令和2年7月29日 岩手県知事・盛岡市長共同臨時記者会見記録

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開催日時

令和2年7月29日 20時00分から21時05分

会見記録

岩手県広聴広報課
 ただいまから岩手県、盛岡市の共同記者会見を行います。最初に知事から発表を行い、その後、市長から発表を行います。それでは、知事お願いします。

知事
 新型コロナウイルス感染症の患者の確認について報告します。本日、本県におきまして初となる、新型コロナウイルス感染症患者の確認がございました。一刻も早い御快復をお祈りしたいと思います。
 概要については、調査に当たっている盛岡市の谷藤市長から御説明がありますが、県としては盛岡市と密接に連携協力し、患者の方への適切な医療提供に努め、そして濃厚接触者の把握など、積極的疫学調査を進め、感染拡大の防止に全力で取り組むとともに、正確かつ迅速な情報の提供に努めてまいります。
 新型コロナウイルス感染症は、誰でも感染する可能性があるということでありますので、県民の皆様方には、引き続き冷静に、感染対策に努めていただくようお願いをいたします。また、報道機関の皆様には、患者のプライバシー保護について十分な御配慮をいただくことをお願いします。
 なお、先ほど、記者会見の準備中に2例目の報告がありました。30代男性、宮古市の方で、この事例については民間検査で判明したものであります。行動歴等については、これからの調査となりますので、詳しくは明日開催します、新型コロナウイルス感染症対策本部員会議、これはマスコミ公開で行いますので、その本部員会議で報告の予定です。
 以上です。

盛岡市長
 盛岡市長の谷藤でございます。本日、盛岡市保健所管内におきまして新型コロナウイルス感染症患者が確認をされましたので、お知らせいたします。岩手県内での感染者の発生はこれが初めてでございます。
 感染が判明した方ですが、市内にお住まいの40代男性の方です。県外で診断された新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触者に当たり、7月27日より喉の違和感とせきを自覚されております。
 感染が判明した方の行動歴についてですが、現在判明しているのは7月22日に自家用車で関東方面のキャンプ場に移動、友人3人と合流し、26日まで滞在した際に、同行者の中から新型コロナウイルス検査陽性患者が1名いたことが28日に判明、同日御本人から盛岡市帰国者・接触者相談センターに御相談がありました。本日29日、帰国者・接触者外来受診、PCR検査を実施し、陽性が判明いたしました。感染が判明した御本人は、感染症指定医療機関に入院しました。感染が判明した方の濃厚接触者について調査を行っているところですが、現時点では職場関係者以外にはおりません。濃厚接触者は、本日より自宅待機されており、明日以降、初期スクリーニングとしてPCR検査を実施予定でございます。
 冒頭述べましたとおり、岩手県内で陽性者が初めて確認されたことになります。本市といたしましても、一層、感染予防に気を引き締めて対応していかなければなりません。県民、市民の皆様には不安を感じている方々もおられると思いますが、冷静に受け止めていただくとともに、これまでと同様に、市民の皆様におかれましては、3密、3つの密を徹底的に避けるとともに、一人ひとりの基本的感染対策として身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いの3つの基本的な感染防止策となる、新しい生活様式の徹底を継続していただくようお願いいたします。
 また、感染の不安がある場合は、医療機関を受診する前に岩手県が設置したコールセンターや帰国者・接触者相談センターに相談をお願いいたします。
 最後に、プライバシー保護の観点から患者及び御家族への特段の御配慮と円滑な医療提供に支障が生じることのないよう、医療機関等への取材は御遠慮いただきますようお願いいたします。
 以上でございます。

岩手県広報広聴課
 以上で発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表について各社さんから質問があればお願いいたします。

記者
 感染者に関する細かい質問ですので、谷藤市長にお伺いをいたしますけれども、濃厚接触者の有無というのは、詳しくは調査中ということですけれども、少なくとも職場関係者は濃厚接触者であるということだと思います。その大体の人数というのはどれぐらいなものなのかという部分を把握していらっしゃいますでしょうか。もし把握していらっしゃいましたら教えてください。

盛岡市長
 保健所長のほうから。

盛岡市保健所長
 盛岡市保健所の矢野です。職場、人数についても特定をしているところですが、お手元に配付した行動歴の中で、27日と28日に職場の方と昼食を取っていらっしゃいますが、ここに当たる方々は少なくとも濃厚接触者になると。それ以外については、今、御本人様や会社の職場の方からお話を聞いているところです。少なくとも5、6名、増えてくると十数名程度になるのかなと現時点では考えております。

記者
 分かりました。いずれ今のところ、職場以外の濃厚接触者、家族ともそれほど密接な接触はなかったということで、家族はいるが、濃厚接触者ではないという判断でよろしいのでしょうか。

盛岡市保健所長
 御家族もいらっしゃいますが、感染可能な期間に御家族との接触は全くないです。

記者
 谷藤市長に伺います。細かいところで何点か伺いたいのですけれども、盛岡市の男性の職業と、あと職場はどこにあるのかというのを教えていただけますでしょうか。

盛岡市保健所長
 職場といいますと個人情報になりますので、どこにあるどの会社というのはお答えできないことを御理解いただければと思います。

記者
 県内の職場でよろしいですか。

盛岡市保健所長
 職場は県内ではあります。

記者
 あと宮古市の男性のほうについて伺いたいのですけれども、よろしいでしょうか。こちらの方の症状、無症状なのか、どのような症状があるのか教えていただけますか。

知事
 保健福祉部長から答えます。

岩手県保健福祉部長
 先ほど申し上げましたとおり、記者会見準備中に民間検査結果が判明しました。通常、行政検査ですと、ある程度の情報というのは、我々が入手しているのですが、今、宮古保健所におきまして、この方について入院をすべく対応をしてもらっているところでございます。したがいまして、入院した後に疫学調査を実施いたします。その段階の後におきまして、症状でありますとか、濃厚接触者等につきまして、皆様に速やかに情報提供させていただきたいと考えております。現時点では、まだ詳細は不明でございます。

記者
 検査はPCR検査になりますか。あと、いつ検査を行って判明しましたか。

岩手県保健福祉部長
 PCR検査でございます。検査日につきましては、7月27日、宮古市の地域外来検査センターで検体を採取したものでございます。

記者
 今日判明したと。

岩手県保健福祉部長
 今日の夕方、先ほど、会見の準備中に判明したものでございます。

記者
 知事に伺いたいのですけれども、知事はこれまで感染者ゼロという岩手の中で、感染者の第1例が出た場合、第1例が出てもとがめないというような話をしてきましたけれども、実際に1例目、それから2人目も出たということで、それについての考えを教えてください。

知事
 ある程度の症状もあり、入院の手続中ということで、お見舞いを申し上げたいと思います。そして、今まで岩手県内は、陽性になる方がゼロだったということですけれども、岩手県も決して例外ではないのだと。新型コロナウイルス感染症というのは誰でもが感染する可能性があるということで、県民の皆さんも自分も感染する可能性があるのだと、改めてそういう思いで、感染した方には共感を持っていただきたいですし、また、自分自身の感染対策をしっかりやっていただきたいと思います。

記者
 知事に引き続き伺いたいのですけれども、GoToトラベルが全国で、東京を除いて始まっていますけれども、この1例目の方も、資料を見るとGoToトラベルが始まった時期と重なって旅行に出ているようなことになるわけですけれども、県内の人でもGoToトラベルというものを使って出かけていく、もう出かけている方もいるかもしれませんが、その部分についてどのように言及されますか。

知事
 本質的には、今日も日本全体で感染者数が1,000人を超えたということで、3月、4月の流行に比べ、今の流行は感染者数の多さ、感染の拡大において上回っていると、3月、4月を上回る流行が今起きているということで、岩手県でも陽性の方が出るという状況になったということだと思います。
 GoToトラベルについては、そういう状況を踏まえてどのような運用の仕方がいいのか、これが国に判断が求められるということだと思います。

記者
 県知事として、GoToトラベルについて利用を控えるですとか、この地域には行かないほうがいいとか、そういうことは伝えるつもりはありますか。

知事
 3月、4月に感染が特に多かった7都府県、その7都府県のうち、今回、過去最大の感染者数に達した都府県については、東京のように対象から外すほうがいいのではないかと考えています。そういう趣旨のことは、色々な機会に発言しているところです。

記者
 盛岡市の谷藤市長にお伺いいたします。細かいことですが、濃厚接触者の友人1名について、この方はどこの自治体の何例目の感染者の方でしょうか、まず1点教えてください。

盛岡市長
 では、保健所長から。

盛岡市保健所長
 この方がどの自治体かについては個人情報になりますので、こちらでは差し控えさせていただきたいと思います。ただ、言えることとしましては、県外であり、かつ東北ではないということはお伝えすることができます。

記者
 分かりました。あと、合流した友人3人ですが、この方は皆さん男性でしょうかというのと、22日は宿泊していないということですが、この日の夜はどうなっているのか教えてください。

盛岡市保健所長
 22日に御本人プラス3人の友人の合計4人で22日から一緒に泊まられていると。22日については、車中泊をされていらして、23日から26日にこちらに帰ってこられたのですけれども、26日までは関東地方のキャンプ場のテントで一緒に過ごされたと聞いております。

記者
 御友人皆さん男性でしょうか。

盛岡市保健所長
 男性と聞いております。

記者
 あと、資料の1枚目に40代男性、無症状というふうにありますが、先ほど説明で、喉の違和感やせきが27日からあったということですが、これは無症状ではなくて、せきや違和感があったという理解でよろしいでしょうか。

盛岡市保健所長
 実は、私たちも直前まで、症状はないというふうに聞いてはいたのですが、先ほど結果が出て、入院等のお手伝いをさせていただいているときに、実は軽度ではあるのですけれども、今週の月曜日から喉の違和感と軽いせき症状はあったということが分かりました。ちなみに、熱についてはないです。

記者
 谷藤市長にお伺いします。盛岡市の感染が確認された方と宮古の感染が確認された方の関係性が今回確認できているものがあれば教えてください。

盛岡市保健所長
 特に宮古のほうも、私としてはまだ何も聞いておりませんでしたし、まだ結果も出たばかりということですので、明日以降、情報共有しながらとなりますが、現時点では何とも言えないというお答えになります。

記者
 ありがとうございます。あと、友人の3人というのは職場の友人ですか、それとも学生時代の友人、どういう友人か教えてください。

盛岡市保健所長
 少なくとも今の職場の友人ではないというふうに聞いてはおりますが、それ以外にどこの友人というのはお聞きはしていないです。

記者
 あと、26日に帰宅した際に、3か所サービスエリアに立ち寄ったと、スーパーに立ち寄り買物とありますが、この中で岩手県内のサービスエリアだったり、スーパーだったりというのはありますか。

盛岡市保健所長
 サービスエリアやスーパーについては、県内になります。ただ、サービスエリアに立ち寄ったときやスーパーに立ち寄ったときも、いずれもマスクを終始つけていらっしゃったということと、特に具体的にどなたかと接触したということはないということで、それらの場所において濃厚接触者はいません、いないと判断しております。

記者
 27日と28日に外食をされていらっしゃるということですが、その外食先は飲食店でよろしいですか。

盛岡市保健所長
 昼食を取るためですので、飲食店ということになります。

記者
 盛岡市内の飲食店でよろしいですか。

盛岡市保健所長
 それについては、一応県内のとしていただきたいと思います。ただ、御心配等あるかとは思いますが、食事のときはやはりマスクを取ってしまいますので、長くそのとき一緒にいた方々は濃厚接触者に当たるのですが、マスクを外しているときに、例えば、大声でしゃべったりとかということは、ないというふうに聞いておりますし、食事以外のときはマスクをされていたと聞いております。

記者
 食事をした飲食店やスーパーのほうには、今回、感染確認された方がいましたという連絡はいっているのでしょうか。

盛岡市保健所長
 特に連絡はしない予定です。

記者
 盛岡市長にお伺いしたいのですけれども、先ほど濃厚接触者の職場関係者は、だいたい5、6人ぐらいで、明日PCR検査を予定ということで、もっと増えれば10人。そもそも何人ぐらいの方がいらっしゃる職場なのか、明日のPCR検査を受けるのは具体的に何人を今のところ予定しているのか、はっきり分かれば教えてください。

盛岡市長
 保健所長。

盛岡市保健所長
 具体的に何人というのは、今まさに保健所で職員、保健師等が聞き取り調査等をしていますので、先ほど言った数字と変わらないのですが、ただ受診をしてPCRのための検体を取るといっても、やはり帰国者・接触者外来に受診調整して、そこで取っていただくという形になりますので、数名であれば明日中にも調整できるかもしれないですし、もう少し人数が増えてくると2日、3日、明日以降にもまたがる可能性はあると考えております。

記者
 5、6人と先ほどおっしゃっていた、5、6人ということでよろしいですか、現時点で。

盛岡市保健所長
 現時点で確実にいわゆる濃厚接触と判断されるような方は5、6名と。その他については、調査をしているところでして、多ければ十数名程度になり得ると、今のところ考えております。

記者
 そうすると、今、濃厚接触者は、基本的には自宅待機ということでよろしいですか。

盛岡市保健所長
 本日より濃厚接触者ないし濃厚接触者以外についても、疑わしいといいますか、接触したことが考えられることについては、会社のほうで自主的に皆さんに自宅待機をお願いされて、そうされているところです。

記者
 あと、家族はいるが、濃厚接触者ではないというふうな表現がありますが、これは要は同居していないという捉え方ですか。なぜ家族が濃厚接触にならないかというのが分からないのですけれども。

盛岡市保健所長
 その点については、やはりプライバシーに関わるところですので、少なくとも御家族はいらっしゃいますが、感染可能な期間にそもそも接触が全くないということは事実でございますので、それにてお願いしたいと思います。

記者
 あと、県のほうに確認したいのですけれども、先ほどおっしゃったのですけれども、宮古市の30代の男性と今回の40代の男性というのは全く関係性はないということでいいのですか。そうとも言えないのでしょうか。

岩手県保健福祉部長
 今、盛岡市のほうから報告があった行動歴等からしますと、それをうかがわせるような情報はまだないのですけれども、これから宮古市の事例について調査を行いますので、そこの中の行動歴の中で、接点があるかどうかというのも含めて調査を進めてまいります。

記者
 そうすると、行動歴と濃厚接触者というのもまだこれからで、明日調査すると。

岩手県保健福祉部長
 時間も遅くて、今、入院調整しておりますので、症状を確認させていただいて入院、治療していくということがまず第一ですので、そうした患者さんの症状をきちっと確認した上で、調査を慎重に速やかに進めてまいります。

記者
 盛岡市のほうだと思うのですけれども、関東地方のキャンプ場とあるのですけれども、何県かということは言えるのでしょうか。それと、東京ではないのかということは言えるのか、この2点なのですが。

盛岡市保健所長
 一応キャンプ場の場所は、関東地方とさせていただきたいと思いますので、御理解よろしくお願いいたします。

記者
 東京都ではないのですか。

盛岡市保健所長
 関東地方にあるキャンプ場と。

記者
 要は、何県とはお聞きしません。ただ、東京都ではないのかどうかぐらいは出しても差し支えはないのではないでしょうか。

盛岡市保健所長
 東京都ではないです。

記者
 盛岡市の谷藤市長に伺いたかったのですけれども、感染者の方の職場の5、6人の方についてなのですけれども、この濃厚接触者の5、6人というのは、昼食に一緒に行った方も含まれるのかどうか伺います。

盛岡市保健所長
 この5、6人というのが、昼食を2日間共にされた方や、あとはそれ以外でも比較的近距離で打合せ等をされた方がいらっしゃいましたので、まずこちらの方々を優先的に、濃厚接触者と私たちは判断させていただきました。

記者
 一緒に昼食に行った御同僚の方と、職場内の近くで、濃厚接触の範囲でお仕事をされた方を合わせると、今だと5、6人ぐらいだということでしょうか。

盛岡市保健所長
 そういうことです。

記者
 ありがとうございます。もう一点、キャンプ場でのことについてですけれども、キャンプ場で一緒にキャンプをした4人の友人というのは、ほかの方は岩手県民はいらっしゃるのでしょうか。

盛岡市保健所長
 ほかの方は全員県外であり、かつ東北地方外です。

記者
 3か所のサービスエリアに立ち寄ったという部分で、盛岡市さんに伺いたいのですけれども、何県のサービスエリアに立ち寄ったかということは言えるのでしょうか。

盛岡市保健所長
 特に何県のどこというのは言うことができませんが、ただ御想像のとおり、関東地方からこちらに高速道路を使って帰ってこられて、その間、3か所程度寄ったというふうに聞いておりますので、そのように御理解いただければと思います。先ほどお伝えしているその中には、県内のサービスエリアも含まれています。

記者
 程度というのは、3か所ではない可能性もあるという。

盛岡市保健所長
 今のところ聞いているのは3か所です。

記者
 達増知事にお伺いいたします。県内でこれまでずっと感染者が出ていなくて、本日2人の感染が判明したということで、明日以降の県民の行動の部分で何か制限ですとか、要請することがあれば教えていただきたいと思います。

知事
 引き続き、先ほど谷藤市長からのお話の中にもあったような基本的な感染対策に努めていただくということです。

記者
 他県で連日、1日の感染者数の最多を更新していますけれども、感染者が増えている、県をまたぐ地域への移動について、往来制限などについては、現時点で考えられているかと、例えば感染者がどれぐらいになったら県として往来制限を出すとか、何か、そういう目安や基準とか、今考えていらっしゃるものがあれば教えてください。

知事
 実は、明日と明後日、木曜日か金曜日に国の分科会ですね、これが開かれるということを聞いていましたので、そこで感染が全国的に大分増えていますので、県境をまたいだ移動について検討が行われれば、それも参考にしながら、週が明けてから県の対策本部員会議を開いて検討しようと思っていたのですけれども、今日の陽性の判明を受け、明日、対策本部員会議を行いますので、その時点で全国的な感染状況の報告もありますので、必要な検討はその場でまず行いたいと思います。

記者
 ありがとうございます。最後にもう一点なのですけれども、岩手県への来県者、帰県者に対しては、現時点で何か呼びかけなどで変える部分があれば教えていただけますか。

知事
 これまでと同じで、感染対策に努める岩手県民とともに、チーム岩手の一員になったつもりで、感染対策を一緒にやって、観光であれ、ビジネスであれ、そのほか帰省のような家族との交流であれ、感染対策をしっかりやっていただくことをお願いしたいです。

記者
 先ほど感染が確認された方の職業については明らかにしないというふうなお話でしたが、いわゆる公務員の方か、それとも民間企業にお勤めの方か、そちらだけでも明らかにしていただくことはできませんでしょうか。

盛岡市保健所長
 公務員ではございません。

記者
 民間企業にお勤めの方という理解でよろしいですか。

盛岡市保健所長
 公務員ではないので、民間の企業ということになります。

記者
 その企業の中の、例えば消毒作業とか、そういったことは行わる予定はあるのでしょうか。

盛岡市保健所長
 そこは保健所のほうで助言等をしながら実施していただくということになります。

記者
 盛岡市の方へ質問です。先ほど、今回の40代男性の、いわゆる帰県後の立ち回り先で、外食、スーパーがあるのですけれども、こちらには特にそういう感染情報は提供されていないということですが、例えば消毒、除菌というような観点からして、あるいはそういった感染者がいらっしゃったというのをお店なりに告知して、相応の対応を取るというようなことはなさらなくてよろしいのでしょうか。

盛岡市保健所長
 現時点で該当する店舗に通知したり連絡したりということは考えておりません。消毒というのは、今、新しい生活様式ということで、飲食店においても新しいガイドラインが示されているのですけれども、いずれもこれは、感染者を発生させないためではなく、感染者はいついてもおかしくないと、いたとしてもそこから広がらないための対策であるというふうに御理解いただければと思います。この方については、濃厚接触者は一緒に御飯を食べられた方々、それ以外の方については、濃厚接触者に当たらないと考えておりますので、ガイドライン等に沿いながら、通常どおりの清掃をしていただいて構いませんので、特に名指ししたりとか、御連絡したりとかということは現時点では考えておりません。

記者
 盛岡市の方にお伺いしたいのですけれども、行動歴を見ると、感染したと思われる時期から検出されるまでがちょっと短いのかなと思うのですけれども、公表されている日より以前には感染の可能性がないと判断した理由というか、この期間がちょっと短いかなと思うので、そのあたりの理由についてお聞かせいただけますか。

盛岡市保健所長
 具体的には患者さんが診断されて、潜伏期間が2週間ですので、その範囲での行動等をお聞きするのですけれども、その範囲でキャンプの方々以外で具体的に症状があるとか、具体的に思い当たるような方との接触はないということと、やはりこのときに、接触した方自身が、同感染症と診断されたということや、ちなみにこの方、元の方ですね、先ほどおっしゃった方というのはキャンプ中も軽度な症状が実はあったのです。なので、途中からマスク等はされていたということではありますが、やはり4日間、5日間の密なところですので、やはりそこが一番うつされた可能性が高いと判断しております。

記者
 盛岡市にお伺いします。既に御回答をいただいていたら申し訳ないのですが、盛岡市の男性は接客業、営業など多くの人と関わるお仕事ではないのでしょうか。

盛岡市保健所長
 仕事の詳細についてはやはり差し控えさせていただきたいですが、接客業が全くないわけではない職業ではあります。ただ、先ほどお伝えしたとおり、職場の方や、職場関係でいらっしゃった方だけが、濃厚接触者と判断しておりますので、例えば、どこかの会社の窓口に行って、この前行ったのだけれどもというふうな心配は住民の方はしなくても、今回については、いいというふうに思っていただければと思います。

記者
 分かりました。あとキャンプのときの状況なのですが、4人で一緒に車に乗るというようなことはなかったのでしょうか。

盛岡市保健所長
 お聞きしたところだと22日については、この4人で車中泊をされたと聞いております。23日から24日と25日の夜の3日間についてはテントで宿泊されていると聞いております。

記者
 盛岡市の方に伺いたかったのですけれども、今おっしゃった車中泊を4人でなさったということなのですけれども、車で感染された県民の方が移動された車にほかの方も乗り合わせてキャンプ場へ向かった、ないしは帰ったということなのでしょうか。

盛岡市保健所長
 すみません、どなたの車かというのは把握はしていないのですが、こちらで把握しているのは、ご自身の移動はご自身の車で行かれて、合流した後の車中泊というのは、その方の車かほかの方の車かは分かりませんが、いずれにしろ同じ1台の中で一緒に過ごされたと聞いております。

記者
 ありがとうございます。少なくともなので、4人の方が集まったときと帰られるときというのは別々のお車なのか、別な手段で行って、帰ったということでしょうか。

盛岡市保健所長
 残り3人の方についてどのように帰られたというのは、現時点で実際のところは把握しておりません。

記者
 ありがとうございます。谷藤市長に伺いますけれども、今回が県内1例目の方ということで、これまで県民の方の、まちの声ですとかインターネットでの声で、やはり1例目となってしまうと、全国で最後に残った岩手県というのもあり、御近所の中、職場、学校でのうわさだとか、そういうものがちょっと怖いというような声もよく聞かれたのですけれども、それについて先ほど達増知事もおっしゃいましたが、谷藤市長からコメントがあれば頂きたいのですが。

盛岡市長
 これはどなたも感染する可能性があることではありますけれども、そういう意味で、それぞれの患者さん、そしてまた御家族の方々に特段に配慮していただきながら見守っていただければなと思っております。その上で、お互いに3密を避けながら、これからも新しい生活様式に基づいて行われるように、みんなで注意していく必要があるかなと思っております。

記者
 野原保健福祉部長にお伺いします。今現在の県の対応についてお伺いしたいのですけれども、明日、対策本部員会議が開かれるということですが、そのほかの専門家委員会やそこでの報告とか相談などは、今現在どういう対応を取られているのでしょうか。

岩手県保健福祉部長
 まだ事例が発生したばかりですので、情報をきちっと精査した上で意見を伺いたいと思っておりますので、この2例について行動歴でありますとか、症状でありますとか、そういったものをきちっと精査した上で専門家のアドバイス、意見なども伺う機会を設けたいと考えております。

記者
 今の段階では特に、専門家委員会の方たちに情報共有はまだされていないと。

岩手県保健福祉部長
 今日、記者会見させていただいた情報については、速やかに情報提供させていただきます。もちろん、個別に専門家の先生方からはアドバイスをいただきますけれども、今の時点での情報では、まだ分析するには至らない部分もあろうかと思いますので、詳細についてはもうちょっと情報収集した上で御意見等を伺っていきたいと考えております。

記者
 盛岡市の担当者の方にお伺いします。先ほどキャンプ中のところの話で、キャンプ中に軽度の症状があった方もいらっしゃったということです。確認ですけれども、今回、友人1名から新型コロナウイルス陽性者がいることが判明したと、この方がキャンプ中に軽度の症状があったということなのでしょうか。

盛岡市保健所長
 はい、そのとおりです。

記者
 ほかの方はキャンプ中に症状があったということはないということでしょうか。

盛岡市保健所長
 はい、ほかの残りの2名については症状がないというふうに聞いております。なお、この残りの2名についても当然、濃厚接触者となっておりますので、この残り2名についても管轄の保健所を通じて、明日以降、スクリーニングのPCR検査が行われるというふうに聞いております。

記者
 盛岡市の方に伺います。関東地方のキャンプ場に滞在というのは23日から26日と比較的長期の期間いらっしゃいますが、この期間はどのような行動をしていたかということについては聞き取りは済んでいらっしゃいますか。

盛岡市保健所長
 すみません、もう一度お聞きします。このキャンプ中の間の行動ということでしょうか。

記者
 そうです、キャンプ中に例えば、釣りをしたとか、ボートに乗って遊んだとか、どんな行動をしていたかということについては、聞き取りはしていらっしゃったのでしょうか。

盛岡市保健所長
 その間にほかの方との接触はないというふうに聞いてはおりますが、毎日朝から寝るまで具体的にどういうような行動というのはまだ調査中であります。

記者
 この期間にキャンプ場の外に出たということはあるのですか。

盛岡市保健所長
 そこについては、まだここでは確認を取れておりませんが、ほかの方との接触はないというふうに聞いております。そこは今、調査しているところになります。

記者
 ほかの友人3人の方、症状あった方も含めてですけれども、その方々と例えば食器を共有したりとか、そういうことがあったかどうかということは分かりますか。

盛岡市保健所長
 食器の共有等は、特に具体的にまだお聞きできてはいないですが、やはり症状がある患者さんが症状があるうちにお互いマスクをつけないで同じ空間で結構何日も過ごされておりますので。途中からマスクをつけられていらっしゃるのですが、それまではマスクをつけていない人が1日、2日程度あったようですので、それだけでも十分感染させ得ると考えております。

記者
 野原部長にお伺いいたします。宮古市の事例についてなのですが、先ほど盛岡市男性は、会社員だというふうにありましたが、宮古市の男性についてはいかがかということと、質問が重複していたらすみません、症状は今の時点で分かっているものがあれば教えてください。

岩手県保健福祉部長
 申し訳ありません。職業、現在の症状についてはまだ詳細を確認しておりませんので、この後、御報告させていただければというふうに考えております。

記者
 分かりました。あと盛岡市の担当者の方にお伺いします。友人の3名なのですけれども、この方3名ともいずれも県内の方ということでよろしいかということと、残りの2人について既に陽性が出ているかどうか教えてください。

盛岡市保健所長
 残りの3人については3人とも県外であり、東北地方以外になります。残りの2人、現時点では症状がないと聞いておりますが、いずれにせよ濃厚接触者には当たりますので、明日以降、管轄する保健所を通じて初期スクリーニングのPCR検査を受けるというふうに聞いております。

記者
 盛岡市の矢野さんにお聞きします。基本的な確認だったのですけれども、友人の年代は言えるものなのでしょうか、3人のですね。

盛岡市保健所長
 年代については、すみません、手元に資料がないですので、お答えすることができません。

記者
 男女については。

盛岡市保健所長
 全員男性と聞いております。

記者
 盛岡市の方に伺います。先ほど説明があったかもしれないのですけれども、40歳代男性は無症状ということですけれども、軽いせきとかの症状があったなんていう御説明もあったのですけれども、そこら辺もうちょっと整理してもらっていいでしょうか。

盛岡市保健所長
 最初に、昨日相談いただいた際には症状はないということではあったのですが、本日結果が出て、医療機関に入院のために、私たちのほうで手伝いをするのですけれども、その際に実はちょっと軽い症状はあったということが分かりました。その軽い症状というのは、喉の違和感と軽いせきということでした。

記者
 発熱はありましたか。

盛岡市保健所長
 発熱はないです。

記者
 盛岡市と県、双方にお伺いします。まず、細かいところからなのですが、キャンプ場は1か所ということでよろしいですか、1か所に滞在していたということでよろしいですか。

盛岡市保健所長
 1か所と聞いております。

記者
 はい、分かりました。知事にお伺いいたしますけれども、今のところ岩手県2名ということで、他県から比べると1日に2名という数字は実数で言うと、絶対数からいうと小さいのですけれども、人口規模からすると2名というのもちょっとびっくりしたのですけれども、先ほど都道府県をまたいでの往来の移動については、これから国の動きを見ながら検討するということでありましたが、過去に行った休業要請のような経済活動に何か制限を加えるような対応についても、状況次第では行っていく必要があるとお考えでしょうか。

知事
 感染者の伸びが著しい、いわゆる7都府県の状況や、また日本全体の感染者の増え方を警戒していかなければならないと考えますが、今日1,000人を超えるということがありまして、それまでは指摘があったようなことを今すぐする必要は考えていなかったのですけれども、1,000人を超えたという状況を踏まえて、明日、県の本部員会議で、まず情報の共有や、今後の方針の検討などをしたいと思います。

記者
 感染症対策の大方針についてお伺いしたいのですけれども、ある意味で岩手モデルのような、まだ感染者は2人だけれども、岩手は全国に先駆けて、今まで誰もやったことがない対策を行っていきますというような、そういう大きな方針というのは今回感染者が確認されたことで何かお考えになる余地はあるのでしょうか。

知事
 新型コロナウイルスは、国籍、人種、民族を越えて人類共通の感染症ですし、基本的には人類共通の対策を、王道をきちっとやっていくことが大事だと思っています。

記者
 知事にお伺いします。確認なのですが、県境をまたいだ移動ですとか、感染拡大地域への移動の自粛などについては、現段階ではすぐに県民に求めるものではないという認識でよろしいですか。

知事
 明日、本部員会議において必要な検討を行いたいと思います。

記者
 会見などで知事メッセージが出されることもあると思うのですけれども、そういったものも今日の段階では行わないという事でしょうか。

知事
 ここまで事態がはっきり、目の前に危機として現れてきますと、極力、個人的な思いつきとか、個人的な思い入れで対応すべきではないと考えますので、衆知を集め、専門家の意見も参考にしながら進めていきたいと思います。

記者
 分かりました。続いて、盛岡市の濃厚接触者についてお伺いします。今のところ症状が出ている人はいないということでよろしいですか。

盛岡市保健所長
 今のところ、濃厚接触者に症状が認められる方はいないと、聞いております。

記者
 分かりました。宮古の事例についてもお伺いします。今後の調査になると思うのですが、濃厚接触者がいた場合、明日もう検査して、結果が判明するという可能性もありますか。

岩手県保健福祉部長
 今、患者さんの症状等をまだ確認できておりませんので、やはり治療を第一にしていただき、その後、濃厚接触者が把握できたならば、速やかにPCR検査を実施してまいります。

記者
 感染者が出たということで、知事にお伺いしますけれども、感染者ゼロを目指すわけではないとおっしゃってきましたが、今後、県としてこういうふうに大方針として打ち出していきたい方向性などありますでしょうか。

知事
 具体的なケースに基づいて対応していく段階に入りましたので、盛岡市のほうから報告があったように、3密を避ける、手洗いの励行、適切な距離などの基本的な感染対策はやはり重要なのだということが分かりますし、また、誰でも感染する可能性があるということも、改めて県民に認識できるようになっていると思いますので、そうした事実の積み重ね、それに対して科学的に、合理的に対応していきたいと思います。

記者
 明日の本部員会議でもろもろ、今後の対応をお決めになるということで、それもまたその際に会見など開いてお伝えする御予定などはあるのでしょうか。

知事
 まず、それぞれの事実関係をさらに明らかにしていくことと、お二人の方々の健康を守ることがまず重要で、そしてあとは感染の広がりの可能性の基本的な情報を得ていくことが基本でありますので、その進展に従って必要な情報提供をしていきたいと思います。

記者
 県の野原部長に伺いたいと思います。検査についてです。新型コロナを正しく恐れるのが大事だと言われますけれども、正しく恐れるといっても、今まで発生がなかった中で2件発生したということで、岩手県民の不安感は高まるのは避けられないと思っています。ゆえに明日以降、これまでは例えば環保研の検査は、最近は少なくて1桁程度でしたけれども、明日以降は増える可能性もあります。環保研の検査能力は1日3回転して240検体だと記憶していますけれども、体制は整っているということでよろしいですね。
 ただ、これから恐らく不安な県民の相談が増えるでありましょう。そのときにこれまでの検査の必要、不必要の判断、これを何か改めるような考え方があるか、というのはお聞きしたいと思います。というのは、当面、予防と経済活動を両立させていかなければいけないというときに、検査を強化して不安を払拭していくことが経済活動にもつながるという意見は多々あるようです。それらを踏まえて、先ほどの必要、不必要の判断、これをどう考えているのかというのをお聞かせください。

岩手県保健福祉部長
 検査体制につきましては、県の行政検査、民間検査も含め、今後も、これからも起こり得る、想定する大規模クラスターでも対応できる体制を整えました。
 今後の検査の考え方です。まずは医師が必要と認める方については、全例、速やかに実施してまいります。また、濃厚接触者ですが、国が示す濃厚接触者の定義がございますが、我々としてはさらにそこを広げまして、可能性がある方についてはやはり、検査をしてまいりたいと思います。また、リスクがあるような方、例えば医療従事者でありますとか介護従事者、そのような方に関しては、感染した場合に非常にリスクが高くなりますので、そういった方に対しては前広に検査をしていくということを検討しなければならないと考えております。
 また、県では、先ほどの補正予算で妊婦さんへのPCR検査について実施をいたしました。妊婦さんは症状がない、無症状なのですけれども、やはりリスクが高い、例えばアビガンなども使えないということもありますので、妊婦さんに対するPCR検査については導入いたしました。そういったように、リスクに応じて検査対象を広げていくというふうな考え方があると思います。
 一方で、症状がない方全員にPCR検査を実施すべきかどうかというのは、例えば、擬陽性、擬陰性などの問題もあります。国の分科会の中でも無症状の方まで広げてやるべきかどうかというのは、経済活動を重視する、例えば、海外に行こうといった場合は、PCR検査が必要になりますけれども、そういったような視点で検査対象を広げていくというのを、今、議論している最中でございますので、そういった国での検討状況を見極めながら、県としても検査の在り方について検討を進めてまいりたいと考えております。

記者
 そうしますと、これまで発生していなかったから規模も少なかったという側面もあろうかと思います。これから増えていったときには、これまでも柔軟にやってきたということなのでしょうけれども、今回の発生を受けて、不安が高まる中で、それについてはまさに柔軟にとか、無症状はともかく、できるだけ、期待、そういう希望に応えていきたいというようなことなのでしょうか。

岩手県保健福祉部長
 まずは、御心配になった方は、かかりつけ医などに御相談していただいて、医師の判断で、今、県では検査外来設置を、全医療圏に設置を進めておりますけれども、身近な地域で検査を受ける体制が整いましたので、そういったような方、御心配の方は、まずは主治医なり、かかりつけ医の方にきちっと御相談いただいて、こういった検査センターを、身近な検査センターを活用していただいて、必要な検査を速やかに実施していくという体制を整えていきたいですし、そういったことについては医療関係者の方々ともきちっと連携して、住民の方のためにも周知をしてまいりたいと考えております。

記者
 ということで、知事にもお願いしたいのですけれども、どうしても本当は必要な状況だったのに受けられなかったと、これも受けとめ方次第というところもあるのですけれども、できるだけそのような不安が広がらないような形の対応をお願いしたいなと思います。
 以上です。

岩手県広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の知事定例記者会見は8月6日(木曜日)の予定です。

留意事項:コロナウイルス感染者発生状況等により変更する場合があります。

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