岩手県食の匠 令和元年度認定

ページ番号1062585  更新日 令和6年3月13日

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松原れい子さんの「へっちょこ団子」(認定番号274、雫石町)

へっちょこ団子写真

雫石町では、10 月下旬頃に稲刈りが終了すると、くず米も大切に食べるため粉に挽き、団子などして料理に使ってきました 。団子を小豆汁と煮た「へっちょこ団子」は、正月、ひな祭り、田植えの「小昼」おやつ 、春秋彼岸などに作られるほか、日常的にも、秋から春頃にかけての小昼などにも食べられています 。小豆汁は、こしあんでも粒あんでもよく、家庭によって様々であり、秋はかぼちゃ、冬はさつまいもを一緒に入れて食べることがあります 。

細川栄子さんの「ひっつみ」(認定番号275、紫波町)

ひっつみ写真

ひっつみは、根菜類、きのこ、肉が入ったしょうゆ仕立ての具だくさんの汁の中に、小麦粉を水で練って作った生地を薄く伸ばし入れて、一緒に煮た料理です。紫波町では、ひっつみは日常食として浸透しており、夕食に米飯が不足しそうな時には追加で米を炊くことはせず、米飯の補完とおかずを兼ねたひっつみを作って食卓に出すことが多いです。

飛田奈都子さんの「しそ巻き寿司」(認定番号276、大槌町)

しそ巻き寿司写真

大槌町の山間部において、赤紫蘇はしそ巻き寿司などの料理によく使われ、昔は身近な食材として重宝されていました。とりわけ、昔は海苔が貴重品であったため、巻き寿司を作る際は、どの家にもある赤紫蘇を塩蔵し、海苔の代わりに使っていました。かつて、しそ巻き寿司は、冠婚葬祭のごちそうでした。お祝い事に出される場合、中の具には梅干しや桜でんぶなど、赤色の具材を必ず入れます。

小松幸子さんの「あかはたもち」(認定番号277、洋野町)

あかはたもち写真

「あかはたもち」は、春に採取される海藻「アカバギンナンソウ」(あかはた)を軟らかくなるまで蒸してすりつぶし、冷やし固めた郷土料理です。固めたもちをスライスして、好みで酢味噌やポン酢などを付けて食べます。あっさりしたさわやかな味わいで、海藻の香りが強く舌ざわりがよいのが特徴です。青森県の八戸、階上や岩手県の種市などの三陸北部沿岸地域の春を告げる料理で、おかずや酒の肴として古くから食べられてきました。

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