令和3年6月14日知事会見記録

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開催日時

令和3年6月14日15時30分から16時01分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 令和3年度一般会計6月補正予算第3号について発表します。予算額は51億円です。早急に対応が必要な予算として、新型コロナウイルス感染症対策に48億円、その他の事業に3億円を計上しています。
 予算の主な内容は、1ページめくっていただき、感染拡大の防止関連として、4番、私立学校のエアコン整備を補助、7番、運動公園等スポーツ施設のトイレの洋式化、8番、国民体育大会等の選手団のPCR検査、次のページに移っていただき、12番、県の大規模集団接種などワクチン接種体制の確保。
 次に、社会生活、経済活動を支える取組関連として、2番、4番、乗合バス事業者、タクシー事業者の運行維持の支援、次のページに移っていただき、7番、生活福祉資金の特例貸付けの受付期間の延長、8番、特例貸付けが利用できない方に支援金を給付、9番、感染防止対策認証を取得した飲食店で利用できる食事券を発行、10番、昨年度に引き続き、買うなら岩手のもの運動を展開、12番、13番、県産米やいわて牛の販路拡大。
 新しい「働き方」、「暮らし」、「学び」を進める取組関連として、2番、ローカル5Gを活用したモデル事業、次のページに移っていただき、5番、県立高校における生徒用端末の整備。
 その他通常分の予算として、3番、令和3年福島県沖地震の被害に対するグループ補助金の交付。以上です。
 次に、第11回いわてマンガ大賞コンテストの作品募集を今日、6月14日から開始します。岩手県を題材としたオリジナルの漫画作品を「一般部門」と「1~4コマ部門」の2部門で募集します。「一般部門」の大賞作品は、「コミックいわてWEB」で公開するほか、「コミックいわて」シリーズ第11巻にも掲載します。「1~4コマ部門」は、1コマ、4コマのほか、2コマ、3コマでも応募できます。受賞作品は、「コミックいわてWEB」に掲載します。「一般部門」の一次審査通過作品を対象に、漫画編集者による作品添削を実施し、漫画技術の研さんの機会も設けます。応募要項は、英語、フランス語、中国語でも公開し、外国人や海外からの応募も期待します。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項2件につきまして、各社さんから御質問があればよろしくお願いいたします。

記者
 補正予算の関係なのですが、51億円規模ということで、新型コロナウイルス対策として飲食店での食事券発行、公共交通支援、ワクチン接種体制など盛り込まれていますが、知事として柱となる事業や期待する効果についてお考えを聞かせてください。

知事
 今回は、ワクチン接種を増やすということにやはり力を入れています。それから、引き続き困窮している飲食店への支援など、これもコロナ対策になります。また、感染拡大の防止については、私立学校のエアコン整備ですとか、大規模大会の選手団のPCR検査ですとか、今までの予算でカバーできていなかったところにもさらに広くということを念頭に置いています。

記者
 今回見ると、多分野にわたる項目で、感染対策徹底という部分だけでなく、幅広にやっているわけですが、その中で飲食店の応援事業費として、GoToイートキャンペーンの第2弾ということですが、今、県が取り組んでいる認証制度の飲食店を対象にして食事券を発行するという内容ですが、盛岡市内のほうの飲食店では、なかなか感染が収まらない状況ということもあります。なかなか感染対策の両立の難しさというのはあると思うのですが、その辺り今回の食事券発行に加えて、どのようなお考えでしょうか。

知事
 先週、県と盛岡市が合同で、盛岡市中心部の飲食店を回って、県の認証制度の説明をしながら、あらためて感染対策の徹底を呼びかけて歩きました。そのように感染対策を徹底させながら、飲食店の収入を回復させることにも資するように工夫していきたいと思います。

記者
 ワクチン接種の事業についてなのですけれども、県の行う集団接種については、明日から予約が始まります。あらためて予約をしっかりと進めていくために、知事から、もしメッセージ等ございましたらお願いできますでしょうか。

知事
 今、国やいろんな県が独自の大規模な集団接種を行っていて、岩手県民の皆さんも関心をお持ちだと思います。岩手県でも2か所でやりますので、要領を確認しながら申し込んでいただきたいと思います。比較的簡単なインターネット上の申込み手続ですけれども、電話でそのやり方の説明を聞くことができるサービスもやっていますので、早く接種を受けたいと思う方はホームページを開いてみたり、あるいは相談の電話をしてみたりしていただきたいと思います。

幹事社
 発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はございませんので、各社さんから質問があればお願いいたします。

記者
 本日、盛岡市での聖火リレーの公道の走行が中止になりましたけれども、知事としての受け止めをあらためて聞かせてもらってもよろしいですか。

知事
 盛岡市内でのコロナの新規感染者数の増加は、一時減ってきたときもあったのですけれども、先週また高い水準になりまして、やはりそのような状況下では、ちょっと予定どおりの公道での聖火リレーは控えたほうがいいという判断になるのだと思います。県と市とで打ち合わせて、オリンピックの組織委員会のほうにも連絡して、そういうふうに決めましたので、あとはスムーズにそういうやり方でうまくいくようにしていただきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。復興五輪の序章というところで聖火リレーがあると思うのですけれども、残りの盛岡市以外の部分では、予定どおり今のところ実施される方向ですが、あらためてリレーについての期待と県民へのメッセージをいただければと思います。

知事
 岩手県は、(聖火)リレーに3日間いただいていて、普通の県の1.5倍の日にちをいただいていますので、その分、丁寧に聖火リレーもやれるのですけれども、東日本大震災の被害を受けた、津波の被害を受けた沿岸部の市町村、そして沿岸部の市町村と一緒に復興に取り組んできた内陸の市町村、それぞれいただいてきた支援に感謝の気持ちを発信して、またリレーの様子というのはいろんな形で見ることができますので、復興の今、被災地と呼ばれたところの今を、全国や海外の人にも見ていただきたいと思います。

記者
 先日、立憲民主党岩手県連の常任幹事会のほうに小沢代表がいらっしゃったのですけれども、達増知事、今回、小沢さんが来県したときにお会いする機会とかはあったでしょうか。

知事
 特に県の公務とかでは、お目にかかりませんでした。

記者
 公務ではないということは、私用で何かお会いしたこととかはあったでしょうか。

知事
 プライベートなことには、この場では回答は控えさせていただきたいと思います。

記者
 オリンピックに関連して、この1週間で、千葉県などで(東京2020)ライブサイトを中止するというような動きも出ていますが、岩手県でも予定がありますけれども、先週だったでしょうか、質問があったかと思うのですけれども、あらためて、今回、盛岡での公道での聖火リレー開催が中止になったことも受けて、現在の知事のお考えを伺えますでしょうか。

知事
 岩手県の場合、復興五輪の発信というテーマもありますので、予定どおり成功させたいと思っているわけですけれども、第4波で緊急事態宣言やまん延防止(等重点)措置などの対象となった都道府県では、早々にやらないと決めたところもあるようですけれども、今回の盛岡市内での聖火リレーもそうですが、やはり岩手県内、感染の状況によっては、いろんなイベントを予定どおりにはできなくなることがありますので、それぞれテーマがあり、趣旨のあるイベントですから、やはり予定どおりにやれるよう、県内の感染が増えないようにしていきたいと思います。

記者
 11日の参院本会議で、医療的ケア児やその家族を支援するという支援法が可決、成立されました。適切な対応をしてくださいということが国や自治体の責務としておりますけれども、これについて、成立ということについて知事の受け止めを伺えますでしょうか。

知事
 やったほうがいいということが、あらためて法律上の責務という形で、はっきり記されたのはよかったと思います。そういう法律がなくても、日々の生活、また勉強したいという子供であれば、勉強とか困らないようにしていくよう、地方自治体も最大限施策に努めるべきと考えますが、これからは法律に基づいてやるということで、いろいろ国による財源の確保とか、さらに今まで以上にやりやすくなるところがあると思うので、期待したいと思います。

記者
 ありがとうございます。それで、各都道府県に医療的ケア児支援センターの設置を促すとされております。現時点で県として、そうした支援センターの設置に向けたお考えというのはございますでしょうか。

知事
 関係者、関係機関のネットワークで状況を把握して、そして必要な対応をしていくということを今やっているわけですけれども、あらためて今回の法律を受けて、関係者で話合いを重ねていく中で、基本的には地元の当事者のニーズに沿って、必要なものは整備していきたいなと思います。

記者
 来週21日から、順次、東京のほうでは始まっているところもありますが、職場ですとか大学でのワクチンの職域接種が始まっていくと思います。県内でも随時これから始まっていくと思いますが、これについて県内ではどのように進んでいけばいいというふうに達増知事は期待されますでしょうか。

知事
 それぞれの病院を持っていたり、あるいは保健室というのでしょうか、そういうところに免許を持ったお医者さんや資格のある看護師さんがいて、そして、その人たちの力でワクチン接種をしていくことができると。それは、基本的にはそうやってワクチン接種の回数が岩手県内に増えていくのはいいことでありますので、そういう企業、職域を発掘できればというふうには思います。

記者
 ただ、中には企業で産業医がいないところであったりとか、必要な支援が出てくるところも、これからもしかしたら出てくるかもしれないのですけれども、そういった企業さんに対しては、岩手県としてはどのようなサポートといいますか、支援というのか、そういったものは考えていらっしゃいますか。

知事
 いわゆる産業医の方々にもワクチン接種で活躍してもらおうということが原点なので、産業医の方がいないと、なかなかそれを実現するのは難しいのですが、それでも岩手県内、産業医というか、ある組織、集団の中にお医者さんや看護師さん、資格を持った人がいらっしゃるというのはあります。一方、県としては、まず開業医の皆さんや病院のお医者さん、看護師さんに市町村のワクチン接種をやっていただくと、プラス県による集団接種をやるということを働きかけていかなければと考えております。

記者
 ありがとうございます。
 最後に、もう一点だけお願いします。話が戻ってしまって申し訳ないのですが、聖火リレーについてなのですが、聖火リレーを楽しむ一方で、感染症対策にも気をつけなければいけないと思います。そういった意味で、もし沿道で見るという県民に対して、達増知事として注意などあれば、あらためて呼びかけをお願いいたします。

知事
 東日本大震災、あの津波の記憶、そして、その後の復興と、全国から、また海外からいただいた支援ということをまず想像して、思い出していただいて、厳粛な気持ちで聖火リレーというものを応援していただいて、その後に我を忘れて飲んだり食べたり夢中になったりということはないようにしていただきたいと思います。

記者
 今、県内では直近1週間、人口10万人当たりの(新型コロナウイルスの)新規患者数が東北でトップというような数値も出ていますが、今の県内の状況について、知事はどのように受け止めているか聞かせていただけますでしょうか。

知事
 一頃、仙台、宮城が全国の中でも特別に新規感染者数が多かったことがあるのですけれども、そこの土地の事情で、全国の中で比較して新規感染者数の多さが目立つ場合というのはあり、岩手県も今、盛岡、岩手として、そういう状態にあるのだと思います。重症者の方が増えたり、また、死亡者の急増につながったりとかはしておらず、病床の逼迫ということも起きてはいないのですけれども、特に盛岡市内において感染者数の高止まりということが続いて、いろんなイベントを中止しなければならなくなるとか、社会的、経済的影響がずっと続くというのは、やはり好ましくありませんので、先週、県と市が合同でやった(盛岡市中心部の飲食店への)認証制度の案内活動のように、盛岡市内の感染を減らす策を様々講じていきたいと思います。

記者
 5月27日の(盛岡市)保健所の矢野所長の会見、県も支持する、一緒に減らすように努力していきたいというような知事のメッセージもありましたが、そこから2週間以上経った今でもこのような状況というのは、もう一歩どのような点が足りなかったか、そういったことについて知事の考えを聞かせてください。

知事
 2週間前は減っていく傾向にあったと記憶していますけれども、先週、この1週間のところで、また高い水準に増えてしまったということで、感染の場所や感染の経緯を見ますと、飲食店といっても繁華街の接待を伴う飲食の場から感染が広がっているケースもあり、まず、そうしたところの利用に際して感染対策をきちっと講じてほしい。去年の春頃強調されていたところですけれども、やはり接待を伴う飲食の場というのはリスクがとても高いので、マスクを外さないとか、マスクを外したら決してしゃべらないとか、そこは厳に注意してほしいと思います。あとは、変異株、アルファ株とかデルタ株とか変異株の問題がありますから、これは全ての県民の皆さんに対してですけれども、基本的な感染対策はより徹底して行うようお願いしたいと思います。

記者
 ありがとうございます。
 最後に1点お聞きします。今日で岩手・宮城内陸地震から13年ということです。知事にとっての13年を振り返るとともに、もう一度、県民に対しての防災意識、その辺りについて聞かせていただけますでしょうか。

知事
 非常に強い地震で、岩手県ではお二人の方が亡くなられ、そして祭畤大橋の落橋でありますとか、地形が変わるような大きな爪跡が残る強い地震でありました。内陸を震源とする、そのような地震もあるのだと、それがいつ起きてもおかしくないということをあらためて胸に刻む機会だったと思いますし、今でもそのことを忘れないようにという、そういう教訓なのだと思いますので、県民の皆さんも気をつけてほしいと思います。

記者
 話はちょっと変わって、国政の話なのですけれども、立憲(民主党)が内閣不信任案の提出を検討しており、あと菅首相も不信任案提出で衆議院解散を否定しなかったとの一部報道もありますが、この辺りの衆院選をめぐる与野党の攻防については、知事はどのように捉えていらっしゃいますか。

知事
 1つ、不信任案と解散の関係は、日本国憲法をよく読みますと、不信任案が成立したときに内閣は解散ができるということになっていますので、不信任案が成立しない状況であれば解散はしなくていいのですが、そういえば過去4回でしたか、日本で不信任案が成立したことがあって、その4回は全部解散されているのではなかったでしたか。ですから、不信任で解散するというのは、不信任案が成立することを前提としており、あるいは不信任(案)の採決がなくても不信任(案)が出ただけで解散するというのは、自分たちの内閣が不信任に相当すると言っているようなことと同じですので、ちょっとそういう理屈で本当にいいのですかと確認したい気持ちがします。

記者
 先ほどもちらっとお話に出たのですが、先日、立憲(民主党)の常任幹事会に久しぶりに小沢代表も出席して、本来であればやっぱり野党の支持も上がってこなければならない状況だということなのです、自民党のコロナ対策等を踏まえて。ただ一方で、野党の支持も上がってきていないと、あまりこういう状況はよくないというような言及もありましたが、これについて知事はどのようにお考えですか。

知事
 政治全体が政治不信で、内閣支持率も低下ぎみで、野党の支持率が伸びないでいるというのは、およそ政治全体が不信の対象になっているということで、好ましくないのだと思います。全体が不信の対象になっているのを直すには、去年から言っていることですが、挙国一致内閣、主要な政党が組んで一つの内閣をつくって、そこでよく話し合ってコロナ対策とかオリンピック・パラリンピックへの対応を決めていけば、その中で与野党それぞれに支持が上がってくるということになるのではないでしょうか。

記者
 不信を招いているのは、やっぱりそれは政治の責任ということですか。

知事
 そうですね。野党側は、実際にいろいろやってみせないと、なかなか支持が上がるのは難しいので、そういう機会を与えられていないというところで、またちょっとハンディがあるのかもしれません。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は6月22日(火曜日)の予定です。

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政策企画部 広聴広報課 報道担当
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