令和3年4月1日知事会見記録

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開催日時

令和3年4月1日13時30分から14時14分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 東日本大震災津波関係の応急仮設住宅の供与の終了について発表します。
東日本大震災津波では、平成23年10月に一番多い4万3,738人の方々が応急仮設住宅に入居されました。沿岸被災地での宅地整備事業が完了し、災害公営住宅も完成し、昨日までに応急仮設住宅にお住まいの方全てが恒久的な住宅に移行しました。したがって、令和3年3月31日、本県被災者の方々への全ての応急仮設住宅の提供を終了しました。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、質問の前に記者クラブへの転入者の紹介がありますので、お願いします。

 (記者紹介)

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
 今回、応急仮設住宅供給終了ということで、まず知事の、これまでの仮設暮らしの方が全て出ていかれたということで、それに対しての受け止めをお願いします。

知事
 仮設住宅は、住まいとしてはやはり長い間住むのには大変な家でしたので、そこから次の段階、恒久的な住宅に皆さん移ることができて良かったと思います。10年近くかかったわけですけれども、やはり平地の少ない岩手県において、規模の大きな津波災害が起きたため、恒久住宅の用意に時間がかかったわけでありまして、その間、苦労された皆さんには申し訳なく思いますし、またその期間、自らも復興に取り組むという、復興の先頭に立って次の住宅に移るということを成し遂げられたということに敬意を表したいと思います。

記者
 今のに関連して、10年近く経って皆さんが恒久的な住宅に移られたということで、今後はどのような支援をされていく考えかというのを教えてください。

知事
 そうですね。今いろいろ考えているのは、応急仮設住宅の提供は全て終わったというのはさっき発表しましたので、そういう応急仮設住宅の提供というのはもう今後ありません。それで、聞きたいのは、住宅支援ということではなくて、もう一回何を聞きたいのかちょっと聞きたいところです。

記者
 仮設から恒久的な住宅に移られたということで、住まいは整備されたけれども、様々な課題、経済的な課題であったりとか持っていらっしゃる方もまだいらっしゃると思うのですけれども、そういった方々にどのようなことを。

知事
 経済的な課題は、これは、家を失わず、自分の家屋に被害を受けていなくても、漁業などで被害を受け、かつそこに主要魚種の大不漁ということが重なっている人たちもいますので、経済的な支援については、それは住宅に不自由しなかった人も含めて、岩手沿岸においてなりわいを持続可能とするような支援をやっていきます。

幹事社
 では、発表事項以外について、本日記者クラブを代表しての質問はございません。各社から質問があれば、挙手の上、お願いします。

記者
 新型コロナウイルスの観光面についてお聞かせいただきたいと思います。国のGoToトラベル事業が6月以降まで見送られるということですけれども、一方で国のほうで都道府県が独自に行う住民向けの旅行割引の財源を補助する方針で、総額約3,000億円、新しいスキームを発表されました。これに関して、本県では他県に比べて比較的感染状況が落ち着いている状況だと思いますけれども、県としてこの方針を受けた支援策ということについて、お考えありましたらお伺いできますでしょうか。

知事
 岩手県が、ほかの岩手県と条件が似ている県と一緒になって、GoToトラベルの県単位などでの部分再開を求めてきたことに対して、言わば国の回答として、地域観光支援という形で、新たな国の事業を起こすということでありますので、この地域観光支援を受けた県の事業というのを今準備しているところです。これは、県としての新しい予算も必要になりますので、近く県議会のほうに補正予算の審議を臨時議会の形でお願いすることになると思います。

記者
 ありがとうございます。今準備しているという言葉がございました。そうしますと、実際に実行するものだというふうに受け止めましたけれども、その具体的な制度設計、スキームについて、イメージされているところ、現時点での範囲内で伺えますでしょうか。

知事
 基本は、国が示している1人当たり5,000円までの宿泊費支援と2,000円の買物クーポンを組み合わせたもの、それに沿ったものになると思います。

記者
 そうしますと、それに上乗せするというか、県としてそこに金額を積んで上乗せさせるというようなイメージになりますでしょうか。

知事
 基本的には国が示しているやり方が基本になると思います。

記者
 分かりました。ありがとうございました。そうすると、GoToトラベル事業が6月以降となりますと、その間の経営者の危機感というのも非常に高まってくるのかなというふうに思います。そうした中で、スピード感が必要かなと思いますけれども、そうしたスケジュール感についてはいかがでしょうか。

知事
 GoToトラベルを県単位などで復活させるべきというのは、3月からやっていただいても構わないという趣旨で要望していましたので、そういう意味では早ければ早いほど良いと思いますが、やはり補正予算としてきちっと予算の形式を整えて、議会の了承をいただくことが適当と考えていますので、それをできるだけ早くということで、それに必要な日数をかけながら準備していければと思います。

記者
 ありがとうございます。あと1点だけ。新年度になりまして、そうした経済対策と併せて、やはり感染防止というのも、両立ですね、これも非常に大事かと思いますけれども、それについての今後の方針等、お考えを伺えますでしょうか。

知事
 感染防止は、基本的な感染対策は、これは常にやっていただくよう、県民の皆さんにお願いしていかなければならないのですけれども、プラスその都度、感染状況に応じてお願いの内容は変わってきます。今の感染状況がどうかといいますと、やはり日本全体として第4波と呼ぶべき感染の拡大が見られます。そして、1週間の10万人当たりの(新規)感染者数では、隣県、宮城県が今、日本で一番多い数字にまでなっていますので、岩手県としても他県との関係での感染に警戒をすること、そして岩手県内においても、県内にいる人同士での感染も間を置かずに、そういう感染がゼロという期間が続かずに頻繁に起きてくるようになっていますので、1つの目安は1週間10万人当たり2.5人の感染者数が見られるようになってきた場合に、これは1年くらい前、それが1週間続く、それ以内のときに社会に対する働きかけをという専門家の意見があったわけですけれども、そういったことをお願いしていかなければならなくなると思います。

記者
 私も今のに関連してなのですけれども、国のスキームを活用した県独自の割引を検討しているということですが、スケジュール感については、まだ現在未定ということですが、東北DC(デスティネーションキャンペーン)も4月1日から始まりましたし、連休前、ゴールデンウイーク前あたりを想定して開始するような時期になるのか、その辺りのお考えはいかがでしょうか。

知事
 3月からやっていてもよかったと、こう思っていますので、早ければ早いほうが良いというふうに思っています。

記者
 早ければ今月中にもスタートしたいぐらいですか。

知事
 ですから、いろんな作業にどのくらい時間がかかるかということですよね。そこはちょっと、それぞれの議会運営とか予算編成とかの専門家が判断しながら進めていきます。

記者
 あと、先ほど知事のお話にもありました、国でもありましたが、(新型コロナウイルス)変異株による第4波が全国的にも拡大していますが、県内でもここ数日、県外患者との接点と見られる感染が増えてきていますが、県内では大幅な感染拡大状況には至っていないと思います。その辺りはどのように見ていらっしゃいますか。

知事
 日本全体が(新規患者数)2,800人ぐらいですか、昨日1日で。2,700(人)を超えると、日本全体として1週間10万人当たり15人のステージ3相当に入っていくような状況で、今、日本全体として感染拡大を止める様々なことをやり始めなければならないところになっていると思います。特に隣県、宮城県が日本で一番新規感染者数、人口当たりの数が多いような状況ですので、岩手への影響というのも既に出てきていますし、増えていく可能性が高いです。

記者
 あと政府のほう、大阪、兵庫、宮城へのまん延防止(等重点措置)の適用が認められまして、今後適用されるのですが、県のこれを受けた、まん延防止の適用を受けた県の対応について、隣県の宮城県もありますが、今の時点で感染拡大地域の宮城県、仙台市に対しては慎重な判断をとなりますが、このまん延防止の適用を含めた今後県の対応というのはどのようにお考えですか。

知事
 日本で初めて、まん延防止の制度が発動されることになりますので、県の(新型コロナウイルス感染症)対策本部員会議を開いて、県民への呼びかけ方を決めなければならないと思います。今日の夜か明日か、正式に決まるのだと思いますけれども、それを踏まえて県のほうで対策本部員会議、来週早々ぐらいな感じでしょうか。同時に、岩手県内で1週間10万人当たり(新規患者数)2.5人を超える、それが一瞬だけではなくて続きそうなトレンドかどうかも併せて、来週早々には対策本部員会議を開くことになるのではないかと思います。指摘があったように、1週間10万人当たり15人以上になっている地域との往来は慎重に判断という以上の行動制限をまん延防止対策(等重点措置)発動地域には求めなければならないと思っていますので、その辺を対策本部員会議で確認したいと思います。

記者
 それは、県民に対してということですよね。県民に対して感染拡大地域への行動をより厳しく制限する必要があるという捉え方ですよね。

知事
 基本はまず県民への呼びかけです。県民以外の人に対しては、それぞれの県なり市、政令指定都市なりが呼びかけていて、まずはそれに従ってもらうということだと思います。

記者
 今の質問に関連して、隣県の宮城県でまん延防止対策措置が出されることになりましたけれども、率直に隣県でそういう状況になっているということについての受け止めをお願いいたします。

知事
 そうですね。同じ宮城県でも、登米市、栗原市のような岩手と接する北部、気仙沼市もそうですね、その辺は新規感染者数の増加がそれほど著しくはないのかなと見ていまして、そういう意味では地続きに感染拡大がひたひたと押し寄せてくるというようなイメージは持っていません。やはり仙台市に感染拡大は集中しているという状況ですので、そことの岩手県民の往来について、やはり注意をしてもらわなければならず、そこの仙台市を対象に今まん延防止対策(等重点措置)が発動されるというところを県民の皆さんにもやっぱり注意していただいて、そうと決まったらやはり警戒の度合いを高めていただかなければというふうに思っています。

記者
 ありがとうございます。それともう一点なのですけれども、今朝、一部報道がありましたけれども、部課長会の送別会の件で、今朝の紙面を見ますと報道の論調も結構違っていて、それだけいろんな意見があるということなのだと思いますけれども、知事として送別会、今回の送別会についてどのように認識していらっしゃるかというのを聞かせていただいてよろしいですか。

知事
 岩手県においては、歓送迎会、新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見及びこれに類するものについては、一律にそれを自粛を求めるものではありません。それぞれ大人数や長時間に及ぶ飲食などの感染リスクの高まる場面に注意して開催してくださいということを呼びかけています。これは、県職員もそのとおりしましょうということになります。大人数とか長時間というのは、これも数字で一律に決まるものではなくて、その会場の広さや、会場の中のテーブルや椅子のしつらえ、それからプログラム、食べ方、飲み方などで気をつける度合いも決まってくるところですので、いずれ飛沫を浴びない、浴びさせない、そういったところをきちっと確保するようにやってもらうことを求めたいと思います。

記者
 今回の送別会は、感染対策にはかなり留意された上で実施をされていたと認識していますが、ちょっと言い方悪いのですけれども、今回の実施方法等については問題はなかったというふうに認識されていらっしゃいますか。

知事
 10人座れるテーブルを10卓用意できる会場で4卓用意し、そこに四、五人ずつ座ってやったということで、大人数ということについては感染リスクが低い状態でやったと思います。そしてあと、2時間を切る時間設定も長時間というリスクを避けたやり方だったと思います。

記者
 今の件にちょっと続いて、県として飲食店を支援するというか、苦しんでいるところを支援するような狙いがあったという話も少し聞いているのですけれども、そこら辺の両立というか、リスクも踏まえた上で支援するということについては、県として何か考え、周知していくこととか、そこら辺というのはどうなっているのかなというのをちょっとお伺いしたい。

知事
 コロナ禍における消費の拡大ということについては、これは去年の今頃からずっと一貫して県としては県民の皆さんにも呼びかけて、小売であったり、あるいは飲食、サービス業であったり、そういうのは地元のものを利活用してくださいということで呼びかけているところです。

記者
 すみません。ということは、県職員もその中でやっていこうということを知事としても認識しているということでいいですか。飲食店の支援を県民としてやっていこうということは、今回のこともその意図があったというふうに知事は。

知事
 さっき言ったとおりのことです。

記者
 今の話に関連してなのですけれども、飲食を伴う送別会とか会食とかは、個人的にもそこに問題はないかなとは思うのですけれども、やはり今回は人数が結構いたということであれなのですが、例えばこの部課長、19人に対しての対応というか、処分みたいなことについては何か考えたりするものでしょうか。

知事
 人数については、この記者会見の場で言ったと思いますけれども、100人であっても、実際そういう例がありましたが、テーブルに4人しか座らなかったのかな、その4人の間にパーティションがきちっと入っていて、そこでコーヒーとクッキーだけ出て食べるようにして、かつ1時間も全体時間がなかったと記憶しますけれども、そういう形で100人がお茶会をやったというようなことはありました。

記者
 今回についての19人に対しての対応というか、何か伝えることというのは特にないということですか。

知事
 人数の説明は、さっき大人数の説明でやったように、会場や、そこのしつらえや、そしてその中での飲食の仕方、内容などで、要は飛沫を浴びない、浴びさせない、そういうリスクが高まらないような形でやってくださいというのが趣旨です。

記者
 東北デスティネーションキャンペーンが今日から開幕ということですけれども、前回の知事会見のときも知事の見解をお聞きしたのですけれども、昨日また新たに宮城や青森では新型コロナウイルスの感染者が過去最多を更新するなど、状況が変わってきている面もあるかと思いますが、現段階での知事のデスティネーションキャンペーンに対する認識を改めて聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

知事
 東北デスティネーションキャンペーンは、東日本大震災から10年ということもあり、東北6県一体となって、この東日本大震災のことを改めて思い出しながら、救助、救援への支援、復興への支援、そうしたことへの感謝の気持ちを全国に伝えていこうという、そういうこともあって行うものであります。そういう趣旨を伝えて、4月から9月まで半年間にわたって、初めてですか、6県ブロック単位での半年にわたるデスティネーションキャンペーンというのは、JR史上初めてのものでもあるのですが、そういうものとして行われるというのは、今日の段階からやっぱり多くの人に知ってほしいと思います。場所によって、あるいは人によって、今すぐ旅行ができるような状況ではない、あるいは行きたいところが行けるような状況ではない、新型コロナの流行でそういう方はいらっしゃると思いますが、半年間のキャンペーンですので、その中では行きたいところに行く機会は、大いに可能性はあるわけですから、様々情報を発信していきますので、それをキャッチしていただきたいと思います。

記者
 期間が長いということで、長い期間の状況を見ながらというような意味合いでしょうか。

知事
 例えば、今盛岡に住んでいる方が盛岡市内のホテル、旅館に泊まったりということは、特に何かコロナ関係の差し障りがない限り、例えば、濃厚接触者になっているとか、そういうのがない限りは自由にやっていただいていいわけですので、今日からデスティネーションキャンペーンの下での旅行を今日やれる方もいらっしゃいますから、そこは一概に短期ではなく長期と決めているわけではなく、短期的に情報を届け、それを踏まえて動いてほしい人というのも意識してやっているところはあります。

記者
 岩手県の部課長級の方の19人の飲酒を伴う送別会についての質問なのですけれども、先ほど感染リスクが低い状態であったという発言がありました。今回の送別会については、特に問題がないという認識でよろしいでしょうか。何か問題があるとしたら、どのような点を改善すべきだったとお考えでしょうか。

知事
 人数について質問されることが今日続いているのですけれども、それに関しては、県がお願いしている大人数や長時間に及ぶ飲食など、感染リスクの高まる場面に注意して開催することというお願いには従って開催されたものと理解しています。

記者
 あともう一点なのですけれども、飲食店を支援する意図があったということで、もっともな御意見だと思うのですけれども、そうであれば、例えばテイクアウトで自宅に持って帰って、リモートで送別会を開けばのではないかとも思えるのですけれども、この点についてはどのように考えますか。

知事
 これもそうしたい人はそうして良いと思います。

記者
 それも良いし、会場で食べるのであれば、今回は特に問題はなかったと。

知事
 一方、歓送迎会、新歓コンパ等、大人数や長時間に及ぶ飲食など感染リスクの高まる場面に注意して開催するということは、県もそういうふうにしてくださいということは、全ての岩手県民に言っていることで、それは県職員も例外ではありません。

記者
 分かりました。あと、すみません、ちょっと別の公共団体の話になるのですけれども、雫石町議会議員が今月中旬に5人で会食していたということがありました。長時間で2時間以上食事していました。この点について、政府の分科会ですとか県というのは、5つの場面を回避するようにということで、おっしゃるとおり、大人数あるいは長時間での会食というのは避けるように求めてきたところだと思いますけれども、町議会議員の話では、知事は会食しても良いと言っているのだという、そういう趣旨の発言がありまして、必ずしも知事のメッセージが意図していない形で伝わっているのではないかなというふうに感じているのですけれども、すみません、前置き長くなりまして、それで公共団体としては異なるのですけれども、議員が大人数で会食していたことについての所感及び、あと改めてなのですけれども、この会食時の感染防止の注意点というのを教えていただけないでしょうか。

知事
 大人数や長時間に及ぶ飲食など感染リスクの高まる場面に注意して会食などを開催することということを県からお願いし、知事メッセージの中でもそういうことを言っています。そこで、人数について具体的な数字にはこだわらないようにしています。2人か3人でもマスクなしで、すぐ近くで、べらべら、飛沫を飛ばし合いながら会食をすることは大変感染リスクが高くなることですので、そういうことはやめてほしいと思っていまして、雫石のケースがそうなのか、そうでないのかは、県職員と違って直接報告を求める立場にありませんので、そこはコメントなしとさせていただきたいと思います。
 あと、テレビを見ていて、内閣府のコマーシャルがあって、そこで会食を4人以下でとテレビで言っているのですけれども、冒頭に緊急事態宣言は解除になりましたが、リバウンドを避けるためにこうしてくださいと言っているから、私はあれは緊急事態宣言があった地域の人たち向けの広告なのかなと思いながら見ています。一方、同じ内閣府のテレビコマーシャルでも、これテレビではなくて、ネットだけでしか私は見ていないのだけれども、テレビでもあるかな、少なくともネットでは流れているのですが、緊急事態宣言ということは全然最初出てこなくて、会食をするときに気をつけましょうと言って、やはりパーティションとかがあるといいですよとかいう話をして、そのときは4人という人数は言及されていないのです。だから、国として、内閣府としての趣旨は、緊急事態宣言対象地域だったところ以外については4人以下ということを求めてはいないと理解しています。ただ、もちろんそのほうがリスクが低い、他の条件が全て同じならですけれども、他の条件が全て同じなら5人以上より4人以下のほうがリスクは低いでしょうから、推奨したい気持ちはあるのでしょう、全ての人に。ただ、岩手において、日本政府が4人以下で会食するようにということは求めていないと理解しています。

記者
 県の感染症対策本部で掲げている大人数での飲食とか長時間を避けるという、5つの場面を避けるという基本的対処方針があったと思うのですけれども、先ほどもちょっと質問あったと思うのですけれども、こちらと、先日知事が出された、そういった大人数、長時間の飲食とか、そういうのは注意して開催することというふうにメッセージ残されたと思うのですけれども、これは矛盾しないということでよろしかったですか。

知事
 申し訳ない。ちょっと声が小さくて聞き取れなかったので、もう一度お願いします。

記者
 すみません。県で出している基本的対処方針で、大人数の飲食とかを避けるようにという、5つの場面を避けるようにという対処方針を掲げているのですけれども、こちらと先日の知事のメッセージは矛盾しないというふうなことでよろしかったですか。

知事
 そこで言う大人数というのは、要は感染リスクを高めるような大人数にならないようにということですので、テーブルが離れているとか、いずれ飛沫をかけない、浴びないということをきちっと確保するような対策の下で、感染リスクが高まらないような場面になっていれば、10人を超えても良いと思っています。さっき言ったようにお茶会ですから、会食、でもお茶会も会食の一種でしょうね、100人でもやり方はあるということです。それはもう一貫しています。いずれにせよ、科学的に考えて、究極的にちゃんと飛沫を浴びたり、浴びせたりしないことを確保するということが大事なので、繰り返しますけれども、そうでなければ2人や3人でも非常に危険だし、2人や3人の会食で感染した例も少なくないということは改めて申し上げたいと思います。

記者
 ありがとうございます。その上でちょっとお聞きするのですけれども、知事としてはむしろそういった感染対策を取った上での会食とか歓送迎会というのは奨励する立場というふうなことでよろしかったですか。

知事
 何が分からないのかちょっと分からないのですけれども、去年の今頃から一貫してコロナによる消費の落ち込みに対しては消費の拡大を消費者の皆さんにも、それが商品にせよ、サービスにせよ、消費拡大するような働きかけは一貫してきているということをさっき言いました。そして、今岩手県は歓送迎会、新歓コンパ等々、一律に自粛を求めているわけではないとも言いました。知事として何がしたいかということについて言えば、それは県民の命と健康を守りながら、経済、社会的に困窮している人たちが困窮しないで済むように支援していくと、大きくその2つです。

記者
 分かりました。あともう一点だけお願いします。今消費の拡大とかそういったことは引き続きずっとやり続けているということなのですけれども、今隣県、先日青森も最多人数が確認されたりとか、仙台、山形と感染者、隣県で増えていますけれども、その状況でもやはり消費拡大というのも念頭に置きつつ開催していくほうがいいというふうな認識でしょうか。

知事
 1週間10万人当たりの岩手の新規感染者数が15人を超え、また25人を超えるような、ステージ3、ステージ4のような段階に入っていくようになってきた場合には、皆さんやっているような飲食業、時間短縮とか休業とか、そういうことを要請して、消費の場の制限をしていくことは検討しなければならないと思っています。

記者
 知事のお考えとしては理解できたのですけれども、ともすると歓送迎会どんどんやってみたいにも聞こえかねないところがあるので、改めて県民に、やる場合は、これまでも言われていることだと思いますが、どういうことを気をつけるべきかというのを知事からも改めてお願いしたいと思うのが1点と、もう一つが、前半のほうで県内の人同士の感染も頻繁になってきているように感じるというお話がありましたが、県内での潮目が変わりつつあるように感じていらっしゃるのか、その辺の知事としての感触というか、プラス今後へのスピード感を持った対応というのも必要かと思いますが、今後に向けての思いと、ちょっとすみません、重なってしまいましたが、その辺りを伺いたいと思います。

知事
 まず、潮目については、1週間10万人当たりの新規感染者数が岩手において2.5(人)を超え、それが一時的ではなくて続いて、さらに増えそうだというときが潮目だと思っていて、そのときには対策本部員会議でそれなりのメッセージを出していきたいと思います。
 そして、岩手県の担当部局を中心に、医師の資格を持った専門家の意見も聞きながら、岩手として知恵と力を集めて決めた県民への呼びかけが、歓送迎会、新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見及びこれに類するものは、大人数や長時間に及ぶ飲食など感染リスクの高まる場面に注意して開催することをお願いしますと。そして、飲食に当たっては、一定の人数や時間による制限をするものではありませんが、以下のような感染リスクが高まる場面に注意して開催いただくようお願いしますということで、少人数であっても、狭小な空間や他の集団と一緒となり密集した空間で行われる飲食の場面、家庭や職場など、いつも近くにいる人以外との飲食の場面、時間の経過に伴い、至近距離での会話や接触のリスクが高まる場面、これらについて注意して開催いただくようお願いしますということをホームページでも紹介し、その趣旨を知事メッセージでも流しているところです。今日言いたいこともそれに尽きます。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は4月9日(金曜日)の予定です。

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