令和元年5月10日知事会見記録

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ページ番号1020360 

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開催日時

令和元年5月10日10時00分から10時43分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表はございません。

幹事社
 質問の前に記者クラブへの転入者を紹介します。転入者から一言挨拶お願いします。

(記者紹介)

幹事社
 本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はございませんので、各社から質問がありましたらお願いいたします。

記者
 旧優生保護法の問題についてお伺いします。先日、被害者への一時金支給を盛り込んだ救済法が成立しました。岩手県内でも過去に強制的に手術を受けた被害者がいると見られていますが、救済法成立の受けとめをお聞かせください。

知事
 まず、改めてこの件については基本的人権の観点から、また、人道上も一線を越えたことが行われたと感じておりまして、今回、この法律の施行を機に被害を受けた方々の権利の回復が行われるよう努めていきたいと思います。県としては、法律に基づき相談受け付けや周知、広報、請求受け付けなど、必要な対応を行ってまいります。

記者
 今、相談受け付けというお話がありましたけれども、都道府県に申請窓口を置くとされていますが、現在の対応状況ですね、既にもう設けてあるのか、また申請があるのかどうか、そういった点を教えてください。

知事
 既に相談窓口を、県庁子ども子育て支援課と各保健所に設置して、直接いらしていただいての相談のほか、電話、ファクス、そしてメールによる相談も受け付けています。請求受け付けについても県庁や各保健所で実施していますし、また、郵送でも行っていますので、この請求者に配慮した対応というのが大事だと考えていますので、そういうきめ細かな対応を行っていきたいと思っております。
 それから、周知に関しては、この相談対応や請求受け付けについて県のホームページに掲載したり、また、関係施設等へリーフレット等を送付したりすることで周知、広報を行ってまいります。

記者
 現時点で、例えばどのぐらい来ているとか、そういうのを把握されていれば教えてください。

知事
 そこは私としてはまだ承知しておりません。

記者
 今の優生保護法の関連で伺いたいのですけれども、今回の救済法は被害者への個別の通知はしないという内容になっておりまして、ただ一方で、それだと本当に被害を受けた方がすくい取ることができないのではないかということで、例えば、鳥取県などでは、県として個別に資料があったり、今現在の場所がわかっていらっしゃる方に通知するということを検討するというような話が出ているみたいなのですけれども、岩手県としてはどのように考えているかというのを教えていただけますか。

知事
 岩手県でも昨年に調査を行ったのですけれども、478人が該当すると思われるというその人数は、県衛生年報等の統計資料の数値から出したのですけれども、個人の特定には至っておりません。
 一方、先ほど県の相談窓口への相談や、また請求の状況について承知していないと言ったのですけれども、資料をもらっていました。法の施行日以前に4件の相談等がありました。そして、法の施行日以降には3件の相談がありました。一時金の請求については、現時点では行われていません。

記者
 それは、救済金の申請はまだ受理していないということでいいのですか。

知事
 請求が行われていないということです。

記者
 請求がないということですね。

知事
 はい。

記者
 小林陵侑選手についてお尋ねします。知事は、以前にも陵侑さんにお会いになったことはあったのでしょうか。

知事
 過去にも全国大会での優勝の際、県としての表彰を行ったことがありますし、また、2018平昌オリンピックの後、平昌オリンピック出場の岩手ゆかりの選手にスーパーキッズの現役の子供たち中心に話をしてもらう、そういうイベントを行いましたので、そういったときに会って話をしたりとかもしています。

記者
 授賞式を拝見したのですが、すごく貫禄というか、風格が出たという人もいて、以前もお会いになっていた知事はどういう印象を今回お持ちになりましたでしょうか。

知事
 そうですね、雪と空の王者という、そういう風格が出ていたと思います。やはり成し遂げたことの達成感と、そしてこれからはそれを背負って、さらに先に進んでいく、そういう使命感みたいなものが人物を大きくしていると思います。

記者
 大谷選手も復帰してヒットを出しましたし、雄星投手も2勝目でしたか、佐々木朗希投手も活躍が楽しみなのですが、岩手がこれだけスポーツ選手を輩出しているというのはなぜなのかという議論が湧き起こっているようで、それはどういうところにあるのか。岩手のこの広い県土がおおらかさを生んだのではないかとか、そういうことも見たりしたのですが、知事の御見解というか、分析があればお聞かせいただけますか。

知事
 まず、食べ物がおいしいということですね。食べ物がおいしいし、またクオリティが高い、水と空気も安全でおいしいということが一つあると思います。
 それから、トランプ現象とか、あとEUのブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)問題とか、あと日本の平成を振り返った中で、いろいろ世の中、今までなかったような問題が起きているような時代の流れを感じるのですけれども、高度情報化が進んで、色々な情報が機械的に簡単に得られるようになっていて、そういう機会を通じて得られる情報ばかりに接する。そして、それに基づいて判断したり、行動したりというのは世の中全体に増えている中で、やはり自然の中で自然の手応えといいますか、土の上を歩く感覚とか、山や森の木々のそういうスケールを感じる機会とか、川とか海とか、そういう大きな水の豊かさを感じるとか、そういう経験というのが世の中全体として薄れていて、それが一種人間の成長を阻んでいるようなところもあるのではないかと懸念します。また、人と人との触れ合いについてもゆっくり、じっくり人間同士が直接深い触れ合いをする機会というのも世の中全体として、そういう機会が失われていっているのが問題なのではないかと思うのですが、岩手においては、それぞれ豊かな自然に直接触れる機会や、そして人が少ないですからね、土地の割に人が少ないので、例えば都会みたいに混雑する駅の中で人間なのに人間として扱わない、物のごとくすれ違ったり、あるいはよけたりというような人間との関係をどんどん都会は積み重ねざるを得ないところがあるのですけれども、岩手においては横断歩道でとまってくれた車にお辞儀をするぐらいの余裕があるわけですよ。そういう人間が人間を人間として扱うような、ふだんのそういう社会があって、またそういう中、選手同士とか、また選手と指導者との人間関係も非常に深い豊かなものがある。そういう自然と人との中での人間的な体験を積み重ねていくことができるというのが岩手の良さで、それがスポーツの世界でも大きく花開いていることにつながっているのではないかなと思います。

記者
 ありがとうございます。もう一点、話は変わるのですが、プラスチックごみについてです。環境汚染の深刻化がすごく報じられているところではありますし、県内でもプラスチックストローをやめるような動きも出てきているところでして、これを知事はどのようにごらんになっていて、岩手県としてできることというのはどういうことがあるか教えてください。

知事
 大変いいことだと思います。そして、県としては海岸漂着物について計画をつくって取り組んでいくということで、今世界的に問題になっている海洋関係のプラスチックごみ対策にもきちっと当たるようにしているところです。

記者
 今の漂着物については、県としてということでよろしいでしょうか。

知事
 県の計画を策定するということをやっています。

記者
 わかりました。ありがとうございます。

記者
 北朝鮮が弾道ミサイルを発射しまして、過去には岩手県の上空を通過するということも2年前でしたか、あったと思うのですが、またこういうことが繰り返されると、経験からとか、県民に不安が広がるかなと思うのですが、まずこの件について、発射したことについて御所見をお伺いさせてください。

知事
 これは、日本政府内閣官房から北朝鮮によるミサイル発射に関する報道がありましたが、我が国の領域や排他的経済水域への弾道ミサイルの飛来は確認されておらず、現時点において我が国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されておりませんということが発信されていますので、そういう事態であると受けとめたいと思います。

記者
 ただ、こういうことが繰り返されると、先ほども申し上げましたが、県民への不安というのは広がると思うのですが、今後期待することなどあれば教えてください。

知事
 これは、内閣官房から5月4日と9日ですか、繰り返し先ほど紹介したような内容、我が国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていないということで、また、今世間で言われている言葉を使えば飛翔体ですけれども、その飛翔体が我が国の領域や排他的経済水域に飛来したわけではないということですので、そこは冷静に受けとめればいいのかなと思います。

記者
 三陸ジオパークについてお伺いします。昨日、宮古市で推進協議会の総会がありまして、秋の再認定の審査に向けての連携の強化の確認などがされたと思うのですけれども、条件つき認定とされてからのここまでの推進協議会の取組ですね、知事はどのように評価されていますでしょうか。

知事
 前回審査いただいたときに指摘されたことを踏まえて、エリア全体としての取組、またその中での組織体制のあり方、そういったことをきちんと対応して取り組んできていますし、また、この間それぞれの地域でジオガイドなどをされている方々の話も伺いましたけれども、非常に張り切ってやる気を持って、前回の審査の前以上にさまざま取り組んでいただいているなという実感や手応えも感じています。

記者
 秋の再認定に向けては、これは大丈夫だろうという手応えでしょうか。

知事
 そうですね、秋の審査を、正式な結論が出るのは多分年を越えてから、来年になってからになるのだと思うのですけれども、もう、審査が終わった時点で大丈夫だと思うぐらいの感想を審査員の方々に述べていただけるくらいにまで準備の度合いを高めていきたいと思います。

記者
 国政レベルの話でもあるのですが、国民民主党と自由党が合併いたしました。いずれも知事を支えている政党ではあるのですけれども、野党再編の一環ではあるのですが、知事はどのように評価されていらっしゃいますか。

知事
 そうですね、四分五裂ではだめだと、同じ方向を向いて志を共通する、日本を変えようという勢力が一つになって取り組んでほしいというのは、岩手の中においても県民の思いとして感じていますし、日本全体としてもそうだと思うので、そういう四分五裂状態からどんどんまとまっていくというのはいいことだと思います。

記者
 そうすると、今後の野党再編の方向性については四分五裂ではよくないというようなお話でしたけれども、今後さらにどのようになっていくのが望ましいというふうなお考えなのでしょうか。

知事
 いろいろ技術的というか、制度的とか、色々なやり方があるのだと思うのですけれども、そもそも政治、民主主義の主役は国であれば国民、県であれば県民ですけれども、オールジャパンでいいますと、国民というのは解散総選挙などの機会が与えられれば一気に政権交代を実現させる、そういう力を持っているし、またそういう変える自由を国民は持っているわけですので、その国民の持つ力や国民の持つ自由ということが最大限発揮されるような枠組みをつくって国民が選挙に臨むことができるように、そのために政党や政治家は知恵を絞って汗をかいていくということだと思います。国民の願いがかなうためであればどんなことでもする、それ以上に何か既存の政党の存続を優先させるとか、今当選している議員の議席存続を優先させるとか、そういう発想に立ってはいけないわけでありまして、今の日本国民が望んでいる変化は何なのか、それを実現させるということを最優先に取り組んでいけば、色々なやり方があるのでしょうけれども、悪いようにはならないと思います。

記者
 先日、春まっさかりの会で、知事は、岩手県内の野党統一候補である横沢さんの御紹介とかされていらっしゃいましたけれども、県内においては国民民主党の階衆院議員がそこに異を唱えたりとかして、なかなか県内野党統一、参議院選挙に向けて共闘されるのか、まだ十分な状況になっていないというふうに思われるのですけれども、知事は県内の県政界の状況については、今どのように見ていらっしゃいますか。

知事
 横沢高徳君は、たっそ拓也後援会青年部の活動に、私が衆議院議員のころから参加してくれていて、そういう縁もあって、今年の後援会行事に参加してもらっているわけですけれども、この10連休の間も岩手県各地を回って歩いたり、そしてさまざまな行事に出席したり、活動の輪が非常に広がっているなと思いますので、だんだん県民が望む新しい政治の形というものも見えてきているような気がしますので、それに賛同する人たちはどんどん参加していけば、さっきの四分五裂からどんどんまとまっていくような流れと、彼の活動を指示する輪が広がっていくというのが一つになれば非常に大きな世の中を変える力になっていくのではないかなと思います。

記者
 そうすると、階衆院議員に対しても、もうこの期に及んでは一緒にまとまって、四分五裂しないでまとまって戦ってもらえればというようなお願いはあるのでしょうか。

知事
 出馬の最初の国民民主党と自由党の合流、合併ということの視点から考えると、せっかく合流、合併も決めて、そういう手続をとっているわけですから、10連休の間、岩手で大いに一緒になった、大きくなった、強くなった、そして新しい政治を岩手からつくるというような、大いにぶち上げれば全国的な国民民主の支持拡大ということにもつながったのではないかなと思います。
 そういう意味では、この10連休の過ごし方としてはちょっともったいなかったなと思っていまして、御代替わりもあり、県民、そして国民が公のことへの関心が非常に高まって、国のあり方とか、社会のあり方とか、真剣に考えられるような雰囲気が10連休はあったと思うのですけれども、そこでどれだけ草の根の活動をしたか、県内であれば県民の皆さんに訴えられたかというのを振り返るとちょっともったいなかったなという思いがします。

記者
 今の国民民主党と自由党の合流後の件で、県組織レベルでなかなか統合が進んでいないという、岩手選挙区の問題が解決しないというところでネックになっていると思うのですが、その部分についてどのように思っていらっしゃいますか。

知事
 もう4年前の私の知事選挙、3年前の木戸口さんの参議院議員選挙、四分五裂ではなくて、一つにまとまって岩手県民の力を結集していくということを県民も求めていて、そしてそれが成功する。その成果の上に、県政でいえば希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の成功とか、復興の進展とか、そしてさまざまな地域振興の進展とかいうことがあり、そして国政においても一強多弱という状態を抜けて、国政の上では国民民主、自由の合併という、そういう四分五裂から、一強他弱から、それを脱却して、次へという動きが出てきている、そういう成果が出ているわけですから、岩手の現状においてもそういう民意を尊重し、成功するようなことをやればいいのだと思います。

記者
 その四分五裂というところで、知事のブログでもやっぱり書いていましたけれども、4月27日に。やっぱり知事自ら今の岩手選挙区の膠着状態に決着をつけるような動きをしていきたい考えはあるのでしょうか。

知事
 そこはやはり当事者団体自治の問題でもありますし、その団体自治というのがいかに展開していくのかということを世間の人も見ているのでしょうから、そこは直接の当事者の皆さんにうまくやっていただきたいというふうに思います。

記者
 三陸鉄道についてお伺いします。初めて大型連休を迎えて、三陸鉄道はかなりにぎわったというふうに聞いていたのですが、知事としてはこの大型連休、この三陸鉄道のにぎわいはどんなふうにごらんになっていましたでしょうか。

知事
 昨日ジオパークの協議会の総会で沿岸の市町村長さん、副市町村長さんに会う機会があったのですけれども、三鉄やその駅周辺はかなりにぎわったということで、非常によかったと思います。特に、宮古―釜石間については初めての大型連休を迎えたわけですけれども、ちゃんと駅を中心にした中心市街地まちづくりなどという復興計画に沿った方向で効果が出ているということでもありますし、三陸鉄道リアス線が復興の力になりながら、また、三鉄自身も、地元の皆さんやファンの皆さんの期待に応えるように進んでいっているということで、いいことだなと思います。

記者
 一方で、沿岸の人口減少の問題もあって、なかなか黒字化というのはまだまだ厳しい状況だという話も聞きますけれども、今年は、三陸防災復興プロジェクトやラグビーワールドカップなどがあると思いますが、県としては三陸鉄道の利用増加に向けて何かバックアップというのは考えていますでしょうか。

知事
 まず、6月1日から始まる三陸防災復興プロジェクト2019は、いわば三陸鉄道と、そこにつながる鉄道も含め、それを主会場とするというところがありますので、三陸防災復興プロジェクトは沿岸全市町村、それが主役なのですけれども、同時に三陸鉄道をこの機会に改めて多くの人たちに知ってもらい、また利用してもらうということもありますので、それを一つの飛躍台、ジャンプ台にできればと思います。

記者
 アメリカが中国への輸入品に関する関税を大幅に引き上げるという動きがある中で、日中間でも貿易摩擦の懸念が叫ばれていますが、県内への影響を知事はどう見られていますでしょうか。

知事
 平成終盤の日本経済が何とかもっていたというのは、日本全体として中国への輸出が大きくて、たしかアメリカへの輸出より中国への輸出がとにかく同じくらい多いので、中国経済というのは今や日本経済を支える大きな力になっているわけですから、そこがいわゆる貿易戦争で弱っていくというのは、まず広く日本全体にとって問題ですよね。最近も報道でトヨタさんが30兆円の売り上げでしたか、あれも中国でかなり伸ばしているということですので、今、GDPではかる経済規模最大はアメリカ、2番目が中国、3番目が日本なのですけれども、4番目がドイツかな、それぞれが相争うのではなくて、お互いをウインウインでそれぞれが拡大していくことが他の国や地域の拡大にもつながり、世界全体の経済の持続的ないい成長にもつながっていくということだと思いますので、そうなればいいなと思います。

記者
 県内への影響はどう考えていらっしゃいますか。

知事
 個別企業は国際的な経済環境に応じてさまざま手を打つでありましょうから、今やっている米中の交渉とか、あと日中の関係ですか、それが県内の経済にどういう影響を及ぼすかというのは、ミクロで見ていくと一概には言えず、ネガティブなマイナスの効果があるような動きがあったとしても、その影響を受けないような工夫、それを乗り越えて業績を伸ばす工夫というのは、それぞれやられるのだと思うのですが、ただ一般論からすれば、さっき言ったように貿易戦争ということは、日本経済全体によくないことなので、そういう中で岩手県の経済としても安心してはいられないところがあると思います。

記者
 実際に、一関の企業なんかで去年秋ぐらいから中国への貿易量が減っているというケースも既に出ているようなのですけれども、それを聞いてどう思われるかと、何か対策とか、援助とか、そういうお考えがあれば教えてください。

知事
 タイタンの戦いというか、もうトランプ大統領とか、そういう大国のトップが自ら大暴れしながら今のような貿易状況がつくられてきているので、なかなか岩手として、あるいは岩手県知事として何ができるかというと難しいところもあるのですけれども、見方を変えますと、いわて県民計画2019―2028に書かれたような施策を展開していけば国際経済の変動にかかわらず、良いものはそれなりの値段で材もサービスも購入いただける、そういうものを岩手の県民が、そういう材やサービスを提供し、それがきちっと国内外に伝わって観光とか、物産とかで利用していただける。また、岩手県内でも、県内における生産、消費、生産、消費という循環が県内でも高まっていく、そういう経済を岩手の中につくっていくということを計画に沿って進めていけば国際経済情勢の変動の中でもそう悪いようにならない岩手の経済というのをつくっていけると考えています。

記者
 参院選の関係で1点お伺いしたいのですが、先ほどもお話がありましたけれども、先日の知事の後援会の集まりで横沢さんも参加されて、交流もされていました。参院選の知事の関与というか、スタンスについて、その横沢さんを支援しようとお考えなのかどうかを含めて現時点でどう考えていらっしゃるかお聞かせください。

知事
 たっそ拓也後援会の皆さんは、まず青年部は非常に燃えて、もうみずから車椅子をステージに上げるのを手伝おうかというくらいまで一緒にやろうみたいな感じで盛り上がっていますし、また横沢高徳君を初めて見た、初めて話しているのを聞いたというような人も、何か新しいことが始まりそうな感じがするとうれしそうに話してくださったりした、そういう人もいましたし、後援会としてはかなり乗り気になり、また反応もいいなというふうに感じていますけれども、ただそういう中で達増拓也として何をすべきかというようなことはまだ具体的には語られていません。

記者
 私も参院選のことで、先ほど知事のお話ありましたけれども、4年前の東の野党共闘の源流と言われた知事選、実際には選挙戦にはなりませんでしたけれども、あと3年前の木戸口さんが当選された野党共闘が図られた参院選と、今回の横沢さんの10連休中の活動と今のお話も含めるとどうでしょうか、同じような民意の結集が図られているような動きになっているでしょうか。

知事
 それぞれ同じところもあれば違うところもあるのですけれども、さっき言ったように四分五裂はだめだ、そして四分五裂している人たちが一緒になって日本をいい方向に変えるような、そういう新しい政治の動きを岩手から全国に広げてほしいという、そういう思いが確かにあり、またそれに応えるような運動がそれなりには展開されているのだなとは見ています。
 4年前は、知事選のときですけれども、戦争法と呼ばれた安全保障関連法が国会にかかっていて、そして集団的自衛権を認めるような、憲法違反の疑いがあるような法律はだめだという議論が全国で高まっていて、そして岩手の知事選の結果次第で、あの法案が吹っ飛ぶかもしれないという話もあったわけで、例えば岩手の政治というのは、日本全体の運命を決するくらいの力を発揮し得るところがあるので、今はそのときほどわかりやすいような状況に国政の側も、県の中のほうもなってはいないのだと思うのですが、であればこそ県内のほうで先にこういうふうに日本を変えるみたいな、そういう中で人に優しい日本を岩手からつくるというようなスローガンが10連休中に語られ、広まっていたようなところも目撃していますけれども、4年前は安全保障関連法という国政、中央のほうで出てきたビッグイシューがあったわけですけれども、今回は岩手の側から日本の新しい姿を描くイシューを岩手の側から提起して、そして日本を変えていくということができる局面ではあると思うので、どんどんそういう形をつくっていけばいいのではないかと思っています。

記者
 連休前に県議会の方々が中心になって結集を図る政治団体の立ち上げがありました。こういったものも4年前と似ているのかなと思うのですけれども、その中でまだ表明されていませんけれども、できれば知事にも何かポストについてほしいような期待感も込められた話をお聞きしたのですが、新年度、連休明けて5月になりましたけれども、御自身の進退についてはまだそういうのは今の任期の全うということに絞られていて、そういうお考え等はまだ頭の中には入っていないのでしょうか。

知事
 まず、今は、「いわて県民計画(2019―2028)」のスタートダッシュということをきちっと軌道に乗せていき、また6月1日の三陸防災復興プロジェクト2019のスタートを成功させることに基本的に集中しているところであります。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は5月17日(金曜日)の予定です。

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政策企画部 広聴広報課 報道担当
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