【JICA青年海外協力隊】小松 万理子さん(モザンビーク派遣)

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ページ番号1006876  更新日 平成31年2月20日

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小松 万理子さん【JICA コミュニティ開発 2018.04~モザンビーク派遣】

お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

 モザンビークはアフリカの南東端にある面積約80万k平方メートル、人口約2800万人の国です。15世紀にポルトガル人の航海者ヴァスコ・ダ・ガマが上陸し、長くポルトガルの植民地支配が続いていましたが、1965年に独立し、現在は経済成長著しく、今後の発展が期待されています。気候は年間を通じて温暖で過ごしやすく、6月現在の季節は冬にあたりますが、日中は25℃以上まで気温があがります。ポルトガル料理の影響を受けた食事はどれも美味しく、ココナッツやマンゴー、アボカドやオレンジといった南国ならではのフルーツが市場にたくさん並んでいます。

あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

私が派遣されている任地ビランクーロは美しいビーチが自慢のモザンビークでも人気リゾート地です。自宅から歩いて10分ほどで、透き通る青い海が見え、どこまでも続く水平線と青空が何より日々の癒しとなっています。私は地域経済活動事務所の観光課に所属しており、観光事業の活性化を目的に支援活動を行っています。赴任して約3か月が経過し、職場環境にも徐々に慣れ、これから同僚と話し合いながら活動計画を作成していく予定です。まだ自分に何ができるのか模索している段階ですが、少しでもこの地域の役にたてるように頑張りたいと思います。

印象に残っている出来事はありますか。

「日本は中国の一部」と思っている住民が多い中、日本についてよく理解している人物もいて、東日本大震災も知っていました。「TSUNAMIを知っているか?」と聞かれて「私の故郷が被害を受けました」と応えると、驚いていました。大変な被害だったことも分かってくれていて、3月11日には黙とうをすると言っていました。遠い国でも、被災地に心を寄せてくれる人がいるのだなぁと、なんだか温かい気持ちになり、とても印象に残っています。

岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

モザンビークでは停電、断水がたびたび発生します。日本では、水や電気がある生活が当たり前になっていますが、ここにいるとそれが当たり前ではないこと、水や電気は大切な資源であることが身に染みてわかります。日本の安定したインフラ設備や恵まれた自然資源のありがたみを感じました。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

同僚や町の住民たちは岩手はおろか、日本すらよく知りません。日本の位置や、言語、文化や習慣を拙いポルトガル語で日々少しずつ彼らに教えています。岩手について「雪がたくさん降るよ」と教えると、とても驚かれます。気温20℃以下になるとコートを着る彼らにとって、雪が降る岩手は死にそうなほど寒い場所という認識のようです。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

2年の派遣期間はまだ始まったばかりですが、機会を見つけて私の故郷岩手をモザンビークの人々にも紹介できたらと考えています。まずは、ポルトガル語の勉強からがんばります。

写真:美しいビーチ

写真:ビランクーロ
モザンビークの町ビランクーロ

このページに関するお問い合わせ

ふるさと振興部 国際室 国際交流担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5765 ファクス番号:019-629-5254
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