平成24年6月21日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1020136  更新日 令和1年5月8日

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平成24年6月21日(木曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • なし

質問事項:

  • 平泉の世界遺産登録から1年の所感と見解について
  • 平泉授業の手応えについて
  • WBC、WBA世界ミニマム王座統一戦について
  • 高校の求人受付が開始された事について
  • 6月議会の補正予算案について
  • 各地区で行われている校長研修講座について

質疑応答

教育企画室
ただいまから、教育長記者会見を始めます。
本日は、教育長からの発表はありませんので、記者クラブからの質問をお願いします。

幹事社
記者クラブからの代表質問はありませんので、各社から質問がありましたらお願いします。

記者
平泉の世界遺産登録から1年となるが、教育長の立場から1年を振り返っての所感と、柳之御所などの追加登録に関する見解をお聞かせください。

教育長
昨年の大震災津波があった後の平泉の世界遺産登録でしたので、復興の大きな希望・シンボルになったと思います。
私ども、教育委員会としての本来の役割は遺跡の保存管理と共に、その価値をお伝えすることにありますので、学校等で平泉授業等を行っていますが、将来の岩手を担う子ども達に岩手・平泉の価値をしっかり伝えるという事をこれからも続けていきたいと思います。
追加登録のほうは、有識者からなる拡張登録委員会をこれまでに3回開きました。
今は暫定一覧表登載に向けた努力をしているところですが、おかげさまで骨子案について最終合意を頂きました。
これからは国レベルの世界文化遺産特別委員会等で議論されることになると思いますが、文化庁からも今年度の極力早い時期に暫定一覧表登載を目指したいというお話を頂いており、まずそこが第一歩だと思っていますので、それを目標に努力していきたいと思います。

記者
平泉授業の手応えはどうでしょうか。

教育長
これは全県色々なところで行われていますが、子ども達も改めて平泉の価値というものを中心として岩手の歴史に認識を深めていると思いますので、これからも続けていきたいと思っています。
それから、世界遺産登録一周年を迎えますので平泉町の教育委員会とも話をして、20世紀の平泉から21世紀の平泉へということで講演会を中心とした一周年記念イベントを開催したいと思っています。
7月8日に平泉の文化遺産センターを会場として行いますが、そういった機会も含めて改めて平泉の価値を県民の方々を始め、皆様方に訴えていきたいと思っています。

記者
昨日のボクシングはご覧になりましたか。

教育長
残念でした。でも、ひたむきに努力する姿勢を見せてくれたことは子ども達にとっても大きな力になるのではないかと思います。

記者
昨日から、来春卒業予定の高校の求人票受付が始まりましたが、取材したところによると、比較的出足は好調ということですが、今後の経済状況に左右される部分が大きいと思われます。
生徒自身の意欲はもちろんですけれども、学校側の進路指導の先生を中心としたサポートも欠かせないように思われますが、その辺りの支援体制をお聞きしたいと思います。

教育長
今年の卒業者は震災直後ということで大変心配したのですが、就職率は過去を上回って大変良い状況を確保して頂きました。これは子ども達の努力もあると思いますが、併せて、それを支えてくれた方々、特に被災地を中心に、子ども達をなんとか一人でも多く採用しようという企業の方々の温かいご支援があった賜物だと思っています。
来春の卒業予定者も今のところは非常に好調だと聞いていますが、やはり景気動向に左右されますので、それぞれの学校においては学校だけではなく、県の広域局やジョブカフェなどのいろんな関係機関と情報を密にして子ども達の将来の想いを一つでも二つでも叶えられるように万全の体制を作っていきたいと思っています。

記者
6月議会に提出される補正予算案に関しまして、文化財の管理、保護に3億円近い額が記載されていたように思いますが、意気込みをお聞かせください。

教育長
文化財について現在の大きな課題は二つあると思っています。
一つは、岩手の財産である被災した文化財の保存管理、再建をしっかりやっていかなければならない。もう一つは、その一方で沿岸部の新たな街づくりの中で文化財との調整というのが大きな課題となっていますので、街づくりと整合させる発掘調査を進めていかなければならない。そういう大きな二つの課題を背負っていると思っています。
文化財行政は本県の教育委員会行政の中でも大きなウエイトを占めてくると思っていますので、将来の岩手の財産を残し、保護していくという活動と共に沿岸のそれぞれの街づくりと整合性を取った文化財の発掘調査に努めていきたいと思っています。

記者
先月と先々月の会見の中で、不祥事の関係で、各地区の校長先生の研修講座に教育委員長も出られて、改めて訴えるということでした。今月も断続的に続いていると思いますが、各地区の会議でのやりとりや発言などについてお聞かせください。

教育長
今週も沿岸南部教育事務所管内の陸前高田、大船渡、釜石、大槌、住田地区の小中学校の校長先生方との研修会を開いてきましたが、私からは去年の3月に退職教職員への感謝状贈呈式の時の盛岡二高の生徒さんが贈ってくれた言葉を改めて紹介しました。それほど信頼してもらっている教員が不祥事を起こすということに対しての子ども達への影響を改めて思い出して欲しい、そういったことを繰り返して子ども達の想いを裏切ってくれるなと、そういうことを校長先生方に伝えました。
それから委員長は、ご自分が中学校の校長をお務めになっていらっしゃいましたので、その時の経験を踏まえて、「子ども達は常に先生方を見ている。見られている先生方が不祥事を起こした場合の子ども達のショックを改めて考えて欲しい。それが場合によっては子ども達の心に一生負担になるかもしれない。そういう想いを思い出して自分たちの仕事を改めて見直して欲しい。その先頭に立つのが校長先生だ。」というお話をされていました。
校長先生方からは、「被災地の子ども達が地域のためにやろうとしている、懸命に努力をしている状況の中で、それを支えるべき教員が子ども達を裏切るという事があってはならない。そういった想いを改めて各先生方に伝えていきたい。」というようなお話がありました。

教育企画室
ほかにないようですので、以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-6106 ファクス番号:019-629-6119
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