令和4年1月14日知事会見記録

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開催日時

令和4年1月14日10時00分から10時25分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 新型コロナウイルスワクチン3回目接種に関する県の集団接種の実施についてです。
 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の接種間隔の前倒しを踏まえまして、市町村の接種体制を補完するために、高齢者の接種がピークを迎える2月26日土曜日の週から順次、県央及び県南地域において県の集団接種を実施します。
 接種会場は、1回目、2回目の接種のときと同様に、接種対象者が特に多い県央、県南の各地域に設置します。県央会場は滝沢市のツガワ未来館アピオ、県南会場は奥州市の江刺西体育館であります。
 実施日は、2月26日から3月20日までの毎週土曜・日曜とし、実施期間中の接種規模は、県央会場が約6千回、県南会場が約4千回、合わせて1万回程度を予定しています。
 4月以降については、切れ目なく継続実施する方向で、現在、担当部局において調整中です。
 県の集団接種に協力いただく医療機関等は、岩手県医師会、岩手県予防医学協会、岩手医科大学、県医療局などを予定しています。
 接種対象者は、県内に住民票を有する方で、3回目接種を希望する18歳以上の県民、また1、2回目接種を希望する12歳以上の県民の方も対象とし、予約はウェブ及びフリーダイヤルのコールセンターで受け付けます。
 なお、県の集団接種会場では、武田/モデルナ社製のワクチンを使いますので、ファイザー社製ワクチンは接種することができませんので、御留意ください。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項について各社から質問があればお願いします。

記者
 2月26日から3回目接種に係る集団接種というところでしたが、あらためて知事の御所感と、県民に対して呼びかけたいこと等ございましたらお聞かせください。

知事
 3回目接種については、今回、前倒しが行われるということで、市町村も大変だと思いますが、県のほうでも集団接種をすることによりまして、市町村の接種と併せてできるだけスムーズに前倒し接種ができるようにしていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。64歳以下の3回目ワクチン(接種)も前倒しということで政府の方針ございましたけれども、4月以降も切れ目なく継続というお話でありました。この辺りは、長期にわたってやはりワクチン接種を県として進めていかれるというところの表れと捉えてよろしいのでしょうか。

知事
 やはりワクチンが供給されるのであれば、それを速やかに接種していくということで、県も市町村と力を合わせてやっていくということです。

記者
 ワクチン集団接種に関して、今のところ県央、県南2会場となっております。
 4月以降の話はもしかしたら不透明かもしれませんが、例えば県北・沿岸であるとか、何かこれまで接種を行っていた上で新たに集団接種会場を設けてほしいであるといった要望があったのか、それに対応するお考えはあるか、その2点お聞かせください。

知事
 集団接種は、ある程度数がまとまったほうが効率的というところもあるので、県内2か所でやるのが基本になりますけれども、沿岸の市町村でありますとか、また、医療体制が支援を要するような市町村、接種が遅れぎみで県の支援が必要というところに対しては様々人繰りでありますとか、いろんなやり方で支援をしていきたいと思います。

記者
 となりますと、前回の1、2回目と同様、集団接種ではなくて、医師だったり看護師、人材の派遣だったり、そういった辺りで県全体の接種を進めていくというお考えで間違いないでしょうか。

知事
 新型コロナウイルス対策、それからワクチン接種、基本的に前例がないような、かつ日本全体、全ての国民を対象とした巨大オペレーションでもありますので、絶対ということはなかなかないのですけれども、基本的には1回目、2回目をやったときの知識、経験に基づいて進めていくことになると思います。

記者
 集団接種の会場選定に当たっては、時期的に今回は冬場ということで、会場に列ができたときに待機場所であるとか、交通アクセスなどの課題があるやに聞いておりますけれども、その辺りの検討状況であるとか、あるいは呼びかけたい部分があれば教えていただけますでしょうか。

知事
 そこの配慮は大事なところでありまして、シャトルバスの運行を検討しておりますし、いずれワクチン接種でかえって具合が悪くなってしまうようでは困りますので、そうならないような会場設営を工夫してまいります。

記者
 あらためてですけれども、県内の高齢者の方の3回目接種の完了時期の見通しについて教えてください。

知事
 とにかくワクチン供給がある以上は、それをニーズに合わせてどんどん進めていくということになりますので、具体的に国のほうで発表している目安に沿って県のほうでも対応するということになります。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いいたします。

記者
 本日、先ほどなのですけれども、海部俊樹(かいふ としき)元首相がお亡くなりになられたというニュース速報が入りました。ちょっと唐突で申し訳ございませんけれども、知事のお受け止めといいますか、御所感をお願いいたします。

知事
 大変今驚いて、残念な思いであります。
 外務省で働いていた時、シンガポールの大使館で働いていた時に総理大臣をされていて、PKO(国連平和維持活動)ですね、湾岸危機、湾岸戦争、その後のPKOなどで日本がどういう役割を果たすかという非常に難しい課題に最初に本格的に向き合った政権だったのだと思います。
 その湾岸危機、湾岸戦争がなければ政治改革というものをどんどん進める、そういう内閣として歴史に名が残ったと思うのですけれども、国際情勢の荒波を、その直撃を受けて大変苦労された内閣ではあったのですけれども、その時の苦労がその後の様々な日本の国際的な役割をめぐる議論の中で、当時の幹事長だった小沢一郎さんの憲法研究会などで自民党でも国連の下での活動であれば、それは自衛隊も参加できるが、そうでない場合にはあくまで日本の自衛にとどまるといったような考え方がその頃明らかにされたということにつながったのだと思います。
 あとは、海部さんが新進党の党首をされていた頃に私は外務省を辞めて新進党から衆議院議員選挙に出るということを決めましたので、まず新進党で大変お世話になりました。その後、自由党でも引き続きお世話になっていまして、総理としての苦労とか、その前後のいろいろな天下国家の話とかを直接聞く機会を得ることができて、大変ありがたかったなと思い出します。

記者
 国政の話題で、都民ファースト(の会)と国民民主党が合流する動きがあります。前々回の衆院選の際に希望の党というものがありましたけれども、それと似たような動きにも見えるのですけれども、知事はどのように見ていらっしゃるのか、教えていただけたらと思います。

知事
 希望の党騒動というのは、日本の政治の歴史の中でも非常に混乱を引き起こしたことでありますので、その反省なしに同じようなことをやるというのは、ちょっと国民に対して無責任ではないかと思います。
 あらためて当時の総括をきちっとやると、そういう安易な合流というのはあまりいいことではないというような結論が出てくるのではないかと思います。排除という言葉がキーワードになって、それで本来政権交代可能な2大勢力が切磋琢磨するような日本の政治をという時に、自民党を中心とする今の政権ではないほうに排除という言葉でそれをばらばらにしてしまって、その後数年間、今に至るまで混乱が続いているということですので、そういう排除の続きとして排除の主体を新たにつくるということであれば、それは良くないことだと思います。

記者
 ありがとうございます。今年の参院選に向けていろいろ野党の動きが出てくる中で、やはりそういう都民ファースト(の会)とか国民民主党の動きもありましたけれども、岩手選挙区では現職の木戸口参議院議員が立候補するかと思われるのですけれども、木戸口さんに知事として期待したいことというのは、今後6年間の任期、また選挙に出られるということであれば、期待したいことは何か伺いたいと思います。

知事
 木戸口参議院議員は、野党共闘の源流を、穴を掘って温泉が湧いて、そこからとうとうと温かいお湯が流れ出て、野党共闘の温泉を掘り当てたような、そういう役割を果たした人でありますので、排除の正反対で、2大政党、2大勢力の片方の一翼を、広く国民が参加して、党派を超えてできていくような、そういうことをやり始めて軌道に乗ってきているところですので、ぜひそれを更に発展させてほしいと期待します。

記者
 新型コロナの県内の流行についての質問になります。先頃、県の独自の警戒宣言を出されましたが、あらためて出されたタイミングが御自身の中で適切だったかどうかという判断と、今後これを出したことでどうなるであろうという推測というか、考察は難しいと思いますが、その辺りがあればまずお聞かせください。

知事
 警戒宣言が出る前から県民の皆さんは警戒してくださっていたのだと思います。
 県民が警戒していかなければならないという、そういう県民の意識の転換にちょうど沿うように県の岩手警戒宣言も出て、あらためて県民の皆さんも、やっぱり警戒しなければならないなと自覚していただいて、その結果、岩手県は、全国的な感染拡大の中で、まだ感染者数が少ないほうで今いるのだと思います。
 しかし、昨日2桁の新規感染者数になりまして、いよいよ2桁台が続いていくような、感染拡大の更なる段階に入ってきているのかなというように受け止めておりまして、岩手警戒宣言で訴えているような感染対策の再確認、再徹底ですね、基本的な感染対策の再徹底、そして、感染拡大している地域との往来について慎重に判断ということ、これをさらに徹底していただきたいと思います。
 今のところ県内の感染例は、口数といいますか、同じ家族、同じグループを1口とみなせば、それはまだ少ないほうで、しかも県外に由来するものがほとんどであります。ただ、家族で1人感染しますと、その家族はほぼ全員が直ちに感染してしまう。グループの中で1人感染すると、それがグループの中に直ちに広がるということで、口数は少なくても人数が多くなるという傾向でありますので、今のところ県外由来が多いということで、やはり県外との往来に気を付けていただくこと、そして、県内での市中感染が広がることを防ぐために、基本的な感染対策を再徹底していただくということをあらためてお願いしたいと思います。

記者
 今のコロナの警戒宣言に関連してなのですけれども、県内の感染状況がまた再拡大するようなことになれば、(昨年の)盛岡市の飲食店に時短営業(の要請)などを出しましたけれども、将来的にそういうものをまたやるということもあり得るのか、今の段階の認識というのはいかがでしょうか。

知事
 飲食店における感染対策が徹底してきていること、そして、ワクチン1回目、2回目接種が一通り終わっていて、それらの点で過去とは状況が違っているので、国としても、国のまん延防止(等重点)措置でありますとか緊急事態宣言が出ているときでも、認証店であればほとんど時間短縮しないでやれるような、そういう考え方になってきている中、岩手県においては飲食店が感染の場になっていることもほとんどまだこの第6波においては例がありませんし、当面は飲食店の時間短縮(要請)ということについては視野には入ってこないのではないかと考えています。

記者
 ありがとうございます。時短要請は視野にはないということですね。

知事
 そうですね。一つの目安として、レベル3、病床使用率50%以上になった場合に、観光関係の(いわて旅)応援プロジェクトをストップするとか、そして、(いわての)食の応援プロジェクト、岩手はあさって(1月16日)で終了するのですけれども、これは国のほうでは、レベル3でも止めるということはしていないのですが、さすがにそこ(レベル3)までいったら、食のプロジェクトについても慎重な利用を求めていかなければならないということになると思います。
 いずれにせよ、病床使用率50%、レベル3というのが今の一つの注目すべき目安になっていて、そこまでいけば様々飲食店の利用の制限も視野に入ってはきますけれども、岩手の病床使用率はまだ10.5%ですし、まだそういうレベル3は視野に入ってこないというところです。

記者
 ありがとうございます。あと飲食店の利用の関係で、人数制限に関しては知事どのように考えているのか、基本的なところをお示しいただけたらと思います。

知事
 やはり感染対策の徹底というとき、マスクであるとか、手洗い、消毒であるとか、そして実質的に飛沫を浴びたり、浴びせたりしないような距離、あるいはパーティションというところに集中していただくのがいいと思っております。そこをおろそかにしていたのでは、2人での会食もリスクが高いことになりますし、そこをきちっとやっていれば、1テーブルに4人とか、5人とか、あるいは1テーブルに6人、そういったテーブルが、広い会場の中に複数テーブルがあるというような、そういう会食の在り方も感染対策を徹底してやることは可能というように考えています。

記者
 感染対策を徹底していれば、そういった大人数での会食も可能という、しても大丈夫という、そういうことでよろしいでしょうか。

知事
 実質的な飛沫を浴びない、浴びさせないというところに集中すること、あとは手を洗う、消毒するところに集中していただくことを求めていきたいと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は1月26日(水曜日)の予定です。

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政策企画部 広聴広報課 報道担当
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