令和3年6月22日知事会見記録

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開催日時

令和3年6月22日10時30分から11時08分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 岩手県では、6月29日を「平泉世界遺産の日」としています。今年度は、平泉の世界遺産登録10周年であり、様々な取組によって世界遺産平泉の価値等の一層の理解を図ってまいります。紙芝居動画「みんな なかよし ひらいずみ」は、県職員有志が手作りした紙芝居に女優の「のんさん」が読み手となって動画を制作しました。明日、平泉保育所、平泉幼稚園でお披露目し、岩手県公式ユーチューブチャンネルで公開します。
 また、いわて銀河プラザや県内3か所などで「世界遺産パネル巡回展」を行います。そして、世界遺産出前授業を行います。世界遺産「平泉」のホームページをリニューアルします。そして、平泉の文化遺産ガイダンス施設の名称を「岩手県立平泉世界遺産ガイダンスセンター」として、6月議会に設置条例案を提案します。
 次に、「岩手県「木づかい宣言」事業者登録制度」及び「いわて木づかいサポーター登録制度」の創設についてです。岩手県「木づかい宣言」事業者登録制度は、県産木材の積極的な利用を宣言し、その取組を進める事業者を募集、登録して、県産木材の利用を一層促進しようとするものです。いわて木づかいサポーター登録制度は、県産木材の利用をサポートするため、工務店や木製品の製造業者などを登録するものです。どちらの制度も7月1日から募集します。積極的な応募をお待ちしております。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項2件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 平泉の世界遺産に関して伺いたいと思います。こちらにありますとおり、(6月)29日で登録から10年となります。この登録が10年間で本県にもたらしたものですとか、登録の意義について、あらためて御所感をお願いできますでしょうか。

知事
 世界遺産ということで、広く日本国内や、また海外にも紹介が広がってよかったと思います。そして、浄土という考え方をはじめ、平泉のお寺や町の理念でありますとか、その価値についても深く理解していただくような、そういう契機にもなったと思います。

記者
 ありがとうございます。こちらにありますとおり、一戸町の御所野遺跡、それから橋野鉄鉱山も含めてパネル展示を行うということもございます。一戸町の御所野遺跡が登録されれば、本県で3つの世界遺産を有することになるかと思いますけれども、そうしたところのネットワーク化とか、遺跡の保全ですとか、文化発信についてはどのようにされていくお考えかお聞かせ願います。

知事
 自然との共生や人と人との共生を基本にしながら、持続可能な文明を成立させた縄文の世界というのは、平泉の理念や価値のベースになっていると思うのです。そして、平泉の町をつくるときに岩手県内で金が取れたとか、いろんな材料を使って優れた工芸品を作り上げたとか、それが釜石橋野鉄鉱山の鉄による日本の近代化にもつながっていると思います。そのように3つの世界遺産を関連づけながら、岩手を舞台に人類の歴史や岩手の人たちの活動の全国や海外への広がりなどなど、そういうのを学んだり、また楽しんだりしてもらえればと思います。

記者
 ありがとうございます。6月29日、10年前ですね。東日本大震災から間もない頃の登録でした。当時、混乱のさなかで被災者にとって希望の光ともなったかなと、現場を取材していて感じました。同じように戦乱を経て、恒久平和を願った清衡公の思想というのと、被災者の復興への歩み、思いというのは重なる部分があるかなというふうにも感じます。そうした平泉の思想であったり、そして、この登録というのが、これまでの10年間の復興の施策の展開でどのように影響をもたらしたのか、あるいはそうでなかったか、それについてのお考えを伺えますでしょうか。

知事
 東日本大震災直後から、平泉は犠牲者追悼の一大拠点でありました。そして、学習旅行で沿岸の被災地を訪問し、そして平泉を見学するというようなコースもできて、復興と、平泉の理念や価値というのを結びつけて、それを学ぼうとしたり、それを発信しようとしたりする取組が10年続いてきたと思います。先週の聖火リレーでも、聖火が平泉と沿岸被災地をつなぐような形になりましたし、今後、ますます東日本大震災の経験を伝えていく、発信していくことと、平泉の存在というのは結びついて発展していくことが期待されます。そして、今は新型コロナウイルスについても犠牲者の追悼、そして医療や様々な現場で働く人たちへの励まし、そういった役割も平泉は果たしていると思うので、より平泉に注目してほしいと思います。

幹事社
 私も平泉に関して伺いたいのですけれども、10年前に登録に至らなかった資産に関して、県や地元自治体は追加登録を目指されていると思うのですけれども、一部の登録から10年が経ちまして、今後、その当時登録が果たされなかった資産に関しての追加登録への取組に関して、どのようにやっていかれるかという意気込みを教えていただけますか。

知事
 文化庁のリストの中にも平泉の追加登録というのはちゃんと入っていて、日本全体としても今、取組中のことと認めてもらっているので、地元としてもしっかり取り組んでいきたいと思います。追加資産の平泉世界遺産の中での位置づけをどう論理的に説明するのかが課題なのですが、かなり説明の仕方について議論は深まってきていると思います。ただ、ユネスコ世界遺産委員会のほうが、すぐにこれなら確実に認めるというところまではまだいっていないので、提出に至っていないのですけれども、そういう方向に向けて努力していきたいと思います。

記者
 私も平泉の関連で、ちょっと前の質問とかぶる部分があるかもしれませんが、世界遺産平泉が登録10周年の節目を迎えて、今、盛んに県や町で事業をされています。ただ一方で、現地では新型コロナの影響により観光客等大幅な減少で、地元でも大きな打撃を受けています。それで、観光振興も含めたこれから先の平泉の魅力や価値のPRについて、今後どのように展開していくか、知事のお考えがあればお聞かせください。

知事
 来年の大河ドラマが源平合戦の頃を舞台にし、菅田将暉という日本で一番人気のある若手俳優が義経役をやりますので、一つこれは平泉に全国的に目を向けてもらえるチャンスではないかと思っています。そういう角度から関心が高まるものの前の段階として、東日本大震災の復興との関係ですとか、もともとの平泉の理念や価値ですとか、そういう材料をきちんと整理して、関心のある人にそれらをぱっと伝えられるようにしておいて、観光のチャンスになったときに観光客にどんどん実のある観光をしてもらえるように準備したいと思います。

記者
 それでは、ドラマはその一つのまず起爆剤というか、観光振興の回復の起爆剤になる辺りを期待しているという感じでしょうか。

知事
 作品の中身はどうなるか分からず、義経の扱いというのはドラマによって全然違いますので、あらためてすごいスーパーヒーローとして描かれたり、何でもない人として描かれたりすることもあるので、そこは独特の三谷幸喜、脚本家がどういう義経にするのかが予想できないところがちょっとあるのですけれども、大河ドラマというのは過去も平泉への関心を高める好材料になってきたので、今回もまた期待したいと思います。

記者
 平泉の先ほど除外された5資産の追加登録についてなのですけれども、議論が深まっているというお答えでしたけれども、ただ5資産の中身を見てみると、確かに柳之御所遺跡は登録に向けてかなり前進している印象あるのですけれども、ほかの奥州、一関にある遺跡については、ここはまだ論理的な説明ですとか調査が必要ではないかという専門家の意見もありますけれども、この4資産については、やっぱり議論が深まってきているというふうにお考えでしょうか。それとも、まだまだ調査等が必要とお思いでしょうか。

知事
 イコモス(国際記念物遺跡会議)と言ったほうがいいかもしれません。イコモスがどう論理的に認めるかということが最大のポイントですので、柳之御所のほうが認められやすいというのはそのとおりだとは思うのですけれども、そのほかについても諦める必要はないのではないかと思っておりまして、うまく追加資産が登録されるようなストーリーをつくっていくということは、不可能ではないのではないかと考えます。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 昨日、宮城県の村井知事が新型コロナウイルスのワクチンを接種したそうですけれども、あらためて達増知事、ワクチン接種についてはどのようにお考えかお聞かせください。

知事
 自分のことはあまり考えておりませんで、県内市町村が非常に工夫しながらどんどん進めていて、一方、岩手全体として人口当たりの医療従事者数が少ないという構造的な課題もあって、もっと早く、もっと早くと頑張りたい市などもありますので、県として、人の派遣や大規模(集団)接種の実施などで市町村を支援していくということです。そうすれば、盛岡市で私が接種する日も遠からず来るのではないかと思います。

記者
 分かりました。先日は、盛岡市の手続に従うということで、ただ余剰が出れば打つという話だったのですけれども、その辺りの考えとかも特に変わりはないような状況でしょうか。

知事
 そうですね。この前の土曜日に県立大学での県の大規模集団接種視察に行き、人が全然来なくて(ワクチンが)余(り廃棄す)るようだったらワクチン接種受けてもいいなと思っていたのですけれども、ちゃんと満員になるように人に来ていただいていたので、そういうことは考えなくてもよかったなというところです。

記者
 私も新型コロナについての質問になります。昨日、発表分の新規患者がゼロという、約3か月ぶりのことでした。感染症なので、人数に一喜一憂することはないという判断になるとは思いますが、あらためて感染拡大が縮小傾向にあると思われているのか、現状を踏まえての認識と今後の対策の方針をお聞かせください。

知事
 全国的に第4波が収束に向かう中、多くの県で1週間10万人当たり2.5(人)を下回るくらいのところまで新規感染者数が減っているのですけれども、岩手もちょっと遅れたけれども、その中に入ってきたなと思っています。2.5(人)を下回れば、ステージ1相当、ほぼゼロというところだと思いますので、岩手としてはそこが目標であり、そこを目指していきたいと、そこから増やさないようにしたいというところです。
 他方、岩手がそこまで下がっていくのに時間がかかったのは、盛岡市内の繁華街で、特に接待を伴う飲食店において感染が多かったということがあります。去年の今頃、日本全体で第1波が収束して、東京でもほぼゼロのような状況になっていたのですが、東京の繁華街の接待を伴う飲食店のようなところで働く人たちの間で数百人規模の感染が続いていて、ただそれが検査を受けていないがゆえに明らかにならず、人知れず感染し、人知れず治る、ただその間に人にうつすというという形で、ずっと数百人の感染が続いていた状態が7月に入って第2波となって、東京はもちろん、全国に広がったと。そのときに、6月中にちゃんと検査をして、そういう繁華街の若い人中心の人たちの感染を確認し、適切な手を打っておけば、日本全体第2波以降はなかった可能性があると思います。
 岩手県、盛岡市のケースは、日本全体や東京のケースに比べると、規模ははるかに小さいのですけれども、ただ、やはりまだ検査されていない陽性者で症状が軽かったり、無症状だったりする方がいる可能性というのは、やはりあると思いますので、そこは明日(から盛岡市内で)行う予定のエリアPCR検査で確認したり、また、注意度は高いまま感染対策などをしっかりやっていただくように今後していかなければならないと思います。
 あともう一つ、岩手の場合はイギリス株、別名アルファ株がかなり広がっていて、その感染力の強さがありますので、従来株以上の感染対策の徹底、これをあらためてお願いしたいと思います。

記者
 今の質問に重ねてなのですけれども、先ほど接待を伴う飲食店を中心としたものに対して適切に手を打っておけば広がらなかったという話があったのですけれども、明日以降のエリアPCRで感染者を確認された場合、適切な手を打つということですけれども、その適切な手というのは具体的に何を考えていらっしゃるのかお願いします。

知事
 無料のエリアPCR(検査)を行って、積極的にPCR検査を行うということです。そこで陽性と分かれば、さらに医療とか適切な、必要な対応をしていくということです。
 アルファ株、(いわゆる)イギリス株の場合、感染しやすいということに加えて、重症化しやすいと言われていますので、若い人でも重症化したり、また重症化すると、今度は後遺症も起きやすいということで、やはりそこは積極的に検査を受けて、自分の命を守り、また自分からうつるかもしれない人たちの命を守るということをお願いしたいと思います。

記者
 分かりました。もう一点、先日の会見では、こうした夜のお店に接種を促すようにチラシの投函などをするというふうに広報を図るという話だったのですけれども、この辺りはもう完了したのでしょうか。

知事
 そこは、(午後)3時の(新型コロナウイルス感染症に係る検査状況等の)記者会見のほうで確認してほしいと思います。

記者
 東京オリンピックの開催について、観客を収容人数の50%入れての開催ということで決まりました。あらためてこの観客を入れての開催というのが決まったことについて、知事のお考えをお聞かせください。

知事
 先週、聖火リレーを岩手県内で行ってあらためて感じたのですが、復興五輪というのは東日本大震災の犠牲者の追悼ということを原点にしなければならないのだと思います。東京オリンピック・パラリンピックも、まずはこの東日本大震災犠牲者の追悼ということを原点にすべきです。関東大震災以来の100年に1度のような大規模自然災害で国土の多くが損なわれ、国民の多くが亡くなったという、その日本で10年後、オリンピック・パラリンピックをやるのだということを原点にして、プラス世界中で400万人近く亡くなっている新型コロナウイルス感染症の犠牲者の追悼ということも含めなければならないのだと思います。
 そこを原点にして、人間というものは自然災害や感染症などに対して、まだまだ謙虚でなければならないという、それを念頭に置いて準備をするということをすれば、一定の観客がいたとしても、その観客は我を忘れてはしゃぐようなことはなく、常に死者を悼む気持ちを持ってオリンピックに参加するという意識を持ってもらえば、岩手での聖火リレーというのは、基本的にそういう聖火リレーとして行われて、成功したと思っていますので、かつ、それを聖火、火として岩手から東京に向かって送り出したと思っていますので、そのようなオリンピック・パラリンピックにしてほしいと思います。
 そういう基本的な理念さえしっかりしていれば、東京での新規感染者数がステージ3とか、そのくらいになれば、やっぱり無観客を選ぶという選択が出てくるのではないかと思いますし、例外的に観客を入れる場合でも、その観客が基本的にそういう我を忘れてはしゃぐことがない人たちだけが、そこに立ち会うというような形になればいいのだと思います。
 平泉のことで思い出すのは、藤原清衡公が中尊寺を建てるときに供養願文、願いの文書を、敵も味方も全ての人間、そして動物や魚介類に至るまで、その死を悼む、そのために中尊寺を建てるというような宣言を今、東京オリンピック・パラリンピックはしなければならないのだと思います。それによって、新型コロナウイルス対策と両立するというか、むしろ新型コロナウイルス対策を強化し、促すようなイベントとしての東京オリンピック・パラリンピックができると、そういうことを先週岩手での聖火リレーを見ながら考えました。

記者
 県内では、盛岡(市)での公道走行というのは、感染状況のこともあって中止となりました。また、ライブサイトを巡っては、東京(都)でも中止になったり、郡山(市)のほうでも中止となったりということがあります。県では、そうした五輪関連のイベント、ライブサイトはどのように開催されるとお考えでしょうか。

知事
 先週、先々週並みの感染状況があれば、そこはやっぱり盛岡市とよく相談しなければならないと思います。そのような高い水準の感染状況ではないように、盛岡市含め、岩手県で抑えていけば、ライブサイトは可能になると思います。ただ、あくまで謙虚な姿勢で臨まなければなりませんので、この感染リスクというのをしっかり考えて、密にならないようにするとか、感染リスクが生じるような内容は無しにするとか、そういった工夫は必要になると思います。

記者
 東京五輪に関してなのですけれども、今回、東京五輪は復興五輪としても位置づけられていますが、ホストタウンとなっている自治体では、なかなか直接の交流ができていないということなのですが、知事としてはコロナ禍でどうやって復興五輪を進めていくべきだとお考えでしょうか。

知事
 感染対策上、やらないほうがいいことは中止して、それでもやれると残った部分、これをやるに当たって、きちんと犠牲者への追悼と、そして新型コロナ(ウイルス感染症)の犠牲になった人への追悼にもそうした思いを広げていく態度、そして自然や科学と向き合うときの人間の謙虚さというものをしっかり自覚して行えば、予定より規模縮小されたプログラムを通じても、復興五輪の趣旨というのは実現できると思います。

記者
 実際に先日聖火リレーがありましたけれども、復興五輪について国内外、海外に発信できたとお感じでしょうか。

知事
 できたと思います。沿岸全市町村を聖火が回る中で、震災の経験というものが十分に掘り起こされたと思いますし、その後の復興の中で国体をやり、全国障害者スポーツ大会をやって、ラグビーワールドカップもやったと。その経験も併せて、このスポーツの力と復興というのを結びつけながら、また、沿岸と内陸と両方聖火が回って、支援をする側、される側、いろんな立場も一つになって復興ということに焦点を合わせて、それをオリンピックにつなげていこうということがきちんとできたのではないかと思います。

記者
 最後にもう一つだけ、事前合宿についてなのですけれども、夏頃に岩手県内にも選手が来る予定ですが、その上での感染対策、多分、各自治体でもやられると思うのですが、県として何か支援していくようなことはありますでしょうか。

知事
 いろんな普段の一人一人の基本的感染対策プラス、事前合宿の関係者が立ち寄るというか、関連するというか、飲食の場とか、宿泊の場とか、移動の場とか、そういったところにそれぞれ感染対策のマニュアルとかありますので、それをしっかりやっていくということが肝心だと思いますが、それぞれ市町村とか関係団体とかがやることについても、県もしっかり関心を持って、支援すべきところは支援していきたいと思います。

記者
 話が戻って、(新型コロナ)ワクチン関係なのですけれども、葛巻町と田野畑村で高齢者向けの接種が先日完了しまして、接種スケジュールを前倒しにする自治体も出ている中で、自治体の接種の取組について、知事がどのように認識されているのかというのをお聞きしたいのと、先ほどちょっとお話ありましたが、自治体の接種をどのように県として支援していくかというのをあらためて聞かせてもらえますか。

知事
 岩手全体としての医師不足、看護師不足という構造、問題の中で、様々工夫してワクチン接種を速やかに行っていただけた市町村に対しては、非常にありがたく思いますし、敬意を表したいと思います。また、様々な事情でそう簡単に終わらせられないでいるところについては、県もそこを支援して、やはり早く接種したい、早く終わらせたいというのは県民の思いでもありますので、その思いに応えていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。それとあと、もう一点なのですけれども、明日からの(盛岡市内繁華街での)エリアPCR(検査)なのですけれども、あらためて期待したいところというか、効果についてお聞かせ願えますか。

知事
 接待を伴う飲食の場というものの感染リスクが非常に高いこと、そして、そこに関係する人たちは若い世代が多く、症状が余り出ないがゆえに、感染していても検査を受けず、陽性と分からないまま感染を広げるリスクも高いこと、これはもう去年の初め頃から専門家の人たちに指摘され、そして国の文書とか、それを受けた県の文書とかでもずっと強調していたところでありまして、それが岩手県内において現実的な問題として初めて形になったのが今回の盛岡市内のケースですので、ここは過去、他の地域で起きたような大規模クラスターにつながるとか、長期的な感染拡大につながるとか、そういうことがないようにしつつ、原点としては若い世代であっても重症化したり、命に関わることがあり得て、また自分が接する人の命に関わることもあり得るので、そうならないようにということで検査を受けていってもらうということだと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は7月6日(火曜日)の予定です。

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