平成29年7月20日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1020115  更新日 令和1年5月8日

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平成29年7月20日(木曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • 学校体育、学校文化関係の全国大会等の開催について

質問事項:

  • 九州北部の豪雨災害に対する対応について
  • 北海道・北東北の縄文遺跡群の国内推薦に係る所感について
  • 沼田真佑氏の芥川賞受賞に係る所感について
  • 高校野球岩手県大会等における熱中症への対応について

質疑応答

教育企画室
ただいまから、教育長記者会見を始めます。
本日は、教育長からの発表があります。

教育長
学校体育、学校文化関係の全国大会の開催予定について御説明いたします。
学校体育関係では、6月から7月にかけて、県中学校体育大会や高校総合体育大会の県大会が県内各地において開催され、熱戦が繰り広げられました。また、全国高校野球選手権大会岩手県大会は、準決勝、決勝を残すのみとなっており、クライマックスを迎えています。
次に各全国大会について、全国高校総合体育大会は、7月28日から8月20日まで山形県を主会場に南東北三県を中心として行われます。全国中学校体育大会は、8月17日から8月25日まで九州地方の各県において開催されます。全国高校野球選手権大会は、8月7日から阪神甲子園球場において開催されます。
また、本年度の国民体育大会の本大会は、愛媛県を主会場として、9月9日からの弓道競技を皮切りに開催される予定です。
一方、学校文化関係では、7月31日から8月4日まで全国高校総合文化祭宮城総文2017が宮城県において開催されます。全日本吹奏楽コンクールは10月21、22日に愛知県において、全日本合唱コンクールは10月28日、29日に大阪府において開催される予定です。 
昨年度、本県を会場に開催された希望郷いわて国体・希望郷いわて大会では、県民の皆様からの御協力のもと、成功裡に終えることができ、今後はその成果をレガシーとして継承していくことが重要と考えています。
県教委においては、文化・スポーツの振興の基盤となる学校教育における文化芸術活動・学校体育の一層の振興を図っていくこととしており、全国大会における児童、生徒の活躍は、そうした取組を進める上で大きな力になるものと考えています。
厳しい予選を勝ち抜いて、晴れて全国の舞台に立つ児童、生徒の活躍を期待するとともに、2020年の東京オリンピックをはじめとする世界の檜舞台での活躍にもつながって欲しいと思います。
先ほど申し上げたとおり、今年度は、全国高校総合体育大会が南東北三県、全国高校総合文化際が宮城県で開催されることから、取材報道等を通じながら、是非、多くの皆様に会場へ足を運んでいただき、応援をお願いしたいと思います。報道で取り上げられることによって、生徒たちのモチベーションも上がりますし、地域の大きな元気にもつながりますので、よろしくお願いします。

教育企画室
ここからは幹事社の進行によりまして進めて参ります。よろしくお願いします。

幹事社
只今の発表事項について、各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
希望郷いわて国体・希望郷いわて大会のレガシーについて、去年の国体を踏まえて、学校体育の振興で強化していることはありますか。

教育長
去年の希望郷いわて国体・希望郷いわて大会は、本県で開催されたということで、少年の部においても限られた期間内で、競技力向上に取り組み、県民の皆様の大きな応援のもと、素晴らしい成績を上げることができ、天皇杯、皇后杯の順位に大きく貢献しました。
国体終了後も、そうしたスポーツ・文化面での盛り上がりが、岩手県全体の大きな力になるということで、県として今年の国体においても10位台を目標としており、少年の部の役割も極めて大きいと考えています。
国体のレガシーをしっかりと継承して、競技力向上やスポーツの振興につなげていくことが重要であり、国体を契機に60(ロクマル)運動などの県民がスポーツに親しむための取組を行っていますので、学校教育や地域の理解の下に、そうした取組をより拡大していくことに努めているところです。

幹事社
その他、記者クラブからの代表質問はありませんので、各社から質問がありましたらお願いします。

記者
九州北部豪雨災害について、岩手県としての支援は、要請等もないことから現時点では行われていませんが、県教委に対して支援の要請があった場合の対応についてお聞かせください。

教育長
今回の九州北部豪雨災害でお亡くなりになられた方々に対して、心よりお悔やみ申し上げ、被災された全ての方々に対してお見舞いを申し上げます。また、今回の災害では、学校施設も被害を受けているという報道もあり、子ども達の安全な教育環境の一日も早い復旧を願っています。
現時点では、被災県をはじめ、全国知事会、教育委員会連合会からは、人的な支援等の要請は受けておらず、県教委として具体的な支援の方向性を検討している段階ではありません。
しかし本県は、東日本大震災津波や昨年の台風10号災害を経た中で、全国から多くの支援をいただいており、被災された皆様に思いを寄せながら、引き続き情報収集を行い、支援要請があった場合には、速やかに、被災地のニーズに沿った支援を行っていく必要があると考えています。
熊本地震の際には、熊本県から養護教諭の派遣要請を受け、速やかに対応させていただいており、いつでもそうした要請があれば、速やかに対応して参ります。
また、岩手県として県庁職員を対象とした義援金の募集も始めており、県教委でも同様の呼びかけを行っている状況ですので、まず出来ることを知事部局と歩調を合わせて、しっかりと対応して参ります。

記者
今月末に行われる文化審議会において、世界文化遺産登録に係る国内推薦候補が決定されます。本県で世界文化遺産登録を目指している縄文遺跡群は、今回5度目の推薦ですが、教育長の所感をお聞かせ下さい。

教育長
昨年7月に国の文化審議会から、9つの課題が示されており、これらの課題解決を図るために専門家との意見交換や文化庁、関係自治体との協議を重ね、昨年度末に推薦書案を文化庁に提出したところです。  
また、今年4月には国会議員、4道県知事、4道県議会議長等により、菅官房長官、義家文部科学副大臣、宮田文化庁長官への要望活動を実施し、地元の熱意を伝えたところです。
それから、県民を対象としたフォーラムの開催等も行ってきています。
さらには、要望日と同じ日に4道県選出の国会議員、4道県知事、関係道県・市・町議会及び遺跡活用団体等の皆様と一緒に「縄文遺跡群世界遺産登録推進総決起大会」を東京都内で開催し、「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、今年度のユネスコへの推薦が実現されるよう、一致団結して取組を進めていくことを再確認したところです。
国の推薦については、5度目のチャレンジということであり、私も県議会の場で今年こそはという思いで臨みたいと話しましたし、ユネスコへの推薦実現に向けて、関係自治体と連携して取り組んできたところです。
特に、昨年7月に文化庁から提示された課題を正面から受け止め、4道県関係自治体担当者や専門家による検討を重ねており、今回の推薦書案は、よりわかり易く説得力のある内容になったと考えています。文化審議会の皆様に理解していただき、4道県の思いが良い結果につながって欲しいと期待しています。
他に二つの府県が推薦書案を提出していますが、現時点において出来る限りの努力をしたということで、その結果に期待したいと思います。

記者
昨夜、芥川賞の発表があり、盛岡市在住の沼田真佑さんが本県ゆかりの作家として初めて芥川賞を受賞しましたが、御感想をお聞かせください。

教育長
今回の芥川賞は、本県在住の方が初めて受賞したということで、本当に快挙だと思います。沼田さんが芥川賞の候補に挙げられていたということは存じていましたが、実際に受賞されたということで、御本人にとって大きな喜びであることは勿論のことですが、広く県民の皆様の喜びや岩手県に住むことに対する自信にもつながると思います。
また、より身近な方が、文学賞が様々ある中でも歴史的にも回数が重ねられ、一般の方にも広く知られている大きな賞を受賞したことは、子どもたちにとっても、努力をすれば夢が叶うと感じることにつながると思います。子どもたちには無限の可能性があると思いますので、学校教育を所管する教育委員会としても大変良かったと思っています。

記者
全国高校野球選手権大会岩手県大会が開催中ですが、連日の猛暑で熱中症が問題となっており、先週は応援に来ていた宮古商業高校の生徒が、30人以上も病院に搬送されるということもありました。  
最近は暑さが和らいできていますが、これから夏休みを迎え、部活動や学校活動の中でも熱中症の危険性が懸念されます。県教委として行っている対策等についてお聞かせください。

教育長
今年の猛暑は、7月の気温としては過去最高ということで、天気に恵まれた晴天の日が続いており、選手たち、応援する生徒たちにとっては、非常に厳しい環境の中で高校野球の大会が行われています。
宮古商業高校を中心に選手達や応援団の生徒達が熱中症の症状を起こしたことは、大変な状況であると捉えていますが、翌日には全ての生徒が回復し、良かったと思います。
熱中症の症状を起こした応援団の生徒の中には、ベストを着用していて熱が籠ったことが原因とされる生徒もおり、高校野球を主催している高野連から出場校に対し、帽子の着用やこまめな水分補給等の熱中症対策を行うよう改めて徹底したとのことです。
今回のような場合においては、沿岸部との気象条件の違いや体の慣れもあり、天気の良い日には熱中症対策をしっかりとすることが重要であると思います。高校総合体育大会の開会式においても熱中症になった子どもたちがおり、今後様々な諸大会もありますので、県教委として、様々な機会を捉えて、改めて熱中症対策を周知して参ります。

教育企画室
以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-6106 ファクス番号:019-629-6119
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