JICA海外協力隊:佐々木 愛美さん(モンゴル派遣)

ページ番号1027087  更新日 令和2年2月25日

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  • 青年海外協力隊(コンピュータ技術)
  • モンゴル王国派遣(2018年7月から2020年7月)

あなた自身について教えて下さい。

現在どの様な活動、または取り組みをされていますか。

モンゴルの首都ウランバートルから西に600キロメートル、山脈がキレイなアルハンガイ地方で活動しています。職場は2部制の公立学校で、主に中学生、高校生の情報技術科目の授業や、学校職員のPCトラブル相談・対応をしています。ときどき、日本語を教えることも!

授業の様子の写真
(左写真)コンピュータを使った授業(高校生)、(右写真)日本語教室の様子

お住まいの地域のお正月について教えてください。

あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過しますか。

モンゴルの正月は2月頃にやってきます。そのため、新年(1月1日)に大きな行事はありません。2020年は、2月24日が元日です。日にちはチベットの太陰太陽暦をもとに決められるそうで、毎年変わります。学校や会社は元日から3日間または5日間お休みになり、国全体で新しい年を祝います。みなさん、初日の出を拝み、家族で過ごしたのち、遠くの親戚や友人の家を巡ります。多いときは1日に4〜6件となることもあります!訪問先では新年の挨拶をし、おもてなしを受け、日本のお年玉のような、祝いの品を、大人も子供ももらいます。子供たちは沢山もらえることを楽しみにしているのは、日本もモンゴルも変わりません。笑

遊牧民の家ゲルの写真
(左写真)遊牧民のお家(ゲル)、(右写真)ゲルの中でのお正月

訪問時の服装は民族衣装であるデールを着用します。生地やデザインが古典的なものから、近代的なものまで様々で、衣装を見ているだけでもたのしいです。

あなた住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。

モンゴルのお正月を「ツァガーンサル(白い月)」と呼び、神聖な白い食べ物が並びます。馬の乳を発酵させる馬乳酒「アイラク」、発酵乳を加熱して固める「アーロール」、刻んだ肉とネギを小籠包のように包んで蒸す「ボーズ」。このボーズは、1度に1人3つ以上食べるのがよいとされます。

アーロールで作られた正月飾りとボーズの写真
(左写真)アーロールので作られた正月飾り、(右写真)ボーズは手で食べるのがならわし

1日に何件ものお家をまわりボーズ食べるのも大変ですが、用意するのも大変です。元日を迎える前に、家族や親戚で集まり700個〜1000個作ります。そして、冬の寒さ(氷点下20度を下回る)を利用し、外で凍らせておきます。お客さんがくる度に、大きな鍋で蒸しあげ、熱々を提供します。出来立てのおいしさは格別です!

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

モンゴルの冬は氷点下20〜30度ととても寒いですが、夏は25度くらいと過ごしやすく、澄みきった空、緑が広がる平野で穏やかな時間を過ごせる観光シーズンを迎えます。飛行機で5時間30と身近なモンゴルをぜひ一度訪れてみてもらいたいです。

その他何かありましたらご自由にお書き下さい。

私のお正月のデールは、配属先の服飾科の先生がつくってくれました。生地を選ぶところからだったのですが、魅力的な生地が多く、選ぶのがそれはもう大変です。笑

モンゴル民族衣装デールとデールの生地売り場の写真
(左写真)デールの生地売り場、(右写真)お正月のデール

ちなみに人気色はモンゴルの国旗の色でもあり、神聖な意味をもつ青色!私は、直感で色を選んでしまったのですが、色の持つ意味によって決めるのも粋だなあと思いました。
デールはお正月や行事以外に、普段から着る方も多いです。伝統・文化が現在も受け継がれている姿は素敵ですよね!

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