【JICA青年海外協力隊】鈴木 健治さん(ナミビア派遣)
鈴木 健治さん【JICA 電気・電子機器 2016.06~ナミビア派遣】
間もなく2年という任期を迎えますが、活動の成果や今後の課題について教えてください。
あっという間に2年が過ぎました。職業訓練校での電気工学に関する技術指導が要請内容でしたが、技術移転という視点だと正直、大きな貢献ができたと思っていません。カウンターパートが思ったより優秀な人達だったので、教える内容はそれほど多くありませんでした。ただ、ナミビアにおける日本文化の理解と異文化交流といった視点で少し貢献できたと思います。ナミビアではアジア人を見ると「ニーハオ」と声をかけてきます。これは教育事情、新聞やテレビなどマスメディアの影響、建設業や個人商店などに従事している中国人の多さによるものだと思います。私は日本人であり、そのような挨拶はしない、日本人と中国人は違うと説明しています。配属先で日本語や日本文化を伝えるワークショップを開催したところ、時々ですが日本語で挨拶してくれるようになりました。
忘れられないエピソードはありますか。
私の任地で開催された「オングウェディバトレードフェア」に協力隊員が結集して日本文化を紹介するブースを出展したことです。このイベントは日本の展示市にあたり、企業や省庁が自社製品やサービスを一般の方へ紹介して相互交流を促します。我々は来場した現地の方々に日本食(たこ焼き、みたらし団子)を味わってもらい、習字で名前を書いてもらい、日本の遊び(だるま落とし、メンコ、射的)を楽しんでもらうことで、日本とナミビアの国際交流となる貴重な機会となったのが思い出深いです。
海外で培った経験を今後どのように活かしていきたいですか。
青年海外協力隊に参加してアフリカの現状を知る事ができたので、日本の方にアフリカ経験を伝える活動をしていけたらと思います。途上国と先進国の文化的な違いなどを説明できるように心掛けたいです。
岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。
明確な四季の移り変わりと冬の寒さ(笑)でしょうか。春夏秋冬で目に見える風景や旬の食材による季節の変化を感じられるのは岩手(日本)の素晴らしさです。ナミビアは砂漠・ステップ気候帯に属しており、雨季と乾季があり、時期によって寒暖の差はありますが、季節の微妙な変化を感じることは稀です。もう一点挙げるならば、なんといっても日本食(和食)のおいしさです!和食は世界で一番の洗練された食文化だと思います。
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
海外に渡航すると日本では考えられない、想像できない価値観や習慣に触れることができます。この経験が自分の器を大きくし、思考の幅を広げてくれます。海外に限らず興味があることへ積極的に飛び込んでみると面白いことが待っていますよ。
その他何かありましたら御自由にお書き下さい。
最後に2年間、応援ありがとうございました。
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