

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ページ番号1014853  更新日 平成31年2月20日

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市町村:野田村
氏名・団体名等:しだみ伝承グループ(食の匠)

料理の紹介

「しだみ」とはどんぐりのことで、凶作年でも実ること、栄養があること、味が良いこと、貯蔵性が良いことなどから、救荒食品として保存されていたものであるが、自然食品ブームのあおりで注目されてきた。
小豆やいんげんの『あん』にはない独特な香り、味が好まれ黒砂糖とよくなじむ。

下準備

  1. しだみ(どんぐり)は天日でよく乾燥させて皮をとる。(うすでついたり、ビニール袋に入れてたたいたりするとよい)
  2. 灰水(あくみず)で渋みをとりながら、柔らかく煮る。灰水は何回も取り替えながら、10時間から15時間煮る。
  3. 煮たしだみの水気を切り、手でつぶす。(この状態のものを500グラム用意する)

(注)灰水の作り方
木炭1キログラムを水1升に入れてかき混ぜ、さらしの布を敷いたザルにあけて濾す。

作り方

材料(20個分)

  • 小麦粉 1キログラム
  • しだみあん 500グラム
  • 黒砂糖 150グラム
  • 白砂糖 400グラム
  • 塩 少々
  • 熱湯 400cc

作り方

  1. しだみに黒砂糖と白砂糖、塩少々を混ぜて、あんを作る。
  2. 小麦粉に熱湯を入れ、耳たぶくらいの柔らかさに練り、だんごの皮を作る。
  3. 皮とあんを20等分にし皮であんを包む。
  4. 蒸し器にだんごを並べ、15分から20分蒸す。

料理のポイント

  • 天日干ししたしだみは長期保存することができる。
  • だんごを茹でる場合は、沸騰したお湯に入れ浮き上がってきたら取り出し、水にとって冷ましたらバットにあげる。
  • 煮たしだみを手で潰すときに、編み目の細かいザルなどを使って濾すと潰れやすく、残った皮などの不純物も取り除くことができる。
  • あん(砂糖などを入れる前の状態)にしてからも冷凍することができるので、必要なときに使える。灰水でよく渋みをとることが肝心である。
  • 栄養成分は精白米に匹敵するぐらいあり、特にカロリー、タンパク質、脂質、炭水化物は白米と同じぐらいの栄養素を持っている。

しだみだんごの写真

このページに関するお問い合わせ

久慈農業改良普及センター
〒028-0064 岩手県久慈市八日町1-1
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