令和6年3月27日教育長記者会見における質疑応答

ページ番号1073835  更新日 令和6年4月19日

印刷大きな文字で印刷

日時:令和6年3月27日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室 
発表事項:なし
質問事項:
 (1) 教職員の不祥事根絶の取組について
 (2) 2023年度を振り返っての所感について

質疑応答

(教育企画室)
 おはようございます。
 定刻となりましたので、これから教育長記者会見を始めます。
 本日、教育長からの発表ございませんので、幹事社様の進行によりまして質問にお答えする形で進めます。
 よろしくお願いいたします。

(幹事社)
 記者クラブからの代表質問はありません。
 各社から事前通告している質問がありましたら、社名・氏名の後、発言をお願いいたします。

(記者)
 おはようございます。
 2点ほどお伺いします。
 1点目が、年度の終わりにあたり、2023年度を振り返っての1年間の教育行政も含めて、印象深かったことをお示しください。また、次年度、2024年度への移行についての意気込みもお願いします。 
 もう1点が教職員の不祥事根絶の取組についてです。先週の日曜日24日に、再発防止「岩手モデル」策定委員会の最終会議において最終案が示されまして、この成案に向けて最終の局面に入っていると思います。このモデルは、とても充実・重層している内容ですので、これを来年度以降、現場にしっかりと落とし込んでいき、理解を深めていくかということが大事だと思います。その一方で、重層的な内容ですから、教育現場の学校、先生方の過度な萎縮を招かないようなフォローや、理解を助ける機会をつくることが大事だと思います。その一方で、先般、教職員の停職の懲戒処分の発表がありましたが、本日の夕方にも処分の発表があると伺っています。そこも含め、いかに先生方の個々の当事者意識を高めていくか、そのような考えもあわせてお示しください。

(教育長)
 2つ目の質問からお答えさせていただきます。
 これまで、再発防止「岩手モデル」の策定に取り組んできたところ、24日に、最終の策定委員会を終えました。個々の教職員がこの再発防止「岩手モデル」を、自分ごととして取り組んでいくために、教職員の理解を助ける機会は必要だと考えておりますし、研修や会議など、あらゆる機会を通じてこの取組の徹底を図っていきます。ご遺族からは、周知を徹底して欲しいというお話もありましたので、その方法について工夫しながら取り組みたいと考えております。それから「岩手モデル」の最終的な目的は、すべての児童生徒が、安心して生き生きと学校生活を送ることだと思っております。そのために教職員は、児童生徒一人一人の人格や価値を尊重しながら、成長を支援し寄り添う存在であって欲しいと考えております。自由な学びの場づくりのためにこそ、教職員による不適切な指導はなくしていかなければならないと考えております。先日お示しした最終案には、不適切な指導の根絶について、学校経営計画の重点目標の1つに掲げてもらうということや、教職員全員による宣言書の提出、本モデルが掲げる具体的な取組を理解するための具体的な研修などについて盛り込んでおります。冒頭に申し上げた、自分ごととして取り組んでもらうためにも、教職員一人一人が本モデルの策定の経緯を理解して意識改革に努め、県民からの教育に対する信頼の確保のため、教職員と生徒との信頼関係の構築に努めながら、学校、県教育委員会が一丸となって暴力や暴言のない学校づくりに、取り組んで参りたいと考えております。

 2点目、今年度を振り返っての所感や特に印象に残ったことと、来年度に向けての抱負についてです。以前の会見でも申し上げましたとおり、4月の就任以来、様々なスポーツ・文化の分野で、子どもたちが活躍するニュースがたくさんありましたので、特にコロナ感染症の5類移行というのが大きかったと考えております。また、それまで教育現場において、相当程度制限されていた体験活動や人との関わりを通じた学びについて、5類移行後は重視して取り組んで欲しいという話をしました。コロナ禍で加速したICTを活用し、個別最適な学びや協働的な学びを一体的に充実していくという全国的な取組を、本県でも積極的に取り組んで欲しいという話も申し上げました。その後の状況を見ましても、様々な学校行事、日頃の成果を発表できるような各種大会も含め、いろいろ実施できました。学校現場の教員の皆様、保護者の皆様や地域の皆様のおかげで、実現できたと思っております。一方、教育委員会の取組としては、今年度は、例年になく計画づくりに取り組んだ年度でありました。まず、「岩手県教育振興計画(2024~2028)」を策定しました。それから、「いわて特別支援教育推進プラン(2024~2028)」、「岩手県教職員働き方改革プラン(2024~2026)」、県の文化スポーツ部と共管で作成した「岩手県における学校部活動及び新たな地域クラブ活動のあり方に関する方針」、「第5次岩手県子どもの読書活動推進計画」や、新規に作成した「岩手県外国人児童生徒等教育方針」が挙げられます。併せて、昨日、県立高等学校教育の在り方検討会議を開催し、現時点の中間まとめ(案)を提示したところであり、これを来年度にかけて長期ビジョンとして策定していくというところまで進みました。また、先程お答えした、再発防止「岩手モデル」の最終案もお示しできました。これらについては、今年度の事務局としての大きな取組であったと申し上げてよろしいかと思います。
 また、来年度の抱負として、これらの計画の着実な推進ということを申し上げたいと思います。それから、様々個別に申し上げたいこともあります。不登校対策や確かな学力の育成は、市町村教委とも連携しながら取り組むべき大きな課題だと思っています。また、策定した「岩手県教職員働き方改革プラン(2024~2026)」をもとに、教職員の業務負担軽減を目指し実効性のある働き方改革の推進をします。ICTの活用はもちろん進めていきます。さらに、来年度は教育振興運動60周年を契機として、誰1人取り残さない学びの確保をするための不登校対策や学力育成を図るため、家庭学習や体験活動の推進を県共通のテーマとして掲げながら、学校関係者のみならず多くの地域の皆様の御協力・御支援をいただきながら進めていきたいと思っております。併せて、令和7年度高等学校の入試制度が変わりますので、受験生の皆さんや保護者の皆さんにしっかり説明をしながら、円滑な入試の実施に向けて取り組んでいきたいと思います。

(教育企画室)
 それでは、これをもちまして今月の教育長記者会見終了させていただきます。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-6106 ファクス番号:019-629-6119
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。