令和3年11月25日知事会見記録

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開催日時

令和3年11月25日10時30分から11時24分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事、お願いします。

知事
 まず、令和4年度以降の被災地通学支援事業費補助についてです。
 平成30年度から行っています被災地に居住する児童・生徒等の通学定期券の購入費の2分の1を補助する被災地通学支援事業費補助でありますけれども、事業期間が今年度までとされていましたが、引き続き被災地の生徒等を支援するため、令和4年度の高校の新入生が卒業する令和6年度までの3年間、さらに事業を継続したいと考えます。
 沿岸市町村、市長会、町村議会議長会などからも要望をいただいておりまして、これを踏まえて、引き続き被災地の児童・生徒等の通学費負担を軽減し、子供たちの学びを支えていきたいと思います。
 次に、県におけるクラウドファンディング型ふるさと納税の導入についてです。
 岩手県は、ふるさと納税制度を活用し、寄附金の使い道をより具体的にプロジェクト化して寄附を募る「クラウドファンディング型ふるさと納税」を導入します。
 第1弾のプロジェクトとして「いわて子どもの森 みずの広場 再生プロジェクト」を行います。
 岩手県立児童館いわて子どもの森の「みずの広場」は、屋外施設としてコロナ禍における子供たちの自由な遊びの場として貴重な施設となっています。一方、老朽化が進んで再整備が必要です。このため、コロナ禍で子供たちが自由に遊べる場所を確保するため「みずの広場再生プロジェクト」を実施します。
 寄附の受付は、12月1日から2月28日までです。民間のふるさと納税ポータルサイトの「ふるさとチョイス」で受け付けます。県内外の多くの方々の御協力をお願いします。
 続きまして、第6回になりますが「マンガ郷いわて特別賞」、これを荒木飛呂彦(あらきひろひこ)さんに差し上げます。
 荒木飛呂彦さんは、30年以上にわたり人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズを描き続け、国内的にも国際的にも広く愛され、高く評価されています。岩手県との関係では、「東北復興平泉宣言」のイメージイラスト、こちらですね、10年前、東日本大震災津波、そして、平泉の世界遺産登録があったときに、この「東北復興平泉宣言」のイメージイラストを描いていただきました。
 また、5年前の希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の際に「いわて人間讃歌」イラストを制作していただきました。今年は東日本大震災津波、平泉の世界遺産登録から10年でもあり、本年度の表彰といたしたいと思います。表彰式は、12月19日に行います。
 そして、こちらは第11回になりますが「いわてマンガ大賞コンテスト」受賞作品が決まりました。今回は、一般部門40作品、1から4コマ部門216作品の応募がありました。
 一般部門の大賞は、大船渡市の「369(ミロク)」さんの「海洋学科生の日誌」です。
 一般部門の優秀賞は、紫波町の「生出遊馬(おいで あすま)」さんの「岩手パワーでおもてなし」ほか2作品です。
 また、学生の部として金賞2作品、銀賞2作品、特別賞1作品があります。
 1から4コマ部門は、一般の部の最優秀賞が福島県の「のりのり」さん、中学生以下の部の最優秀賞は一関市の「バッファロー」さん、1から4コマ部門の優秀賞は5作品、特別賞が1作品あります。
 海外からは、フランスと中国から応募があり、フランスからの作品が一般部門の学生の部銀賞になっています。これらは、インターネットのコミックいわてWEBで配信されたり、また単行本「コミックいわて第11巻」に収録されるなどする予定です。マンガ郷いわて特別賞と同じ日に表彰式を行います。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項4件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 被災地通学支援事業費補助の関係です。先ほど知事のお話の中で、令和6年度までの3年間継続するということでしたが、あらためて今までは年度で継続を公表してきたと思いますが、令和6年度までの3年で一くくりというか、そこまで継続を決めた理由というのをお聞かせください。

知事
 来年度の春に進学予定の皆さんの進路の決定で、入学後ずっとこの事業が行われているのか、それとも1年で終わってしまうのかというのは大きい違いが出てきますので、進路選択に影響を与えないように、来年入る人は卒業までこの制度は続いているということを明らかにしたものであります。

記者
 そうすると、令和6年の時点で継続かどうかというのは、またそこの時点で判断されるということでしょうか。

知事
 令和5年度に入学する皆さんの進路選択において、令和7年度まで続くものなのかどうかというのは、あらためてそこで論点になるでありましょうから、来年の今ぐらいのタイミングまでにはそこを明確にしたいと思います。

記者
 分かりました。あと、マンガ郷いわて特別賞の関係なのですけれども、荒木さんが受賞したということで、知事室とかにも「人間讃歌」のイラストが飾ってあると思いますが、岩手とのつながりも深いと思います。あらためて今回の受賞について、知事の御所感をいただければと思います。

知事
 今、日本を代表する漫画家の一人と言っていいくらい人気の面と、それから芸術性への高い評価、それぞれあるのだと思います。年末も、去年の年末に引き続いて、荒木先生原作の岸辺露伴(きしべ ろはん)漫画がドラマ化されますし、もう国民的な漫画家と言っていいのではないかと思います。忠臣蔵か岸辺露伴かというような、今そういう年末のドラマになっているのではないかと思いますし、ジョジョシリーズの第8部の連載が震災直後からずっと続いて、今年第8部が終わったのですけれども、どうしようもない災厄、災害とか、そういう不幸な出来事ということにどう立ち向かうかというのがテーマで、この「東北復興平泉宣言」を描いていただいたとき以降、そういう漫画の連載でも軌を一にするようなテーマでの連載が続いていて、それが今年完結したというのも一つの大きな節目だと思っていまして、表彰させていただこうというところであります。

記者
 分かりました。あと、荒木先生の中で知事がお薦めの作品とか、好きな作品があれば教えてください。

知事
 そうですね、「バオー来訪者」というジョジョシリーズの前に連載されていた漫画作品は、岩手県が主要な舞台になっていますので、お薦めです。

記者
 同じく荒木先生についてお聞きしたいのですけれども、先日完結した、ジョジョシリーズの8部なのですけれども、舞台が仙台で、明言はされていないですけれども、大地震後の仙台を描いた作品だったと思います。先ほど知事が災害にどう立ち向かうかがテーマとのことだったと思うのですが、完結した上で、どのように立ち向かうかがテーマということだったのですが、どのような立ち向かい方、答えというか、どのようなことを感じられたのかお願いしてもいいでしょうか。

知事
 災厄から逃げようとせず、しっかり向き合って、そして乗り越えるという覚悟を持つことです。乗り越えるという覚悟で、乗り越えていくという、そういう結末でありましたので、やはり仙台出身で、仙台から岩手も含めた東北を舞台にした漫画を描いてきた方で、今、国民的な日本を代表するような漫画家になった荒木先生が(描いたことで)、この東日本大震災を踏まえた漫画としてふさわしい作品になったと思います。

記者
 2つ目に発表のあったクラウドファンディング型ふるさと納税の件で御質問します。
 今回は、いわて子どもの森のみずの広場の再整備ですが、この初めての形式がうまくいけば、さらに事業分野の拡大等を検討しているのか、今後についてお聞かせください。

知事
 第1弾と銘打ってやりますので、うまくいったら第2弾もあり得るという考え方です。

記者
 その上で、事業の種類としてはどういったものがふさわしいかというか、クラウドファンディング型だと適しているかというのは、大体見通し等はつけていらっしゃるのでしょうか。

知事
 税金で賄うにふさわしいけれども、財政に関して厳しい姿勢で臨むがゆえに事業化できない、そのぎりぎりのあたりにある事業というところと見てもらえばいいと思います。

記者
 先月、先々月ですか、発表された中期の財政見通しのほうでも、今後の予算編成に関しては、今まで切り詰めをしてこなかった施設の維持修繕のような最低限のものにも手をつけるような指示があったと思うので、そういったものも補完するものとしてという趣旨で今、御説明があったのかなと受け取りましたが、それでよろしいでしょうか。

知事
 そうですね。特にみずの広場、県庁前の噴水は、あれはもうやめてしまっている、止めてしまっている状態なのですけれども、子どもの森のみずの広場は、やはり子供の遊び場として貴重な施設です。
 また、コロナウイルス対策的にも屋外で密にならない遊び場ということで貴重な存在でもあり、そこは広く寄附を募ってもいいのではないかと、それに値するのではないかという判断です。

記者
 これが大体90日間なので、2月いっぱいですけれども、来年度以降、もし、これがうまくいけば第2弾、第3弾を打っていくような、そういうスケジュール感を持っていらっしゃいますか。

知事
 第2弾については、今は白紙状態というところです。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
 私から3点ほどお伺いできればと思っております。
 (福島)原発の処理水の放出に関連することでございますが、今、国では対策として、補正予算案で基金の創設などというような対応を進めていますけれども、処理水の放出について、放出が妥当かどうか、その賛否について知事はどのようにお考えでしょうか、あらためてお伺いできればと思います。

知事
 県内でも説明会がありましたが、依然として不安、懸念の声が上げられています。関係者の理解が十分に得られたとは言えませんので、国と東電(東京電力)には引き続き丁寧な説明と真摯な対話に取り組むよう要請したいと思います。

記者
 ありがとうございます。先日、宮城県のほうでは、国に対して海洋放出に代わる処分方法の検討をというようなことで要望の活動を行っております。岩手県のほうでは、具体的に国の対応について要望する御予定などございますでしょうか。

知事
 今回、岩手県内での説明会で、より多くの関係者に対して説明を求める意見や、安全性についてさらに丁寧な説明を求める意見も出されておりまして、まずはそういうことを国や東電には伝えていくべきと考えているところです。

記者
 では、具体的な対策として、個別のものについて踏み込んだ要望というもののお考えについては、現時点ではいかがでございますでしょうか。

知事
 漁業者の皆さんや沿岸の地域の皆さんの声を基本にしながら、それを国や東電に伝えていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。続きまして、(政府の)石油の国家備蓄の放出(表明)の件でございますが、県内でも久慈に(国家石油)備蓄基地があります。県が直接御担当ということではないかもしれませんけれども、国のこうした備蓄の放出の方針を受けて、県としてどのように御対応されるか、何か具体的なものがあれば教えてください。

知事
 直接的な関与はないのですけれども、岩手県内にある施設ですから、何か御相談いただければ対応は検討するということになると思います。一方、県内のあらゆる分野と言っていいのだと思いますけれども、原油高、それに起因する燃料などの価格高騰というのは、かなり県内あらゆる分野で打撃になってきていますので、やはりその打撃を緩和するような効果的な施策というのを国に求めていかなければならないと考えています。

記者
 ありがとうございます。最後に、大谷選手のことなのですけれども、先日、国民栄誉賞を大谷選手が辞退されました。県民栄誉賞については、どのように御検討されておりますでしょうか。

知事
 実は岩手県から、県民栄誉賞についても受け取ることの打診をしていたのですけれども、関係者を通じまして、大谷選手本人の意思として辞退したいという回答をいただいておりました。国民栄誉賞についても同様ということでありますので、さらなる高みを目指す覚悟からだと思いますので、将来に大いに期待したいと思います。

記者
 ありがとうございます。関係者を通じて打診したということですが、辞退した理由については何かお聞きになっていますでしょうか。

知事
 基本的には、結論として辞退したいという意向を確認したところでありまして、国民栄誉賞のほうの辞退と併せて考えますと、さらなる高みを目指したいという、そういう覚悟からかなというふうに推察しています。

記者
 いわてグルージャ盛岡についてお聞きしたいのですけれども、今シーズン好調な戦いぶりで、早ければ今週日曜日にもJ2への昇格が決まることになっていますが、今シーズン、知事はどのように戦いを見ていますか。

知事
 J3からJ2へ、J1へという目標設定、「じぇじぇじぇ」から「じぇじぇ」、そして「じぇ」へというように言っていたのですけれども、そういう冗談で混ぜ返すような話ではもうなくなってきていまして、本当にすばらしいと思います。
 新しい監督さんのリーダーシップ、選手の強化、そして、チームとしての力の高まり、J2昇格を正面から目指して戦う、そういう力強いチームとして、岩手で、そして全国で活躍してもらっていること、本当にうれしく思います。J2昇格、大いに期待したいと思います。

記者
 J2のほう昇格するに当たって、今年はJ2クラブライセンスのスタジアム設置基準の例外適用申請によって取得していますけれども、今後、J2昇格するに当たって、昇格してから3年以内にスタジアムの整備計画提出であるとか、提出してから5年以内に整備を進めなければならないとかいろいろスタジアムの課題が出てきますけれども、チームが主体的になって整備するということは出ていますけれども、県も支援していかなければなかなかここは進まないのかなと思うのですけれども、この辺はどのようにお考えでしょうか。

知事
 ここはもう、まずはグルージャのJ3からJ2へというのは、盛岡市、そして岩手県も一緒にそれを目指そうということを固く誓い合っておりますので、それぞれ適切な役割分担の下、やれること、やるべきことをしっかりやって、J2チームとしてもやっていくことができて、さらにJ1を目指せるようにしていきたいと思います。

記者
 将来的には、J1を目指せるようにスタジアム整備について前向きに検討するというふうに受け止めてよろしいのでしょうか。

知事
 そうですね。これは市であれ、県であれ、財政出動となれば、それは市民、県民の理解、市民、県民のそういう意思があって、初めてそういう支出ができるわけですけれども、J1が視野になってくれば、市民も県民もそういう気持ちになってくると思います。

記者
 大谷選手の県民栄誉賞の打診なのですけれども、これはア・リーグでのMVPを取った後に打診されたということでよろしいでしょうか。

知事
 そうですね。ア・リーグのMVPを踏まえての打診でありました。

記者
 分かりました。ありがとうございます。ちょっと話題が変わるのですけれども、国際リニアコライダー、ILCについて伺います。
 ILC誘致を推進する高エネルギー加速器研究機構、KEKは、来年度、ILC準備研究所の設置を目指しているのですけれども、ただ、今年8月下旬に公表した新年度政府当初予算案の概算要求には、このILC準備研究所に要する経費が含まれていません。12月に財務省が発表する予算案にプレラボ・準備研究所の設置関連経費が盛り込まれなければ、この立ち上げを目標としている来年度からずれ込む可能性もあると思うのですけれども、岩手県としては各省庁のこの予算をめぐる動きについてどのように捉えていらっしゃるのか、教えていただけないでしょうか。

知事
 まず、世の中にいろんな動きがあるとしても、基本的に日本にとって必要な施設だと考えておりますので、そこは今までと変わらない主張としてしっかり国にも伝えていきたいと思います。
 特に岸田政権で科学技術立国に力を入れていくということであれば、その目玉になり得る、特に外務大臣の経験も長く、G7サミットにも毎年出ていらっしゃった岸田総理の下で、アメリカ、ヨーロッパとの協力を一気に進めるチャンスでもありましょうし、分断で悩む国際社会が一つになっていくテーマとして、基礎科学研究における協力というのは最も有効なテーマでもあると思いますし、岸田内閣には特に働きかけていきたいと思います。

記者
 あと、文科省の有識者会議が現在開かれていまして、年内か今年度中に取りまとめる予定だそうですけれども、委員の中からは誘致について賛否両論が出ていて、誘致を前提とする従来の進め方自体、やめたほうがいいという案も浮上しています。財政事情の厳しさから、誘致を目指すよりも、従来の研究、技術開発、人材育成にまず補充すべきだという考え方だと言えると思うのですけれども、今後進むべき道を再検証すべきではないかという考え方もありますけれども、知事は有識者会議の議論について、いかに受け止めていらっしゃいますか。

知事
 広く意見を求めれば、いろんな意見が出てくるのだと思います。
 特にここ何年か、大学の基礎研究関係を絞ったり、そいだり、縮小し、すぐ商品化できるといいますか、日本経済の商品になるような、そういう研究のほうに重点化するような流れの中で、それを前提に、大学で自由な研究に使えるとか、基礎研究に使える人やお金を減らすトレンドをこれからも続けるというのを前提にすれば、そういう基礎研究に力を入れることに消極的な意見というのはあり得るのだと思いますけれども、政府全体として、今そういう方向に向こうとしているわけではないと思います。

記者
 分かりました。これは仮の質問になりますけれども、有識者会議が誘致を前提とする従来の進め方をやめるという結論に至った場合、岩手県としてはどのような対応を取られるのか教えてください。

知事
 世界の研究者の皆さんが、造るなら日本、日本の中では北上高地ということで、詳細設計にまで入っているわけですから、それに対して積極的に協力していくというのが岩手県の務めと考えます。

記者
 ちょっと話題は変わりまして、立憲民主党の代表選についてです。4候補出そろいまして、活動が始まっております。まず、その4候補、出られた顔ぶれを見ての所感と、あと代表決定後の期待をお聞かせ願えればと思います。

知事
 ここは団体の自治の問題でありますので、党員中心に党の中で真剣に取り組んで、その結果、どなたが代表になったとしても、公党の代表との関係については県としても適切に対応していきたいと思いますし、また、野党というのは今行われている政策よりもよい政策パッケージを提示して、それに対する支持を広げていくこと、そして、次の選挙での政権交代を目指すということが仕事でありますので、野党としての仕事をきちっとやってもらえればいいと思います。

記者
 4候補それぞれの言及というのは今回はしないということでよろしいですか。

知事
 そうですね。誰がなっても、今言ったようなきちんとした野党の仕事をし、政権交代を目指してもらえればと思います。

記者
 岩手競馬についての質問です。昨日、(岩手県競馬)組合議会ありまして、岩手県競馬組合が構成団体から、県と奥州市、盛岡市からお借りしている融資のうち、1億700万円を4年ぶりに返済ということになりました。これについて、知事は率直にどのように受け止めているのか教えていただけますか。

知事
 私が管理者として、そういう決算案をつくって提案し、議会の満場一致の可決をいただきましたので、大変良かったと思います。

記者
 債務の金額がおよそ330億円ということで、返済までかなり時間がかかるという、例えば1年に1億ずつ返したとしても3世紀以上かかってしまうというような状況で、抜本的に解決する策というのは知事、管理者として持っていらっしゃるのか、その辺りはいかがなのでしょうか。

知事
 県と2つの市から成る特別地方公共団体、地方自治法上のれっきとした地方自治体なのですけれども、そこが経営をやり損ねると、やはり桁外れの巨額な債務を積み重ねてしまうのだということだと思います。
 こういうことを二度とやってはなりませんし、少しずつでも返還していくことが母体になっている県と2つの市の住民の皆さんへの責任ということでやっているわけでありまして、それを続けるためにも一定の施設の改修、修理などは必要でありますので、それをおろそかにして破綻してしまうことがないよう、また収入と支出の関係でも破綻してしまうことがないよう、年度年度しっかりやっていくことが岩手県競馬組合の務めだというように考えます。

記者
 ありがとうございます。その返済の300年かかるとかそういう数字ではないですけれども、具体的にどのように返済をダイレクトに進めていくのか、そのあたりは何か持っていらっしゃるのでしょうか。

知事
 これは、今までやってきたとおりでありまして、そもそも年間の売上げが180(正しくは「150」)億円ぐらいにまで落ち込んだこともありますし、それでも競馬事業を続けていくための年度の途中のコスト削減でありますとか、そういったことをやりながら、売上げが上がったときには構成団体への借金返済ができるようにしていくというやり方で、かれこれ15年間やってきておりますので、そのやり方でまず破綻せず、かつ売上げがたくさんあったときには借金返済もできているので、これを続けていくということだと思います。

記者
 新型コロナの経済対策の関連でお伺いしたいと思います。
 まず、GoToイートのほうなのですけれども、12月15日からさらに1か月延長されるということで、一方で国のほうからは年末年始期間は販売を停止してほしいといったような方針も示されていたかと思いますけれども、この辺も踏まえて、あらためてちょっと対応を教えてください。

知事
 飲食店の現状は、これだけ感染が全国的にほぼゼロ、岩手県内ではゼロが四十数日間続いて、その中でお一人、県外在住の方の陽性が認められただけということが続いているのですけれども、それでもまだお客さんが足りない、収入が戻らないということですので、やはり年末年始にかけても感染対策をした上で飲食店が利用されるように、県としては支援していきたいと思います。

記者
 分かりました。それから、GoToトラベルの、いわて旅(応援プロジェクト)のほうですけれども、隣県への対象拡大、それから段階的に東北なら東北に拡大して、国としてもGoToトラベルを再開へという流れが今示されていますけれども、県としての拡大の対応というのは今どのようにお考えでしょうか。

知事
 東北全ての県が感染者ゼロの日が出てきたりもしていますので、東北というブロックでGoToトラベルをやれるような環境になってきているとは思いますけれども、まずは隣県からという段階を踏むやり方も手堅い合理性がありますので、そのように進めていけばいいと思います。

記者
 隣県、青森とか秋田を対象にした拡大というのは、まだ県のほうとしては対応は決められていない。いつからでしょうか。

知事
 国のほうでゴーサインが出れば、直ちに岩手もそこに加わるような準備をしています。

記者
 今の質問にあったGoToイートの件で、そうすると国からは年末年始に関しては恐らく再拡大を警戒するようにということで、自粛等の考えがあるようですが、県としては県内の感染状況を踏まえながら、忘新年会等、年末年始の需要に貢献できるような方法で食事券の利用を延長して、年末年始に使えるようにするというお考えだと受け取りましたが、よかったでしょうか。

知事
 1週間10万人当たりの(新規)感染者数が15人を超えたら、そういうGoTo事業は止めるべきというのが県の基本的な考え方であります。
 今もうゼロか0.1(人)かどっちかという状況ですので、想定している基準の100倍以上、感染可能性は低い状態にあるわけですので、年末年始もそういう状況が続くのであれば、これはむしろ今のうちにやりたい会食等はやっておかないと、という時期だと思います。
 民間調査団体、調査機関の調査によると、企業で忘年会、新年会をやらない予定という企業の割合が岩手県は非常に高いということなのですが、これもまた1つチャンスだと思います。それだけ今すいているということであれば、県の認証を受けた飲食店とじっくり調整して、密にならない感染対策をしっかりしながらの忘年会、新年会をきちんと企画してやれる状況にありますので、むしろ今がチャンスという状況だと思います。混雑している中で雑な予約になったりしてしまうと危ないわけですけれども、その正反対の状況でありますから、人数についても密にならないような距離を確保できて、大勢入るくらいの広いスペースがあれば、人数制限なくやっていただいて構わないと考えていますので、今からでも岩手県内まとまった数での忘年会や新年会を検討してもらっていいと思います。

記者
 先日、(新型コロナウイルス感染症対策)本部員会議があって、国のコロナ対策に関する説明があって、今のような趣旨も踏まえた県としての基本的対処方針の見直しも早めに県民あるいは事業者にお知らせするべきかなという趣旨で考えると、そういったものも盛り込まれるような、なるべく早く示されたほうがいいのかなと思うのですが、いかがでしょうか。

知事
 基準を厳しくする場合は早く示したほうがいいのでありましょうけれども、1週間10万人当たり(新規感染者数が)15人を超えるようであればGoTo(事業)を止めるとか、ただ、そのときもGoTo的な支援は止めるけれども、飲食店の利用を止めたわけではないのです、15人を超えても。
 そういう意味では、それ以上の厳しい方針への転換というのをするような状況には、今はないと見ていいと思いますので、そういう意味では急がなくてもいいのかなと考えております。第6波に間に合うようにということですので、国の基本的対処方針をきちんと見ながら、またかなり具体的に県の役割が書いてあるところが今までと違いますので、今の国の基本的対処方針を見ていれば、感染拡大が認められたときに人数制限を呼びかけたりとかというようになっていきますので、まだ今そういう事態が見える状況にはないと思います。

記者
 大谷選手の県民栄誉賞の辞退というのは、何日付かお手元で分かりますか。

知事
 そこは、岩手の場合はより身近な人たちの間で以心伝心、以心伝心まではいかないか、ちゃんと伝えるべきことは伝えていますが、今日発表というか、質問に答える形でありましたけれども、昨日まで発表していなかったというか、できなかったというか、今日だから答えられたというぐらいなタイミングです。

記者
 次の質問に行かせてもらいます。
 野党共闘について、ちょっと俯瞰した視点でのお尋ねです。1強である自民党の候補に対して、1対1の構図をつくるというところに共闘の意味があるというふうに理解しています。ただ、今回の衆院選の結果、維新、国民が票を伸ばしましたし、今後の選挙ではそうした党が共闘に参加せず、独自に候補を出すという傾向が強まりそうに感じます。野党共闘の源流である岩手から見て、こうした傾向をどのように御覧になっていますでしょうか。

知事
 難しいことではないはずでありまして、岩手であれば東日本大震災からの復興ということにしっかり向き合って、これでいくという政策体系を立てて、連携できる人、誰とでも連携してやるという形で岩手型の野党共闘ができてきているわけでありまして、日本全体についても、今であれば原敬首相が唱えていたような地方重視の内需拡大型の(政策で)国民に力がついて、地方に力がついて、日本の経済がよくなり、近隣国との友好関係も進むと、欧米との友好関係も発展すると、そういう政策パッケージをばんと出して、協力できる人は誰とでも協力しますよとやればいいだけのことだと思います。

記者
 一つのモデルとしては、詳しくはないですが、ドイツ型というか、かなり政党がたくさんあり、大連立型で組んでいく、そういうことにもなり得るのでしょうか。

知事
 より魅力的な政策パッケージをばんと示すことによって、今、与党をやっている人たちの中からもこっちのやっていることをやりたいという人が出てくるようであれば、ドイツ型の大連立もあり得るのだと思いますが、もっと参考になるのはニューディール連合ですよね。ルーズベルト大統領が当選するときの、大恐慌のときのアメリカ政治で、それまでばらばらだった東部有識者、大学の先生とか東部の有識者、西海岸で環境とかエコとか関心のあるような新しい人たち、そして労働組合、あとはマイノリティー、それらばらばらだったのがルーズベルトのリーダーシップの下、ニューディール連合を形成し、その後戦後までアメリカ政治のメインストリームを進んだ政治的なまとまりというのができて、突き詰めるとそれぞれの集団ごとに独自の理想があったりとか、独自の優先順位があったりするわけですけれども、それを実現するためにも自分たちと全然違うような集団と力を合わせることで政権を構成し、そして自分たちの理想に向かい、要望も実現していくということをうまくやった例としては、ルーズベルトのニューディール連合が参考になると思います。

記者
 ありがとうございます。政策パッケージというお話も出ました。今回の衆院選で、政策論争というのは以前に増して活発化したでしょうか。どのようにお考えでしょうか。

知事
 切迫感とか、危機感とか、そういうところで緩い感じが漂っていたのではないかと思います。それが報道機関の情勢調査の結果がばらばらになったりとかしたような、つまり捉えどころのない選挙戦になっていったわけでありまして、そこはやっぱり明確な政策的主張というのが足りなかったからそうなったと言っていいのではないかと思います。

記者
 分かりました。私からは最後に、知事から財政出動に関するお考えをお示しいただきました。言葉どおり言うと、県民、市民の意思があって初めて支出できるものということでした。ILCに関してお尋ねしますが、国民の意思があって初めて支出できるものというふうに読めますが、ILCに関しては国民の意思というところまで達しているとお考えでしょうか。

知事
 もっともっと国民の皆さんにその気になってもらう必要があると思います。高い目標ですけれども、宇宙開発関係ぐらい国民に関心を持ってもらい、支持してもらえればいいと思いますが、ただ宇宙は、その人気の高さはちょっと別格なところもありますので、高い目標ではありますけれども、宇宙予算を目指しながらILCを広めていければいいと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は12月8日(水曜日)の予定です。

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政策企画部 広聴広報課 報道担当
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