平成27年10月8日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1020174  更新日 令和1年5月8日

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平成27年10月8日(木曜)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • 平成27年度「いわて教育の日」のつどいの開催について 

質問事項:

  • 平成27年度「いわて教育の日」のつどいの開催について
  • 2015紀の国わかやま国体について 
  • 内閣改造に伴う文部科学大臣の交代について 
  • 復興・創生期間における震災復興加配の見込について

質疑応答

(教育企画室)

 ただいまから、教育長記者会見を始めます。

 最初に教育長から発表事項があります。

 

(教育長)

 本年度の「『いわて教育の日』のつどい」の開催についてです。平成17年に11月1日を「いわて教育の日」と条例で定めたところですが、本年度は条例制定から10周年を迎えることから、毎年度開催してきた「『いわて教育の日』のつどい」を、10周年の大きな節目の記念式典という位置付けで、11月26日(木曜)に岩手県民会館大ホールで開催します。これまでは比較的中規模の会場でしたが、今年は記念式典ということから大ホールで行います。このつどいは、県民の皆さんに教育の重要性を改めて認識していただき、本県における教育のあり方を考えるきっかけにしていただくことを目的に毎年度開催しています。今年の内容ですが、第一部の開会行事の中で、昨年度、本年度と二年連続で本県で発生したいじめを一因とする中学生の自殺事案を重く受け止めつつ、同様の事案の再発防止に向けて、県教委、市町村教委、教育関係者、それから県民が総がかりで取り組んでいく機運を高めるという趣旨で、自他の命を大切にする、それからいじめを許さない社会作りに向けた大会決議を行いたいと考えています。第二部以降では、被災地の田野畑小学校児童による郷土芸能、菅窪鹿踊の発表や、第7期中央教育審議会の会長を昨年2月まで務められた、現在、日本学術振興会理事長の安西祐一郎さんの講演、世界的な作曲家として知られている冨田勲さんが東日本大震災の発災を受けて、岩手の地に思いを馳せて作曲した、「イーハトーヴ交響曲」の演奏を予定しています。この交響曲には、ソリストとして初音ミクが登場するほか、演奏は岩手県の楽団である、いわてフィルハーモニーが行います。また、合唱には県内の小中高生、大人の方も出演するなど、県民の皆さんに登場いただくことも予定しており、今年の「『いわて教育の日』のつどい」は10周年にふさわしい式典にするよう現在準備を進めています。各報道機関の皆さま方には、これまで同様、本年も後援をお願いしていますが、県民への周知にご協力を頂きたく、この席を借りてお願いを申し上げたいと思います。チラシの裏面をご覧ください。多くの県民に参加いただきたいと思っていますが、大ホールといえども入場者数に制約がありますので、事前に参加の申込みを受けた上で入場していただくこととしています。応募者が多数の場合には先着順で入場者を決定したいと考えています。

 また、皆さんに御礼を申し上げたいと思います。わかやま国体が終了したところですが、天皇杯順位、皇后杯順位共に、今年の目標を10位台に設定していましたが、共に16位となりました。県選手団の皆さんも、関係者の皆さんにも本当に頑張っていただきましたが、選手の活躍を報道で大きく取り上げていただいたことも県選手団の大きな力になったと思います。いよいよ来年は希望郷いわて国体・いわて大会です。来年の国体の成功に向けて、弾みになる大きな成果を挙げていただいたと思っています。皆さんに対し、改めて御礼を申し上げます。

 

(幹事社)

 それでは、今の発表事項について、各社から質問があればお願いします。

 

(記者)

 「『いわて教育の日』のつどい」の合唱は何人くらいの規模になりますか。

 

(教育長)

 170人くらいです。小学生から高校生、大人の方々も含め、多くの皆さんに参加していただく予定です。

 

(記者)

 初音ミクはスクリーンに映るのですか。

 

(教育長)

 バーチャル映像で出演し、ソリストを務めます。

 

(幹事社)

 発表事項以外について、各社から質問があればお願いします。

 

(記者)

 わかやま国体の件ですが、実際に開会式に行かれて、前年の国体との比較で感じたことはありますか。また、37位から16位と大幅に順位を上げたことについて、具体的な分析はこれからだと思いますが、要因が分かれば教えていただきたい。

 

(教育長)

 昨年は20位台前半を目標に設定したところですが、結果的に37位となり、国体を間近に控え非常に厳しい結果であったことから、県も競技団体や選手の皆さんも、とても悔しい思いをしました。希望郷いわて国体を成功させるためには、岩手県選手団の活躍が必要であり、それが、県民の皆さんの大きな喜びに繋がり、復興に向けた大きな力にもなると思っていますので、出来る限り目標達成に向けて努力することが今年のいわば至上命題だったと思っています。昨年もそれぞれ皆、頑張っていただいたのですが、特に、団体競技が東北総体の予選会を突破出来ない種目があったことや、団体の国体入賞数が少なかったことが大きく響いたと思っています。しかし、そういう中で予選に敗れたチーム・選手が、国体で敗れた競技も含め、皆勝つということを目標に力をつけてきています。選手団が増えたこともありますが、皆勝つということに実感を持ちながら挑戦した大会であり、悔しさをバネに今年は花開いたのかなと思っています。選手強化に向け、目標をそれぞれの競技種別毎に決めて進行管理を行い、競技団体、選手の皆さんの気持ちを一つにして前へ前へ進んだことが、この成果に繋がったのかなと思います。また、冬季国体で、とても良い弾みをつけてくれたと思っています。過去10年で最高の成績でしたし、今回のわかやま国体は、2巡目国体となった昭和63年の京都国体以後、最高位の成績でしたので、来年の国体に向けて、なお頑張って行きたいと思います。

 

(記者)

 本大会まであと一年であり、選手強化は総仕上げになると思うが、残りの一年で具体的にどのような選手強化を行うのか、お聞かせ願います。

 

(教育長)

 選手の力量も様々変わってくるとは思いますが、現在の県選手団の力を総体的に伸ばし、競技力を向上させていくことが大事だと思います。これは技術的な面だけではなく、精神的な面もそうですし、競技者を支える医・科学サポート等もそうですが、関係者が一体となって取り組んでいく必要があると思っています。来年の国体では新たに戦力となる選手も入ってきます。教育委員会もそうですが、知事部局や他の任命権者も含め、特別選考を行っています。また、民間企業の皆さんと学生と企業との就職のマッチング機会を作っており、新たに岩手県に就職する人も出てきます。このように新たな戦力も加わることもありますので、総体的に岩手の力が伸びることに大きな期待をしていますし、そのように取り組まなければならないと思っています。来年の目標は8位以内の入賞ですが、出来る限り高い入賞のレベルを目指していこうというのが、今の関係者の強い思いであり、そのような気持ちをひしひしと感じています。

 

(記者)

 知事も和歌山県の優勝を見て、8位以内には優勝もあるとおっしゃっていました。

 

(教育長)

 和歌山県の昨年の順位は15位で、その前は20位台だったと思います。岩手県は昨年37位であり、入賞自体も厳しいと感じましたが、急速に力が伸びたと思います。この勢いを来年の国体に繋げられたらいいと思います。

 

(記者)

 昨日安倍内閣の改造がありましたが、馳大臣が文部科学大臣になった感想と新大臣に期待すること等をお聞かせ願います。

 

(教育長)

 馳大臣はネームバリューが高く、スポーツ関係にも造詣が深い方だと思っています。国会議員の活動として、これまで、スポーツのみならず幅広くご活躍されてきた方だろうと思っています。就任したばかりですので、どのような面で大きな力を発揮されるかは、これからですが、教育行政の推進に当たって文部科学省と連携すること、大震災からの学びの場の復興において国の協力をいただくことは、これからも極めて大事ですので、そういう面も含め、教育の発展にご尽力いただければありがたいと思っています。期待しています。

 

(記者)

 震災に関する学びの復興に関し、震災復興加配があります。毎年続くのか不安がありますが、今年の手応えと、国にどのような要望をしていくのか教えてください。

 

(教育長)

 復興集中期間が終了し、復興・創生期間となりましたが、被災地域への対応は足をとめることは出来ないと、強力に、岩手県として、そして教育委員会としても、様々な国の機関に対して要請活動をしてきました。私も、文部科学省に出向き、関係局・課に要請をしてきました。教育の問題に関しては、災害復旧では、小中学校の被災校の新築移転はまだまだであり、引き続き支援をお願いしたいということ、教育の質の問題では、沿岸部の子供達の心のサポートの面において、不安を抱えている子供を調査すると、内陸と違い、むしろ高まっているなど阪神大震災と同様な状況にあり、息長く支援を続けていかなければならないと考えており、中長期的な支援をお願いしたいということを要請しています。また、教員体制では、復興加配を多くいただいていますが、未曾有の大災害を経験した子供達に対し、きめ細かく寄り添う必要があり、落ち着くには、あと一年ということではなく、中長期的な対応が必要ですので、今後も現場の声をきちんと伝えながら、国の支援をいただき対応していきたいと思っています。

 

(記者)

 今のところの手応えとしては、中長期的な支援については、文科省から理解を得られているということでしょうか。

 

(教育長)

 復興・創生期間の財政的なスキームの中で、心のサポートや教員体制については、後退するという考えは出ていません。これまでも国に直接訪問した折に強く要望していますが、なんとか実現するよう頑張っていきたいと思います。現在、確約や、今までと同等にといった明快な回答はいただいていませんが、いずれこれは強く要望していきたいと思っています。心のサポート等を中長期的に取り組まなければならないという基本的な考え方については理解をいただいているという感触を持っています。

 

(教育企画室)

 以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
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