平成24年1月19日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1020095  更新日 令和1年5月8日

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平成24年1月19日(木曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • なし

質問事項:

  • 一関第一高等学校附属中学校について
  • 大学入試センター試験について
  • 岩手国体について
  • 教職員の不祥事について

質疑応答

教育企画室
ただいまから、教育長記者会見を始めます。
本日は、教育長からの発表はありませんので、記者クラブからの質問をお願いします。

幹事社
記者クラブからの代表質問はありませんので、各社から質問がありましたらお願いします。

記者
一関第一高等学校附属中学校の一期生78人全員が一関第一高等学校に入学決定したということですが、3年間の成果と指導の課題などについて、教育長はどのように受け止められているか伺います。

教育長
当初からそういう想定ではありましたが、お話のとおり全員が一関一高に進学するということになりました。
子どもたちは非常にのびのびやれたという話をしていますので、3年間元気に過ごして高校に進学してくれたというのは本当によかったと思っていますが、目的は高校入試がないなかで6年間一貫した教育をやるということで、やはりその子どもたちが中学校での学びを通じてどういう高校生活に取組むかということですので、したがって6年間を通じた評価をすべきなのかなと思っています。課題についても、これから高校に行って具体的にどうだったのか、一つひとつ踏まえながら改善すべき点を改善していくということだろうと思います。
また、先生方はそれぞれいろんな意味で6年間というものを意識して中学校教育を出来たという思いを語ってくれていますし、先生方も非常に手ごたえを持っているというお話をいただいていますので、順調に伸びてきてくれているのかなと思っています。

記者
中高一貫教育について、一関地区以外にも将来的に検討する余地は考えられますか。

教育長
その6年間を通じた教育がどうだったのかということをよく検証しながら次のステップということになろうと思っていますが、これは特別に一関一高と附属中学校の関係だけではなくて、6年間を通じた学びをどうやっていくのかというのは、どこでも同じような課題を持っていますので、同じ設置者がつくった高校と中学校ということで、そういったところでいいところがあるのであれば、得られた成果というものを全県下に波及していきたいと思っています。

記者
今回の大学入試センター試験ですが、県内の会場でも地歴公民の再試験を受ける方がいますし、リスニングでも問題がありましたが、この新制度についてどう思われるかということと、県内の生徒さんに影響が出たことについての所感をお願いできればと思います。

教育長
我々の思いとして二つありまして、一つはお話のとおり県内の子どもたちへも若干影響がでていますので、そういった子どもたちが不利にならないように、やはり自分の希望ですので、そういう希望を生かせるように、試験を行った機関には万全の態勢をお願いしたいと思っていますし、また、極力そういう子どもたちの希望を生かせるような対応が取られつつあるのだろうと思っています。
もう一つは、今年は大船渡高校と釜石高校でセンター試験を行っていただきました。試験官として県教委事務局の指導主事も会場に行きましたが、彼らからは、被災地ではあるけれども子どもたちは本当に元気に受験してくれていたと聞いていましたので、特例的な取扱いをしていただいたということは本当にありがたいと思っています。
やはり最終的には子ども本位の制度ということで、今回試験会場もそういうふうにやっていただきましたので、常に受験生にとってより良い制度になるように、混乱が起きないように、不断にそういった面で受験生の視点に立って対応していただけたら本当にありがたいと思っています。

記者
岩手国体について、年末に県、県教委、県体協において国体に向けてゴーサインが出たわけですが、県教委として今後どのようなかたちで強化策を考えていくのか、お考えをお聞かせ願います。

教育長
国体そのものは知事部局で、選手強化は県教育委員会の担当となっていますが、ご存知のとおり国体そのものについては、県がすべてやるということではなくて、県民の皆さん、企業、団体との協働によって、新しい岩手型国体を目指すというコンセプトになっていますので、選手強化についても、今回の大震災津波の発生前に想定されていた規模での強化費の投入というのは現実的には非常に難しいと思っています。従いまして、選手強化事業をどう再構築していったらいいのかについては、1年間のブランクもあり、そんなに期間もありませんから、焦点を絞った強化をやっていかなければならないだろうと思っていまして、具体的にどういったことをやるのが最も効率的なのか、まんべんにやるというのではなくてどういった点に力を入れてやっていくのがいいのか、それから場合によってはどういった種目により重点的にやっていったらいいのかとかいろんな議論があると思いますので、そういったところで県体育協会、各種競技団体といろいろ意見交換をしながら、より効率のいい選手強化につなげていきたいと思っています。

記者
目標設定についてはどのように考えていらっしゃいますか。

教育長
目標についてもいろんな議論があると思っています。現行では開催県にふさわしい成績ということになっていますが、具体的に新しい岩手型国体としてどういった強化策が必要なのか、新しい岩手型国体のコンセプトがどういったものなのかを調整しながら、競技団体とヒアリングを実施して、関係団体と意見を調整しながら、広く県民のご理解をいただいたうえで、最終的には選手強化本部で目標を決定していくプロセスになろうと思っていますので、そういうプロセスをたどりながら新しい岩手型国体の中でどういったものが県民の方々のご理解をいただけるのかということを議論しながらやっていきたいと思っています。

記者
国体に向けて建設予定だったドームは来年度予算の要求からは外れたようですが、建設をやめてしまうのかどうか、どのようなお考えなのでしょうか。

教育長
ドームについてはいったん休止の状態になっています。やめるという意思決定をしたわけではありませんが、一方で新しい岩手型国体としてどういったコンセプトで国体を開催するのか、その中でドームの果たすべき役割というのはどういった点にあるのか、かなり期間が迫ってきていますので、練習会場として使用するとした場合の使用期間の問題、それから会場として使用するとした場合そこでどういった種目をやるのか、もしくは岩手型国体としてどういった施設整備を行うのか、そういう新しい岩手型国体のコンセプトの中でどういった位置づけをするのかという議論をしていかなければなりませんので、現段階でそういう方針を決められないということで、当初予算計上については見送っていますが、今後国体のコンセプトの中で、ドームの在り方を検討していくということになると思います。
ドームそのものを練習施設として使うとした場合については、国体開催までの練習期間を確保しなければなりませんから、当然そのタイムリミットというのはありますし、もしくは種目会場、会場地としてどうしても建築しなければならないということになりますと、その開催まで間に合わせなければならないということですので、当然そんなに時間がある話ではないですので、国体の全体像をまとめる中で、早急に決めていかなければならない問題だろうと思っています。

記者
年末から、宮古の講師の酒気帯び運転、みたけ特別支援学校講師の逮捕と不祥事が相次いでいますが、今後どのように対応していくのかお聞かせください。

教育長
被災地を中心に子どもたちがその厳しい環境の中で学びを続けているという中で、また、北東北インターハイをはじめ子どもたちは一生懸命頑張ってくれていて、今回のセンター試験もそうですが、特に沿岸部のそういった厳しい環境の中で、先生方も子どもたちと一緒に何とか子どもたちを支えようということで頑張ってくれていますし、全国からもいろんな支援をいただいているという、こういったなかで先ほどの不祥事があったということは県民の方々はじめ、全国の皆さん、子どもたちにも本当に申し訳ないと思います。
今回の事案が発生した直後に、各学校と教育委員会には緊急の通知を出しました。あらためて現在岩手の置かれている状況、岩手の教育がおかれている状況をもう一度見つめなおしてもらって、自分たちが今どういう状況に置かれているのかということをもう一度、一人ひとりの職員の心に届くような対応をとってほしいということをお願いしていました。今年度もコンプライアンスについては特に重点的に取り組んできたわけですが、そういった中でこういう不祥事があったということは、本当に申し訳ないと思っています。
これを根絶するための具体的な対応策ですが、今までいろいろやってきましたがそれでもなおかつ発生しているということですので、正直に言って特効薬というのはなかなか見つからないという状況です。したがって、申し上げたように今までやってきたことを一つ一つ繰り返しながら、教職員の心に響くような対応をとっていかなければならないだろうと思っています。こういった非常に厳しい環境の中で、こういう事案が発生したということは本当に申し訳ないと思っていますし、先般の教育委員会議でも、各教育委員からは、岩手の教員には、あらためて自分らが置かれている状況を認識したうえで自らの身を厳しく律して欲しいという話がありましたので、そういったメッセージも教員一人ひとりに伝えたいと思っています。

教育企画室
ほかにないようですので、以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
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