令和3年10月13日知事会見記録

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1047523 

印刷大きな文字で印刷

開催日時

令和3年10月13日10時30分から11時10分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表はございません。

幹事社
 本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がありませんので、各社質問をお願いいたします。

記者
 まず、(令和元年)台風19号の関連なのですけれども、被害があってから2年が経ちました。知事の所感を教えてください。

知事
 日本全体が影響を受けて、東日本が特に被害が大きく、岩手県でも大きな被害があり、犠牲もありました。それまで被害を受けていなかったようなところにかつてないような被害が出たり、東日本大震災津波、そして5年前(平成28年)の台風(10号)の被害を受けたところ、そこに重ねて被害が起きたところもあります。まだ仮の住まいに県内でも住んでいらっしゃる方がいますし、復旧事業が終わっていないところもあるのですけれども、しっかり取り組んで復旧、復興を進め、そして、東日本大震災津波と同じ視点ですけれども、生活、なりわい、これを再建、再生させ、安全を確保していくようにしたいと思います。

記者
 ありがとうございます。防災というところなのですけれども、近年は災害の激甚化というところで、いろんな災害が起きますけれども、防災の取組として、あらためて県として、今後どのように取り組んでいきたいか、知事として力を入れたい分野、点などございましたら教えてください。

知事
 過去の経験を生かすことが重要で、5年前(平成28年)の台風(10号)災害で福祉施設、障害者施設、大きな被害が出て、犠牲も出たということで、そういう施設の避難計画の整備や避難訓練の励行ということが大事だと思います。2年前(令和元年)の台風19号のときにその成果があった地域もあったと思います。それから、県と市町村の連携というのがますます強化され、県でお願いしている専門家の皆さん(岩手県風水害対策支援チーム)からの防災アドバイスが市町村に早め早めに入って、市町村における住民の皆さんの避難の決定や実行がスムーズにいくというところも発展していますので、そういったところもやはり大事にしていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。続きまして、コロナのワクチンの関連なのですけれども、岸田首相が3回目の接種について、早ければ12月というような発言がありました。岩手県については、3回目の接種についてどのような対応状況か教えてください。

知事
 これは、実務的にも国と地方の調整が進んでいるところでありまして、岩手県においても、まずは先行接種を行った医療従事者の皆さんへの接種、これを岩手県においてもスタートすることが必要ということで、国のほうでも早ければ12月からと言っているのですが、岩手県としても12月から医療従事者の接種を開始できるように、体制を確保していく必要があると考えています。それに必要なファイザー社製ワクチンが11月中に配送予定となっていますので、県としては円滑に接種を進められるよう、県医師会や医療機関等と情報共有や調整を行って、3回目接種の準備を進めていきたいと思います。

記者
 すみません、話は変わって衆院選の関係なのですけれども、昨日、立憲民主党党本部が岩手1区の公認を階さんに決定したと発表がありました。(立憲民主党)県連の小沢代表も継続して、承服できないと再考を党本部に求めていました。それを受けての党本部の判断ということですが、佐野さんを擁立した知事の受け止めをお聞かせください。

知事
 「スター・ウォーズ」では、カイロ・レンが自分を犠牲にして主人公レイを助けることで宇宙の平和が実現するわけであります。今持っているものを手放すことで、より大きなものをつかむことができるということがありまして、階議員には今持っているものにこだわらず、むしろそれを手放すことで、より大きなものを得られる可能性を追求してほしかったなと思います。
 一方、達増後援会として佐野利恵さんを応援するということがありますし、それは野党共闘の枠組みの中で一緒に戦っていこうということでもありますので、そういう形ができることを期待しています。この野党共闘というのは、2年前の参議院議員選挙と知事選挙が岩手における野党共闘の最先端で、知事選挙が一番近い共闘の成功だったわけですが、私は当時の国民民主党を基軸とし、国民民主党、立憲民主党、共産党、社民党の推薦をいただいて当選させていただきましたので、私としては、その枠組みが今回の衆院選でも生かされて、そこを私も応援していくということを基本にしたいと考えています。岩手1区がそうなるように願っていますし、岩手2区、3区は大体そういう形になっていますので、応援の仕方については、これは臨機応変に対応しようと考えておりますけれども、それが衆院選に関する私の基本スタンスになります。

記者
 ちょっと今の回答での確認なのですが、階さんが手放すべきだというふうに今発言されましたが、それの真意というか、意図は、何を手放すべきだというふうなことなのでしょうか。

知事
 岩手1区で党公認で立候補するということです。

記者
 党公認候補としての立候補を辞退すべきであったというような。

知事
 というのは、やっぱり2年前の最先端、階議員は当時の国民民主党を基軸とする立憲民主党も含む野党共闘の中にはいなかったわけで、そういう実態をベースにやっぱり未来を考えていくことが本人のためにもなるというように思います。

記者
 そうすると、野党共闘の枠組みで戦えないのであれば、基本的にはそこから出るべきではないというような捉え方なのでしょうか。そもそも階さんは、前も野党共闘に対して距離を置いていましたし、前回もそうですけれども、ずっと一定の距離を置いていたのに、基本的にその位置というのは、やはり野党共闘の枠組みでなければならないということから、それを実現できないのであれば辞退すべきだということでしょうか。

知事
 そういう当時の国民民主党を基軸とし、当時の国政野党が共闘して、そして、参院選から知事選へと戦った、その流れ、枠組みをやはり尊重してほしいということです。そして、そうすることがみんなのためにもなるのではないかということです。

記者
 そうすると、やはりその枠組みを実現できるのは佐野氏であり、そういった野党共闘の枠組みで知事のスタンスとしては応援したい、支持、支援したいということでしょうか。

知事
 そういうことです。

記者
 あと、すみません、私の質問は最後なのですけれども、先ほど知事もお話ありました応援についてなのですけれども、衆院選の関係について。先日、佐野さんが、知事が自分の街頭(演説)を聞いてアドバイスしてくださったという話ですが、具体的に、例えば期間中であったり、マイクを握るとか、第一声とか、そういったところの応援というのは、今お考えはありますでしょうか。

知事
 ここは、臨機応変ということで述べさせていただきたいと思います。選挙応援の仕方というのは、あらかじめ言葉でこういう応援をすると語ったことが、実際にはそうしなくても、その言葉だけで様々反響を巻き起こしたりしますので、そういう意味では予告とかしておくことは適当ではないと思いますし、また、そもそも状況の変化に応じて対応していくということが基本になりますので、やはりそこは臨機応変に対応というようにさせていただきたいということです。

記者
 それは、1(区)から3(区)も含めてということでいいですか。

知事
 そうですね。1(区)、2(区)、3(区)、理論的にはさらに全国もいろいろあり得るのかもしれませんが、いずれ基本的には岩手の選挙については臨機応変に対応ということです。

記者
 知事、以前、衆院選の岩手1区の状況について、最終的にハッピーエンドになるとおっしゃっていたと思うのですけれども、先ほど知事が言ったとおり、階氏が党の公認候補として立候補すること自体、辞退すべきだったということもあったとおり、現状、知事が考えていた状況とはまた違った状況かなと思いまして、知事がおっしゃったハッピーエンドというのには向かってはいるのでしょうか。

知事
 選挙の届出がなされなければ、実際立候補というのは確定しませんので、私が願う岩手の政治のあるべき姿というのは、「スター・ウォーズ」に例えながら、さっき言ったとおりです。

記者
 ということは、知事としては、今後、当日まで階さんに辞退してほしいということを伝えるつもりとかはあるでしょうか。

知事
 そこは、臨機応変に対応の中に入ってきます。

記者
 分かりました。ありがとうございます。あともう一点、佐野氏についてだったのですけれども、昨日、記者クラブのほうで佐野さんの横顔取材がありまして、その中で佐野さんが今の日本の現状について、党派を超えた協力が必要だという話をしていまして、その考え方について知事の指導があったというような話をしていました。実際、佐野さんには、そういったアドバイスもされていたのでしょうか。

知事
 そうですね。さっき言ったような岩手における野党共闘の政治の流れを大事にし、それを発展させてほしいということは伝えています。また、その野党共闘というのは、ニュータイプという言葉を私も2年前から使っているのですけれども、無党派の政党支持をしていない人たちも含むような、新しい、岩手県でいえば県民的力の結集ということになっていく、そういうイメージで伝えています。

記者
 佐野さんにもニュータイプになってほしいということですか。

知事
 もう既にニュータイプなのではないかなと、ニュータイプになっている人だなと思っています。

記者
 先ほどワクチン接種の質問が出たので、それに関連してお聞きします。3回目の接種、早ければ12月、医療従事者からというお考えを示されていますけれども、このまま3回目の接種がどんどん拡大していくと、医師会との連携など、先ほどおっしゃっていましたけれども、大規模な接種体制というのをかなり長期にわたって維持していかなければいけないという県内、全県的な体制にも関わってくると思います。岩手県の64歳(以下の)接種率は全国でも低いほうですし、この接種体制を維持していったりですとか長期間にわたってやっていくということは、岩手県の医療に対しても、医療従事者に対してもかなり負荷もかかってくると思います。この長期間にわたるワクチン接種体制維持に向けて、どのようにお考えでしょうか。

知事
 ワクチン接種率については、全国平均より1ポイント少ないくらいでしょうか。順番からすれば、下から8番目とか9番目とか、そのくらいではあるのですけれども、全国平均に後れを取らないようについていっているくらいだとは思っているのですけれども、指摘があったとおり、かなりぎりぎりの体制でそれをやっているというところはあります。
 医療従事者への接種というのは、基本的に県がやりますので、市町村が今、住民の皆さんへの接種、ラストスパート、11月末までの終了を目指してのラストスパートに入っていく中、県が医療従事者、3回目を準備しながら、うまくいけば11月から12月にスムーズに2回目、3回目と移行していくことになるのですけれども、その際、市町村にあまり負担をかけないようにしつつ、また、県としても市町村への応援ということもやるようにし、医療従事者の3回目接種を準備するという、そういう段取りになります。

記者
 今後、長期間にわたる3回目接種となっていくと、また同じことの繰り返しで、なかなか抜本的な対策というのは国を挙げてでも難しいとは思うのですけれども、何か秘策といいますか、アイデアはございますか。

知事
 高齢者接種に入っていくと、今度は人数が多くなるし、市町村もやらなければならないということで、かなり大変になってくると思うのですけれども、まだそこの段取りは国のほうでも具体的には決めておらず、日本中どこの都道府県も、まだ具体的には決めていないのだと思います。今、第5波が収束しつつあり、東北全体は、ほぼゼロになりつつありますし、日本全体としても第2波の後とか、ひょっとしたら第1波の後みたいな日本全体ほぼゼロもあり得る、そういう状況の中でのワクチン接種の必要性というのを見極めていく必要もあるのかと思います。もちろん変異株が出てきて第5波以上の第6波が起きる危険性ということも意識しなければならず、3回目ワクチン接種をスピーディーにやらなければならない場合には、やらなければならないことをやるというのが危機管理でありますので、今、八重樫幸治、前政策企画部長がワクチン特命担当(理事)となり、医師会など関係機関、医療関係者と連携しながら、岩手県の中にもワクチン接種支援体制をつくって市町村を支援するという特別な体制を組んでいるのですけれども、これをフル回転させながら、必要な接種は、これはきちっと行っていくというのが基本です。

記者
 分かりました。ありがとうございます。
 最後に、政務のこと、衆院選のことについて少しお聞きします。(10月)7日に(立憲民主党県連の)小沢一郎代表が盛岡入りしまして、記者会見を開いたりですとか、その前に選挙区を回られたりとか激励をしていました。知事は、7日の日、夜になると思うのですけれども、小沢代表とお会いになったのでしょうか。

知事
 ここは、臨機応変な関係の中でやり取りをしているぐらいの答弁にさせていただきたいと思います。

記者
 お会いになったのですか。

知事
 そこは、臨機応変な中でやり取りもさせていただいているということです。

記者
 もう一点、県議会の一般質問でも質問が上がっていましたが、2連ポスターについてお伺いします。2区ですと、大林さんと2連で知事は並ばれておりますけれども、1区では佐野さんを擁立したのは知事でいらっしゃいますが、ポスターを見ますと2連で知事はなっていないということですけれども、どのようなお考えから2連になっていないのでしょうか。

知事
 主催者側の意向として、私も弁士にしてポスターに載せるという構想もあったけれども、いい結果をもたらすためには、初期の段階においては控え目な対応で様々な関係者に配慮することが大事という判断で、私への2区でやったような依頼はしないという、そういうニュアンスのことを伝えられています。

記者
 知事は、その依頼に対して了として、そのように受け止めたというか、その意向を尊重されたということなのですか。

知事
 やっぱり何か大きいものをつかむためには、小さいものをつかんだままでは大きいものをつかめませんので、早い段階から何でも自分でつかんで自分のものにという、欲張った感じではないほうがいいなと私も思っています。

記者
 度々話題にも上がっているのですけれども、全国的な医師不足について、知事も地方での医師確保について、かなり取り組んでいらっしゃると思うのですが、今月から県立釜石病院のほうで分娩の受入れが停止となり、先月、仮に急なお産が起こってしまった場合や乳幼児の体に何かあった場合の対応訓練が消防隊員などの間で行われたのですけれども、県としてそういった大変な事態などに備えて、今後ドクターヘリをさらに活用したりですとか、医師を何とかうまく向こうのほうに出したりとか、そういうお考えというのは現時点で何か考えていらっしゃることはありますでしょうか。

知事
 出産後の小児科医療の関係とも併せて、二次医療圏や周産期医療圏という複数市町村をまたがる広域の中で、少ない医療人材の下で最大限安全安心に分娩できる、そして、子育てに移れるような体制を県立病院において工夫し、県もそういう県立病院の経営判断、医療局の経営判断を基にしつつ、それをサポートするような、いざというときの移送のための車の中に設置する検査機器、そして、通信装置等を支援するような事業を補正予算案にも盛り込んだわけであります。いろいろ地元の皆さんの声もどんどん意見を出す場があり、伺っていますので、それを参考にしながら、一方では医療体制の組立てを専門的な見地からやってもらって、そして、それを県としてもサポートする、そういう姿勢で臨んでいきたいと思います。

記者
 最後に関連してもう一つ、なかなか新型コロナウイルスの関係もあり、すぐに地方の医療にという話にはならないかもしれないのですけれども、そもそもの医師不足の部分で、県だけではなくて医師会や医大のほうともいろいろ関係があるとは思いますけれども、これまで県としては奨学金などで地方に医師を増やせないかといろいろやっていらっしゃいましたけれども、やはり時間がかかるということで、目に見える効果というのはすぐ出てきていないのが現状ではありますが、その部分について、何か今お考えがありましたら教えてください。

知事
 奨学金制度は、少人数ずつではありますけれども、毎年着実に増えていくという意味では、これが医師不足解消のまず基本ではあります。ただ、おっしゃるとおり、今足りていないという状況はありますので、即戦力医師の確保ということも、これは常にやっているところではあります。そして、地方の努力だけではカバーし切れないというのが医師不足県共通の認識で、全国知事会を通じたり、あるいは有志の知事の会をつくったりして国に要望し、国も様々地方での医療の研修を確保して、少しでも医療人材を地方へというものの検討を始めたりとか、そういうところは出ていると思うのですけれども、地元の努力プラス国の努力で医師不足を解消していくということをさらに進めていきたいと思います。

記者
 明日で衆議院が解散になるということで、あらためてこの4年間の自公政権の評価、知事はどのように評価されるかというのを教えてください。

知事
 この4年間と言いましたか。今の衆議院議員の任期ということですよね。新型コロナウイルス対策ということがあったのですけれども、去年通常国会をやって、野党のほうの意見も踏まえて対策を講じるというところで、政府与党が準備した予算や制度を変更したりとかして、それで最大限いい対策にして実行するというところで成功例があったと思います。やはり国会を中心にしながら、広く国民の力を結集するような形をつくっていくことが望ましい中、それぞれの党勢拡大とか党としての主張みたいな、与野党一つになれないような形が続いて、そして今、総理大臣が替わった後、替わる前もですけれども、第5波をめぐって国会をきちっと開いて審議の時間を増やすべきということも実現できないでいるということは残念だと思います。
 自民党さんも野党経験の中で、かなり極端な、分かりやすい表現、ジャーナリスティックな表現ですが、右のほう、いわゆる右のほうの政策とか理念とか、それを強調するようなスタンスを野党時代につくって、それで、安倍総裁の下、政権交代に成功ということで、その成功体験から、自民党の歴史の中で見るとかなり右寄りの形で進んできて今に至っていると思うのです。今回の総裁選挙でそれで良いのかということも論点だったと思うのですけれども、野党経験のトラウマから、あるべき姿よりやや右寄りになってしまうという傾向が自民党さんにとって一つ大きな課題、この4年間についてもそうなのではないかと言えると思います。

記者
 そういう意味で、来週火曜日には公示となるわけですけれども、特に今回の選挙の争点、知事としては一番何が争点とされるべきとお考えでしょうか。

知事
 新型コロナウイルス対策、そして、それとセットで東京一極集中の是正です。今度こそ東京一極集中是正を成功させ、地方創生を成功させるということが中心になると思います。その中で、東日本大震災被災地には復興というテーマがそこに入ってきますし、日本各地それぞれのテーマがそういう東京一極集中是正、そして、コロナ対策というところに入ってくるのだと思います。

記者
 衆院選の1区の公認の件なのですけれども、(立憲民主党の)平野選対委員長の御発言で、佐野さんの対応について、今後、いい策を考えたい、知恵を絞りたいというふうなお話がありまして、知事が考える今後の対応というものについて、佐野さんの対応についてはどのような形が望ましいというようにお考えでしょうか。

知事
 達増後援会のほうで直接聞いている話でもありませんので、基本的には今まで考えてきたとおりのやり方を貫くということが基本になります。

記者
 先ほども話題に出ました小沢先生についてです。小沢先生、衆院選を前に取材を受けられる機会も増えてきております。とてもお元気であって、記者を喝破するようなお力も健在のように感じております。かねてから政治の師と達増知事は言われていましたが、達増知事が最近直近のやり取りで何か教えてもらえることはありますか。

知事
 去年の話は古過ぎるので、最近の話をすると、50代、60代に節制すると元気な70代、80代を迎えることができる、というのはちょっと古い話で、全然最近の話ではないのですけれども、元気というのは50代、60代の頃、朝の散歩から、肉を食べないとか、お酒の量を制限するとか節制していたので、アメリカのバイデンさんや世界中に80歳ぐらいの指導者、政治家というのはいるのですけれども、そういう人たちと比べても遜色ないくらい若々しいので、そういう自己管理が大事なのだなと思います。

記者
 バイタリティーの源、それは精神的なものも含めてですが、これはどこにあるとお考えでしょうか。

知事
 純粋な公という頭で物を考えられる天下人の発想と言ってもいいと思うのですけれども、個人的なプライベートな次元で損得とか考えるのではなくて、今の日本をどうすべきかとか、日本の政治はどうあるべきかというような、そういう次元で物を考えると、浩然の気といいますか、理想を実現しようというエネルギーがこんこんと湧いてくるということだと思います。個人的なプライベートな利害関係にとらわれていると、人間は、どんどん消耗していくのだと思うのです。天下人の視点に立って、天下国家をどうすべきかということを考え、それに基づいて行動していると、やればやるほど元気になるというところがあるのだと思います。

記者
 東京での取材では、後継者に関する質問も出ました。達増知事をはじめとして多くのチルドレンのような政治家を出してこられたと思います。一方で、小沢先生自身の後継者ということに関しては見えてこないのではないかという質問が東京でなされましたが、達増知事は小沢先生の後継者という意味ではどのように見ていらっしゃいますか。

知事
 基本的には、後から育ってくる政治家たちは、権力を奪い、獲得するという姿勢で、そういう権力とか政治的な力というのを譲ってもらうとか、そういう甘い発想になるとうまくいかないのだと思います。ですから、そういう生きのいい若い人が出てくるのを待っているのではないかと思います。

記者
 最後に、一旦消滅したルークが、奪い、獲得しに行く機会も今後あるかもしれないと思っていていいですか。

知事
 「スター・ウォーズ」の話がそのまま進むかどうか、私は映画どおりに現実がなればいいと思うのですけれども、昨日それに逆行するような現実の動きがあったので、あらためて念力を強化、願う力を強化、強めなければならないなと思っています。

記者
 私も、一度、思念体となってしまったルークの話なのですけれども、佐野さんの出馬の際に、私は思念体になったというお話ありましたが、今日のお話だと臨機応変に対応するということで、若干実体化してきているかなという印象も感じたのですが、その辺りの御自身の認識というか、どういった状況なのか、お聞かせ願えればと思います。

知事
 そこは、予告編には出てこないところですので、選挙戦本番中の私の動きをお楽しみにというところです。

記者
 サプライズ登場というのも。

知事
 これは、臨機応変にとしか言いようがありません。

記者
 私も衆院選の件で伺いたいのですけれども、先ほど佐野さんの支援といいますか、今後について、先ほど発言で、今まで考えてきたとおりのやり方を貫くということが基本だと発言ありましたけれども、ということは今後も佐野さんについては支援をしていくという、そういう考えになるのでしょうか。

知事
 特に現状を変更するような状況にはなっていないということです。

記者
 支援は続けはしないというか、臨機応変という。

知事
 いやいや。一貫して応援し、また相談に乗ったりとか、そういうことを変更するような状況の変化ということはないと考えています。

記者
 というのが、立憲民主党本部では、佐野さんを独自に応援した場合、その行為は反党行為になるという考え方が支配的になっているようなのですけれども、そういう中でも支援は続けていくということですか。

知事
 ちょっと何を言っているか分からないというような今の話ですよね。2年前の参院選、知事選で、最先端、ニュータイプとかいう話になっている、それまでの積み重ねの延長上にあるものが、何かの反党行為というのはあり得ないことだと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は10月26日(火曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5285 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。