<令和4年2月8日>令和3年度の「高校生との協働による橋梁点検」の報告会(県立黒沢尻工業高校)を開催しました!!

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ページ番号1050055  更新日 令和4年2月8日

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 県では、道路インフラメンテナンスの必要性や重要性の理解向上と自ら実施した点検が県民の安全な暮らしを支えることとなる土木の魅力を感じてもらうことにより、土木技術者の担い手の確保・育成を推進するため、県内工業高校との協働による橋梁点検に取り組んでおり、県立黒沢尻工業高等学校との協働による橋梁点検の報告会を開催しましたので、お知らせします。

~道路インフラメンテナンスの理解向上と土木業界の担い手の確保・育成を推進~

点検調書手交

 県が管理する道路橋(約2,800橋)は、建設後50年以上が経過する橋梁の割合が現在の約3割から20年後には約7割と大幅に上昇する見込みであり、老朽化対策が深刻な課題となっています。

 県では、老朽化した橋梁のメンテナンスを適切に行うため、道路法施行規則に基づき、5年に1回の頻度で橋梁点検(近接目視点検)を行っていますが、令和元年度からは、道路インフラメンテナンスの必要性や重要性の理解向上と自ら実施した点検が県民の安全な暮らしを支えることとなる土木の魅力を感じてもらうことにより、土木技術者の担い手の確保・育成を推進するため、県内工業高校との協働による橋梁点検に取組んでいます。

 令和3年度は、土木系学科を有する県内全ての工業高校(全4校:盛岡工業、黒沢尻工業、一関工業、久慈工業)と橋梁点検を実施したところであり、令和4年2月8日(火曜)には、黒沢尻工業高校の生徒が点検結果等を県に説明する報告会を開催しました。

 報告会には、点検を行った土木科3年の橋梁点検班5人が出席し、生徒から県南広域振興局土木部北上土木センターの及川所長に点検調書を手交した後、主要地方道花巻平泉線瀬畑大橋など4橋の点検結果や健全性の診断結果等を報告していただきました。

 また、生徒から「私達が何気なく利用している橋は、損傷なく安全・安心な橋と思っていたが、想像以上に損傷していることを知った。また、損傷が激しい場合は早期に補修を行い、利用者の安全・安心を確保しなければならないことを学んだ。今回、橋梁点検を経験したことで改めて土木が社会の生活基盤を担っていることを実感し、今後、この経験を生かしていきたいと思う。」との感想発表がありました。

 橋梁点検では、現地での点検結果等を踏まえて、岩手県道路橋定期点検要領に基づいて橋梁の健全性を1~4の4段階で判定しますが、今回点検を行った4橋の健全性は、瀬畑大橋が判定区分2(予防保全段階)、菱内橋、古城場2号橋、中島橋の3橋が判定区分3(早期措置段階)と判定されました。

 健全性が判定区分3と診断された橋梁は、道路橋の機能に支障が生じることが懸念されるため、岩手県道路橋長寿命化修繕計画に基づき、次回点検(5年後)までに修繕等の措置を行うこととしており、今回の報告結果を踏まえ、判定区分3と診断された3橋について、令和4年度からの橋梁補修設計着手に向けて検討を進めていきます。

 今回の点検調書は、それぞれの橋梁の今後の修繕計画等に活用する予定であり、点検調書には点検を行った生徒5人の名前が記載され、橋とともに残り続けます。

 県では、今後とも、老朽化が進む道路施設の計画的な修繕等を行うとともに、県民の生活を支える道路インフラの良好な利用環境等を確保するため、県民との協働による維持管理を推進していきます。

【協働による橋梁点検実施橋梁】

  路線名 橋梁名

橋長

(m)

完成年

(西暦)

橋梁形式 健全性の判定区分
1 主要地方道花巻平泉線 瀬畑大橋 168.0 1994 3径間連続鋼箱桁橋 2(予防保全段階)
2 一般国道107号 菱内橋 68.0 1975 上路式鋼アーチ橋 3(早期措置段階)
3 一般国道107号 古城場2号橋 4.9 1984 RCボックスカルバート 3(早期措置段階)
4 一般国道456号 中島橋 16.0 1961

単純RC床版橋2連(車道部)

単純RCT桁橋2連(歩道部)

3(早期措置段階)

 

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生徒からの点検結果等の説明
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報告会の状況
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集合写真

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このページに関するお問い合わせ

県土整備部 道路環境課 企画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5878 ファクス番号:019-629-9124
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。