【JICA青年海外協力隊】水野 真由子さん(セントルシア派遣)

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1006873  更新日 平成31年2月20日

印刷大きな文字で印刷

水野 真由子さん【JICA 音楽 2017.06~セントルシア派遣】

お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

カリブ海に浮かぶ小さな島国(盛岡市の4分の3ほどです)です。年中高温多湿で、今はハリケーンシーズンです。南国原産の果物が豊富で、特にマンゴーやバナナの他、ゴールデンアップルやサワーソップ等、日本では珍しい物も多く見られます。公用語は英語ですが、クレオール語という、フランス語に近い現地語も使われています。国民のほとんどはキリスト教徒で、朝礼や会議、行事等の前には必ずお祈りをしますし、週末には教会に出かけます。教会主催のコンサートやキャンプなども多く、宗教的な意味よりも、重要な交流の場となっています。

あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

教育省に所属し、北部の5つの学校を巡回しています。音楽の授業、演奏グループの立ち上げや指導などを、現地の先生方と一緒に行っています。また、国内唯一の音楽学校の奨学生プログラムが今年から始まり、放課後はそちらの合唱団のレッスンのお手伝いをさせていただいております。音楽学校にはピアノや管楽器等がありますが、巡回先の学校には音楽室も楽器もほとんどないので、紙をテープでコーティングして黒板代わりにしたり、紙板書を工夫したりするよう心がけています。

印象に残っている出来事はありますか。

初めてリコーダーに触れた生徒たちが上達していき、新しい曲の楽譜をリクエストしてくれるようになった時は、とても嬉しかったです。また、校長先生や、授業に行っていない学年の先生方、給食担当の職員の方等が、合唱練習や合奏練習に踊りながら入ってきて、そのまま練習に参加して下さったりすることもあり、とても楽しいです。昼休みだけのはずが「いいからいいから」と、午後の授業時間にだいぶ食い込んでしまうことがあるのが、少し心配です(笑)。

岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

岩手の寒さが正直少し苦手だったのですが、年中暑い国で暮らしてみると、冬場に生徒たちが雪合戦をしていた光景が懐かしくなります。また、こちらでは麺料理があまりないので、大好きな冷麺やそば等を食べたくなることが多いです。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

巡回先でよく質問されるので、写真を見せながら岩手のことについて話したりしますが、現地の方が特に興味を示すのは、雪灯りや秋祭りの山車等でしょうか。そもそも雪を見たことがない人がほとんどなのですが、その中に灯りをともすということに驚きを感じるようです。また、山車に飾り付けられた武将の人形などを見て、「サムライだ!」と言って喜ぶ生徒もいます。震災のことについて心配して下さる方もいらっしゃいます。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

活動にあたり、県協力隊OV会、渋民中学校、北陵中学校をはじめ、多くの方々に中古楽器をご提供いただきました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。短い任期ではありますが、感謝の気持ちを忘れずに頑張りたいと思います。

写真1
今は雨季なので、学校への道が時々こんなことになります
写真2
全校朝会でのお祈り
写真3
断水が続く地域もあり、貯水タンクは必需品です

このページに関するお問い合わせ

ふるさと振興部 国際室 国際交流担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5765 ファクス番号:019-629-5254
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。