岩手県食の匠 令和7年度認定
菊地明美さんの「きりせんしょ」(認定番号307 滝沢市)

滝沢市では、昔からもち米やうるち米を使った料理が、季節の行事や冠婚葬祭、こびる(小昼)などで食べられてきました。
その中でも、うるち粉で作るきりせんしょは、桃の節句やこびる(小昼)に食べる馴染みのあるお菓子です。桃の節句は「やりとり節句のもち」といって、お互いに自分の家で作ったきりせんしょやまんじゅうを交換し、食べ比べては、味自慢に花を咲かせていました。
佐々木ふち子さんの「まんまもち」(認定番号308 八幡平市)

「まんまもち」は、前日に余った残りご飯に小麦粉を混ぜて餅状にした料理です。米のあまり採れない地域では、麦やあわやひえなどの雑穀が入ったご飯も「まんまもち」にしていました。
戦前は、炉に鉄なべをかけてご飯を炊き上げて木のおひつに入れ、冬季には木炭のこたつなどで保温していたため、時間が経つにつれ、だんだん水分が抜けて固くなり、風味も落ちるものでした。
この「まんまもち」は、当時貴重でもあったご飯を残さず、おいしく食べるための工夫として、主に県北地域で昔から農家のいっぷく(おやつ)や食事として食べられてきました。
西川千賀子さんの「香茸おこわ」(認定番号309 奥州市)

奥州市の衣川地域では、古くから山で採取したきのこが食べられてきており、中でも香茸は得も言われぬ香りの高さと入手の困難さから貴重な茸として衣川地域でも珍重されてきました。
収穫した香茸は乾燥して保存し、おこわにして食べられてきました。
香茸おこわは、衣川地域のおもてなしの料理として、古くから祝い事や特別な日に振る舞われてきました。
畠山和子さんの「いもだんす」(認定番号310 田野畑村)

厳冬期、じゃがいもを屋外で凍らせてから熱湯で皮をむき、数珠つなぎにして流水でアクを抜いた後、軒下で乾燥させると長期保存が可能な「凍み芋」になります。この凍み芋を粉にして団子を作り、小豆汁に入れたものが「いもだんす」になります。
田野畑村では、一般的な丸い形の団子を「だんご」、煮えやすいように中央を指で押して凹ませたものを「だんす」、平べったい形を「だんち」と呼び分けてます。
日沢志奈子さんの「みみっこもち」(認定番号311 久慈市)

昔から、各家庭で作られたおやつで、農作業のいっぷく時にもよく食べられていました。
「みみっこもち」とは、形が耳の形に似ていることからつけられたと言われています。
県内では同様の料理に、「かまやき」(県北・県央)、「煮あげもち」(県南)、「ひゅうず」(沿岸北部)があります。
小野寺信子さんの「うきうきだんご」(認定番号312 野田村)

うきうきだんごは、お盆やお彼岸など親戚が集まる時や収穫の終わった庭仕舞い(秋仕舞い)のあとに、苦労をねぎらう行事食(晴れ食)として食べられました。
煮上がるとだんごが浮いてくることから、この名がついたと言われています。もともとは神々に対する感謝や祈りの気持ちを託す供え物として作られた郷土料理です。
県北地域は水田が少なく日常食は畑地で作られた雑穀でしたが、野田村では古くから塩が作られ、牛の背に塩を載せて内陸に運び、引き換えに米が入ってきていました。このことから、主に雑穀(きび等)で作られていた「うきうきだんご」に米粉を用いることができたと考えられています。
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