合同追悼式での知事式辞(令和4年3月11日)

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ページ番号1050884  更新日 令和4年3月18日

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 令和4年3月11日(金曜)に大槌町にて開催された「東日本大震災津波岩手県・大槌町合同追悼式」より、知事による追悼式辞を掲載します。

追悼式辞(全文)

 東日本大震災津波から11年となる本日、岩手県・大槌町合同追悼式を執り行うに当たり、尊い命を失われたお一人お一人の御霊に、岩手県民を代表し、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 11年前の3月11日、マグニチュード9.0の巨大地震が引き起こした凄まじい津波により、本県において、4,675人もの方々の尊い命が奪われ、また、この震災に関連して470人の方々が亡くなられました。

 無情な津波は、今もなお、1,110人の方々を行方不明にしたままです。御家族の皆様の切なる想いが報われることを祈ります。

 ここ、大槌町においても、慣れ親しんだ街並みが消え、873人の方々が犠牲となりました。失われたものはあまりに大きく、哀惜の念に堪えません。

 犠牲になられた方々のふるさとへの思いを受け継ぐこと、そして、東日本大震災津波の事実と教訓、復興の姿を確実に次世代に継承することは、この災害を経験した私たちの責務であります。

 岩手県では、大槌川水門をはじめとする海岸保全施設の整備が進み、災害公営住宅の完成などにより、応急仮設住宅にお住いの方々全てが、恒久的住宅に移られました。

 昨年12月には、三陸沿岸道路が全線開通し、県土の縦軸、横軸を構成する高規格道路ネットワークが構築され、岩手県の沿岸が一つになり、沿岸と内陸も一つになりました。「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」という復興の目指す姿を実感できるようになってきました。

 一方で、復興は、まだ終わっていません。残された一部の社会資本を早期に整備し、被災された皆様の心のケア、新たなコミュニティの形成など一人ひとりに寄り添った支援を続けます。また、主要魚種の不漁対策やなりわいに関する課題に対し、被災地の実情に即した対策を講じます。

 一昨年から続く、新型コロナウイルス感染症の広がりは、人の流れや消費活動に影響を及ぼし、被災地の復興にも大きな影を落としています。私たちは、震災と復興の経験を活かして、感染対策を徹底しながら、社会経済活動を進めて参ります。

 私たちは、「誰一人取り残さない」という理念の下、国連のSDGs「持続可能な開発目標」を共有しながら、「お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」を基本目標とする「いわて県民計画」に沿って、更なる段階の復興を進めて参ります。

 昨年は、沿岸各地をつないだ「復興五輪」の聖火リレーなどを通じ、国内外からいただいた御支援への感謝と復興の姿を改めて発信することができました。

 また、釜石市で開催された「防災推進国民大会2021」では、全国各地の防災教育関係者が一堂に会し、沿岸各地の震災語り部の皆様から震災津波の教訓を伝え、岩手が全国の防災・減災推進の一翼を担うことができました。

 高田松原津波復興祈念公園にある東日本大震災津波伝承館は、日本を代表する震災学習拠点として、開館から、約50万人もの方々が来館しています。

 私たちは、「東日本大震災津波を語り継ぐ日条例」の趣旨に則り、復興の歩みの中で得られた絆や支え合いの大切さを胸に、東日本大震災津波の教訓を伝承し、大切な人に想いを寄せ、ふるさと岩手を発展させることを誓います。

 犠牲になられた方々の御霊が安らかでありますように、そして、御遺族の皆様と私たちをいつまでも見守り続けてくださいますようにお祈りし、追悼の式辞といたします。

 

 令和4年3月11日

岩手県知事 達増 拓也

このページに関するお問い合わせ

復興防災部 復興推進課 伝承・発信担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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