がんについて知る

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ページ番号1003084  更新日 令和4年5月25日

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がんについて必要な情報を集めましょう。

 がんについて知る

 がんは死亡原因第1位で生涯2人に1人が罹患する疾患で、誰でもかかりうる可能性のある病気です。
 岩手県では、平成23年の東日本大震災津波による、不慮の事故を除き、昭和59年以降死亡原因の第1位となっています。

 ご自身やご家族ががんと告げられた時、大きなショックを受けたり、動揺するのは当たり前のことです。
 不安や疑問を解決するためにも、がんに関する情報を集めることが大切です。

 国立がん研究センターがん対策情報センターが提供している「がん情報サービス」ではがんに関する詳しい情報、がんの検査や治療などについて分かりやすく掲載しています。 がんに関する理解を深めましょう。

 また「がん診療連携拠点病院」には、がんの相談窓口、「がん相談支援センター」が設置されています。
 専門の相談スタッフが、患者さんやご家族のがんの治療や療養生活に関する質問や相談に対応するほか、がんに関するさまざまな情報提供も行っています。
 相談は無料で、その病院に入院・通院していない患者さんやご家族も利用できます。電話でも相談ができます。
おひとりで抱えず、どうぞお気軽にご相談ください。

 

マーク:国立がん研究センターがん情報サービス

小児がんについて

小児がんとは 

 小児がんは、小児のかかるさまざまながんの総称です。主な小児がんは、白血病、脳腫瘍、神経芽腫、リンパ種などです。
  血液のがんである白血病などを除き、大人ではまれなものばかりです。大人のがんとは異なり、生活習慣にがんの発生原因があると考えられるものは少ないのが、小児がんです。
 小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、成人のがんに比べて化学療法や放射線治療に対する効果が極めて高いのが特徴です。この数十年の医療の進歩で、現在では約7~8割が治るようになってきました。

晩期合併症と長期フォローアップについて

 子どもは発育途中にあるため、治療の合併症がその後何年も経ってからあらわれることがあります。これが晩期合併症といいます。晩期合併症には成長・発達、生殖機能、臓器機能、二次がんに関するものなどがあります。

 治った後も子どもの成長にあわせて、年齢や疾患、治療内容に応じた長期にわたるフォローアップが必要です。そのため、治った後も、必要に応じて定期的に受診します。子どもが自分の病気をきちんと理解し、健康状況などを自分で適切に管理できることが目標です。
 小児がんでは治癒後も、晩期合併症などの医療面、生活面、教育面で多職種によるさまざまなサポートが必要とされています。

 「がん相談支援センター」ではさまざまなご相談をお受けしています。がんの診断、治療、その後の療養生活など、医療や生活全般にわたって、疑問や不安を感じたとき、気軽に「がん相談支援センター」にご相談ください。
 

 小児がんについては、国立がん研究センター小児がん情報サービスで詳しい説明や検査や治療などについて掲載しています。

イラスト:小児がん情報サービスキャラクター

がん治療と妊孕性の温存について

 妊孕性(にんようせい)とは、「妊娠するための力」のことをいい、女性にも男性にも関わることです。
 がんの治療では、妊娠に関わる臓器にがんができた場合だけでなく、妊娠と関係ないような臓器にできた場合でも、生殖機能に影響してしまい、妊娠するための力が弱まったり、失われたりすることがあります。

 がんの治療の進歩によって、多くの患者さんががんを克服できるようになってきました。そして近年では、将来自分の子どもをもつ可能性を残すために、卵子や精子、受精卵を凍結保存する『妊孕性温存』という選択も加わってきました。まずは、がんの治療を受けることが大前提ですので、必ずしも希望通りにならない場合もありますが、将来子どもをもつことを望むのか、治療前に考えてみることも大切です。

 妊孕性温存を検討する場合は、担当医に気持ちを伝え、生殖医療を専門とする医師の診察を受ける必要があります。

 妊孕性温存の詳細な情報については、国立がん研究センターホームページをご覧ください。
 

 

がんゲノム医療について

がんゲノム医療とは

  • がんゲノム医療は、遺伝子情報に基づく個別化治療の1つです。

   がんゲノム医療とは、主にがん組織を用いて、多数の遺伝子を同時に調べ、遺伝子異変を明らかにすること 
  により、一人一人の体質や病状に合わせて治療などを行う医療です。
  (遺伝子異変:細胞の中の遺伝子がなんらかの原因で後天的に変化することや、生まれもった遺伝子の違い)

  • がんゲノム医療は、一部が保険診療として、標準治療がないまたは終了したなどの条件を満たす場合に行われています。

   一部のがん治療では、すでに標準治療として、がん組織などを用いて1つまたはいくつかの遺伝子を調べる
  「がん遺伝子検査」を行い、遺伝子の変化に対応した薬の選択がすでに行われています。
   一方、「がんゲノム医療」として、多数の遺伝子を同時に調べる検査である「がん遺伝子パネル検査」(が
  んゲノムプロファイリング検査)は、その一部が保険診療として、標準治療がないまたは終了したなどの条件
  を満たす場合に行われています。
 

 がんゲノム医療を受けたいときは、がんゲノム医療中核拠点病院等へご相談ください。

 

がんゲノム医療中核拠点病院

 国では、ゲノム医療を必要とするがん患者が、全国どこにいても、ゲノム医療を受けられる体制を構築するため「がんゲノム医療中核拠点病院」及び「がんゲノム医療拠点病院」を指定し、「がんゲノム医療連携病院」を公表しています。

  • がんゲノム医療中核拠点病院:がんゲノム医療を牽引する高度な機能を有する医療機関(全国12か所 令和4年5月1日現在)
    東北では東北大学病院が指定されています。
  • がんゲノム医療拠点病院:がんゲノム医療を提供する機能を有する医療機関(全国33か所 令和4年5月1日現在)
  • がんゲノム医療連携病院:中核病院又は拠点病院と連携して、がんゲノム医療を提供する医療機関(全国188か所 令和4年5月1日現在)
    県内では岩手医科大学附属病院が、がんゲノム医療連携病院に指定されており、がんゲノム医療中核拠点病院の東北大学病院と連携しています。

図書館を活用しよう

 岩手県立図書館や紫波町図書館などでは、医療・健康情報の収集をお手伝いするため、関連の書籍やパンフレットを集めたコーナーを設置しています。
 また、がん対策情報センターが発行する各種がんや療養に関する冊子のセット「がん情報ギフト」もご利用いただけます。

  詳しい医療相談や医療制度などについては、がん相談支援センターへご相談ください。

写真:図書館のがん情報
岩手県立図書館

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このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 医療政策室 地域医療推進担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5415 ファクス番号:019-626-0837
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