令和5年12月20日教育長記者会見における質疑応答

ページ番号1071445  更新日 令和6年1月23日

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日時:令和5年12月20日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室 
発表事項:なし
質問事項:
  (1) インフルエンザ対応について
  (2) 2023年を振り返って
  (3) 再発防止「岩手モデル」について
  (4) 県立学校、市町村立学校の教育課程について
  (5) フリースクールについて
  (6) 「かび毒」が検出された小麦の影響について

質疑応答

(教育企画室)
 おはようございます。
 本日は教育長からの発表事項ございませんので、各社様の質問に教育長がお答えする形で進めたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

(記者)
 2点お伺いします。1点目ですけれども、インフルエンザの早期流行の関係でお伺いします。
 11月から流行が始まっていて、学校の休校ですとか、閉鎖等が続いております。年が明けると、高校、大学と受験期に入ってきまして、児童生徒さんですとか、先生も、この時期の過ごし方っていうところすごい気を使われてると思います。この冬休みから年明けにかけて、生活上の注意点についてお伺いしたいことと、あとインフルエンザが流行っている影響で、学校の行事ですとか、研修など、影響が出ることがあれば教えてください。
 2点目が、2023年を振り返ってということで、佐藤教育長の個人的な1文字を教えてください。知事は「W」でしたが。よろしくお願いします。

(教育長)
 まず1点目でございます。
 インフルエンザの感染防止につきましては、新型コロナウイルス感染症と同様に、日常の健康観察、それから手洗い等の手指衛生や換気、マスクの着用、人と人との距離の確保など、基本的な感染対策を行うことが有効とされております。学校におきましては、今週末あるいは来週から冬休みに入ります。また、年末年始は、帰省等により人との接触の機会の増加が予想されます。さらに年明けには中学生、高校生はそれぞれの進路に向けての試験などもありますことから、引き続き、感染症を予防するため、先ほど申し上げました、基本的な感染症対策、それから、抵抗力を高めるために、十分な睡眠、適度な運動やバランスのとれた食事を心がけてもらい、健康で充実した冬休みを過ごし、それぞれの目標に向かって頑張って欲しいと考えております。
また、学校行事等の影響についてですが、市町村立学校においては、校内研修の中止や教育事務所管内で行われる初任者研修を集合型からオンライン型に切り換えて実施する例が何件かあったと伺っております。県立学校については、学校の行事あるいは各種研修等が中止となった事例は、現時点では、伺っておりません。

 それから、2点目でございます。一番印象に残ったニュースと、今年の漢字についてということのお尋ねでしたが、4月の教育長の就任以来、スポーツや文化などの様々な活動で、児童生徒が活躍するなど、素晴らしいニュースがたくさんありましたし、一方で、不祥事事案など残念なこともありましたが、特に大きなこととして、やはり新型コロナウイルス感染症の5類移行というものを上げたいと思います。5月の会見でも、5類移行に伴い、教育現場においてはこれまで制限されてきた体験活動など、人との関わりを通じた学びを重視して取り組んで欲しいという話や、コロナ禍で加速したICT活用を推進して、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて取り組んで欲しいと申し上げました。その後の状況を見ますと、各種の学校行事や活動が再開するということになったほか、日頃の成果を発表できるような各種大会も実施することができるようになったなど、コロナ禍後におきまして、岩手の子どもたちが引き続き安心して学校生活を送り、文化・芸術、スポーツ、地域での活動など様々な活動に取り組むことができたということは、学校関係者はもちろんですが、保護者の皆さま、地域の方々のおかげもあってのことと感謝申し上げたいと思います。
 そこで、今年の漢字一字ですが、私は今申し上げたような理由から、「集(つどう)」、集合の「集」ですね、これをあげたいなと思います。学校ではいろいろな体験活動もそうですし、学校以外でも、例えば、先月、全国図書館大会が行われましたが、「4年ぶりの対面での大会」と言われるなど、結構「4年ぶり」の行事があるわけで、そういった意味で「集」と考えました。集い方には従前と違って、ハイブリッド型ということで、対面に加えICTの活用という形での集い方ということはあると思いますが、私個人としては、「集」という漢字を挙げさせていただきたいと思います。

(幹事社)
 他に質問ありますでしょうか。

(記者)
 再発防止「岩手モデル」の策定委員会会議についてお伺いします。
 2点ありまして、1点目ですが、以前11月または12月のどこかで、第11回の策定委員会をやるという見通しだったと記憶しておりますが、現状どのような状況になっているのかをお聞きします。
 2点目が、この再発防止策「岩手モデル」の策定について、現在の進捗状況や、今後の予定、以前4月の公表に向けて進めているということだったのですが、そこから変更があるかとか、そういった状況について伺いたいのが、2点目です。よろしくお願いします。

(教育長)
 「岩手モデル」に関して2点ご質問をいただきましたので、まとめてご説明させていただきます。
 10月1日に第10回の策定委員会を開催したところですが、その際、策定の経緯や再発防止に向けた方針や取り組みをまとめた骨子をお示し、再発防止策の方向性等について協議を行ったところです。不祥事の根絶に向けた意識改革や学校づくりのために教職員、学校及び県教育委員会が取り組むべきことなどをまとめる予定であり、外部委員やご遺族からのご意見を伺いながら、現在、取りまとめに向けて具体的な検討や作業に当たっているところです。第11回の策定委員会は、11月もしくは12月に開催する予定でしたが、出席される委員等の都合も踏まえ、1月上旬に開催することで、現在調整しております。近日中に日程が固まりましたら、お示ししたいと考えております。それから、7月に開催された第9回策定委員会でお示しした策定スケジュールに従い、年度内の取りまとめに向けて3月も策定委員会を開催する予定でして、鋭意作業中であり、御理解をいただければと思います。

(記者)
 以前1月か4月に答申か何かを目標にするということで、うろ覚えで申し訳ないのですが、あったと思いますが、4月に答申を出すというのが目標でしょうか。

(教育長)
 今年度に策定を目指して取り組むスケジュールとなっております。

(記者)
 以前、第10回の策定委員会かどこかで、4月以降に順次出していくようなお話があったと思いますが。

(教育長)
 岩手モデルをまとめ上げた後、製本するか、データで出すかなどいろいろ方法があると思いますが、学校現場に配置していくのは、年度明けになると思います。4月以降に、モデルに則り取組を進めていきます。

(記者)
 今のところ、4月以降遅れないように目指しているというようなイメージでしょうか。

(教育長)
 そういうことです。
 年度内には、策定委員会での協議や作業は終了し、ご了承をいただいて、4月以降、学校現場に配置して、情報発信を行い、二度とこのような事案が起こらないように、コンプライアンスの徹底を、「岩手モデル」に従って、進めていきます。

(記者)
 昨年度の不登校・いじめの関連は過去最多を更新したということでしたけども、そうした中で、今度の来年3月から、一関市にフリースクールが新たにオープンするっていうことですが、こういったフリースクールの連携とか、フリースクールに期待することというのを教えていただいてもよろしいですか。

(教育長)
 フリースクール等の民間団体の方々とは、令和3年度から連携会議というのを設置しておりまして、今までもそういった中で、県教委ももちろんですが、市町村の教育支援センター等の関係者で会議を持ちまして、それぞれ意見交換を進めてきたというところです。フリースクールがさらに県内に増えてくるということであれば、そういう会議にも参加していただき、不登校児童生徒のための取組を一緒になって考えていければいいなと思っております。

(記者)
 こういった不登校児童等が増えている現状にあって、フリースクールの存在というのは、どんどん重要性というのは増しているんでしょうか。

(教育長)
 我々は学校の設置者ですので、まずは学校を魅力あるものにしていくということが出発点だと思います。しかしながら、そのような取組をしても、現実、やはり学校に来られない児童生徒がいるということですので、市町村と一緒になり、市町村には教育支援センターを作っていただく、あるいは、そういうことも厳しいがフリースクールのような民間団体であれば通える、それが居場所となるというお子さんもいるということはそのとおりですので、これまで以上に、連携をしていくということは必要であると思っております。

(記者)
 インフルエンザの関係でお伺いしたいのですが、休業措置になった学校が今度シーズンの直近での数ということで延べ383件と認識しておりましたが、新しくなっていたら教えていただければと思います。


(教育長)
 手元にある資料ですと、保健福祉部が取りまとめた12月14日時点の公表資料、これは国立、私立学校も含めた数字になりますが、学校の閉鎖が24件、学年閉鎖が185件、学級閉鎖が195件となります。これは9月から12月までの合計です。全体で申し上げますと、計404件ということで報告は受けてございます。

(記者)
 前年度の同じ期間との比較は、どうでしょうか。

(教育長)
 そこは承知しておりません。

(記者)
 前年よりかなり多いと認識しているんですが、そのことの受け止めと、行事はそこまで影響がないということだったのですが、授業の遅れ等があるのかということと、ある場合はその対応を教えていただければと思います。

(教育長)
 インフルエンザが急激に流行してるという状況について、専門家ではないので、昨年と比較してどうなのかということについては、申し上げることは差し控えた方がよろしいかと思います。感染防止対策という点では、先ほど申し上げたとおり、コロナウイルス感染症と同様だということですので、これらの徹底ということ。それから、やはり、休校、学年閉鎖や学級閉鎖というようなものがあれば、その部分は授業等ができないわけですから、トータルで支障のないように、学校では工夫されてると思いますので、極力影響のないようにしていくことが必要と思います。

(記者)
 そこまで影響がないということでよろしいでしょうか。

(教育長)
 具体的なデータは、申し訳ありませんが、持ち合わせておりません。

(記者)
 振り返りの部分で、4月に新たに教育長に就任されて、御自身の教育長職として、この1年を振り返って、こういったところを取り組んでこられたなとか、教育課題としてこういったところを重点に実施してきたなとか、また、年度といえば3月までなんですが、来年以降もこういったところ、重点的に取り組んでいきたいといった方針であったりとか、そういった部分をもう少し御教示いただければと思います。

(教育長)
 4月、前任の佐藤 博 教育長から引き継いだという形になるわけですが、最初の会見でも申し上げたとおり、教育局長ということで、前教育長を支えるという立場にありましたので、私も引き継いだことの方向性の継承と発展ということを掲げて、お話させていただいたわけですが。教育長という立場で、一つ一つの行事であったり、施策の展開であったり、本当に振り返っても、様々多くのことがあったわけですが、いずれ岩手の子どもたちの教育のためにどうあるべきかということは、常々念頭におきながら私としては丁寧にやってきたつもりです。あとはチーム県教委、関係機関と市町村教委の皆さんもそうですけども、連携しながら事業や施策を展開していくということを心掛けてきたつもりです。今後も、今年度はまだありますので、そういう思いでやっていきたいと思います。

(記者)
 もう1点、チーム県教委というところもありますが、不祥事事案というのがやはり毎月懲戒の会見が開かれて、恐らく今月もあるんじゃないかなと思いますが、そういったところも今年度の節目というところもあって、改めて取り組んでいきたいといった決意等があったら、教えてください。

(教育長)
 11月の懲戒処分は、わいせつや暴力・体罰等の事案もあり、県教委としては繰り返し繰り返し対策は講じてきているのですが、なかなか現場に届かない部分があることを、そういう事案が発生するたびに、我々としても反省をしながら、すべての教員のコンプライアンス確立のための取組をしっかり続けていかなければならないと考えております。先ほどの「岩手モデル」の策定に取り組んでいるまさにそういった最中に事案が起きてしまっているということで、県議会におきましてもお詫び申し上げたところですので、我々も一層気を引き締めて、なおかつそういう思いが現場に届くように、取り組んでいきたいと思います。

(記者)
 本県産の小麦から「かび毒」が検出された案件について、県内の学校で給食でも提供されたようですが、県内でどの程度影響があったのかということと、今後、子どもたちの食の安全を確保するためにどのような対策をしていくのか、もしくはもうしたのか、その辺のことを教えてください。

(教育長)
 学校給食でこの小麦を使用した給食を確認した事例は、12月12日時点ですが、市町村立学校では24市町村で、それから、県立学校特別支援学校は分教室を含んでですが、6校となります。ただ、いずれも、事案が発表された11月28日以前の提供でありまして、健康被害の報告はありません。また、事案が発表された以後に、この小麦を使用した給食の提供はされておりませんので、各調理場、あるいは食材取扱事業者などが、適切に対応いただいたものと考えております。学校給食は児童生徒の健康に直接関係しますので、安全安心が大前提です。したがって、今後も、すべての学校給食関係者におきましては、子どもたちが安心して食べることができるように、引き続き、学校給食の安全管理に一層努めていきたいと考えております。

(記者)
 話題が変わりまして、大谷翔平選手が、全国の小学校等にグローブを提供するといったことで、県教委の方に何か連絡は入っておりますでしょうか。

(教育企画室)
 そちらについては、後でこちらから説明させていただきます。こちらは事務的に進めておりましたので。

(教育企画室)
 これをもちまして、本日の教育長記者会見終了させていただきます。

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