岩手県食の匠 平成27年度認定

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ページ番号1007824  更新日 令和6年3月13日

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村松真裕美さんの「いか汁」 (認定番号247、矢巾町)

写真:いか汁

    現在では行われなくなったが、矢巾町を含む県央地域では、農作業がすべて終わる11月上旬頃、各家庭で「秋餅」をつき、世話になっている人、親類を招き、一年の豊作を祝いご馳走を振舞う「秋じまい」という行事があった。秋じまいのお膳として、三色餅(小豆餅、ごま餅、おづけ餅)、「いか汁」が振舞われた。

佐藤愛子さんの「酒粕のおづけ(鮭の粕汁)」 (認定番号248、奥州市)

写真:酒粕のおづけ(鮭の粕汁)

    地域には、昔から造り酒屋があり、酒粕を使った料理が身近であったことから、粕汁や粕漬け、粕煮などがあり、特に粕汁は冬の寒い時期に食べるとからだがよく温まり、冬期間の保存食を利用した家庭料理として食べられてきた。粕汁には、塩鮭を使ったものや白菜の古漬けを利用したもの、干し大根や魚のアラを使ったものなどがある。

佐藤ミキ子さんの「かまもち」 (認定番号249、大船渡市)

写真:かまもち

   鎌の形に似ていることからかまもちと呼ばれる。また、「かます(わらで織ったむしろの袋)」の形に似ていることから、かまもちの呼び名がつけられたともいわれている。かまもちは、自家産の小麦、米、みそ、くるみなど地域にある身近な食材で作ることができ、年代を問わず好まれる菓子なので、よく作られ食べられてきた。

小向京子さんの「まめぶ」 (認定番号250、久慈市)

写真:まめぶ

    久慈市山形町(旧山形村)のあった南部領は、凶作の常習地であったため、幕府から南部藩主に、凶作に備え年貢を納めるのに「百姓は麺類やそば切りを食べてはならない」とご法度の令達があった。晴れ食に麺類を作ることができなくなり、その代わりに、小麦の生地でくるみの実を包み団子状にして食べたのがはじまりと言われている。この団子がまり麩に似ていることから「まめふ」と呼び、これが後になまって「まめぶ」となったという説がある。また、まめまめしく、健康で達者に暮らせるようにとの願いが込められている。

野村光子さんの「五目ふかし」 (認定番号251、一戸町)

写真:五目ふかし

    二戸地域では、盆や正月など人が集まるときには赤飯、煮しめ、五目ふかしが作られてきた。特に葬式の際は、精進料理として肉を使っていない五目ふかしを作った。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農業普及技術課 農業革新支援担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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