「いわて幸せ作戦会議(in二戸)」(令和7年11月20日)

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ページ番号1093144  更新日 令和8年1月16日

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日時

令和7年11月20日(木曜日)10時30分から11時50分まで

場所

二戸地区合同庁舎1階大会議室

出席者

・参加者(敬称略)

槻舘 菜美(二戸市地域おこし協力隊)

小島 美希(九戸村地域おこし協議会)

苅敷山 凜(二戸地区広域行政事務組合二戸消防署)

冨田 和美(一戸町移住コーディネーター)

・県側

達増 拓也 知事

伊五澤 敬 県北広域振興局副局長

西野 文香 理事兼政策企画部副部長兼首席調査監

開会

西野副部長
 ただ今から、県政懇談会を開催いたします。皆様には、御多忙のところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。本日は、「意識を変える、未来を創る」を懇談テーマとし、二戸地区で自身が目指す姿に果敢に挑戦、主体的に実践し、その活躍の場を通じて二戸地域の活力を創出している方々にお集まりいただいています。私は、本日の進行役を務めさせていただきます、県の理事兼政策企画部副部長兼首席調査監の西野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

西野副部長
 それでは、開会に当たりまして、達増知事から御挨拶申し上げます。

達増知事
 
おはようございます。県政懇談会というのは、知事が県内の各地域・各分野で活躍している方々のお話を直接聞いて県政に役立てるということで昔からやっております。「いわて幸せ作戦会議」というように銘打っていますのは、「いわて県民計画(2019~2028)」という10年計画の基本目標が、「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」という幸福を基本目標に掲げていることから、「いわて幸せ作戦会議」という名称であります。

 本日のテーマは、「意識を変える、未来を創る」。いわゆる地方創生・地域振興というわけですけれども、地方創生というのは、10年ほどやって去年が10周年だったんですけれども、東京一極集中を解消するというのを目標にしていましたが、プラス合計特殊出生率を高めるというのを目標にしていましたけれども、両方目標には至らず、むしろ、かえって自体は悪化しているということを反省し、今年度からは新しい地方創生でいこうということに政府も地方もなっていますが、いろいろ関係人口というのに重点を置くとか、工夫のしどころというのもありますが、改めて、東京一極集中の反対をやっていくためには、東京の反対の地方ベースにしていくということが必要で、そうしますと、東京に人を集めるためのことというのは東京をベースにして、全国共通のことをやれば、東京に人を集めることができるんですが、地方を生きる場、仕事をする場、そして、人類の未来が切り開かれていく場合に地方を推していくためには、それぞれ地方ならでは、全国共通とは違うような地域ならではのやり方というのがあると思います。それは特に、岩手県という単位からさらに北岩手とか二戸地区とか、さらに具体的な市町村になっていきますとそれぞれのやり方があると思っておりまして、そういうことを明らかにしながら、どんどん東京の正反対の地方の特に人口の少ないところ、人口が減っているところから、よくしていく活動というのは岩手も全体にとって必要なのかなということで頑張っていきたいと思います。また、クマ問題、クマが今までにない数が出没し、今までにない被害も出ていますけれども、これも人類が自然に生を受け、自然とともに自然の近くで生きていこうとする、その覚悟と自覚が問われているのだと思います。中途半端なやり方でやるといろいろ不具合が出てくるので、自然と人間がちゃんと共生していくのだと覚悟を決めて、それにふさわしい自然と人間の関係や人間側の社会の作り方をやっていくということが今求められていて、そのためにも地域で活躍している具体的な成果を上げている皆さんの話が今日、非常に参考になると思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

出席者紹介

西野副部長
 
それでは、この後の進め方についてですが、まず、私からお一人ずつ、御出席の皆様を御紹介いたしますので、続けて1分程度で簡単な自己紹介をいただければと思います。その後、本日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お一人ずつお話が終わった都度、知事がコメントをするというような形で、区切りながら進めていきたいと存じます。そして、最後に自由懇談の時間も設けたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。それでは、座席表に従いまして、本日の御出席の皆様を御紹介いたします。二戸市地域おこし協力隊槻舘菜美さんです。

槻舘 菜美
 はい。二戸市地域おこし協力隊の槻舘です。協力隊になるまでの経歴などはこの後の懇談でお話させていただきたいと思っています。昨年の4月から協力隊として、二戸市の金田一にある果樹農家さんで働きながら、将来のための勉強をさせていただいています。現在の活動としては、りんごのふじの収穫が今ピークになっていました。本日はよろしくお願いします。

西野副部長
 
ありがとうございます。それでは続きまして、九戸村地域おこし協議会、小島美希さんです。

小島 美希
 
はい。九戸村地域おこし協議会の小島美希と申します。本日は貴重な機会をいただいてありがとうございます。私は九戸村出身でしてUターンしてきた形になります。以前は東京で区役所に勤務をしていました。協力隊としての現在の活動は養蜂をやっていまして、九戸村にある「なかいち養蜂園」にて研修しつつ、自分のところでもちょっとミツバチを飼育して活動をしています。本日はよろしくお願いします。

西野副部長
 
ありがとうございます。それでは続きまして、二戸地区広域行政事務組合二戸消防署 苅敷山凜さんです。

苅敷山 凜
 おはようございます。二戸消防署から参りました。苅敷山凜です。本日はこのような貴重な会に参加させていただきまして、本当にうれしく思っております。本日の懇談会、すごく楽しみにしてきました。現在は二戸市にある二戸消防署に勤務し、住民の皆様の生命、身体、財産を守るため、生まれ育ったこの地域に、貢献できるように、日々の業務に努めております。緊張もありますが、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

西野副部長
 
ありがとうございます。それでは最後に、一戸町移住コーディネーター 冨田和美さんです。

冨田 和美
 おはようございます。一戸町から来ました冨田和美と申します。生まれは東京都練馬区石神井町出身でして、ちょうど岩手に来て10年目になりました。あっという間に10年が経ってしまいました。一応いろいろね、自分なりに夢を掲げて岩手に参ったわけですけども、たくさんの壁もありましたし、それもこれも、いろんな方々の支えがあったからだと思います。今日はいろんなお話を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

西野副部長
 
はい。よろしくお願いいたします。県からは、達増知事、県北広域振興局二戸駐在の伊五澤副局長でございます。なお、本日は、県議会議員にもお越しいただいておりますので、御紹介いたします。二戸選挙区選出の田中辰也議員です。


田中辰也議員
 おはようございます。どうぞよろしくお願いします。

西野副部長
 
よろしくお願いいたします。

懇談

写真:懇談会の様子2

<テーマ>
意識を変える、未来を創る

西野副部長
 
それでは、皆様のお手元にお菓子と飲み物を準備しておりますので、召し上がりながら御懇談いただければと思います。まず、伊五澤副局長から本日のお菓子と懇談テーマを御紹介いただきますので、どうぞ召し上がりながらお聞きになっていただければと思います。


伊五澤副局長
 
まず、本日お配りしているお菓子について、御紹介いたします。こちらは、県立一戸病院の中にあるLET’S GOここプロカフェのごまプリンになります。こちらのカフェは、令和5年度の県政懇談会に出席いただきました、鎌田公子さんが運営されており、今年度から障害福祉サービス事業所として指定されております。提供されているメニューは、御自身の子育ての経験から糖質が少なく、また、卵や小麦などの食物アレルギー対応しているものでございます。次に、お飲み物です。こちらは、二戸市の堀野にあります、Daikuman’s  cafe Dolceのアールグレイニューヨークになります。二戸市内で建築会社が運営しているカフェでして、店舗はモデルルームを兼ねておりまして「若い人の集える場所を作りたい。建築業にも興味を持ってもらいたい」という思いでオープンしたそうです。店長は様々な仕事を経て二戸に来られた方で、その店長がつくる人気メニューの中から、こちらを御用意いたしました。どうぞ、御賞味ください。特に紅茶については温かいうちに御賞味ください。続きまして、本日の懇談テーマですが「意識を変える、未来を創る」というテーマにいたしました。本県の人口は、自然減と社会減が相まって減少が続いております。特に社会減は若者の流出が大きい状況となっています。若者や女性にとって魅力ある選ばれる岩手となるためには、ジェンダーギャップの解消が非常に重要と考えております。本日、御参加の4人の皆様には、二戸地域で自分の理想に向けて果敢に挑戦し、その活躍の場を通じて、この地域の活力を創出、そして生活を支えられている方々でございます。本日は、これまでの御経験、特にこの地域で働く中で感じた様々なアンコンシャス・バイアスやジェンダーギャップの解消について、お話を伺いながら、この地域の目指す姿について懇談を進めて参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

西野副部長
 
それでは、懇談に入りたいと思います。是非温かいうちに香りのいい紅茶を召し上がりながら、お話していただければと思います。本日のテーマ「意識を変える、未来を創る」に沿ってということですが、テーマについては先ほど伊五澤副局長からお話があったとおりでございます。是非日々感じていること、何か無意識の思い込み、そういえばというようなこととか、気づいたことなど、人口減少対策に関しても、広く意見をいただければと思っておりますので、よろしくお願いします。それでは、先ほど自己紹介をいただきました順番で槻舘さんからお話をお願いしたいと思います。そして、その後は先ほど申し上げたとおり、知事からコメントいただくという流れにしたいと思います。それでは、最初に槻舘さん、よろしくお願いします。

槻舘 菜美
 
槻舘です。よろしくお願いします。初めに、地域おこし協力隊になるまでの経歴など含めながら、お話させていただきます。生まれは盛岡市で、小学校1年生のときに父の転勤で東京都の方に移住をしました。中学校3年生になって高校の進路を決めるときに私は勉強がすごく苦手で、ずっと座って受ける授業が好きではなくて、少しでも座学が少ない高校に行こうと思い、農業高校を選びました。高校に入って座学が少なかったのは良かったのですが、もともと農業に興味があったわけではなく、どちらかというと、農業イコール肉体的にきつい、大変、虫がいるというマイナスなイメージがあって、実際に専門の授業では重いものを運んだり、1粒ずつ種をまいたり、苗を植えたり、雑草を抜いたり、体力的にも正直きつくて、イメージどおり農業って大変だなって思いました。ですが、収穫の時期になって、自分が1から手をかけた農作物を収穫するときの達成感だったり、やりがいっていうのを感じることができました。授業の中で農家さんの現状は担い手の高齢化や後継者不足になってきていることを知りました。その原因には農業はやっぱり大変っていうイメージがあるからではないかなと感じました。農業は大変っていう思い込みを少しでも減らしていけるように、私は将来ブルーベリーの摘み取り園を開いて、摘み取りをしてもらいながら、農業の楽しさを知ってもらいたいと思うようになりました。せっかく農業を始めるなら、農業が盛んな岩手県で農業の勉強をしようと思い、北上の金ケ崎にある農業大学校に入学をしました。大学2年生になって、ブルーベリー関係の職業を探していたときに、当時の大学校の担任の先生と、今はお世話になっている権七園の中里さんがお知り合いで、地域おこし協力隊を募集しているよという話を教えていただき、中里さんのところでなら、地域おこし協力隊として働きながら、将来の勉強もできると感じ、二戸市地域おこし協力隊に応募させていただきました。実際に農家さんで働いてみて、やっぱり、重いものを運んだり、高い場所で作業したり、改めて農業という大変さを感じましたが、中里さんのお父様と一緒に作業をする中で、「りんごは手がかかるけど、大事に育てれば素直なりんごができる。手をかけてあげればりんごも答えてくれるのが目に見えてわかるのが面白い。」という話を聞き、やっぱり、農業は大変だっていうイメージがあるけれど、一から手をかけて作物を育て、成長を実感できるやりがいがあって楽しい職業だと改めて感じました。テーマとは少し違うんですけれど、やっぱり、地域の農家さん方やパートで働きにいらっしゃる方々も、高齢の方が多くて、現在は、担い手の高齢化で労働力やその確保、省力化のためにスマート農業が導入され始めているんですけど、導入するための初期費用がやっぱり高くて、導入が難しいっていうお声もあったりするので、是非、県でお力添えをいただければと思います。テーマと少しズレてしまいましたが、他にも地域おこし協力隊として、二戸産のりんごを他の地域や県の方に知っていただくために他の県に行って販売会などに参加しているんですけど、昨年、東京都で二戸産の紅いわてというりんごを販売する機会があって、そこでは、「こんなに赤いりんごを見たことないです。」とか「美味しかったのでまた買いに来ました。」と言ってくださるお客様がいらっしゃって、私たちが育てた作物を消費者の方に喜んでいただけるのも農業のやりがいだなって感じました。地域おこし協力隊の活動を終えた後は、独立してブルーベリー摘み取り園を開いて、農業の楽しさをいろんな人に伝えていけるように頑張っていきたいと思います。テーマに沿った話ができたかわからないんですけど、これで以上になります。ありがとうございました。

西野副部長
 
ありがとうございました。農業のマイナスイメージから収穫を通じた達成感で、それ以上のものを見出された様子すごく感じておりました。そして、さらには担い手不足というようなお話も頂戴いたしました。知事いかがでしょうか。お願いいたします。

達増知事
 
槻舘さんは農業をやっていこうということで、二戸市は知る人ぞ知るフルーツの生産の盛んなところで、また非常に高品質の美味しくて安全なフルーツを生産販売しているので、ファンはどんどん増えているところだと思います。ブルーベリーも大きいものとか美味しいものとか特色ある良いブルーベリーを生産しているところでありますので、是非、摘み取り園というのがうまくいくように期待したいと思います。二戸市は新幹線が通ってますし、高速道路もあります。実は非常に便利な場所ではあるのですけれども、まだ知られてないがゆえに、人がまだまだ来ていないし、あと生産されたものがまだまだ知られていないというところがありますが、農業のマイナスイメージを転換していくというのは、地方というのもマイナスイメージを負っていると思うんですよね。東京の方が良くて地方は良くないっていうイメージがあるのをひっくり返していくと農業のマイナスイメージ、地方のマイナスイメージの両方を一度にひっくり返していくことで地方をベースにしながら、農業で成功していくということができるようになると思いますので頑張りましょう。ありがとうございます。

西野副部長
 
ありがとうございます。それでは、続きまして、小島さん、お願いいたします。

小島 美希
 
改めまして、九戸村地域おこし協力隊の小島美希と申します。私も最初に自己紹介と活動履歴を話してからアンコンシャス・バイアスというテーマをお話したいなと思っています。私は出身が九戸村江刺家地区出身でして、高校までは九戸村の高校を出ておりました。その後は、盛岡市内の専門学校を卒業して上京して、台東区役所で約11年間勤務していました。いつかは岩手に帰ってきたいなっていう思いがあったんですけど、でも、特に岩手でやりたいことないなって思いながら、東京で過ごしていたんですけど、たまたま、旅先で長野県に行ったときに養蜂の蜂蜜の試食をやってるところがあって、それを食べたときにすごく感動してしまって蜂蜜の味に。あれ、これ地元でもできるんじゃないかなっていうふうに考えたときに、たまたま九戸村で地域おこし協力隊で、しかも養蜂分野で募集してるっていうことを知って、Uターンしてきた形になります。それまでは全然蜂蜜が好きってわけでもなかったですし、養蜂に興味がある訳でもなかったんですけど、すごい本当にいいタイミングだなと思って、Uターンをしてきました。令和5年1月に戻ってきまして、九戸村の有限会社中村一郎商店の中村社長がやっている「なかいち養蜂園」で研修をして、学ばせていただいています。内容としては、セイヨウミツバチなんですけど、養蜂に関する一連の作業ですとか環境整備といった刈払のこともやってたりしますし、瓶詰めとか、イベントでの販売などお客様と直接交流する機会もあって、いろいろ経験させていただいています。昨年からは、「なかいち養蜂園」で養蜂の研修は学びつつ、自分でもちょっとやってみたいっていうのもあったので、実家の裏に土地を借りまして、そこで、10群ほど自分のところでもセイヨウミツバチを飼育しているところです。そこで、採れた蜂蜜がありがたいことに岩手県蜂蜜品評会で賞をいただくことができまして、昨年と今年、2年連続で賞をいただくことができました。これも九戸の自然の環境の良さと社長の指導のおかげと思っています。現在は地域おこし協力隊として、いろんなイベントに参加させていただくとか、養蜂を通じて、いろいろなことに関心を持つようになりまして、自然の関わりとかを感じたことから自然観察指導員になってみたりとか、あと蜂蜜と食生活の繋がりにも興味を持ったので、食生活改善推進員の講習も受講しています。やっぱり、養蜂を始めてからいろんなことに興味とか関心を持つようになったので、やって良かったなとか移住してきて戻ってきて良かったなと思っています。その中で、このテーマである「意識を変える、未来を創る」ということで、アンコンシャス・バイアスって言葉が、またピンとこなかったんですけど、よくよく今日参加するってときに考えたときに、結構自分が無意識にこうじゃなきゃいけないっていう考えがすごい強い人間だなっていうのがすごくわかって、すごく気付かされたことがあります。私が特に感じたのは、養蜂の作業というよりは、移住してきて感じたことが結構大きくて、私もUターンしてきたんですけど、ちょっと踏み込んだ話をすると、現在、夫とは別居婚をしてる形になります。一緒に帰って来てはいたのですが、やっぱりお互いやりたいことが違ったので、その中でどうやったら、お互い自分のやりたいことをできるかと考えたときに、やっぱり、一緒に住むのが当たり前っていうのがすごいあったんですけど、いや、でもそうじゃないだろうというふうに思ってて、距離があっても関係性を育てられるだろうということで、話し合いを重ねながら、今は、それぞれ違う場所で、お互い好きなことをやっているということができました。これも、移住してきて気付いたことかなと思っています。あとは、住宅問題もちょっと気になったなと思っていて、私はこっちに戻ってきてから、実家に少し住んでたんですけど、ちょっと親戚の空き家を借りることができて、村出身ということもあって繋がりがあったので、すぐ借りられたというのはあるんですけど、他の協力隊の話とかを聞くと、この辺に住み続けたいっていうのがあってもなかなか条件が合わなくて、物件が見つからないっていうのがあったんですけど、もしかしたら、地域の人が知らない人に家を貸すのが嫌なのかな、慎重なのかなっていうのは、やっぱり、外から見ると閉鎖的な地域なのかなというように思われるかもしれないんですけど、活動を続けている中で地域的に閉鎖的なのかもしれないっていうのは勝手に思い込んでいたのかなというふうに思っていて、地域の人たちはそれなりに自分たちの生活を守りたいからそういうようなことを言ってるのかなとかっていうのも思ったので、そういうのも移住してきて、いろんな側面に気付けたなっていうのがありました。特に、こういった地方は、アンコンシャス・バイアスっていうのが多いのかなと思っていて、さらに、それを疑問に持たずに過ごしてる人の方が多いのかなっていうのも思っていて、でも、その背景には自分たちの生活とかコミュニティーを守るための理由があるのかなっていうのもすごい感じたところです。その中で自分に何ができるのかなっていうように考えたのですけど、養蜂とか自然観察とか、いろんなワークショップを通してできることは、もうすぐに無理に何かを変えようっていうのではなくて、いろんな小さな体験とかを通して、みんながちょっとでも何か「あれ」って気付くような余白みたいなものを作れたらいいのかなというように思っています。なかなか人をすぐ変えるとか、村を、考え方を変えるっていうのは難しいと思うんですけど、一人一人がちょっと気付くきっかけとかを与えられるようなことができたらいいのかなと思って、これからも、ちょっと意識しながら行動していきたいなと思っています。以上です。ありがとうございました。

西野副部長
 
はい。小島さんありがとうございました。Uターンということで、今、養蜂に携わっていてその活動を通じて、またご主人と別居婚、お互いに通じて感じたアンコンシャス・バイアス。それはある意味、地域の人たちが自分たちの生活やコミュニティーを守るためというようなところも起因してるんじゃないかというようなお話もいただきましたが、知事いかがでしょうか。

達増知事
 
はい。小島さん、ありがとうございました。九戸村というところは地形がうまく川に沿って、谷といいますか、盆地といいますか、そこで、うまく晴れれば、太陽の光がうまい具合に当たって、山の斜面も活用でき、米づくりから養鶏まで非常に農業の質の高い生産ができる非常に恵まれた場所だと思います。九戸谷とか呼んでいいような感じのところで、九戸政実公の本拠地になったのもそういう自然条件の良さがあったんじゃないかと思いますね。戦国時代には日本あちこちに何とか谷っていう谷の底の集落で豪族が力をつけて、山や湖周辺に出てくるみたいなことが日本のあちこちで起きているんですけれども、基本的に暮らしやすい、そして、農業に向いた自然環境というのがあると思います。蜂蜜はいろんなところに使えますし、欧米では非常に生活とか文化の中に深く根づいていてですね。フィクションですけど、シャーロック・ホームズのシリーズで、引退したシャーロック・ホームズは最後に養蜂をやっているのですが、御存じですね。さすが、養蜂家では常識になっている。また、こういう岩手らしい自然と人と人の文化と自然の豊かさの相乗効果という点で期待できる産業だと思っております。そして、住宅問題の指摘がありましたけれども、これは岩手県内、まず、この県北、北岩手地域でよく聞く話ですし、あと沿岸の方でもよく聞きますね。結構、盛岡とか滝沢のあたりでもそうなのですけれど、若い人たち向けの手頃な住宅がないという問題ですね。これは、岩手共通の問題なので、県としても、やはり何とかしようと、いろいろ県営住宅を若い人が安く使えるようにするとかできるところから片っ端に始めているというところがあるのですけれども、空き家をうまく活用できれば、非常にいいですよね。空き家があちこちにありますので、誰も住んでないと空き家問題になるのですが、住めるようにすれば、若い人向けの住宅問題の解決にもなりますので、県もしっかり取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。

西野副部長
 ありがとうございました。それでは続きまして、苅敷山さん、お願いいたします。

苅敷山 凜
 はい。まず、簡単に自己紹介から始めたいと思います。私は軽米町で生まれ育ち、高校から二戸市にある岩手県立福岡高等学校に進学し、卒業後は、生まれ育ったこの地域で消防士という仕事に就いています。小学校から水泳を始め、現在も趣味程度に続けています。高校時代は水泳部のキャプテンとしてチームをまとめ、文武両道にも力を入れていき、高校3年間を通して、県大会で表彰台にのぼり、東北大会など、上位大会へ進むことができました。この経験を通じて、身につけた体力と困難な状況でも、目標に向かって頑張り抜く精神力、そして仲間と支え合うことの大切さは、現在の消防士という職務に直結し、生きていると実感しています。私が目指すのは消防士として人の命を守るという使命に加え、女性の活躍の場を切り開くことです。今日はテーマである「意識を変える、未来を創る」について、私の抱負と目標をお話させていただきます。いろんな方に、なぜ消防士になったのかと聞かれることがよくあります。小さい頃から人の命を守ることがしたいと思っていて、特に消防車や救急車を見かけると、すごい興奮して、喜んでいました。突然ですが、ここで質問です。消防士と聞いて、男性をイメージしませんか。皆さん。何となくですけれど、私も昔そうでした。消防士は男性の仕事というイメージを持つ人が多いと思います。高校2年生のとき、女性が救急車を運転している姿を見かけて存在を知り、自分も目指すことができるのだと知りました。そこから、人の命や安全を守ることができる消防士になりたいと思い、志すようになりました。岩手県内では72人の女性消防士が働いています。活躍しているという情報はまだまだ少ないため、その存在を知らない人がいまだに多いと思います。これから進路選択をしようとする人の中にも、もしかすると女性だから、男性だから、体が大きいから小さいからといって、その夢を諦めている人が多いのかもしれません。社会を切り開いていく先駆者のように、一人一人の行動がみんなの意識を変えるということ。まず、県北の地域を初めとして、情報などを発信していけたらいいなと思っております。そのことから、女性が働く上でのメリットを少し考えてみました。まず、女性ならではのやわらかな印象、そして親しみやすさ、安心感を住民の方々へ届けられ、子どもや高齢者、災害時の要支援者など、様々な状況にある人への、消防力、住民サービスの向上につなげられると考えています。こういったメリットを、これからたくさん見つけていきたいと思っています。また、性差の違いから男性にしかできないことがあるかと思います。でも、同じように女性にしかできないこともあると思っています。できないことを不安に思うより、自分だからこそできることを見つけて、努力し、積極的に行動していきたいと思っています。消防士という仕事は、災害現場にいち早く駆けつけ、人命救助の最前線として、人の命や安全を守ることが最大の任務です。相手の不安を除いて笑顔に変えられ、人から感謝される、誇りとやりがいに満ちた仕事だと私は思っています。消防士の仕事をしていると相手に伝えると「かっこいいね。」とよく言われることが多いです。でも、その一方で、「きつそう。」とか「大変そう。」とか、そのようなこともよく言われます。もちろん、その印象は間違いではないとは思います。ですが、先輩の姿を見てみると、この職に就いている人はみんながみんな、決してそうは思っていないと思います。大変なことももちろんありますが、それはこの職に限ったことではないと思います。消防士として働いてみて、日頃の訓練の積み重ねや仲間とのチームワークから緊迫した状況でも、正しい判断や迅速な行動に繋がり、まず、自分の命を守り、その上で、他の人の命を守ることができるのだと実感しています。その中で、最近感じていることがあります。ここに、女性、男性という概念はないのだと思います。この仕事は24時間の勤務体制で、私も実際に火災や救急救助などの災害現場に出動しています。大船渡の山林火災への支援隊としても参加させていただき、日々の活動がとても貴重な体験なのだと実感することができました。また、消防救助技術大会という救助技術を競う大会があり、県大会東北全国大会を目指して、先輩方と楽しみながら、日々訓練しています。まだまだキャリアにおける課題は多く、先輩方には助けてもらってばかりです。ですが、私の現在の目標は、人の生命、身体、財産を守り、困っている人を助けることができるプロフェッショナルとして夢や希望を与えられる消防士になることです。この思いに女性や男性といった性差はないと思います。管内初の女性消防士として皆様に信頼される存在となり、地域に夢や希望を与えられるようにするとともに、難しいこともあるかと思いますが、私にしかできないことを探究していき、女性の働きやすい職場づくりにも積極的に取り組んでいき、この道を後輩につなげ、導くことができる消防士になりたいと思っています。以上が私の抱負と目標とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。

西野副部長
 
ありがとうございました。私も話を聞いて、72名も県内に女性消防士の方がいるとは、今知ったところで、まさに、アンコンシャス・バイアスだったなと気付いたところでした。ありがとうございました。それでは知事いかがでしょうか。お願いします。

達増知事
 はい。苅敷山さん、ありがとうございました。消防の分野は、女性活躍の非常に大事な分野、また最前線でもあって、県が女性活躍促進協議会という行政と民間といろいろな分野の代表が集まってやっている中で、5つの分科会の一つが消防分科会で、他には、建設分科会とか農林水産分科会とか、女性活躍が、本質的に女性活躍が求められているし、可能だとしても、数的にまだアンバランスなところがあるので、そこは積極的に是正していこうという分野の一つとして代表的な分野であります。消防というのは自治の原点でありまして、昨日一昨日と大分県で悲惨な広い住宅火事がありましたけれども、まず、そこに住んでいる人たちが初期消火をしなければならず、そして地域の人たちが、消防団となって消火し、そこに、市町村ごと、また、広域ごとの消防隊が来て、本格的な消火をするという自治のあるべき姿が火事のとき、そして、消火をするときに現れてくるわけですけれども、やはり、そこには男だから女だからということはもう二の次三の次になってくるわけであり、まず、人として、そこに住んでいるものとして、対等な関係の中で、それぞれやるべきことをやっていかなければならないということが見えてくるのだと思います。苅敷山さんが、高校時代に救急車を運転する女性を発見したというのはすごいよかったなあと思いますね。そういうことがなければ気が付かなかったかもしれないわけですけれども、もともと、女性でもできるんじゃないかという問題意識があったから、目に留まったというところもあったんだと思います。苅敷山さんの活躍する姿を多くの小中学生や高校生の女子が見て、自分もというようになっていくと思います。伸び伸びと大いに活躍して欲しいと思います。ありがとうございました。

西野副部長
 
ありがとうございます。それでは、冨田さん、お願いいたします。

冨田 和美
 
はい。よろしくお願いします。冨田和美です。私も年が51歳だったと思うんですけども、そうなりますと、ネタが多くて、ここまでたどり着くのにものすごいたくさんのことがありまして、かいつまんで言うのも、どこから入っていいのかっていうところがあるんですけども、東京で生まれ育って、東京で岩手の主人、毎年1回、岩手に帰省して夏休みですかね。帰省していて涼しさというんですかね。夜は寒い。今ちょっと暑くなっちゃいましたけど10年前はまだちょっと涼しくてですね、田んぼからカエルの鳴き声とか、東京では本当に考えられない生活で、もう、何かこう、そこで過ごして東京に戻っていくとだんだんビルが増えていくんですね。皆さんおっしゃるんですけども、それをたまらなく嫌で、いつかはこういうところで住みたいなっていう願望があって、いろんなタイミングが重なって岩手に家族ごと移住をしたんです。10年前に。そこからですね。割と2年間ぐらいは大変だったのは文化の違いですね。多分、その地域は男女のなんていうんですかね。男社会な地域だったものでして、女の人はご飯を作る。子どもを育てるっていう感じで、女の人が虐げられてるようで、女の人は女の人で、そうやって何かそういうふうに、男の人に言われてるけど自分たちは実はうまく操作してるんだよって言っていて、そういうのがあって、私はちょっとそこは馴染めなくて、嫁姑も一緒に住んでいたので嫁姑でちょっとおかしくなり、引っ越したりもして、そこからは自分のやりたいことっていうのが、いや、細かいことがたくさんあるんですけども、やっぱり仕事もそうでしたし、最初、野菜生産の農場、そこでやっぱり、男の仕事、女の仕事っていうのが、その当時ですね、まだちょっと古いお局さんですかね。今ちょっとわからないんですけど、その方もいらっしゃったので、そういう境目に私いたんだなっていう気がするんですね。ちょっと今の方では考えられないね。男性の家事をするのがもう当たり前にはなってますけど、もちろん私も、父親は亭主関白で母は専業主婦だったので、そのちょうど狭間にいて、割と苦しんでいたことがあります。女性だとできないとか、そういうのがあって私は何で女性に生まれてきたのだろうと思ったこともあるぐらい、いろいろ、やっぱり、やっていくにつれて、年も取ってきて、だんだんそういう、さっきもおっしゃったように男だから女だからっていうのは、さっきはもうあまり気にしなくなり、やっぱり女性の方ももちろん、活躍されてる方もたくさんいるので、だんだんそういう時代になってきたのだなと思っておりますが、まだ生まれて50代の染み付いてしまったものがありますし、なかなか、何の話をしているのかわかんなくなってきましたけども、今のがアンコンの話ですね。今は林業に入ったのもこの経緯がいろいろあるんですけども、わたしはチェンソーを扱えるようになりたかったんですね。そこでは、能力的にチェンソーは男の人がやるものだからっていうのがあって、やらせてはもらえなかったのもありますし、個人的に通ったりしていたんですけど、やっぱり、実際的に使えるかってなれば1年間通ったぐらいではできないので、それもいろいろあって、離婚があって、でも、林業に入って思い切り学びたい、やりたいなと思って、株式会社柴田産業に入社して、一戸に引っ越して参ったというところであります。今は山で木を切ったりしていますが、やっぱり、やればやるほど壁が出てきてやはり難しいですね。林業に限って言えば、自然相手なのですごく危険な仕事でありまして、それに反して木材の価格が安いっていうところが、うまく釣り合っていないのかなっていう気がします。なので、第一線で働いてる私たちは常に危険にさらされているなという思いがしております。株式会社柴田産業に入ってから新しく林業業界を変えたいという思いがある会社ですので、私たちの作業服とかもいろいろ気を使って、女性で最初入ったのが私だけだったので、簡易トイレを常に心配してくださって、寒いから靴下をくれたりとか、そういうところも会社には本当にお世話になって、ここでやってきて良かったなと思っております。ありがとうございました。

西野副部長
 
ありがとうございました。まず、岩手にいらっしゃって、いろいろチャレンジしたり、意識の違いの中で苦しまれながら徐々に道を切り開いていって、株式会社柴田産業の中での活躍ぶりに至っているというチャレンジと努力の道筋が伝わって参りましたが、知事いかがだったでしょうか。

達増知事
 
(冨田さんの着衣を見て)株式会社柴田産業のマークが入っていてユニフォームなんですね。プロフェッショナルの世界で、そこをどんどん進んでいくと女だ男だっていうのは関係ないというような世界が開けてくるってところがあると思いますね。林業というのも昔は斧で切ったり、のこぎりで引いたりっていう時代は、とにかく力持ちじゃなきゃ駄目とかそういうのがあったんだと思うんですけれども、今は大分機械でやるようになっていて、チェンソーとか、ものすごい切って移動させてとか、そして、切った後に枝を払うのも1台の機械でやるようなものもあったりして、それが進めば進むほど、性別とか、いろんな身体的条件が関係なくなっていって、その人の志とか、専門的な能力とかがものを言うようになっていくのだと思います。ただ、そういうプロフェッショナルの世界でも、簡易トイレとか、やっぱり、女性男性という関係は意識して配慮しないと、うまくいかないところっていうのもあるので、そこは、特に企業の世界であれば、企業経営の中で配慮していくべきところだと思いますが、株式会社柴田産業では、さすが先進的な取組をそういう分野にも広げていて非常にいいなと思います。漠然と昔からこうだったとか、今こうなっているっていう感じで差別、区別が差別になっているというのはあちこちに残っているんだと思うんですけれども。この目的意識を持っていけば、今ある区別や差別というのは全く意味がないということが見えてくるし、また共有できると思うので、県もそういうのを促していきたいと思います。ありがとうございました。

西野副部長
 ありがとうございました。それでは、ここで一通り、テーマに沿ったお話をいただいたところですが、まだ時間に余裕がございますので、先ほど言い足りなかったことあったなとか、他の方のお話を聞いて、付け加えたいというようなことありましたら、是非お話いただきたいのですが、いかがでしょうか。それでは、冨田さん、お願いします。

冨田 和美
 取り留めもない話をまたするんですけども、移住コーディネーターの話をしていなかったんですけども、移住コーディネーター3期目になりまして、私だからこそ相談に乗れることはたくさんあるなと思って、役場の方にお願いしたんですけども、実際の相談に来る人がいなくてですね。そこは、そこからなんだなっていう、一戸をまず知ってもらうとか。御所野遺跡でガイドしてますけど、やはり県外からたくさんいらっしゃるので、その時には猛アピールというかをしております。

西野副部長
 例えば、移住とかのPRは副局長、何か二戸地域でそういう県外向けの事業でありましたか。

伊五澤副局長
 大きなところですと、移住定住でやはり首都圏とか、そういうところでの移住フェアでこういう二戸の会社があるよとかですね。暮らしができるよとか、そういったところをPRしているところではあります。これは北いわてに限らず、県どこでもですけど、やはり、岩手という場所とか暮らしをイメージできない人が多いので、実は(首都圏から)近いとかですね。そういった交通の面も含めて、働く場所はこういうところがあるというのをPRしていますし、これからもさらに強化していきたいなと思っていました。

西野副部長
 ありがとうございました。明日、明後日から2日間、東京ビックサイトで「JOIN 移住・交流&地域おこしフェア2025」に一戸から行かせていただくことになりました。PRして参ります。

達増知事
 よろしくお願いします。

西野副部長
 よろしくお願いします。ぜひ県でもU・IターンセンターやJOINに相談センターありますので、県と市町村、また振興局が連携してそういう機会を捉えて発信していきたいと考えています。もしよければ、小島さんも県外にお住まいで岩手の発信ぶりとかそういう移住定住、何かちょっと感じてることとかありましたら、お願いします。

小島美希
 そうですね。やっぱり、九戸だけで見ると知らないっていうか、なので、九戸というよりかはもう本当に北いわて地域として、もうやっていかなきゃいけない段階まで来てるんだなっていうのはすごく何か思うところがありましたね。「九戸に来てよ。」とか「二戸に来てよ。」とか「一戸に来てよ」とかっていうよりかは本当にまとまってじゃないと、そんなことはもう言ってられないっていうところは何か見てて思ってますし、地域おこし協力隊自体も九戸もだんだん申し込みが少なくなってきてるというか、ちょっと安定してしまってきていて、1年目2年目のときは結構人がいたんですけど、今後、募集するっていうのもちょっとあれなので、もう少し移住するというよりかはもう九戸を知ってもらうというか、こっちの地域を知ってもらって、ちょっとでも関係人口を増やして知ってもらうってところからまずスタートしていかなきゃいけないなとかっていうのは思います。

西野副部長
 ありがとうございます。知ってもらうということで槻舘さんは今回、二戸に初めて、盛岡出身、次は東京、次は金ケ崎、そして二戸というようにお住まいになっている御経歴を先ほど紹介いただきましたけど、二戸に住んでみて岩手だったけど、こういうところもあったんだというような知ったこととか、もっとここをPRしたほうがいいところがもしありましたら、教えていただければと思いますが、いかがでしょうか。

槻舘菜美
 盛岡の方は二戸の方ほど自然が多いわけじゃないので、二戸に来て出勤するときに結構、道路に普通にキジがいたりするのにびっくりしたり、あとは、普段作業するのにも方言がわからなかったりして。皆さん手袋を履くっておっしゃるんですね。東京の方ではつけるとかっていうので履くってなんだろうって言っていたりとかして、結構方言には苦労していたりします。

西野副部長
 でも、それもある意味、面白いエピソードで売りになるような部分でもありますね。ちなみに、苅敷山さんにとって手袋を履くというのは違和感はないですか。

苅敷山 凜
 そうですね。普段から、なんなら今日も手袋履くって使っていると思いました。

西野副部長
 やっぱり、先ほど、アンコンシャス・バイアスのお話でありましたけど、「気付く」というところできっかけになりますよね。他の方々とお話をしたりとか、それは意識であったり言葉であったり、食べ物みたいなところもそうなんだなと先ほどの皆様のお話を聞いていて「気付く」というのは、すごくいろんな意味でポイントだなというように思いました。ありがとうございました。すいません。勝手に、皆さんに話を振ってしまいましたが、他に何か言い足りなかったこと、ここの部分聞きたいなということはありますか。

富田和美
 私、一昨年に車の事故を起こしてしまいまして、怪我をして救急搬送されたんですけども、状況とか名前とかいろいろ聞いてくるのは男性で耳だけは生きているんですよね。怪我をして痛かったですけど、病院に着いて病院から出てきた方が女性の看護師でその声がすごく救われた気がしてやっぱり、女性はこういうところで活躍ができるとか意義があるというか、なので、すごくそういう消防士になれるんではないかなと思って、とても嬉しく思いました。

苅敷山 凜
 すごく嬉しいです。災害とかそういう辛いような思いをしてる方は、やっぱり、精神的にも辛いことがあると思うので、そういうときには印象は女性の方が親しみやすかったりとか、話しづらいこととかも相談できるのかなと思ってそういうことも広げていけたらなと思います。ありがとうございます。

西野副部長
 それで広めていくということで、何か例えば、苅敷山さん御自身は高校のときに消防車を運転している女性消防士を見かけたということでしたが、今でも二戸で活躍されている女性消防士がいるということをPRするような機会はどのような機会であるのでしょうか。

苅敷山 凜
 先日、「カシオペアしごとメッセ2025」という中学生や高校生を対象にした仕事説明会があって、そういうところで実際にポスターを使ったり、リーフレットとかも先輩が作ってくれたり、あとは、二戸市の広報に先日載せていただきまして、そういうのとかでも、知り合いとか町とかでも、会った人に「この前広報に載っていた人だよね。」とか「女性で消防士なんてすごいね。」みたいな感じで言われるので、そうところでも、男性ってイメージがやっぱり強いのかなと思って、それで現場とかでもよくあります。「女性の方いるんだね。」って、救急車の中で話しかけられることがありますね。

西野副部長
 やっぱり、そういうのが県民であり、我々が日々触れることで意識に気付くということに繋がるんですかね。他に皆様も、あれ、女性が林業、女性が養蜂というところも、まだアンコンシャス・バイアスに固まってる私としても、何かそういう形でPRがあったり、知ってもらう機会に参画するってことはありますか。もし、こういうことありましたっていうのがあれば、今後、県でも考えたいと思うのでお話いただけないでしょうか。それでは、小島さんお願いします。

小島美希
 私は養蜂を始めるときに、別に男女(どちらでも)でもできるだろうって思ってたたちではあったんですけれども、実際やってみると肉体労働がやっぱり重いので、巣箱を持つにしても重いので、あと、巣枠を持つにしても蜂蜜がいっぱい溜まった巣枠っていうのは1枚3キロぐらいするので、それを指2本で持ち上げているので、すごく手の力はつきます。体力もついたんですけど、やっぱりこれを長く続けていくってなると結構女性って厳しいのかなっていうのは女性の養蜂家さんと話したりしてて、やっぱり、養蜂自体はやり方としては多分まだ日本が、まだ海外と比べるとちょっとまた昔からのやり方を踏襲してるってところがあると思うので、そこでもうちょっとこうなんですかね。やりやすい事とかと、男性でも年取ると結局その力がなくなってきたりとかってすると思うので、続けたくても続けられないっていうのがなくなってくれば、やりたいって思う人も増えてくるし、続けられるってこともあると思うので、そういうのはまだまだ勉強不足なので、私もどういうことがあるかというのは、チェックしていかなきゃいけないなと思っているところですが、やはり、養蜂に関しては誰にでもできるということは、知ってもらいたいなというところではあります。

西野副部長
 ありがとうございました。まさに今のDXじゃないですけど、スマート農業の部分というか養蜂畜産というようにまさに機械化というところもあるのですかね。先ほど槻舘さんのお話の中でスマート農業のお話が入っていましたが、具体的には、もう一部取り入れられているのですか。

槻舘菜美
 今お世話になっている農家さんでは、スマート農業というほどではないですけど、もともと脚立での作業がりんごは多かったんですけど、それを高所作業車を使って、作業しています。先ほどの養蜂の巣枠を指で3キロを持つっていう話があったんですけど、りんごの箱のコンテナ20キロぐらいあるんですけど、それをやっぱり積んだりするのが女性は大変で、女性は掃除、男性は積むという作業に分けられたりすることもあって、そういうときにやっぱり、力不足だなって感じたりするんですけど、今はアシストスーツっていうのもあったりして。でも、やっぱりそれには資金が必要だったり、導入するには難しいこともあるので援助をいただければと思います。

達増知事
 小さい箱にするという手はどうなのでしょうか。半分くらいの箱にしてはどうでしょうか。

槻舘菜美
 ちょっと難しいかもしれません。

西野副部長
 女性だからやっぱり体力的なところはやっぱり差があってそこの部分を補うためにはスマート技術っていうのは大いなるもので、今後も進化してそれを導入するためにも経費というところ。それはやっぱり、担い手不足の解消というところにも繋がって、県でも様々なDX・GXというようなところもありまして、補助メニューなども考えているところですので、是非そういう実情もお聞きしながら、担当部局と共有して、検討を進めたいと思います。担い手不足の大きな切り札になるのだなと、あと女性もやりたいことをチャレンジする大きな切り札になるのだなということを今日お話を聞けてよく分かりました。ありがとうございます。その他、是非この際、全般にわたって、何かテーマに絞らなくていいですので、この際、お話したいなっていうことがありましたら、お話していただきたいのですがいかがでしょうか。苅敷山さん、お願いします。

苅敷山 凜
 先ほど、体力面って言っていたのですけど、すごい共感があって、重いものとかを結構持つことが多くありまして、一人だと持てないときがあるんですよ。でも、そういうとき、やっぱり一人で持つと失敗とか壊したりしちゃうともっと大変なことになるので、私は、やっぱり持てないなって思ったら、周りの人を呼んだりとかして、何人かで協力ではないですけど、何か力を合わせてやってることがあって、でも、そういう機械もあるんだなっていう話を聞けて、すごい勉強になりました。すごいなと思いました。でも、適材適所じゃないですけど、男性女性って言い方はやっぱり、変なのかもしれませんが、自分に合ったことをするのもすごい大事なんだなと思って、すごい勉強になりました。ありがとうございます。

西野副部長
 ありがとうございました。他にいかがでしょうか。本当にいろいろ考えさせられるお話ですね。やっぱり、差があること、でも、突き詰めて勉強してできるようになる部分とできない部分はチームでとかっていうようなところ。非常にどの分野でもそれはあり得るのだろうなというようにお話を聞いてて感じました。そろそろ、間もなく、終わりの時間に近づいておりますけど、もしよければ、これは言いたいっていうことありましたら、よろしいでしょうか。

知事所感

西野副部長
 
それでは最後に、知事からコメントの方お願いいたしたいと思います。

達増知事
 
今日は、特に参加者の皆さんは女性だということもあり、またテーマにも、「意識を変える」ということで、アンコンシャス・バイアスとかジェンダーギャップのことについても取り上げた会で、特別な会でありまして、改めて、そういうことを深く考えるいい機会になりました。昔は人間が有り余ってるような世の中で、そういう中で力が強いものを優先してそれ以外の人たちは餓えて死んでも仕方がないみたいな中で男中心という社会できてですね。それで、腕力というのが最優先されるような世界ができてきたんでしょうけど、それは極端な分業制になってしまうというところもあり、それがやがて農家に生まれたら農家で生きていくしかないとか、職人の子に生まれたらその職で家を継ぐしかないみたいなそういうやり方をやってると、どんどん不自由になっていって、ヨーロッパでは、ペストが流行ったりとか、そういう感染症が時々大流行して人口がごそっと減るということがヨーロッパでは度々あり、そういう中で、古い不自由な社会のあり方ではやっていけないから、いろんな仕事を誰でも自由にやれるようにしていくみたいな感覚がヨーロッパではどんどん進んで、そういう社会の方がアジアやアフリカの前近代的な不自由な社会よりも強くてですね。それで、ヨーロッパが世界を支配するような植民地にして帝国主義で強くなるみたいなようになってきたっていうところがあるようで、この結果として、先進諸国日本も含めて、もう人間が足りない状態、一人一人の人間が非常に貴重な存在にどんどんこうなってきているので、完全に役割分担して、これはしなきゃ駄目、これ以外のことはしちゃ駄目みたいにやっているととても社会が成り立たない。そういう世の中になっていて、一人一人にできることを最大限、一人一人が開発されて、その人がやれることっていうのができるだけ花開くようにしていく、そういう自由な世の中にしていく。そういう必要性もあるようになってきて、ようやくそういう女だ男だというのを超えて、より自由に、一人一人が自分の力を発揮できるようにしていこうとなってきているのだと思います。岩手県の中には、いろいろ古いものが残っているところもありますが、人間が有り余っているという状況の正反対で、天明の大飢饉とか江戸時代でも飢饉が起き、人が足りなくて困るっていうことがむしろ多く、そういう中で男でも女でも、あと、県外出身者でも活躍できるというところがあり、源義経みたいな人が来たらその人をトップに立てて戦おうと。それを途中でやめてしまったから悲惨な歴史になるのですけど、そのまま外から来た人をトップに据えたままでいけば、うまくいったのにみたいな歴史があるわけですけれども、岩手県は日本全体の中でも古いやり方を変えて脱皮して、いろんな人、県外の人も含めて、その人の力を発揮してやってもらうのがいいっていう方にやりやすい経験とか歴史もあるんじゃないかなと思っていますので、県としても、そこをきちっと促して新しい時代にふさわしい、一人一人がより輝ける県にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

閉会

西野副部長
 
皆様、本日は貴重なお話をいただきましてありがとうございました。いただいた今日のお話、県の関係部局とも共有いたしまして、今後の県の施策事業にいかしていきたいと思います。皆様も二戸地域において、是非御活躍いただきますようお願いいたします。これをもちまして、本日の県政懇談会終了させていただきます。

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