「いわて幸せ作戦会議(in仙台)」(令和7年10月28日)

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ページ番号1093068  更新日 令和7年12月24日

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日時
令和7年10月28日(火曜日)10時から11時20分まで

場所
東北学院大学五橋キャンパス 未来の扉センターメディアルーム

出席者

・参加者(敬称略)

 高橋 諒多   (東北学院大学情報学部データサイエンス学科3年)

 鈴木 菜穂   (東北学院大学地域総合学部地域コミュニティ学科1年)

 中村 海翔   (東北学院大学地域総合学部地域コミュニティ学科1年)

 川村 菜々美  (宮城大学事業構想学群地域創生学類3年)

・県側

 達増 拓也 知事

 小野   博 政策企画部長

 菅原 健司 県南広域振興局長

開会

小野部長
 
ただ今から、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in仙台」を開催いたします。
 皆様には、授業などで御多忙のところ御出席をいただきまして、本当にありがとうございます。心から感謝を申し上げます。本日は、「宮城からみた岩手の魅力~若者に選ばれる岩手になるために~」を懇談テーマとし、仙台圏の大学に通う学生の皆様にお集まりいただいています。私は、本日の進行役を務めさせていただきます、県の政策企画部長の小野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

小野部長
 それでは、開会に当たりまして岩手県達増知事から挨拶申し上げます。

達増知事
 皆さん、おはようございます。
 県政懇談会というのは、各地域あるいは各分野で活躍する方々の意見を直接知事が聞いて、岩手県政の参考にするということで昔からあったんですけれども、「いわて幸せ作戦会議」と銘打っているのは、今の県の総合計画「いわて県民計画(2019~2028)」の基本目標に「お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」というのがあって、幸福を守ろう、育てようということを県の計画の目標としているので、「幸せ作戦会議」と銘打っています。
 「in仙台」ということでありまして、仙台市には岩手県から多くの人たちが進学などで学び、就職や結婚などいろんな関係で大勢の岩手県民が仙台市にきていますし、そういう意味で仙台市はもう岩手県のうちだなと思っておりまして、時々来なきゃと思っています。
 一方、仙台市にいる人たちからすると、岩手県はもちろんですが、東北全体がフィールドという感じになるのではないでしょうか。そこから日本全国を見たり、海外も見たりできるような場所が仙台市というところだと思います。
 岩手県と仙台市は、切っても切れない関係というか、一蓮托生というところがありますので、今、仙台市で暮らし学ぶ皆さんの意見を聴いて、岩手県の政策の参考にしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

出席者紹介

小野部長
 
ありがとうございました。
 それでは、この後の進め方についてですが、まず、私からお一人ずつ御出席の皆様を御紹介しますので、続けて1分程度の簡単な自己紹介をお願いいたします。その後、本日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お一人ずつお話が終わった都度、知事がコメントするというような形で、区切りながら進めていきたいと思います。そして、最後に自由懇談の時間も設けたいと思っておりますので、言い足りなかったことも含めていろいろお話いただければと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、本日御出席の皆様を御紹介いたします。始めに、東北学院大学情報学部データサイエンス学科3年の高橋諒多さんです。

高橋 諒多
 はい。東北学院大学情報学部から参りました、高橋諒多と申します。本日は、このような貴重な場に御招待いただき、ありがとうございます。出身は岩手県の岩手町というところになります。大学では社会科学を専攻していまして、主に社会調査だったり、社会統計学について学んでいます。その知識を生かして、ゼミでは南三陸町を対象地域にして、地域課題の顕在化だったり、その解決策の提案に取り組んでいます。私自身、大学進学で岩手を出たんですけれども、現在は岩手に帰りたいという思いが強いです。今回は、どのようにして自分のような岩手に戻りたいという若者や、岩手にずっといたいという若者が増えていくか、皆さんとお話できればなと思っています。よろしくお願いいたします。

小野部長
 
よろしくお願いいたします。
 続きまして、東北学院大学地域総合学部1年の鈴木菜穂さんです。

鈴木 菜穂
 はい。東北学院大学地域総合学部地域コミュニティ学科1年の鈴木菜穂と申します。私は、岩手県の一関市出身ということで、私が東北学院大学のこの学部に入学したのは、高校生のときに一関市のイベントに参加したことがきっかけで、地域で働くことにとても興味を持ったので、この学部に入学しました。今回の県政懇談会を通して、自分のこれからの将来や、これからの大学の勉強など、いろいろ生かせるような、そんな懇談会にできたらいいなと思っております。本日は、よろしくお願いします。

小野部長
 
よろしくお願いいたします。
 続きまして、東北学院大学地域総合学部1年の中村海翔さんです。お願いします。

中村 海翔
 はい。東北学院大学地域総合学部地域コミュニティ学科1年の中村海翔と申します。自分の出身は東北ではなくて、神奈川県の相模原市というところの出身で、高校を卒業するまでの18年間そちらで生活をしていました。主に高校時代にいろいろございまして、それをきっかけとして東北地方の方に進学するってことを私は決意したんですけど、やっぱり周りから「なんで東京の大学に行かなかったの」とよく聞かれたりすることもあります。自分が今いる学部は、東北の中で地域総合学部って選んだんですけど、この世の中では、高校生活で文系、理系とか選択があると思うんですけど、社会問題ってどちらも使わないと解決ができないと、それを活かせるのがこの宮城県の東北学院大学地域総合学部だったんです。宮城県仙台市を中心として、いろいろ東北を知りたいと思って今学んでいるところであります。よろしくお願いいたします。

小野部長
 
よろしくお願いいたします。
 最後に、宮城大学事業構想学群3年の川村菜々美さんです。お願いします。

川村 菜々美
 御紹介いただきました、宮城大学事業構想学群地域創生学類3年の川村菜々美と申します。私は、地域創生学類という学類に所属していまして、現在は、ゼミの活動で福島県二本松市の岩代地域というところの、限界集落と呼ばれているぐらいに結構高齢化が進んでしまっているような場所なんですけれども、その地域の方々と協力して、集落復興支援の事業に取り組んでおります。宮城大学に進学が決まってから、福島を出て仙台に参りました。私は東北が好きなので、東北の各地いろんなところを回って、その地域の魅力を伝える側になりたいなと思っております。これまで、あまり関わりがなかった岩手について、この1年で知ることができて、うれしく思っております。本日は、よろしくお願いいたします。

小野部長
 
本日は、この4人の皆さんと懇談会を進めて参りたいと思います。県からは、先ほど挨拶いただきました達増知事、それから県南広域振興局の菅原局長でございます。よろしくお願いいたします。

懇談

写真:懇談会の様子2

<テーマ>
 宮城からみた岩手の魅力~若者に選ばれる岩手になるために~

小野部長
 
皆様のお手元にお菓子といいますか、ゼリーを準備しておりますので、是非お召し上がりいただきながら懇談を進めていきたいと思います。
 こちらは、「はるかののむゼリー」と「龍泉洞のじっ茶ばっ茶」です。「はるかののむゼリー」は、岩手のおいしいりんごで、黄色い色なんですけれども、「はるか」という名前の本当においしいりんごを贅沢にゼリーにしたもので、「はるか」の特徴であります甘みを存分に感じることができます。それから、こちらの「龍泉洞のじっ茶ばっ茶」なんですけれども、これは県庁の地下でも売っていますが、日本三大鍾乳洞の一つとされています龍泉洞の地元、岩泉町で栽培された豆類ですとか雑穀類、これを使用した穀物茶といったことで、ちょっと飲んでいただくと風味が違います。手焼き焙煎で抽出しているといったことで、その豆とか雑穀のおいしさが伝わってくるかと思います。是非お飲みいただきながら、懇談を進めていきたいと思います。
 それから、今日の懇談のテーマですけれども、これについても簡単に御説明したいと思います。「宮城からみた岩手の魅力~若者に選ばれる岩手になるために~」でございます。岩手県なんですけれども、人口減少対策を最優先に取り組んでおります。今、進学・就職期の若い皆さんの県外転出が社会減の主な要因となっています。こうした状況ですので、進学で宮城県に通学、あるいは在住している岩手県の出身の皆さん、それから県外の出身で、岩手県に様々な関心を持っていただいている学生の皆さんから御意見を伺って、これからの社会減対策、若い皆さんに選ばれる、いいなと思ってもらえる岩手県にするためにはどうしたらいいのかなどについて、様々な御意見をいただければということで、本日の懇談会を開催いたしております。
 今日お集まりの皆さんには事前にお知らせしておりますけれども、皆さんと岩手県とのつながりでありますとか、若い人たちに選ばれる岩手県になるために、こうしたらいいんじゃないかといったことについて、御意見を様々いただければと思います。こうした県外の学生さんの視点でみた岩手県の魅力に関する理解によって、いつでも、どこでも、誰でも岩手県とつながることができるような社会を目指して取組を進めていきたいと考えておりますので、今日は、忌憚のない御意見を頂戴できればと思います。よろしくお願いいたします。
 もう一つ、菅原局長から本日御出席の皆さんが参加していらっしゃいます「宮手圏つながりカレッジ」の取組について御紹介をいたします。

菅原局長
 
県南広域振興局長の菅原でございます。本日御出席の皆様におかれましては、「宮手圏つながりカレッジ」への参加を通じ、南いわての地域について学んで、地域の方々との交流を深めていただき感謝を申し上げます。「宮手圏つながりカレッジ」でありますけれども、関係人口の創出といった観点から、岩手県南地域と近く、若年層の転出入の動きが大きい仙台圏の学生の皆様を対象としておりまして、南いわての8市町で活躍している分野の異なるキーパーソンの方々とのフィールドワークを通じまして、地域の現状や課題に触れ、そして課題の解決策とともに、地域との継続的な関わり方について学んでいただくプログラムとして実施しているものでございます。高橋諒多さんにおかれましては、遠野市で文化のプログラムに参加いただきましたし、鈴木菜穂さんには花巻市での農業分野のプログラム、そして中村海翔さんには一関市で自然環境分野のプログラムに御参加いただきました。そして、川村菜々美さんには花巻市の農業分野のプログラムと、そしてプログラム全体のサポートとして参加していただいたところでありまして、感謝を申し上げます。
 この「宮手圏つながりカレッジ」ですけども、令和元年度から毎年実施しておりまして、これまでに延べ120名以上の方々が参加している人気のプログラムとなっております。プログラムに取り組まれた成果につきましては、皆様にインスタグラムを作成していただきましたけれども、地域づくりに関心のある学生向けに発信しまして、学生間で共有することができ、今後の当地域の関係人口の広がりにも期待してるところであります。本日は、今回の経験を元に率直な意見交換をしていただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。私からは以上になります。

小野部長
 
懇談に入りますが、今日は後ろの方に一般社団法人いわて圏の佐藤柊平さんも、皆さんのお話を楽しみにゲストで来ていただいていますので、よろしくお願いいたします。

佐藤 柊平
 
よろしくお願いします。

小野部長
 
それでは、懇談に入らせていただきます。ここからは、本日のテーマ「宮城からみた岩手の魅力~若者に選ばれる岩手になるために~」に沿って、皆さんの岩手県とのつながりに関する考え方でありますとか、若い人たちが岩手県を選ぶためにどういうことをしていったらいいのかなど、お話をいただければと思います。先ほど自己紹介いただきました順に、大体5分程度でお話をお願いいたします。
 それでは、始めに高橋さんからお願いいたします。

高橋 諒多
 
はい。まず始めに、自分の岩手とのつながり方に関する考えからお話させていただければと思います。現在就職活動中なんですが、岩手県で働きたいと考えています。そう考える理由が二つございます。
 一つ目は、自分にとっての岩手を残していきたいと考えているからです。高校までの18年間を岩手で生活していて、人口減少、特に若者の減少というのをすごく実感しました。中学校、高校での部活動数の減少だったり、小中学校の統合だったりで、その歴史とか思い出が途切れてしまうっていうのがとても悲しく感じました。実際に、3年後に岩手町にある三つの中学校が統合して新たな中学校ができるので、自分が卒業した中学校がなくなってしまうことになります。このような衰退による変化をできるだけ食い止めて、岩手の思い出の場所を残していきたいと考えています。
 二つ目は、個人的に岩手での生活というものが、自分の性格に合っているからです。仙台は商業施設が充実していたり、交通の利便性が高かったりする点で、とても生活しやすい環境だと思うのですが、未だ人口の多さに慣れていません。岩手は人混みが少なくて、とても過ごしやすい環境だと感じています。私は、利便性よりも快適さを重視しているので、ワークライフバランスの点で岩手がとてもベストだなと考えています。
 次に、岩手を選ぶ若者を増やすために必要なこととして、主に2点が重要だと考えています。一つ目は、岩手で働くということを学生に考えてもらう機会をつくることです。実は、兄が岩手県庁職員でして、身内も岩手で様々な業種で働いているのですが、私の身近にはそういうロールモデルがたくさんいるので、岩手で働くということがとても具体的にイメージしやすいんですが、そうでない学生に対しては、それぞれの高校や大学で、その出身高校(学校)のOBが説明会を実施していくというのが有効だと考えています。身近にモデルがいるっていうことは、とても将来のイメージを持ちやすくて、岩手で働くという選択をしてもらいやすくなるのではないかなと考えています。県内の学生に限ってしまうんですが、中学校で職場体験をしたのですが、それは高校でも実施するべきだなと考えています。特に進学校の学生は、大学進学であったり、その後の就職であったりで、県から出てしまうことが結構多いのではないかなと感じているので、岩手の働くフィールドについて知見を深めるということは、やればやるほど効果を発揮するのではないかなと考えています。
 二つ目は、自分が住む岩手について考える機会を増やすことです。中学校あたりまで、地域の特色であったり伝統文化に関して学ぶことが多かったんですが、岩手が抱える課題だったり、政治に関しては、大ざっぱというか、詳しく学ぶことがないので、様々な分野で岩手にフォーカスした授業だったり、イベントをもっと増やして、それに参加する学生を増やしていければなと思っています。今回私も「宮手圏つながりカレッジ」で、遠野市のキーパーソンの方に取材して、そこで岩手に対する思いだったり、仕事のやりがいに関してとてもいい刺激になったので、このような経験を小中学校からやっていった方がいいのではないかと考えています。
 岩手とのつながりをさらに深めるために必要なこととしては、SNSの活用で、情報発信し続けることだと考えています。少し話がずれるのですが、私の部活動の勧誘の経験から言えることで、私の部活動は、例年選手の人数不足が課題となっていまして、この勧誘の仕方を見直して、写真を通じて視覚的に雰囲気だったり、イベントの様子が伝わるインスタグラムをメインにして、投稿頻度も例年の2倍にしたところ、今年度は昨年に比べて入部してくれる人数が2倍に増えました。その後も、部活動の様子だったり、試合の日時のリマインドだったりをして、ファンの獲得と固定化に取り組んでいます。岩手県のインスタグラムのアカウントを調べたところ、いわて観光キャンペーン推進協議会と岩手県広聴広報課のアカウントは、岩手の自然とか観光名所が伝わりやすくて、とても有効だと思いましたが、一方で、就職の面に関して、ジョブカフェいわてと就活応援メディア「みんなの想職活動」というアカウントは、少しフォロワーが伸び悩んでいるような印象を受けました。このようなSNSの活用は、若者の獲得の一つの鍵だと考えています。地道に配信を続けていくことや、配信の工夫・アレンジだったりをすることで、興味を持つ若者が一人でも増えるのではないかと考えております。私からは以上です。

小野部長
 
ありがとうございました。様々な工夫しながらSNSへ発信し続けるということ、私どもの広聴広報課としても、本当に頑張んなきゃいけないと思っております。
 知事からお願いいたします。

達増知事
 
高橋さん、ありがとうございました。仙台市は利便性で、岩手県は快適さとのことで、なるほど利便性イコール快適さではないというところがありますよね。私も進学や就職で、東京都で何年も一人暮らしをしていたことがあるんですけれども、消費経済に関しては、人口が多いと物は売れやすくなるので、消費経済が発展し、買い物やサービスの提供、コンサートなどそういうものも含めて消費経済はすごく発達しているので、そういうものを買ったり、エンタメのサービスを受けたりする場としては、人口の多いところはいいんですけれども、消費経済に特化したようなことになりますので、第一次産業をやる場所もないし、最近は工場も、東京都とか仙台市のあたりでは、もう立地が難しくなっていて、物を生産している現場というのがない地域になるんですよね。
 また、川とか山とか海とかが、仙台市はまだある方ですけれども、東京都に行くとそういうのがないようなところで生活したりするし、人口密度の問題というのがあって、東京都の人口密度というのは、1キロ四方に8千人とか9千人が住んでいて、(さらに人口が)多い新宿区、池袋のある豊島区となってくると、1キロ四方に2万人が住んでいます。これは中間人口ではなくて、夜、そこに帰る人が1キロ四方に2万人ぐらいいるんですよね。岩手県は1キロ四方に80人ぐらいですし、可住地人口密度という、山など人が住めないところを除いた人口密度でも300ぐらいで、人口密度の300ぐらいというのはドイツもなので、ドイツ国と同じぐらいの人口のまばらさで、それで私は最近、岩手県はまばら過ぎる過疎じゃなくて、適度にまばらな適疎といっているんですけれども、岩手県は、そういう適疎なところがあると思います。
 いろんな政策のヒントですけれども、岩手県で働くことを伝えるというのは、やはり岩手県で生まれ育っても、いろんな会社や企業があるんですけれど、子どもだと、その会社や起業が消費の対象というか、そこが生産の場であるという感覚がなかなかないので、そこで働いて商品やサービスを生産している、提供しているということを実際に知る機会を増やしたほうがいいんだと思います。
 岩手県について考えることを小中学校の頃から増やすということや、そしてSNSについて、就職関係のものがあまりフォローされていないというのは、そこはやはり努力と工夫の余地があるところで、そこはさらにやっていきたいと思います。ありがとうございました。

小野部長
 
ありがとうございました。
 それでは、続きまして鈴木さんからお願いします。

鈴木 菜穂
 
まず、私が「宮手圏つながりカレッジ」に参加した理由についてですが、先ほどの自己紹介のときも紹介したとおり、高校生のときに一関のイベントに参加したとお話したんですけれども、参加したときはまだ自分の進学後とか、将来のイメージがなかなかついていない状況で、何か将来につなげるために経験を積んでおきたいなと思って、そのイベントに参加しました。そのイベントに参加したことをきっかけに、岩手とか一関で働くのも結構悪くないんじゃないかなと思って、進学は地域に関係したような学部に進学して、その後卒業したら岩手に戻って働けたらいいなと思って、この東北学院大学の地域総合学部に入学しました。このような経験があるから、自分の将来像が確立できたんじゃないかなと思っていまして、私みたいな進学後とか、将来の就職のイメージがなかなかついていないなっていう人のために、中高校生などを対象にした、今回の「宮手圏つながりカレッジ」のような活動が、もっと他にもあってもいいんじゃないかなと参加してみて思いました。
 あと、今回「宮手圏つながりカレッジ」に参加してみて、やっぱり岩手の人って優しいなという印象を結構受けまして、フィールドワークにお邪魔したそのブドウ農家さんの方に、「宮手圏つながりカレッジ」が終わってから、9月にブドウの収穫のお誘いがきまして参加したんですけれども、他にも岩手出身の方がたくさんいらっしゃって、その方々と一緒に楽しくブドウの収穫を行いまして、本当にフレンドリーな感じで、作業をしながら気軽に「どこ出身なの」とかいろいろお話をしていただきまして、岩手の人ってこんなに優しいんだと、岩手出身ながらとても感動しました。自然とかグルメも、私的には結構岩手の魅力だなと思っていたんですけれども、今回のこの活動を通して、本当に岩手の(人の)優しさを結構実感することができたので、このような経験をしておいてよかったなと思っております。
 今後の岩手とのつながりに関してなんですけれども、まだ1年生なので、就職については具体的には何かこういう仕事に就きたいとかは特にないんですけれども、今回このような「宮手圏つながりカレッジ」でつながることができた農家さんとかと、これからのつながりも大事にしていきたいなと思っております。
 あとは、若者に選ばれる岩手になるためには、高校生や学生を対象にした、岩手のお仕事に関するイベントがもっとあってもいいなと思いましたし、県外の大学生を対象にした、その岩手で働くということの魅力を紹介するような、そのようなイベントがあってもいいのかなと思いました。以上です。

小野部長
 
ありがとうございました。岩手県出身の鈴木さんですけれども、改めて岩手の人の優しさを思われたということで、岩手県の人がそう思うんだから、やはり岩手県の人は優しいんだとつくづく思います。ありがとうございます。せっかくできた農家さんとのつながりも大切にということで、ここからどういうふうにそのつながりが広がっていくかも分かりませんから、本当にいい経験だったんじゃないかなと思います。
 知事からお願いいたします。

達増知事
 
鈴木さん、ありがとうございました。そうですね、岩手県の人は優しいというのは、知事の仕事をしていてもよく聞くことで、東京都の会社や中央省庁から、2年や3年で岩手県に転勤してきた人たちが帰るときに、やはり岩手県の人たちは優しいと言って帰る人が多いなと思います。
 あとは、自然の豊かさとか食べ物がおいしいということも言って帰るんですけれども、人口が少なく人口密度が低いと、一人ひとりの人間が貴重な存在になりますから、接するときも丁寧になるのかなというところもあるんですけれども、一方、人馴れせず引っ込み思案になる人が出てきたりするということもあるかもしれないんですけれども、大谷翔平君のお父さんがインタビューに答えたものを読んだことがあるんですけれども、大谷君のお父さんは、今はトヨタ自動車東日本株式会社というんですけど、当時は関東自動車工業という名前の工場が、神奈川県内と、北上市の隣の金ケ崎町に岩手工場と、工場が二つあって、神奈川県の工場でまず働いていて、そして結婚して家庭をこれから作っていこうというときに、神奈川県に残るか、出身が岩手県だったので故郷の方に転勤するかというのを考えて、結局転勤を選んだんですけれども、やはりのびのびしたところで子どもを育てたいということで、大谷君は、お兄さんとお姉さんとお一人ずついて、3人兄妹なんですけれども、やはり岩手県に引っ越してよかったということを言っています。大谷君が選手として育っていくにあたっても、あまり関西や首都圏の強豪校みたいな、ものすごい競争の中で野球をし選手が選ばれていくという、花巻東高校はそれほどでもなかったですし、また、その前のリトルリーグやシニアリーグの雰囲気も、都会のリトルリーグやシニアリーグと違って非常にのんびりできたので、一度も野球を嫌いにならないまま育っていったということをいってますよね。そういう良さが、岩手県にはあるんだと思います。
 そして、高校のときに一関で行われた東北学院大学のイベントに参加したんですね。

鈴木 菜穂
 
一関駅周辺の市街地で、市外に住んでいる方々を招待して、私たちがそのガイド役となって一関の周辺の魅力を紹介するというイベントに参加しました。

達増知事
 
そこで地元の魅力を知る機会があったということなんですね。そうですね、やはり高校生向けのいろんな地元の良さ、そしていろんな地元就職の可能性を学べるようなことを、やればやるだけ効果があるという感じがします。県としても、そこを工夫していきたいと思います。ありがとうございました。

小野部長
 
鈴木さん、ありがとうございました。
 続きまして中村さん、神奈川出身ですからまた違った話が聞けるかと思います。よろしくお願いします。

中村 海翔
 
中村と申します。先ほどまでの方は岩手県出身、ここからは神奈川県ということで大分飛びましたが、緩くではありますけど、まずは「宮手圏つながりカレッジ」に参加した理由より、何で岩手県につながりがあるかから簡単に御紹介できればなと思います。
 自分は、18年間ずっと神奈川県で生活していまして、うちの両親とか身内の方も、南の方の出身で、母親は沖縄の離島の方の出身で、全員実は東北には全然ゆかりがないというような環境で、中学卒業まではそのように育ってきました。先ほどの自己紹介でも軽く話しましたが、東北にくる一つのきっかけとなったのが出身の高校でございまして、高校は都内の高校に行ったんですけど、その高校で皆さん実際に経験された方もいるので、苦い記憶かもしれないんですけれど、東日本大震災(津波)の被災地に実際に訪れるっていうのが高校でありまして、それは全員参加とかじゃなくて有志のメンバーで、東北地方に行ったことがなかったので、そもそも東北ってどんな場所なんだろうっていう本当に幼稚な始まり方で、それで初めて行ったのが岩手県の陸前高田市で、訪れたときに、自分の住んでいる神奈川県って、よく皆さんは横浜や江の島、鎌倉とかの海沿いですごい楽しい場所をイメージされると思うんですけれど、陸前高田市で現地の人の話を聞いたときに、海の見方がその場でちょっと何か変わったんですよ。そこから、もっと知りたいって思って、その次の年も、その時は岩手ではなかったんですが、また別の東北の地を訪れたりして、2回訪れたときに、自分ができることを東北地方で4年間費やしたいと思って(大学)受験したときに、この東北学院大学に合格をいただいたので、こちらの方に進学をするということになって、その本当の始まりは岩手県の陸前高田市なので、今でもその地域の方と、個人的にやりとりをしていたりするんですけれど、そういうところでつながりを持っています。
 「宮手圏つながりカレッジ」に参加したのは、東日本大震災(津波)というと、やはり外から見ると津波被害でどうしても沿岸ばかりが注目されていますけど、内陸ももちろん揺れは体験されていますので、あのときはどんな感じだったんだろう、3.11(東日本大震災津波)のようなことが、どういうふうにその地域コミュニティに影響したのかなというのが、沿岸ばかりに行っていたのでうまく掴めてなかったので、「宮手圏つながりカレッジ」を通して知ってみたいなと思って参加させていただきました。自分が行ったのは内陸の一関で、そこでこんなことがあったっていうのをたくさん知れたわけではなかったんですけれど、自分が震災のことなどを勉強していく上で、最初の自己紹介のときも軽くお話しましたけど、震災のことも文系とか理系とかで何か一つのことで解決するってとても難しいというのがあります。一関で自分が訪れたのは、高度経済成長期に植えた木、当時は電気とかじゃなくて薪とかがあったので、それとかで本来使用する(予定だった)木を植えたけど、結局電気に変わってしまって、その木が放置されてしまっているみたいなエリアの方に訪れたんですけど、一つのことでもいろんな分野が関わって、でも解決に至れていないっていうのもあったりするので、まずはその自分の中でも、震災は自然環境的な問題ですけど、やはり震災ばかりいわれていますけれど、災害ってその津波以外にも、例えば先ほど言った、放置されている樹木が土砂災害を起こすようなケースもありますので、そういうのもあると自分として考えるようなきっかけにはなりました。
 この懇談のテーマにあります「宮城県から」というのは、ちょっと宮城県で半分しか生活していないので、神奈川県っていう外からが強くなってしまうかもしれないんですけど、若者に選ばれる岩手県ということで、自分のプロフィールシートには働く場所があることが明確である点っていう難しいことを書いてしまっているんですけど、やはり地方に行ってしまうと仕事がないんじゃないか、何かいい場所で働けないんじゃないかっていう、やはり僕も東京にいたときはそう思っていましたし、やはり東北学院大学へ進学するっていうときはうれしかったですけど、就職するってなったときはどうなるんだろうって、結構私も不安ではありました。ですが、先ほどの高橋さんの話でちょっとジョブカフェいわてさんが出ましたが、「宮手圏つながりカレッジ」とは別なんですが、ジョブカフェいわてさんが東北学院大学でイベントを行ったときに、自分は震災のことに興味あるんですよと話をしたら、後日連絡がきて、その時は「バイトしながらいわて旅」っていうのを御紹介いただいて、それで実は実際9月に2週間ほど行ってきたところでして、私としてはそういう連絡をちゃんともらえたのと、行ってみてすごく楽しかったですし、都会に住んでいるときっとこうなんじゃないかって、どうしても空想の中だけでいるんじゃなくて、実際に体験してみるっていうプランがあるのはとても素晴らしいことだと私は思っています。ただ、やはり高橋さんがおっしゃっていたように、ジョブカフェいわてさんに紹介されるまでは、僕も何も知らないような状態で、県外であったり宮城県や首都圏の人に、もっと伝わるような何か広報が多分必要だと思うし、それが伝われば、企画としては本当にもう僕の個人的な点数では100点だと思うぐらいのすばらしい企画を本当にされているなと思っているので、いろんな人にもっと輪を広げていけるようなことが、これからの岩手県には必要なのかなと考えた次第であります。以上になります。

小野部長
 
中村さん、ありがとうございました。働く場があることが明確であるということがとても重要というお話をいただきました。
 知事からお願いいたします。

達増知事
 はい、ありがとうございました。都会にいると、地方のことは何もないだろうというイメージがあって、働く場もないだろうというイメージが多分広がっていると思うんですけれども、2000年代までは働く場がないという問題はあったんですけれど、2010年代に入って今日に至るまで、少子化で若い世代の人口が少なくなっているので、もう地方は人手不足状態で、職種を選ばなければ雇用の場というのは100%あるようになっていますよね。有効求人倍率という、どのくらい求人があるのか、雇用の場があるのかというのが、2000年代は日本全体でなかなか1にはなっていなくて、岩手県も1には全然なってなかったんですけれども、2010年代に入ってきて1に近づいて、今では1を超えているのが通常モードで、雇用の場というのは100%以上あるようになっているんですが、ただ雇用の場があると言われても、具体的なイメージが湧かないということだと思いますので、もっともっと働く場所について、発信をしていかなきゃならないんだと思います。
 見てもらったり知ってもらったりすると、生活環境としても、都会の職場に通うよりもずっと通勤も楽だし、食べ物もおいしいですし、今年1月「サンセット・サンライズ」という映画が公開されて、菅田将暉君が主役で、楡周平さんという一関市出身の作家が原作を書いていて、それが宮藤官九郎脚本で映画化されて今年1月に公開されたんですけれど、東京都の大手企業で働いている菅田将暉君が、コロナをきっかけにリモートで働くという実験として、南三陸のある架空の町にきてそこでテレワークをするという話で、どんどん南三陸の町が気に入って、やがて東京都の会社の社長がそういうテレワークを日本全体で全面的にやっていこう、地方の衰退を食い止めようみたいな地方創生映画になっていくんですけれども、知ってもらえれば、分かってもらえればすごく良さが伝わるけれど、伝えないと分かってもらえないというのは本当にあると思うので、さらにそこを頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

小野部長
 
それでは4人目、最後に川村さんからお願いします。

川村 菜々美
 
はい。最後ということで緊張しているんですけれども、私から話させていただきたいと思います。
 まず、「宮手圏つながりカレッジ」に参加した理由といたしましては、本日いらしている佐藤柊平さんが、私のゼミの担当教員とつながりがありまして、ゼミにお越しいただいて、その際に就職先としての岩手について教えていただいたり、その就活でこういうサイトがあるよっていうのを教えていただいたんですけれども、その中で「宮手圏つながりカレッジ」というものがあって、その運営スタッフが今足りていなくてっていう話をいただいて、もう一人ゼミの友人と一緒に「参加してみる?」っていう、軽い気持ちというか、「やってみる?」みたいな感じで参加したんです。まず岩手に関しましては、修学旅行や、私はソフトテニスをやっていて、その大会で行ったことはあるんですけど、地域の感じを学べるような時間はあんまりなくて、岩手ってどんなところって聞かれたときに、どういうところなんだろうって知る機会として、この「宮手圏つながりカレッジ」に参加するのもいいかなと思いまして、参加させていただきました。また、私は地域創生学類に所属しておりまして、地域のお仕事についても学びたいと思いました。地域づくり人材として活躍している方々のお話を聞くことで、私の将来のキャリアとしての一つの視点として持ちたいなと思いました。
 参加した際に感じた魅力としましては、私はブドウ農家さん、鈴木寛太さんのところに訪問させていただいたんですけど、皆さんが言っていたとおり、岩手の方は本当に優しくて、若者を受け入れてくれる姿勢がすごいあるなと思ったんですね。地域によっては、若者が新しく入ってくることに対して、あまり良く思わない方もいらっしゃるとは思うんですけれど、岩手に行った際にはそういった感じが全然なくって、すごいウェルカムな感じで、初めて来た感じがしないというか、本当にフレンドリーに接していただいて、また来たいと思えるような実感がありました。
 そのあとに、佐藤柊平さんの方でインターン生として受け入れていただきまして、8月終わりに一関の方に行かせていただいたんですけれど、その際に、クラフトビールフェス(全国地ビールフェスティバルin一関)が開催されておりまして、私結構お酒が好きなんです。ビールに興味を持ち始めたぐらいだったんですけど、そこに参加して、すごい全国から集まっているのもあって、「こんなにいっぱいあるんだ」みたいな、その地域の特色がそれぞれのビールにあって面白いなって思いまして、そこからもうビールにはまりまして、そのあと10月5日に盛岡市で開催されたビールフェス(岩手クラフトビールフェス2025INMORIOKA)にも参加させていただいて、そのビールフェスは、岩手県内の酒造さんの(ビールを)出しているもので、岩手県内だけど、それぞれの地域で違いがあるというのがクラフトビールって面白いって思って、私就職先もいろんな分野を見ていたんですけど、その中にクラフトビール関係のお仕事もすごい楽しそうだなと思って、現在いろいろ探しているような感じです。
 あと、若者に選ばれる岩手になるために必要だと思うことに関しては、そういったビールフェスで集客も多分きっとあるんですけど、10代とかの若者、その年代より下向けのイベントがもっとあってもいいのかなとは思いました。まず岩手を知ってもらうきっかけをつくるイベント、最初から岩手の魅力を伝えるのって多分難しいと思うので、10代20代向けとして、音楽フェスとかがあれば、とりあえず岩手に来てもらうっていう感じのものがあって、来たときに岩手って楽しいかも、暮らしやすいかもって思ってもらえれば、また来ようっていうきっかけづくりになるのかなと思いました。
 また、盛岡に行った際に居酒屋さんとかにも行ったんですけれど、仙台とは違って落ち着いた雰囲気で、仙台の居酒屋さんって結構ワイワイしてて、苦手な人は苦手な感じだと思うんですけど、私は盛岡の居酒屋さんに行ったときに、居心地がいいなと思いまして、人口密度とかもあるんですけれど、将来、住む場所としての岩手もいいなと思いました。そういった面で、子育て支援の充実などが、もっとあると家族向けの移住促進にもつながるのではないかなと思いました。以上です。

小野部長
 
ありがとうございます。岩手には若者を受け入れるフレンドリーさ、優しさがあるといったお話、また選ばれるための子育て支援といったことについても御提案をいただきました。
 それでは、知事からお願いいたします。

達増知事
 川村さん、ありがとうございました。ソフトテニスの大会では、(岩手県の)どこに行ったんでしょう。北上市ですかね。

川村 菜々美
 
一関に行きました。

達増知事
 
音楽フェスとか、いろんな機会にまず来てもらってというお話もありましたし、そういうまずは知ってもらうきっかけづくりが大事なんだと思いました。さらに若い世代向けにどんどん発信するということですね。実際に来てもらって、また長くいてもらうと、良さがどんどん分かるけれども、まずはとっかかりがないとそこまでいかないので、知らないでいると本当に良さが分からないままでいるので、そこですね。
 クラフトビールは、2、30年前からちらほらと岩手県内でオリジナルビールを作ろうという動きがあったんですけど、花開いたのはベアレン(醸造所)が成功してからの、ここ15年ぐらいのところで、ベアレン(醸造所)が成功し、一関市の世嬉の一(酒造)も負けずに頑張って、あちこちで作られるようになって、そして最近また花巻市とか遠野市でも新しい会社が立ち上がり、岩手全体としてクラフトビールがブレイクした感じになっていると思います。なんで今になってブレイクしたのかというと、2、30年前は規模の大きい会社じゃないとできなかったんですよね。銀河高原ビールの時代ですけれど、あのくらいの規模がないとできなかったのが、小規模でもできるようになったという、そういう技術的に進歩しているところが大きく、そうなってくると若い人たちだけでやるということが可能になり、そこで非常にセンスよく、まずビールの中身からして、今までにないような物を混ぜたりとか、そういう思い切ったことが結構柔軟にできるようになり、あとラベルとかも、そういうセンスが勝負になってくるようなところが最近になってできるようになり、またそのセンスのいい若い世代がそれをやるようになってというところが大きいんだと思います。これは、同じようなことがいろんな分野でもいえるでしょうから、技術の進歩と少人数でもやれることで、若い人たちが主導権をとって、若い人たちのセンスで勝負できるということが、地方、岩手県でいろいろできるんだなと思いました。ありがとうございます。

小野部長
 
ありがとうございました。皆さんから一通りお話をいただきました。あと20分ぐらい時間がございます。ここからは自由懇談としたいと思いますけれども、皆さんからのお話を聞きますと、まず岩手県の素地といいますか、良さといったことについて様々お話をいただきました。
 利便性ではなくて快適さがあるといった点や、あるいは優しさや落ち着き、なにかあるときにもう一度声をかけてくれるといったこともありました。そういったお話をお聞きしますと、やはり岩手県とのつながりを保つ、あるいは広げていけるような応援といいますか、我々もきっかけづくりをしていくことが重要なんじゃないかなと考えております。
 特に若い皆さん、10代の皆さんに岩手県を知ってもらうための情報発信やイベント、こういったものも重要だというお話がございました。そして、岩手県で働くといったことについて、様々な機会や場所があるということを知ってもらうための情報発信も、とても重要といったことについてもお話をいただきました。そのためには、小学校の頃から様々な機会で岩手県の仕事、働くといったことについて学んでいただくということも重要ですし、高校時代や大学時代からの経験、まさに「宮手圏つながりカレッジ」もそうだと思うんですけれども、そういったことを通じて、岩手県で様々頑張っている皆さんと一緒に岩手県を具体的に知っていただくこと、それを続けていくことが重要なのかなとお話を聞いたところでございます。
 皆さんのお話を聞いて、また知事からもお話がございましたので、そういえばと思うことや、もうちょっとこういったものあるよねといったことも含めて、ここからは自由に御発言をいただければと思います。いかがでしょうか。高橋さんと目が合いましたので、高橋さんお願いします。何でも結構です。もう自由ですので、例えばスポーツで頑張っている、これからやってみたいということでも結構でございます。

高橋 諒多
 はい。少し話題が変わってしまうのですが、学部がら地方でのICT活用について関心を持っていまして、今ゼミで南三陸町の勉強をしているんですが、南三陸町ではデマンド交通という取組がされていまして、それは例えば自宅とか、集会所だったり、病院だったりにタブレットがあって、タクシーでもバスでもないんですけれども、利用者がそれで移動したいところまで予約して、タクシーだと、その行くたびに料金が加算されてしまうんですが、それは上限が決まっていて、いくら行ってもそこまでの料金を超えないというシステムが、南三陸町では行われています。そこでフィールドワークをした際に、そのICTを活用した取組を広め、そして皆に利用してもらうためには、とても時間と労力がかかったとお伺いして、約2年ほどかかって利用者がどんどん増えてきたという話でした。岩手県では、ICT促進とかそういうのをなされていると思うんですが、高齢化が進む地域でICTをどうやって促進していくのか、知事のお考えを聞ければなと思います。

達増知事
 
はい。地方の高齢化が進んでいるところほど、ICT、情報通信技術で便利になるところは多いんだと思います。その交通というのは、特に大きいですね。普通の路線バスが、お客さんが少なくて採算が成り立たないということで、そして、タクシーも最近は運転手不足問題で、地方で営業するのが難しいということになっているので、公が、そういう公共交通を工夫するべき時期、そして場所なんだと思います。
 国の方でデジタル化という方針を掲げて、それに沿って岩手県でも、いろんなところにどんどんデジタルを取り入れようということでやっているんです。岩泉町は、人口が1万人をきって9千人台になっているので、特殊な電話を1軒1軒に置いて、ちょっと正確に思い出せないんですけれども、健康の見守りもできるし、また何かあればさっと岩泉町当局と連絡が取れて、医者が必要であれば医者の方につなぐことができるとか、そういうサービスは人口が少ない方がきめ細かくやれるし、トヨタグループは2、30万人ぐらいの社員がいますから、社員を把握するのに比べれば、9千人ぐらいを把握してケアするというのは、今の情報通信技術であれば簡単にできると思うので、小さいところほどそういうのがいいと思いますね。(岩手県の)人口が一番少ない市町村は普代村で、2,500人ぐらいの人口になっているんですけれども、30歳ぐらいの、若くして日本Androidの会のコミュニティ運営委員長をやっている方が、カンファレンスを普代村でやったと話していたんですけれども、そういう人を情報通信技術担当に普代村は迎え入れて、村のデジタル化をどんどん進めるとかやっていて、そういうのは人口の少ないところほどチャンスが大きいと思います。

小野部長
 
岩手県にある岩手県立大学の総合政策学部の宇佐美先生という方も、そういった北岩手の交通について、実際に様々な実験をしてみたり、そういうデマンド交通について取り組んでいますので、ホームページを是非見ていただければと思います。ありがとうございました。
 その他、何でも結構ですがいかがですか。鈴木さん、どうぞ。 

鈴木 菜穂
 今回のテーマ、県政とはずれてしまうかもしれないんですけど、私の出身の岩手県の北上市に、新しく北上市立大学が設置されるという動きがあることを最近知りまして、新しく岩手県内に大学ができるってなると、私みたいな県内出身だけど県外の大学に進学してしまうっていうような人がいる中で、岩手県内に大学ができるっていうことは、(県内の)高校生の進学の選択肢が広がることにつながって、岩手県内から、若い人が流出してしまうっていうのが抑えられるんじゃないかな、1個のメリットになるんじゃないかなって、その記事を見て私は思ったんですけども、その一方で、北上市内でバスの運行本数がどんどん減っていたりとか、大学を設置する上での資金面とか、学生確保がちゃんとできるのかみたいな、そういうデメリットというか、負の面の声も市民からいろいろ上がっているって知って、将来北上に大学が設置されるっていうそういう動きに対して、達増さんは今どんなふうに思っているのか、ちょっとお聞きしたいなと思っております。

達増知事
 
すごい良く調べていて、その慎重論もあるというのをよく御存じですね。先週、市議会で大学設立の基本計画策定のための予算案が、13対12で否決されたんでしたかね。市議会議員さんの13人が反対で12人が賛成、反対というのは、大学なんか要らないという反対はまずないといってもよく、ただ膨大な予算がかかるとどうなのかとか、あとは市の方が、今なら駅の近くにキャンパスとしてビルを建てるのであれば、市街地再開発予算の補助金が国から出るけど、それは今年中に決めないと間に合わないという、そういう理由で大学設置を進めてはいかんだろうという意味で反対した人もいたりしているので、そういう生みの苦しみを、今北上市当局や北上市議会、また北上市民の皆さんもしてるところなんで、今の段階で知事がああしたほうがいい、こうしたほうがいいと言わないほうがいいと思っていまして、もう少し議論して検討してもらえればいいと思っているんですが、基本的には作った方がいいとは思っていて、岩手県全体として、大学進学したいという人の数より岩手県内の大学の定員数全部合わせても少ないので、どうしても県外に行かなきゃとなります。あと北上市が作ろうとしている理系、工業系、理工系の学部などは、特に岩手県の場合、卒業した後の就職先もまだまだありますのでいいんだと思うんですね。国の文部科学省は、少子化に合わせて、もうこれ以上大学は増やさせない、そして既存の大学も定員をどんどん削っていこうという、文科省の態度の背後には財務省がいて、国の予算を節約していくために、そうやって大学をどんどん削っていこうというトレンドがある中で、北上市にはまだ大学がないということとか、そういう理工系の単科大学というのは、卒業生の就職先もあり、入学してくる人も結構いるだろうという見通しもあるので、文科省も早々反対しまいというところもあって、そういうせめぎ合いが今、北上市を舞台に起きているということですね。

小野部長
 
市民の皆さんがみんなで議論して、どういうふうに作っていくかということも含めて、是非引き続きどうなるか注目していただければと思います。ありがとうございました。
 まだちょっと時間がございますので、いかがですか。川村さん、お願いします。

川村 菜々美
 
今回の「宮手圏つながりカレッジ」に参加してみて思ったのは、先ほど言ったとおり、若者を受け入れてくれる姿勢がすごいある岩手だからこそ、挑戦したい若者向けに情報発信していくのもいいのではないかなと思いました。結構、自分で何かしたいとか地域おこししたいって思っているけど、行動に移せていない学生っていっぱいいると思うんですね。あとは、やりたいことが明確じゃない若者とかも結構多いと思うので、そういった若者って、わりと都会にいる若者の方がそういう傾向が強いんじゃないかなと思いました。もともと田舎暮らしをしている子たちの方が、将来こういうことをしたい、こういう場所に出たいとかの意思があると思うんですけど、だからこそ仙台とか東京の学生向けに、岩手は学生が挑戦できる場所だよっていうアピールをすることで、岩手に興味を持って訪れてくれるきっかけにもなるのではないかなと思ったりしました。以上です。

小野部長
 
先ほど中村さんの方からも、「バイトしながらいわて旅」の話もありましたね。中村さん、どうでしょうか。

中村 海翔
 
そうですね、話の路線がちょっと「宮手圏つながりカレッジ」から逸れてしまうかと思うんですけど、いろいろと今日話してみての感想としては、岩手県を知りたいと思って興味を持つっていうのは、意外と皆さん素朴なところというか、何となく行ってみて関心が湧いた、もう1回行ってみたいっていう、僕もそうでした。僕も最初に行った陸前高田とかは、第2のふるさとっていうとちょっと大げさかもしれないんですけど、あそこには僕も帰れる場所があって会える人もいるって、一つのふるさと、僕にとってはそんな場所で、何かを知るためのものをつくるとかよりも、何かを知りたいと思えるようなものをつくったりがきっと大事なのかなって全体を通して思いました。
 自分が興味あることになってしまって申し訳ないんですけど、後ろに今張ってあるもの(バックバナー)にもありますけど、「未来のための伝承」っていうところで、自分がどうしても震災のことに関心があったので一つお聞きしたいのは、現地の人が、陸前高田だったり、宮城県内もそうですけど、沿岸部、津波伝承館などありますが、来る人がどんどん年々減ってきているってデータでも出ているし、住んでいる人も結構感じているっていうのはおっしゃっていて、それ以前に、もう伝える人も少ないっていうのは(公益社団法人)3.11メモリアルネットワーク、宮城県が本部にはなってしまうものですけど、そこでも、やはり東北全体でこれからどういうふうに伝えていくかという未来の筋も、危ういような状況になっていて、岩手県さんとしては、そういう状況の中で、今後何か考えていらっしゃるのかなって個人的に気になった次第であります。

小野部長
 
東日本大震災津波で大変な被害を受けましたけど、岩手県として本当に全国や世界からすごい御支援をいただいているんですね。だから我々が、岩手県が、伝承発信して伝えていくというのは一つの責務と思っています。県内的には、小学生から高校生まで「いわての復興教育」というのをずっとやっています。今の高校1年生ぐらいですかね、震災を知っているか知らないかの年の、そこから若い子たちは、そもそも震災を知らないということですので、伝える上では重要なタイミングになっていると思います。東日本大震災津波を知っている高校生の皆さん、あるいは大学生の皆さん、そういった人たちが、どういうふうなことがあったのかという事実も含めて子どもたちに伝えていく、そして直接は覚えていないんだけれども、それを県外からきた人たちにも伝えていくといった取組を引き継いでいくという動きも始まっていますので、そうやって引き継いでいくという形を継続していくという流れが重要と考えております。これは学校とかと一緒にやっていることでございます。

知事所感

小野部長
 
大体時間が参りました。まだまだ話が尽きないかと思いますけれども、まさに今日は「いわて幸せ作戦会議in仙台」ということで、達増ゼミのような感じになっておりますけれども、最後に達増知事からお話をお願いいたします。

達増知事
 
はい。いろいろな作戦を教えてもらって、非常に参考になりました。岩手県では、高校生に向けて四つの希望というのを最近語っていまして、それはずっと岩手で生まれ育って、岩手で進学から就職までずっといるというそれも希望だし、進学や就職で一度岩手の外に出て、また帰ってくるというのも希望だし、今のところの大谷翔平君みたいに岩手から出て、岩手の外で活躍していくというのもそれも希望だと、大谷君がいずれ帰ってくることはまだ諦めてはいないんですが、岩手には戻らず岩手の外で活躍している人たちもいますから、それも一つの希望です。四つ目の希望は、岩手以外に生まれ育った人たちが岩手に来て、そしてそこで働いて生活していくという、そのすべてどれを選んでも希望だし、どれを選んでもそれを県として支援するというスタンスでやっておりますので、4人の皆さん、どれを選んでも良いように県としても支援していきたいと思います。
 もう皆さんすでに岩手と深い関わりができてしまっていますので、県民扱いしていきたいと思います。よろしくお願いします。今日は、ありがとうございました。

閉会

小野部長
 
ありがとうございました。
 皆さん、本日は本当に貴重なお話や御意見いただき、ありがとうございました。いただいた御意見につきましては、これは毎回そうなんですけれど、持ち帰って庁内の関係する部局に伝えて、県の施策にしっかりと生かしていきたいと思います。また、先ほど知事から四つの希望といった形でお話がありましたが、皆さんがこれから何を選択するかというのはあると思います。是非その一つに、岩手県庁といったものも加えていただければと思います。御検討の方もよろしくお願いいたします。
 これをもちまして、県政懇談会を閉じさせていただきます。本日は、本当にありがとうございました。

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