平成24年11月27日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1020132  更新日 令和1年5月8日

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平成24年11月27日(火曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • なし

質問事項:

  • いじめの緊急調査結果について
  • 縄文遺跡群について
  • 3大学の新設不認可問題について

質疑応答

教育企画室
ただいまから、教育長記者会見を始めます。
本日は、教育長からの発表はありませんので記者クラブからの質問をお願いします。

幹事社
記者クラブからの代表質問はありませんので、各社から質問がありましたらお願いします。

記者
いじめの調査結果が発表されまして、2,004件という数字は以前から議会などで公表されていましたが、改めて公表されたということで教育長の所感と今後の取り組みについてお聞かせください。

教育長
先般、教育委員会議がありまして、その際に報告申し上げました。委員さん方からは件数は昨年度に比べて大幅に増えているが、件数の増減に一喜一憂することなく、それぞれ一件一件に悩み苦しんでいる子ども達がいる。そういった一人一人の子ども達に寄り添って、適切かつ丁寧に対応してほしいという話をいただいており、私もそのとおりだと思っております。
先般、いじめ根絶緊急研修会を開きました。いじめをどう解消出来るかということについては、最終的には教育に携わる関係者が一体となって努力しなければならないと思っているのですが、まずは子ども達の一番身近にいる先生方に、改めて認識力や対応する力を高めて欲しいということで緊急研修会をやらせてきました。これは来年度以降も継続したいと思っておりますし、併せて教育委員会として、どのように学校をサポートする体制を整えていくのかというのも大きな課題だと思っております。
そういったことも含めて努力していきたいと思っています。

記者
件数の増減に一喜一憂することなくとおっしゃいましたが、2,004件という数字についてはどのようにお考えでしょうか。

教育長
調査した結果これだけの数があるということについては、深刻に受け止めなければならないと思っています。
先程もお話ししたとおり、一件一件適切かつ丁寧に対応していかなければいけないと思っています。

記者
来年度も研修会を行うということですが、どのような方針で行うのか教えてください。

教育長
今年度は、外部の先生方にも入っていただいたり、ワークショップ形式で、それぞれの教員がグループに分かれてディスカッションをするということもやらせていただきました。
周りからは良かったという評価をいただいておりますし、研修結果に基づいて学校体制を改めて組み直したという学校からの報告もありますので、こういった研修は継続的に行っていくことが必要だろうと思っておりますので、来年度以降もこういった研修を継続していきたいと思っています。

記者
縄文遺跡群についてですが、先日会議があって世界遺産登録を目指すことになったようですが、県教委として今後どのように取り組んで行くのか聞かせてください。

教育長
二つあると思っています。一つは、まずは登録を目指しておりますので、現在は、関係県と一緒になって専門家委員会の指導をいただきながら推薦書の作成を行っています。今のところは来年度の推薦書提出、27年度の登録を目指しており、推薦書の作成に全力を尽くしていかなければならない訳です。
もう一つは、改めて縄文遺跡群の価値というものを県民の方々に広くご理解いただき、ご支援をいただく必要があるだろうと思っています。各道県ごとに縄文フォーラムを開催させていただいていますが、本県でも11月1日に盛岡市のアイーナホールを会場に開催させていただきました。
推薦書の作成と県民の方々に縄文遺跡群の持っている価値を、より理解していただくための取り組みを進めていく、この二つを県教委としては全力でやっていきたいと思っています。

記者
先般、大学設置認可の問題を巡っての騒動がありましたが本県への影響を教えてください。また、設置されなかったとしたらどのような行動を取られる予定でしたでしょうか。

教育長
県立学校それぞれを調査させていただいたところ、3大学併せて51人の子ども達が受験を考えていたという事です。自分の志望している大学が急に無くなるかもしれないという事態だった訳ですから、特に第一志望にしている子ども達には相当動揺があったと思います。
結果的には認可されましたので、来年4月の開校を目指して大学側は準備を進めていると思いますし、受験も当初の予定どおり進められるということですので、子ども達には若干の動揺があったと思いますが、希望が叶えられるように頑張って欲しいと思いますし、それぞれの該当する高等学校でもそのように子ども達を指導していると思います。
万が一認可されなかった場合には、子ども達がその大学を選んだのは将来を見通しての希望だったでしょうから、学校としては恐らく、それが叶わなかった場合に次の選択肢といいますか、そういったところを指導したと思います。結果的にはそういう事にならず子ども達にとっては当初の目標どおり進めることになったわけですから、良かったと思います。

記者
もし設置されないとなったときには、隣県と相談して要望、要請行動をするかもしれないという話を聞きましたが、そういう予定もあったのでしょうか。

教育長
子ども達を預かっている高等学校、特に県の高等学校長協会においては、子ども達を直接預かっている訳ですから、やはり何らかの行動を起こしたいという強い思いがあったようです。
ですから、それぞれの大学設置者が文科省に要望、もしくは意見交換をされるといったお話があった時には、その結果を踏まえて関係県で相談しながらやっていこうという思いはありました。
そうなる前にあのような結果になりましたので、子ども達は安心できる状態になったのかなと思います。

記者
衆議院議員総選挙の公示が来週ということで、政治の空白期間が生じることによって予算編成などが遅れることが見込まれます。県教委の予算も国のほうと連動しているものもあると思うのですが、それに伴う影響が現時点であるのかどうかということと、新しい政権が出来ると思いますが、そこで教育関係の予算等について要望すること、この二点についてお願いします。

教育長
ご案内のとおり、県においても現在平成25年度当初予算編成の作業中ですので、国の予算がいつ成立するかという問題はあると思いますが、基本的には教育委員会として必要な予算については県の予算の中で要求をして、そこで措置してもらった上で執行するということに尽きると思います。
それから私どもとしては、新しい政権の枠組みがどうなるか分かりませんが、やはり被災県としての教育の復興を何とか急ぎたいですし、子ども達の支援を充実させていきたいです。具体的には、最終的に学校はマンパワーですから、今も措置して頂いている加配教員とかスクールカウンセラーによる心のサポートの支援ですとか、特に現在の被災地を支えて頂いているそういった仕組み、枠組みを継続して欲しいですし、必要があればより充実してほしいところです。これが今のところの教育長としての思いです。

記者
大槌中学校の臼澤みさきさんがレコード大賞や有線大賞で新人賞受賞ということでかなり活躍しています。被災地の中学生ということでスポットを浴びている面もありますが、それだけの実力も伴った歌手だと思います。
こういった才能溢れる中学生が岩手から出たことについて感想をお願いします。

教育長
彼女は大槌中学校の生徒会の副会長をしているそうですが、この間大槌中学校にお邪魔した際に、校長先生から「彼女は本当に一生懸命頑張っている。そして、中学生なので学業を優先したいという本人の強い希望があって、特別な場合を除いて土日だけの活動にしている。」とお聞きしまして、それも素晴らしいなと思いました。
臼澤さんの曲に乗せて大槌中学校の校長先生がスライドを作ってくれまして、著作権等の本人と会社の了解を得たうえで、それを県の永年勤続の表彰式で流させてもらいました。それを見た先生方も改めて被災地の子ども達に寄せる思いが深くなったようです。
彼女の活躍そのものが被災地の希望ですし、被災地の子ども達にこれからも寄り添ってあげなければならないという県全体の教員としての思いを新たにさせてくれていると思います。

教育企画室
以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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