岩手県食の匠234 佐々木まき子さん(宮古市) 花ひゅうず

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ページ番号1007829  更新日 平成31年2月20日

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料理の紹介(いわれ・特徴)

花ひゅうずは、宮古市刈屋地区中里(旧新里村)にある貴船(きふね)神社が発祥で、古くから盆と正月には、神に甘酒と「花ひゅうず」を供えていた。宮古市刈屋地区では、盆に仏を拝みに行くときは、お重に「花ひゅうず」を入れて拝みに行っていたという。

このように、この地域では、昔から、盆の仏様へのお供えや、神仏の供え物にしていた。

普段のおやつや、田植え時のこびるにも作られている。

昔は、婚姻などは地域内の人同士であるのが一般的であったので、宮古市刈屋地区だけに伝わっていた。

材料(15個分)

  • うる米粉 500グラム
  • もち米の粉 50グラム(うち粉除き)
  • 熱湯 500cc
  • 水 55cc
  • くるみ 13グラム
  • みそ(みそ:150グラム 砂糖:195グラム)
  • 片栗粉:少々

作り方

  1. 鍋にみそと砂糖を混ぜ合わせ、弱火でトロリとなるまで、ゆっくりねる。
  2. ボウルに米粉ともち粉を入れて合わせふるいにかける。
  3. 2に熱湯を注ぎ、全体に行き渡ったら、へらで切るようにかき混ぜて、人肌に冷めるまで寝かせておく。
  4. ボウルの底に、もち粉でうち粉をしてこねて、途中、水を入れながら耳たぶ状になるまでこねる。(手に粉をつけながらこねる。)
  5. 粉を60グラムずつに分けて、手のひらでこねて、円形に伸ばし、みそを箸でひとつまみと、くるみ少々を入れ、ふちをもち粉をつけながら、きちんと閉じて形を整える。
  6. 5を左手でしっかり持ち、右手親指の外脇を使って、ふちを右側から折り返し、9つひだを取る。最後に全体の形を弓なりにする。
  7. 鍋にたっぷりの熱湯を用意して、沸騰させてその中に花ひゅうずを入れ、強めの中火で茹でる。
  8. 花ひゅうずが、水平に浮き上がってきたらすくい上げて、さらしの布巾にのせ、湯気がきれたら、片栗粉を軽くまぶす。

料理・技術のポイント及び工夫している点

  • 粉の乾燥度合いにより、かける熱湯の量を調整すること。
  • こねるときに入れる水の量も、生地の柔らかさを見ながら調整すること。
  • 花ひゅうずを茹でるときは、湯が沸騰してからひゅうずを入れて、湯の沸騰が一旦止まり、再度沸騰したら、強火から少し弱火にして茹でること。沸騰した中で茹でると、花ひゅうずの花びらが壊れる。弱火でゆっくり茹ですぎると、生地が伸びてしまう。
  • 茹でる前に、ひだをきれいに取り、形を弓なりにするときれいに仕上がる。
  • 9つひだを取ると、見栄えが良くできる。

写真:花ひゅうず

このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 普及担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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