いわての綺麗な海をみんなで守ろう ~海洋プラスチック汚染と県内の取組~

岩手県における海洋ごみ問題について
岩手県は、世界三大漁場の一つに数えられる三陸の豊かな海に面し、三陸海岸には三陸ジオパークに認定される美しい景観が広がっています。一方、プラスチックごみなどによる地球規模の海洋汚染が進行し、岩手県の海岸にも海洋ごみが漂着物として流れ着き、景観の悪化などにつながっています。また、海岸だけでなく、岩手県沿岸海域においてもマイクロプラスチック注が回収されています。
注マイクロプラスチック:5ミリメートル以下の微細なプラスチックごみの総称。生活や事業によって出たプラスチックごみが海に流出し、波に砕かれたり、紫外線で分解されたりして小さなプラスチック片となる。紫外線の届きにくい海中や海底に沈んだプラスチックは長期間自然分解されず滞留、蓄積し続ける。
海洋プラスチックごみ実態調査の結果

岩手県では、毎年沿岸海域の4地点でマイクロプラスチックの採取調査を行っており、結果を報告書にまとめています。
- 令和6年度海洋プラスチックごみ実態調査結果報告書 (PDF 1005.6KB)
- 令和5年度海洋プラスチックごみ実態調査結果報告書 (PDF 683.3KB)
- 令和4年度海洋プラスチックごみ実態調査結果報告書 (PDF 555.9KB)
- 令和3年度海洋プラスチックごみ実態調査結果報告書 (PDF 749.8KB)
生態系への影響

海洋プラスチック汚染によって、魚類等がえさのプランクトンとともにマイクロプラスチックを食べてしまったり、ウミガメがクラゲと間違えてビニール袋を食べてしまったり、海鳥がプラスチックごみをえさと間違えて食べてしまうなどして、生態系に被害が生じています。また、海洋に流出した漁網や籠(かご)などの漁具は、ゴーストギアと呼ばれ、人の手を離れた後も長期間にわたって海洋生物に被害を及ぼし続けることが知られており、これはゴーストフィッシングと呼ばれています。
人体への影響
自然分解されずに海中を漂うマイクロプラスチックは、食物連鎖を通じて、生物に有害物質とともに取り込まれるおそれが指摘されています。ヒトへの健康影響に関しては研究途上にあり、現時点では評価するための十分な知見は得られていません。健康リスクがあることが判明するのを待って手遅れにならないよう、安全で豊かな海を守るためにも今から対策を講じる必要があります。
県内の活動団体の取組
岩手県内では、海洋ごみゼロを目指して様々な取組が展開されています。ここでは、シーカヤックを用いてユニークな海洋ごみ回収活動を行っている「漂着ゴミ回収ネットワーク」の取組を紹介します。
漂着ゴミ回収ネットワーク
漂着ゴミ回収ネットワークの活動には、誰でも自由に参加可能です。また、他の地域で同様の活動を自ら企画・展開してみたいという方からのお問い合わせも歓迎しています。ご興味がある方は、下記団体ホームページを参照いただくか、資源循環推進課までお問い合わせください。
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このページに関するお問い合わせ
環境生活部 資源循環推進課 資源循環担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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