平成28年度認定

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ページ番号1007823  更新日 令和1年7月19日

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大坪薫子さんの「そばがゆ餅(きゃもち)」 (認定番号252、滝沢市)

写真:そばがゆ餅(きゃもち)

 そば粉を使った料理は、昔の農村地域では晴れ食から日常食として食べられた。その料理の中でもそばがゆ餅は最も手軽にできる日常食であり、米の大変貴重だった時代は主食として、また米が日常食となってからもご飯の少し足りない時などの代替食として食べられた。また農作業等の合間の小昼(おやつ)としても食べられた。
 熱湯や残りご飯(冷や飯)を湯漬けにしたものにそば粉を加え、火にかけながらしっかりと練り上げたものを茶碗に取り、熱いところを醤油やねぎ味噌など、好みの調味料でいただく。残ったものは冷めると固くなるので形を整えておき、翌日などにこれを切って、炙ったものに味噌などを付けて食べる。

中川フミ子さんの「かまやき」 (認定番号253、雫石町)

かまやきの画像

 かまやきは、形が草刈鎌に似ていることからかまもちと呼ばれ、作った翌日などに固くなったものを焼いて食べたことからかまやきと呼ばれた。昔、米は貴重な食料だったので、雫石地方では通称クズ米を共同の水車で粉にして粉餅にして、昭和20年前後は主食として食べていた。昔は味噌のみで食べられ、時には細かく刻んだくるみが入られた。黒砂糖は大変貴重で、特別な時だけ使われ、大事に食べられた。現在は昔なつかしいおやつとして食べられ、産直でも販売されている。

小原雍子さんの「ひなまんじゅう」 (認定番号254、花巻市)

ひなまんじゅう画像

 ひなまつりの時期にあたる2月半ばから3月3日まで、各家庭ではひな飾りにひなまんじゅうを添えて飾っていた。ひなまつりの時期は近所の子どもたちが集まり、ひな飾りの前でごちそうを囲んで祝う風習があり、色鮮やかなひなまんじゅうはお祝い料理として欠かせないものであった。
 米粉で作った大福を、桃やつばき、柿の葉、うさぎ等にかたどり、色を付け、華やかに、かわいらしく仕上げている。やわらかく、米の風味を感じるやさしい味の郷土料理である。固くなったひなまんじゅうは焼いて食べたが、こうして食べるのもまた、香ばしくておいしく楽しめるものだった。

小野寺寛さんの「矢越かぶ蒸かし」 (認定番号255、一関市)

矢越かぶ蒸かし画像

 「矢越かぶ蒸かし」は、一関市室根町矢越地区で昔から食べられていた料理で、矢越かぶの収穫期である冬場に、日常食として各家庭で作られていた。また、鮮やかな山吹色の色合いが食卓を華やかにするため、人寄せのときにも作られ、煮しめと一緒に食べられていた。矢越かぶは、甘味が強いことから、そのまま蒸しておやつに、また主食の増量材としてふかしに入れたりして食べられていた。もともとは外来作物だったが、標高150~200mの矢越地区の気候が、寒さにあたることで甘味が増し身が引き締まる矢越かぶの特性と合致し、昭和初期には在来作物として定着し盛んに栽培されていたとされる。一般のかぶと比較して、食物繊維の含有量が高く、甘さがあり、ビタミンCが豊富である。(日本食品分析センター、四訂日本食品標準分表より)

植田栄子さんの「わかめの中芯の佃煮」 (認定番号256、釜石市)

わかめの中芯の佃煮画像

 地域では、わかめ等海藻類は昔からよく食べられていたが、漁家では葉の部分以外に、中芯も使うことが多く、各家庭でぶつ切りにして煮物として料理され、食べられていたことが由来。中芯特有の歯ごたえのある食感、甘さと旨みある風味、長期にわたって安心して食べられるようじっくりと煮詰めた保存性、照りのある外観が特徴。

石川栄子さんの「ゆべし」 (認定番号257、陸前高田市)

ゆべしの佃煮画像

 気仙地方では、米粉を使った伝統的な菓子として各家庭で作られ、その家なりの作り方が伝承されてきた。特にも祝言の際には引出物として近隣へ振舞われた。気仙地方のゆべしは、薬味(ニッキ、丁子、白胡椒)が入り、その香りと味が特徴である。

田屋礼子さんの「じゅうねもち」 (認定番号258、岩泉町)

じゅうねもち画像

 じゅうねとはエゴマ(シソ科の1年草)のことであり、食べると10年長生きするといわれるほど栄養価が高いことから「じゅうね」と呼ばれている。岩泉町は、山間傾斜地が多く冷涼な気候であるため、雑穀の栽培が盛んで、二年三毛作の作付けが行われていた。なかでも、見内川地区は、標高1000メートルほどの山間部で急傾斜による土砂の流出でやせ地が多く、やせ地でも栽培可能なじゅうねが生産されていた。じゅうねもちはじゅうねと味噌、すましを合わせたものを小麦で作ったもちに塗った菓子であり、農作業が忙しい時期の栄養補給として食べていた。味噌は自家栽培した大豆で作った玉味噌を使用している。また、すましもこの味噌を煮溶かして作ったものであり自家産である。

駒木幸子さんの「干し魚の煮しめ」 (認定番号259、野田村)

干し魚の煮しめ画像

 野田村では、大晦日の祝膳には、米飯、漬物、なます、煮豆、焼き魚、吸い物とともに必ず煮しめがついた。節句や冠婚葬祭、寄合酒にも煮しめは欠かせない料理として作られてきた。野田村の煮しめの特徴は、ソイやドンコ、アイナメ、ハモ(アナゴ)、鮭などの干し魚が入ること。秋風が吹き、空気が乾燥してくる頃に獲れる魚を「煮しめ魚」と言い、干して保存している。昔は、鮑も入れて作られた。また、野田村の豆腐は、塩を作る過程でできるにがりを使い、昔ながらの手絞りで作っている。昔から、豆腐は特別な日に食べられるごちそうであり、今でも各家庭には豆腐作り用の鍋と窯が残っており、手造り豆腐を使った煮しめや豆腐田楽などは野田村を代表する郷土食である。

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