岩手県食の匠230 佐々木祐子さん(奥州市) お盆の精進汁

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ページ番号1007833  更新日 平成31年2月20日

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料理の紹介(いわれ・特徴)

  • 奥州市江刺区稲瀬地区では、お盆行事として8月7日と13日には必ず食べられる汁物。
  • この時期に採れる野菜を使って昆布だしと醤油で味付けした精進料理としてつくる汁物で、使う具材の種類は奇数とする。
  • 墓参りの際には蓮の葉にこの汁物から具だけを取り出して、生米や、鏡てん、お蒸かし、ナスやキュウリなどと一緒に墓前に供える。盆棚にも同様にお供えする。
  • お墓参りの後には、お蒸かしと一緒にこの汁物を食べる。
  • 奥州市江刺区には地区によってお盆行事の際に食べる料理として同じような材料でつくる「ざく煮」と呼ばれる煮物もあるが、稲瀬地区では汁物として伝わっている。

材料(4人分)

  • 昆布 1本(長さ60センチ程度)
  • 人参 小1本
  • じゃがいも 中型2個
  • ごぼう 1本(30センチ)
  • こんにゃく 1丁
  • 豆腐 1丁
  • 油揚げ 1枚
  • いんげん 少々
  • 酒 大さじ2
  • みりん 大さじ3
  • 醤油 大さじ3

作り方

  1. 昆布は水1リットルで戻し、縦半分に切り結び昆布をつくる。
  2. 昆布を戻した水に結び昆布を戻し、昆布を煮る。
  3. ごぼうと人参、じゃがいは斜め切りにする。
  4. こんにゃくは下ゆでして厚めの短冊切りにする。
  5. 油揚げは油抜きして大きめの短冊切りにする。
  6. 2にごぼうから加え、その後、にんじんとじゃがいも、油揚げ、こんにゃくを加え、ごぼうが柔らかくなったら豆腐を加える。
  7. 酒、みりん、醤油、塩で味付けし、火を止める。30分程度おいて味を染み込ませる。
  8. 柔らかく茹でたいんげんを彩りに添える。

料理・技術のポイント及び工夫している点

  • 出来上がった汁から具材を取り出してお供えするため、野菜が煮くずれないよう煮詰めずに、火を止めて味をなじませる。
  • 具材の種類は奇数に揃える。
  • 行事食としてはお盆に食べる料理ではあるが、季節の野菜を使った精進料理としても、野菜の甘みを生かした作り置きの出来る汁物としても美味しく食べられる料理であり、活用して欲しい。

写真:お盆の精進汁

このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 普及担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5654 ファクス番号:019-629-5664
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