ドローンを利用したりんごの人工授粉の実演を行いました

ページ番号2003685  更新日 令和3年5月26日

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 高品質なりんごを生産するためには、確実な授粉が必須の条件となります。授粉は本来ミツバチなどの訪花昆虫により行われますが、昆虫は低温、強風、降雨などによって活動が低下します。このため、りんごの開花期が不順天候の場合、授粉ができないこともあります。そこで行われているのが人工授粉です。

 人工授粉は、梵天により人力で行われてきましたが、多くの労力を必要とするため、「電池式授粉機ラブタッチ」や「背負い式動力散布機」など様々な機械が開発され、効率化が図られてきています。

 今回は、有限会社岩手スカイテック(岩手県奥州市水沢)の全面的な協力を得て、果樹専攻実習(1年生7名、2年生5名)の授業の中で、ドローンを利用した人工授粉の実演を行いました。

 ドローン利用によるりんごの人工授粉については、青森県の名久井農業高校でも取り組まれていますが、全国的にみると十分確立された技術とはなっていません。

 今回の実演では学生は花粉懸濁溶液作成などの手伝いをしながら、新しい技術に興味津々で授業を受けました。今回の実演をきっかけに、学生たちが果樹の分野でのスマート農業導入を、自ら考え工夫して取り組んで行くことを期待したいと思います。

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実演前 ドローンについての説明
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花粉溶液をドローンに積込み
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樹上から花粉を散布

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