平成30年7月18日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1006245  更新日 平成31年2月20日

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平成30年7月18日(水曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • なし

質疑事項:

  •  西日本豪雨被害での学校再開に向けた県教委の支援について
  •  愛知県での児童の熱中症による死亡事故を踏まえた本県の熱中症対策について
  •  縄文遺跡群の世界文化遺産の国内推薦に向けて期待することについて

質疑応答

教育企画室
ただいまから、教育長記者会見を始めます。
最初に教育長から西日本豪雨に関してのお見舞いを申し上げます。

教育長
6月下旬から7月上旬にかけて発生した西日本豪雨での被害ですが、200人を超える多くの方々が亡くなられ、未だ行方不明者の方々もいる中で、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りさせていただきます。また、多くの皆さんも被災されており、被害に遭われた全ての皆さんにお見舞いを申し上げたいと思います。
自然災害が多数発生している中、岩手の学校教育においても、これまで東日本大震災を含め、台風10号など様々な自然災害がありましたが、防災対策などできる限りの努力をしていきたいと思います。

教育企画室
ここからは、幹事社の進行によりまして進めて参ります。よろしくお願いします。
   
幹事社 
それでは、質問がありましたらお願いします。

記者 
西日本豪雨の関係ですが、被災地の小中学校で270校が浸水などの被害を受けていて、25の小中学校で再開の目途が立たないという報道がありますけれども、東日本大震災での経験というものを現地に役立てていくとか、支援をしていくとかというものがあれば伺います。

教育長
これから被災地では夏休みの期間に入るということもあり、学校再開をもう少し時間をかけながらしっかりしたものとして前に進めていきたいということもあると思いますが、3月11日に発生した東日本大震災の際に、沿岸部では学校が再開したのが早いところで4月の中旬であり、1カ月余り経っていました。また、津波が襲来した高田高校や小中学校では学校が使用できず、間借りや施設を借りるという状況の中で、全ての学校が1歩前に踏み出したのが5月に入ってからでした。子ども達が学校生活を送るということが、被災地が復旧復興に向けて取組む一つの明るい兆しになるということを身をもって体験してきています。東日本大震災の時に学校再開マニュアルを作成し、学校再開の目途や心のケアの問題など留意すべきことを県立学校や市町村立学校に示して学校再開をしたという経緯があり、熊本地震の際にもマニュアルを提供しました。西日本では既に学校が再開した所もありますし、その範囲が十数県に及ぶということもあり、知事会や各省庁などの関係機関で、必要な支援について情報収集や検討をしていると聞いていますので、各都道府県に要請があったときに機敏に対応できるように、できる限りの協力をしていかなければならないと思っています。現段階において具体的な人的派遣などは教育委員会として行っていませんが、岩手が学校再開するにあたり、教職員の派遣や、埋蔵文化財調査など多くの県からご支援をいただいておりますので、そういう経験を生かしながら協力できることはできる限り対応させていただきたいと思います。

記者 
愛知県で児童が熱中症で死亡するという事故が起こりましたが、最近はこれまでと比較できないような猛暑や自然現象が起こり得るわけですが、熱中症に対する対策とかがあれば伺います。

教育長
小学校1年生のお子さんが熱中症で亡くなられたことについてはお気の毒であり、保護者のお気持ちを考えたときに心が痛みます。
ここ数年猛暑が続いているということで、熱中症対策について文部科学省から通知を受けているところであり、それに基づき各学校に周知しています。岩手でも高校野球も始まっており、気温だけではなく、照り返しなどで場所によっては40度を超えるという状況の中で活動をすることもありますので、水分補給や応援で観戦する際にもしっかりと対策を講じるよう、各学校を通じてできる限り努力をするようにしています。今年の猛暑は、これまでと比較できないような暑さや、湿度も高いというようなこともあり、岩手でも十分注意していかなければならないと思います。熱中症対策については、今後様々な機会を通じて各学校や市町村教委に対して呼びかけを繰り返しながら徹底を図っていきたいと思います。

記者 
縄文遺跡の世界文化遺産に向けて国内推薦がいよいよ始まりますが、期待することについて伺います。

教育長
縄文遺跡の世界遺産登録推進本部は4道県で組織しています。会長は青森県知事さんであり、副会長は3道県の知事さんに加えて、各県の教育長も副会長になっています。本県では世界遺産登録の関係については今年の4月から文化スポーツ部に移管したのですが、私自身が副会長となっている関係から、昨日、文部科学大臣や国会議員連盟の会長である鈴木大臣に要請活動をしてきました。鈴木大臣は本県選出の国会議員でもあり、一緒に頑張ろうという話をいただきましたし、文部科学大臣からは近々に文化審議会が開催されるという情報もいただきました。文部科学大臣は縄文遺跡群が全国にある中での北東北における縄文文化の特性なども理解されており、北海道・北東北の縄文遺跡群については極めて価値が高いということで、4道県の思いに期待を持たせてもらえるようなコメントをいただきました。
今回、6度目の挑戦になりますが、普遍的価値を地域文化圏として再整理したということにより、さらに高い評価をいただいていると思いますので、今度こそ必ずというような思いで明日を待っている状況です。ただ一方で、今年からユネスコで世界遺産登録を、文化遺産と自然遺産から一つに絞るという方針が示されたということもあり、先ずもって文化遺産としての国内推薦を受けることが第一であり、その後のイコモス調査など乗り越えるべき課題もあると思いますが、その実現に向けて4道県で力を合わせて何とか実現できればと思います。
 
記者
県教委としてやるべきことはやり尽くしたという手ごたえでしょうか。

教育長
県教委としてもそうですが、これは一戸町をはじめ、二戸広域や議員連盟など全県的に機運というのは高まってきているという力がありますし、4道県で一緒になって前に進んできたというこれまでの経緯もありますので、何とかそれが実現に結びつけばと思います。

記者
世界遺産の関係ですが、仮に国内推薦候補に選ばれた場合の県教委としての対応はどういうことが想定されるのか伺います。

教育長
県教委の役割は文化財をしっかりと保存していくということが大事だと思います。また、世界遺産登録が実現すれば平泉や橋野鉄鉱山も同じようにインバウンドなどを含めて大きな人的な交流の機会が高まってくると思いますので、世界遺産登録や観光面での取組など、県をあげて関係部局が力を合わせていくことが大事だと思います。

記者
国への要請を昨日した際に、期待を持たせてくれるような言葉もあったと伺いましたが、実際的な期待感は今のところいかがでしょうか。

教育長
これまでの要請活動を通じた中で、様々な面で大臣からの発言があったということは今までは無かったことのような感触をその場で受けました。関係者の間でも今回の要望活動は良かったという話もありましたが、先ずは第一関門を何とかクリアするために、やるべきことはしっかりと取り組んでいこうという思います。

教育企画室
以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

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