「いわて幸せ作戦会議(in二戸)」(令和5年5月24日)

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ページ番号1066342  更新日 令和5年7月7日

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日時
令和5年5月24日(水曜日)13時30分から14時50分まで

場所
二戸高等技術専門校 2階 建築科実習室

出席者

・参加者(敬称略)

    荒谷    諒(二戸高等技術専門校 自動車システム科 2年)

    月折 光輝(同上)

    道下 宙武(同上)

    尾田川 丈(二戸高等技術専門校 建築科 2年)

    下舘 冬弥(同上)

    三上 大翔(同上)

 

・県側

  達増 拓也 知事

  小野  博 政策企画部長

  阿部  博 県北広域振興局副局長

  菅原 俊樹 商工労働観光部定住推進・雇用労働室労働課長

 

・オブザーバー(敬称略)

  瀧澤 信一(二戸高等技術専門校 校長)

開会

小野部長
 それではただいまから、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in二戸」を開催いたします。
   お集まりの二戸高等技術専門校の学生の皆さんには、貴重なお時間を頂戴いたしまして誠にありがとうございます。
 今日は「車と住まいを支えるプロフェッショナルへの思い~安全、快適なふるさとのために~」をテーマといたしまして、達増知事と意見交換をしてまいります。
 私は今日の進行役を務めさせていただきます。県の政策企画部の小野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

小野部長
 それでは開会に当たりまして、達増知事から御挨拶申し上げます。

達増知事
 
皆さんこんにちは。県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in二戸」ということで、この県政懇談会というのは、昔からありまして知事が直接、様々な地域や様々な分野の現場の声を聞いて、県の政策に反映させるということでやってきているのですが、幸せ作戦会議と銘打っているのは、4年前から始まっている県の総合計画「いわて県民計画(2019~2028)」の基本目標に、東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわてというのを掲げておりまして、この幸福というのを県の基本目標にしているので、幸せ作戦会議と言っております。県の政策や、計画に幸福というのを掲げるものとしては、もう最初の第1号かそのくらいかという感じで、4年前からやっているわけですけれども、最近になって他のいろんな県も幸福を基本目標にしたり、スローガンにしたり、掲げるようになってきていて、ウェルビーイングという言葉を使ったりするところもありますけれども、岩手は一歩先を行っているようなところがあります。
 今日は、こちら二戸高等技術専門校にお邪魔しまして、その生徒の皆さんから話を聞くということであります。自動車、そして建築、それぞれ非常に大事な分野で、世の中の人々の生活や、また経済を支える非常に大事なものであります。技術技能を学び、身に付けて、いわゆる手に職を付けるという、そういう教育の中で、日々努力している皆さんの話を、聞いて、参考にしたいと思っております。
 また、この二戸という、二戸市周辺の町村も合わせて二戸エリアなどと言ったりもしますけれども、カシオペアという言葉もありますね。この地域というのは、いわての北で青森と接する、要はフロンティアといいますか、最先端の場所というところがあります。歴史をさかのぼると、南部の殿様が盛岡に移る前は、旧九戸城にいたし、その前は、お隣青森の三戸城にいて、実はこの界隈は、それまでは北東北の中心だったという伝統ある場所であり、盛岡市400何十年かの歴史以上に古いものが、このエリアにはあります。プラス、様々新しいタイプの食品加工業ですとか、食品加工業が消費と結びついた新しいタイプのお店とか、そういうものもどんどん出てきていて、何より、再生可能エネルギーのポテンシャルが高いので、太陽光、風力、あとバイオですね、鳥の糞を使ったりとか、木を使ったりとかの発電も行われている、そういう先端的なことが行われている場所でもありますので、そういうところに今住んで、勉強している、そういう感覚を聞いていきたいなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

小野部長 
 ありがとうございました。

 

校長あいさつ

小野部長
 本日は二戸高等技術専門校の瀧澤信一校長にも御出席いただいております。御挨拶をお願いいたします。

瀧澤校長 
 今日は県政懇談会を本校で開催いただきまして大変ありがとうございます。
 本校は昭和23年10月に岩手県二戸公共職業補導所として発足しております74年の歴史を持つ学校ということで、これまでに4,000人を超える技術人材を輩出しております。そういった公共職業能力開発施設ということで、現在、自動車システム科、建築科の二つの普通課程を持っております。就職率100%ということと、県内に事業所がある企業への就職率が極めて高いということで、そういったことを特徴としております。2年間という中で濃密なカリキュラムをこなしていますが、本校生徒は自動車整備士、建築大工になってお客様に感謝される仕事に就きたいという、夢の実現に向け、日々、知識、技能を磨いております。余談ですが、昨年度うちの生徒が市の広報誌の表紙をフルカラーでトップを飾ったのですが、そのあと市民の方から、若い人が二戸で学んでいるということに、元気をもらったというようなお葉書をいただいております。そういったことで、本日は、「車と住まいを支えるプロフェッショナルへの思い」いうことをテーマにそれぞれお話をして欲しいと思っております。
 また本日の懇談会を通じ、卒業後も継続して技能を磨いて、地域で活躍する人材となるよう、さらに意識を高めるきっかけにしてもらいたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。

小野部長 
 どうもありがとうございました。

出席者紹介

小野部長
 
それではこの後の進め方についてですが、まず私の方からお一人ずつ御出席の皆様のお名前を御紹介いたしますので、続けて1分程度の簡単な自己紹介をお願いいたします。そののち、今日のテーマに沿ってお話をいただきます。お一人ずつお話が終わった都度、知事の方からコメントをいただくというような形で、区切りながら進めていきたいと思います。
 また、最後に、時間が少し残るかと思います。自由懇談の時間も設けたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、座席表に従いまして本日御出席の皆様を御紹介いたします。お名前を紹介いたしますので1分程度の自己紹介をお願いいたします。初めに自動車システム科2年、荒谷諒さんです。お願いいたします。

荒谷 諒 
 自動車システム科2年荒谷諒です。出身校は、岩手県立盛岡工業高等学校で、地元が滝沢市です。
 ここの学校を志望した理由は、自分の将来就きたい仕事が、自動車整備士ということで、自動車整備の資格を取るために、この学校を志望しました。ここでその資格を取得するために、そのほかの資格もいろいろ取得する機会もあって、有機溶剤の資格や振動工具などの自動車整備に必要な資格とか他のいろいろな資格を取ることにも、頑張っております。本日はよろしくお願いします。

小野部長 
 1番手なかなか緊張したと思いますが、ありがとうございました。同じくお二人目でございます。月折光輝さんです。

月折 光輝 
 自動車システム科2年、月折光輝です。出身地は二戸市で、出身高校が、岩手県立福岡工業高等学校です。自分がここを志望した理由は、小さい頃、車が好きで、地元が二戸ということもあって、そういう資格を取れる学校であり、ここに自分の高校の先輩たちも来ていたので、いろいろな話を聞いてここを志望しました。以上です。本日はよろしくお願いします。

小野部長 
 月折さんありがとうございました。それでは三人目の方です。同じく道下宙武さんです。お願いします。

道下 宙武 
 自動車システム科2年の道下宙武です。出身地は盛岡市で、岩手県立盛岡工業高等学校出身です。この学校を志望した理由は、夏に行われたオープンスクールに参加させていただいて、そこでの授業や実習を体験させていただいて、先生や講師の方の雰囲気がとても良くて、少人数でマンツーマンに近い形で授業を受けられるということに魅力を感じて、志望させていただきました。
 自分は今、学校で乗用車だとか、大型車、大型自動車の整備も学ばせていただいていますが、将来、建設車両だとか他の特殊車両の整備にも携わりたいと思っているので、そこへの勉強というのも頑張っていきたいなというふうに考えています。本日はどうぞよろしくお願いします。

小野部長
 ありがとうございました。
 なお、会場が広いですし換気の方にも気を付けてございます。着席の間隔もかなりとっておりますので、もしもマスクを外されたいという方は、それぞれの御判断で、外していただいて結構でございます。
 続きまして、建築科2年の尾田川丈さんです。お願いします。

尾田川 丈 
 建築科2年の尾田川丈です。出身地は軽米町で、出身学校は岩手県立軽米高等学校です。
 この学校に入学した理由は、もともと自分は建築に興味があって、家の近くから通える所がないかというふうに探した時に、この二戸の技専(二戸高等技術専門校)があったので、ここで学びたいなと思ってきました。
 学校内での活動では、昨年の技能競技会(岩手県若年者技能競技会)で銀賞を受賞することができました。
 夢や目標みたいなものは、多くの人に目で見て満足してもらって、その次に住んでみて、長く住んでいただいて満足していただける家を建てたいなっていうふうに思っています。本日はよろしくお願いします。

小野部長 
 ありがとうございました。続きまして、同じく下舘冬弥さんです。

下舘 冬弥 
 下舘冬弥です。出身地は洋野町の大野です。出身学校は、盛岡大学附属高等学校です。
 入学動機は、自分の力で作りたいものをつくれるようになることと、家や家具を作っている職人さんを見て、自分も作りたいと強く思ったからです。将来の夢は、お客様や恩返しをしたい人たちのために、想像どおりの欲しいものを作って喜ばせられる人になることです。以上です。

小野部長 
 はい。ありがとうございました。それでは、最後に三上大翔さんです。

三上 大翔 
 建築科2年の三上大翔です。出身地は岩泉町で、出身高校は岩手県立久慈工業高等学校です。
 この学校を志望した理由は、大工の基礎知識や技術を身に付けるためで、高校の先生からもこの学校に行けば、知識や技術を身に付けられると言われたので志望しました。
 将来の夢は、自分もお客様も納得のいく住宅を建てられる職人になることです。本日はよろしくお願いします。

小野部長
 ありがとうございました。

懇談

写真:懇談会の様子2

<テーマ>
  車と住まいを支えるプロフェッショナルへの思い~安全、快適なふるさとのために~

小野部長 
 本日は、県の方から達増知事、県北広域振興局の阿部副局長、商工労働観光部定住推進・雇用労働室の菅原労働課長が出席しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それから、皆様のお手元にお菓子、それから先ほど飲み物が配られたかと思います。ぜひ懇談しながら、お召し上がりをいただければと思います。
 それでは阿部副局長の方から、今日のお菓子の御紹介についてお願いいたします。

阿部副局長
 副局長の阿部でございます。本日お配りしておりますお菓子と、お飲み物について御説明をいたします。
 まず、お菓子は、二戸市福岡で昭和42年に創業された老舗菓子店、どんぐり堂さんの大人気商品「チーズピッコロ」です。この商品名は、小さくて短い管楽器のピッコロから名付けられました。バナナボートに使用していた生地に当時流行していたチーズを挟んで発売したのが始まりということで、甘さとかすかな塩気のハーモニーに魅了されて、二戸地域の方々だけではなく、県内外からも多くのお客様がお店を訪れています。こちらの包装を外してそのまま、味わっていただければと思います。  
 ちなみに、チーズピッコロを載せているお皿は、浄法寺の漆を使用した漆器でございます。お菓子と漆器の色のコントラストも、目で楽しんでいただければと思います。
 続きまして、お飲み物は九戸村ふるさと振興公社の「あま茶」です。初めて飲まれる学生さんもいらっしゃるかもしれませんが、まずはひと口味わってみていただければと思います。飲んでみますと、すごく甘いです。これは、砂糖がたっぷり入っているわけではございません。このあま茶に含まれますフィロズルチンという成分が砂糖の200倍の甘みを持つことによるもので、ノンカロリーに近い天然甘味料として注目をされています。アジサイ科に属する低木で、こちらの、私の正面にあります写真のように、ガクアジサイによく似たお花をつけます。この葉を摘み取って、お茶に加工するということでとても手のかかる商品になっています。九戸村では1983年、昭和58年から栽培が始まり、長野県に次いで国内有数の産地となっています。薬用作物として製薬会社に出荷されるほか、お菓子といった村の特産品として販売、さらに海外輸出の実績もあります。召し上がりながら御懇談を進めていただければと思います。説明は以上でございます。

小野部長 
 ありがとうございました。今日出席の6人の皆さんでこの九戸の「あま茶」、今まで飲んだことある方、手を挙げていただければ。(挙手なし)皆様、飲んだこと初めてですか。やはり、結構甘いですよね。二戸広域、いろいろおいしいものがあるといったことで、PRでございました。
 それでは、懇談の方に進めさせていただきます。ここから今日のテーマですけれども、さきほどもお話いたしました、「車と住まいを支えるプロフェッショナルへの思い~安全快適なふるさとのために~」というテーマに沿いまして、先ほど御紹介のあった活動、それから学生生活を通じて様々気づかれた点もあると思います。今、様々勉強されていて、それを踏まえて、今後の抱負、あるいは、それぞれ御出身かもしれませんけれども、地域にかける思いみたいなものを、地域との関わりでも何でも結構でございますので、お話をいただければと思います。
 それでは、先ほどの順番、食べながらで結構でございます。まずは1番手で荒谷さんから、お一人大体4分程度でお願いいたします。お話をいただいた後、それぞれ知事の方からコメントがございますので、よろしくお願いいたします。それでは荒谷さん、お願いいたします。

荒谷 諒 
 自分の出身が滝沢で、この学校の寮で1年のときから生活していて、1年間この二戸市で生活して思ったことは、二戸市民は結構あったかいっていうか、優しい人が多いなと感じました。今まで二戸市についてあまり関心がなかったので、この学校に来て、二戸市のことをいろいろ知れたなっていうふうに思います。あと他にも、二戸市だと二戸祭りとか、ほかにもいろいろ沢山お祭りがあって、滝沢にはチャグチャグ馬コやあと何かあるとは思いますけど、二戸の方が結構そういう祭りが多いと思ったので、地域住民の繋がりとかも結構深いのかなって思いました。
 この学校で勉強していて、この学校の魅力は生徒の人数が少ない分、先生との関わりも結構深く関われるというか、親身になって教えてくれたりとかもするので、とても勉強になるいい環境だと思いました。以上になります。

小野部長 
 それでは、知事の方からお願いします。

達増知事 
 滝沢市の出身ということで、こちらでは寮に住んでいて、二戸市に初めて住んでみて、いろいろ発見しているということ、いいと思います。市民の皆さんが温かいとか、お祭りがたくさんある、ナニャトヤラ祭り(盆踊り唄の一種)とかもありますよね。そういうやはり歴史のある地域なので、いろんなお祭りもあるし、地域のまとまりとか、あとは人の温かさとかそういうのもあるのだと思います。二戸市に生まれ育った人たちからすると、それが当たり前で、優れている点はなかなか感じないかもしれないですけれども、二戸以外から二戸に移り住んできますと、そういうのをより感じることができると思うので、それをまたどんどん二戸の人たちにも伝え、一緒にいろいろやることで、二戸の人たちをいい感じで刺激して、二戸の人たちが自分たちの良さに気づく、そういうきっかけを作ってくれるといいのではないかと思います。
 そして、学校が少人数で先生が親身になって指導してくれるというのは、この高等技術専門校の良さでありましょうから、是非そういう学習環境を活かして、どんどん技術技能を身に付けていって欲しいと思います。ありがとうございます。

小野部長 
 ありがとうございました。ひとつだけ事前にいただいた資料で、ホンダのトゥデイ(車種)を購入して乗りたいというふうにありますけど、ホンダのトゥデイというのは、今はなかなか新車では売ってないですよね

荒谷 諒
 もうほとんどない感じですね。

小野部長
 やはり自動車整備士になりたい、なろうというのと、ホンダのトゥディに対する思いのようなものが何かあるのでしょうか。

荒谷 諒 
 高校の時に原付で通学していたのですが、その時に乗っていたのが、スクーターのトゥディというバイクで、友達に「車の方でもトゥデイあるからそっちも乗ってみたら」と言われたので、それからトゥデイについてちょっと興味が出て、調べていくと結構面白い車だなと思ったので、一度乗ってみたいなっていう思いで、トゥディに乗ってみたいです。

小野部長 
 今でも少しは、中古で流通しているんですよね、きっと。

荒谷 諒
 インターネットで検索してみると何台かあります。

小野部長 
 岩手県内で将来トゥディを見かけたら、荒谷さんかもしれないということで。ありがとうございました。それでは続きましてお二人目、月折さんからお願いいたします。

 

月折 光輝 
 自分は二戸で、地元が金田一なんですけど、金田一には金田一温泉があり、そこにゆうらく(2019年3月まで営業していた温泉施設「金田一温泉センターゆうゆうゆーらく」)という温泉があって、最近だとカダルテラス金田一(温泉施設の名称)に新しくなって、その近くには緑風荘という座敷わらしが出るところだったり、あと、おぼない旅館というハイキュー!!(漫画)の作者が来たという有名なところもあるので、是非来てみてください。
 自分は、車が好きで高技専(二戸高等技術専門校)に来たんですけど、ここでは教材車も沢山あって、整備でいろいろ(な車を)触っていて、日産だったり、ホンダだったり。車で種類とか、いろいろ違うので、そこもいい勉強になっています。ここにいる先生は、整備士をやってからここに来た先生たちなので、仕事での経験などをいろいろ教えてくれて、整備は人によって違う技とかもあるので、そこは自分なりに盗んで、自分の将来の整備作業につなげていけたらいいなと思っています。
 自分は将来、ここの学校の先生や、整備で働いている人たちみたいな整備士になりたいなと思っています。あと、自分は就職が決まって、今二戸で働こうと思っているので、そこで、自分の地元が、たばこ農家だったり農家の人が多いので、地元で働いて、その農家の人たちもよく軽トラとかで物を運んだりしているので、そういう農家に車の方でのサポートできたらいいなっていう感じで思っています。
 あと二戸は、せんべいとかが有名で、最近(のこと)ではないですが、チョコレート工場が新しくできたので、そこだと南部チョコだったりの製造過程とか見られたり、いろんな種類のせんべいやお菓子が売っていたりするので是非行ってみてください。以上です。

小野部長 
 ありがとうございました。知事いかがでしょうか。

達増知事 
 さきほど自己紹介の時、車が好きだということを言っていて、いろんな教材車を扱って、会社によっていろいろ違いがあるとか、好きである分非常に発見もあって、ぐいぐい学んでいるのではないかなという、そういう印象を受けました。
 そして、先生たちもこの自動車整備の仕事の経験があるということで、今教えられていることからさらにその先生たちが、仕事を経験しているそういうところも吸収しているというのは非常にいいと思いますね。ぜひぜひそういうふうに学びを膨らましていって欲しいなと思います。
 そして金田一が出身ということで、あそこはやはり特徴のある地域で、おぼない旅館は私も行ったことがあり、ハイキュー!!の部屋を見せてもらったりしたこともありますが、おぼない旅館の女将さんは岩手県の総合計画審議会の委員を務めてもらったこともあって、この地域や、また旅館業、観光業の現状を発信してもらって、非常に県の政策の役に立っています。座敷童が出る旅館もあれば、カダルテラスという新しい施設もあり、そしてリンゴを始め農業が盛んで、この最先端の消費者の皆さんの要望に応えられるようなフルーツの生産もしていて、大変いいところだと思いますね。二戸市は、おせんべい屋さんの老舗がありチョコレートも作っていて、そういう老舗のお店が、最先端の新しいスイーツとかせんべいとチョコが合わさったような新しいお菓子、新機軸で商品を開発しているというのは、この二戸市のひとつの特徴なので、そういうところを自分のものにしていってもらうといいと思います。ありがとうございます。

小野部長 
 ありがとうございました。それでは続きまして、道下さんの方からお願いいたします。

道下 宙武 
 私は、盛岡に住んでいるんですけど、二戸に来てみて、盛岡よりも自然豊かでのどかで暮らしやすいっていうのが、とても一番に感じました。その中でも、ヒメボタルのその生息地として有名な折爪岳というのがありまして、そこでは夏に100万匹近いほどの蛍を見られるっていうとこで、そういうところを盛岡で考えてみると、あんまりないのかなっていうところを自分の中で感じましたのでそういうところはいいところだなというふうに思いました。
 二戸校(二戸高等技術専門校)の魅力としては、トラックなどの大型車を多数整備できるところだと思います。自分がここに入学するに当たって、トラックを整備したいっていう気持ちが大きかったので、入学させていただいたんですけど、そのトラックっていうのは乗用車と違ってオイルの交換する量だったり、部品一つひとつが大きいので、それを整備するに当たって、やりがいを自分の中で感じたいなっていうのは思っていたので、そういうところは、トラックが好きな人にとってはいいところなのかなというふうに思っています。
 あとは定期的に各ディーラーの社員の方々に来ていただいて、そこで最先端の研修っていうのを、受けられるっていうところがとても魅力的だと思っています。最近でも自動車業界はハイブリッド自動車が多く出ていたりとか電気自動車が多く出ていて、どんどんどんどん技術が進歩しているので、それに遅れをとらずに、この環境についていくことができるっていうのは、とても魅力に感じています。
 自分の将来の夢は、自動車の整備を通じて、指導や管理をする側の仕事をしてみたいと考えていますので、そのためにこの学校で基礎知識をしっかりと学び、その上で就職してからは、そこでの日々の業務に全力に取り組み、先輩方からのアドバイスっていうのをしっかりと受けとめて、自分の成長につなげていければいいのかなというふうに考えています。
 あと自分は、岩手で生まれて、岩手で育った身ですので、地元に貢献できるように、募金活動だったりとか、また植物を植える活動だったりっていうのを小中学校の時に地域の活動として率先して参加していたので、そういうことは、社会人になってからでも参加するのは遅くないと思っているので、そういう事業にしっかりと参加して貢献していきたいなというふうに考えています。以上です。

小野部長 
 ありがとうございました。知事お願いします。

達増知事 
 盛岡から二戸に来てみて、やはり自然が豊かで暮らしやすいというのを感じているというのは、なるほどと思いました。折爪岳のヒメボタルは、実際に見に行ったのですか。

道下 宙武 
 自分は見に行ったことがなかったので、ネットでの写真や記事だったりを見て、自分も行きたいなと思いました。

達増知事
 私もまだ見に行ったことはないので、折爪岳のヒメボタルはいつか見たいなと思っています。
 そして、大型トラックに興味あるということで、大型車の整備はやりがいがあるということ、自己紹介でも、建設車両や特殊車両もやってみたいっていうことで、そういう自分の中から湧いてくる興味関心があるのは非常にいいと思いますね。
 また、電気自動車カーとかそういう自動車の技術の進歩というか、そういう方向性も意識して、そういうのにもついていけるような、勉強をしていくというのが大事だと思います。やはり、18歳19歳20歳、このぐらいの時期にしっかり勉強しておくと、それは自分の中に種をたくさん植えるような感じで、それは卒業して社会に出てからも伸びていきますね。生徒として勉強していた時のその勉強というのは、卒業すれば終わりというわけじゃなくて、自分の中にいつまでも生き続けて、そして、それは自分の中で育っていって、将来いろんな新しいことをやる際にも、学んだことが自分の中でさらに育っていて、その時その時やらなきゃならないことに役に立つということがあるので、今しっかり勉強しておくというのは非常に大事なので頑張って欲しいと思います。岩手県に貢献したいということは、非常に心強いのでよろしくお願いします。ありがとうございます。

小野部長 
 ありがとうございました。
 それでは続きまして、尾田川さんの方からお願いいたします。

尾田川 丈 
 はい。僕は地元の軽米、二戸じゃないんですが、軽米で20年近く生活しているんですけども、18歳で免許を取って、ここら辺っていうか外に出て遊ぶようになったりして感じたことは、やはり、さっきも話があったようにちょっとここら辺の人たちっていうのは、やさしい人が多いなっていうふうに自分は感じるようになりました。そこはすごくいいところだなというふうに改めて、思ったのと、今こうやって出されているあま茶っていうのも、今まで飲んだことがなくて、こういうふうな新しい発見もあって、すごくいいなっていうふうに思いました。
 今こうやって技専(二戸高等技術専門校)に1年間通ってみて、ここの学校のいいところっていうふうに思ったのは、ひとつ目が、2年生になってからなんですけども、実際にちょっと前にここに模擬家屋っていうのがあったんですけども、それを2年生になってからみんなで実際に作ってみるっていう、ほぼ実践に近い感じで実習ができるっていうことと、あと、検定だったり、技能競技会の入賞に向けて、練習の時間を十分にとってくれる環境があるっていうことが、自分はすごくいいなっていうふうに感じます。もうひとつ挙げるとしたら、就職のサポートがすごく手厚いなっていうふうに感じています。自分はもう就職が決まって、その際に、この企業を見学したいっていうふうに先生に相談した際にはアポを取ってもらったり、送っていってもらったりっていうのをしてもらったので、そういう面ではすごくいいのかなというふうに感じます。あえて意見を挙げるとしたら、1年生のうちに、もっと企業見学みたいなのをしたいなっていうふうに一番思っていて、それを思ったのが、自分が就職する時、試験をする際なんですけど、やっぱり見学をしてからすぐ試験っていう形になってしまったので、正直な話を言うと、もっと企業を見学してちゃんと決めたかったなというふうに思ったので1年生のうちに、5社でも、行きたいところにもっとみんなで行けたらなっていうふうに思いました。 
 今、あんまり入校生が少ない状態にあるんですけど、入校生を増やすために、学校の外向けのイベントっていうのも増やしていけたらいいんじゃないかっていうふうに自分は思っていて、そういうイベントってオープンキャンパスぐらいしかないので、あえて挙げるとしたら、自分たちの建築科だったら、木で何か使ってもらえるものだったり、家具だったり簡単なものを作って、バザ―的な感じで売るみたいなことができたら、入校生を増やすために、手助けっていうか知名度アップにも繋がるんじゃないかなっていうふうに思います。
 自分は就職して奥州に行くんですけども、今、県北地域にいてほぼ県北のことしか知らないような感じなので、今から奥州市、下(南)の方に行って、より深く岩手のことを知れればいいなっていうふうに思っています。以上です。

小野部長 
 それでは、知事からお願いします。

達増知事 
 模擬家屋を作るとか非常に本格的なそういう実習もやれて、そして、検定や競技会の準備もしっかりやることができる、いいカリキュラムなのだと思います。また就職のサポートも丁寧だということで、大変良いと思います。  
 一方、1年生の頃から企業見学をしたかったというのは、それはいいポイントでありまして、これは県全体、また小中高校生の頃から地元の企業を知るとか、親しむとかっていうのをもっとやらなければならないということは私も考えていますし、また県の中でもそういう議論がありまして、キャリア教育と言うんですけど、早い段階から地元の企業を知る、また親しむということは非常に大事だと思いますね。
 そして、学校を外に開いていくというのも、グッドアイデアだと思います。オープンキャンパスというのがすでにあるということですけれども、地元の人たちも多分ここの生徒たちが普段どういうことをやっているかとか、何をしているのか、また、どういうものを作ったり、整備したりしているのかというようなのを見ると嬉しいんじゃないかなと思いますね。学校の方からも地域に手を伸ばし、地域の方にも学校に関わってくれるようなそういう関係が発展していくと良いと思います。ありがとうございました。

小野部長 
 ありがとうございます。今日もこの真ん中のところに台がありますけど、これも多分作られたんですよね。何かコメントがありましたらお願いします。

尾田川 丈 
 そっちの椅子みたいな、台みたいなものですけど、2年ぐらい前の技能検定の課題を、先生が生徒が作ったものを合体させて、1個にしたみたいな感じのものなんですけど。僕たちが作ったわけじゃないんですけどこういうのもやっています。

小野部長 
 後ろの方にあるもの(衝立)はどうですか。

尾田川 丈 
 後ろの方の衝立みたいなのも、これも先生が。

小野部長 
 綺麗なものですね。ありがとうございました。
 それでは続きまして下舘さん、お願いいたします。

下舘 冬弥 
 まず、二戸の魅力ということで、自分は出身が洋野で、小学校の頃から野球をやらせていただいていて、野球ばかりの生活で、高校も推薦をさせていただいて、高校に行かせていただいていた時も、野球ばかり考えていて、二戸のことをよく知らずに学校だけ見て、入学させていただいたんですけど。「チーズピッコロ」を今食べさせていただいて、もうおかわりが欲しいくらい魅力的なところがあるなと気づきました。なので、自分も地域を発展させるためには、そこの地域を知らなければいけないと思うので、貢献できるようしっかり魅力に気づいていきたいと思います。
 あと、去年、1年生の時に若年者技能競技大会というものがありまして、そこでは年齢問わず1年目の職人、大工さんたちで競技をしたんですけれども、そこで金賞をいただいて、自分的には、あまり納得いくものは作れなかったんですけども、この学校で指導を受けれたから取れたんだなと。他の社会人の方は、自分で考えて自分で見てやらなければいけないと思うんですけども、聞いて、教えてもらえるっていう部分ではこの学校に来てよかったなと思っています。自分は、もう性格が努力することが特徴なんですけども、今後の二戸校(二戸高等技術専門校)は、自分的には居残りの時間を増やして欲しいという部分で、今、居残りをしている時間が16時半から18時くらいなんですが、自分は20時ぐらいまで練習したいくらいで。居残りをして、のこぎりを線どおりに切るなど、カンナの薄削りや、道具の手入れもしたいので、いい職人さんになるにはその精度がよくなきゃいけないので、精度を上げるために、自分の気持ちだけで、自分は寮生活をしてるんですけども、寮では、加工するとなったら他の人に迷惑がかかるので、実習できる学校でもっと居残りをして、練習したいなと思っているので、できたら考えていただきたいです。
 また、寮生活をしている部分で、洗濯機と乾燥機が4台中2台古くて故障していて、最新型にして欲しいです。
 これから自分はいろいろな資格を取ったり、お客様や恩返ししたい人が沢山いるので、自分が身につけた技術で、欲しいものを作ってあげて恩返しできるように、技術向上にも勉強にも力を入れて無駄な時間を過ごさないよう努力したいと思っているので、先ほどの居残りの時間を増やして欲しいというところも繋がりますがかなえて欲しいです。
 最後に学校のいいところは、先輩たちが、後ろに飾ってある(賞状の)ように、先生も過去の先輩たちもみんな全国レベルの技術を持っていて、目標が見えていていいですし、自分が高校の頃は、聞きたいことがあっても日を跨いで聞いたり、タイミングがあまり見つけられなかったんですが、人数が少ない分、先生にすぐ聞けて、正しい答えが返ってくるところがかなり魅力的で、自分の向上心さえあれば、レベルが上げられる学校だと思って魅力だと思います。以上です。

小野部長 
 下舘さんから率直な御意見もいただきましてありがとうございます。これまでの実績ということで、賞状が沢山こちらの方に飾ってありますね。それでは、知事の方からお願いいたします。

達増知事
 野球を一生懸命やっていたというのは、技術技能を身に付けるにもいい経験だったんだと思いますね。飛んでくるボールに合わせて体を動かすとか、体を動かしてボールを自由自在に操るみたいな、そういう感覚が、ものづくりに求められるのだと思いますね。そして、居残り時間を増やしたいっていうのも、野球部の練習などは日が暮れるまでやっていたんでしょうから、長くやりたいという感覚はわかるなと思います。学校管理やいろんなそういう事情の中で、学校はいろいろルールを決めているのだと思いますけれども、学校も相談にのるといいんじゃないかなと思いますね。
 そして、洗濯機乾燥機はやっぱり大事で、私も一人暮らし歴が長く、東京やアメリカやシンガポールで一人暮らしをしていたんですけれども、行く先々でやはりこの洗濯機乾燥機をどう確保し、どう使うかというのは常に頭から離れなかったことなので、毎日のことですからね。その気持ちはよくわかります。
 そして、先輩たちが、もう70何年の歴史があって、そういう人たちが道を作ってくれているというのは非常にいいことだと思いますね。身近なところに目標があるというのはありがたいことでありまして、そういう先輩たちが切り開いたところを、さらにまたその先を切り開くということが、今を生きる人達に求められていると思うので、是非、先輩たちの実績を生かしながら、さらにこの未来を切り開いて欲しいなと思います。ありがとうございました。

小野部長 
 瀧澤校長の方から特に今、よろしいですか。

瀧澤校長 
 宿題をいただいたなと思っております。

小野部長 
 ありがとうとございます。それでは6人目でございます。三上さんの方からお願いいたします。

三上 大翔 
 僕は、去年からアパートを借りて二戸に住んでいるのですが、毎朝(学校まで)来るのにバスや歩きで来ているんですけども、その時に、すれ違った人たちが挨拶をしてくれたりというところがとても二戸の人はいいなと思いました。また、道が狭いところがあるんですが、そういうところは、警察の人や地域の人たちが見てくれていて、安全面にも気を配っているところが、すごくいいと思いました。
 二戸校(二戸高等技術専門校)のいいところは、みんなも言っていたんですが、先生方がわからないところを詳しく教えてくれる、わかるまで教えてくれるっていうことができていていいと思いました。
 今後の学校に向けての要望は、1年生の時に企業見学があったんですが、その時に見たのが、建てたもの、完成したものを見させてもらったんですが、実際に建てている現場を見る機会があれば、もっと勉強になるなと思いました。
 あとこれからのことで、僕も先月、内定をもらったんですが、入社までの間で、加工技術の向上や、知識を深めていきたいと思っています。そのためには、一つひとつの作業に集中して取り組み、納得のいくものを作れるように取り組んだり、うまくいかないところがあったら、先生などにきいてできるようにしていきたいと思っています。以上です。

小野部長 
 はい。それでは知事の方からお願いいたします。

達増知事 
 アパート生活をしながら、二戸の人たちの良さを見たり経験したりできているというのは非常にいいことだと思います。そして、学校の良さとして先生がわかるまで教えてくれるということで、やはりそこがここの良さなので是非それを活かして、学びを続けて欲しいと思います。内定がもう決まっているということですけれども、その方が勉強や実習にも集中できる、安心してやれるっていうところもあると思うので、卒業までやれることをどんどんやっていくという姿勢でいくと、いいんじゃないかなと思います。
 そして、企業見学があって、そういう会社を知るということプラス、いろんなものを作業の現場で見るとか、そういう経験を広げるということも学びの中で大事なところだと思いますので、いろいろ見たり聞いたり経験したりするところを広げられるような工夫というのがあるといいんだなというふうに思いました。はい。ありがとうございました。

小野部長 
 ありがとうございました。ここまでで一通りテーマに沿ったお話を、6人の皆さんからいただいたところです。まだ時間がございますので、ここからは、テーマ以外でも結構でございます。懇談全体を通しての感想、あるいはまだもう少し話し足りなかった点、あるいはテーマにこだわらない御意見等でも結構です。何かございますでしょうか。あったら手を挙げてお願いいたします。
 では、私の方から少し振ってみたいと思いますけれども気軽にお答えいただければと思います。道下さんにお聞きしたいのですが、先ほど特に大型車、トラック整備について勉強されているということで、特に大型車をやろうというふうに思われたきっかけあるいはそこが好きな理由、あと、そこで特に苦労している点、普通の一般の乗用車とは違った点とか工夫している点など、この学校の中で勉強してるところでこういったところ、特に頑張っているといったところでも結構だと思うんですけども何かありましたらお願いいたします。

道下 宙武 
 大型自動車の方の整備目指していった理由としては、高校生の時にインターンシップがありまして、そこでの大型自動車を取り扱っている会社に行かせていただいたということが一番の理由になるかなと思っています。そこの整備士の方々の作業する姿に憧れを抱いたっていうところもありますし、実際に自分も作業を体験させていただいて、その作業内容のスケールの大きさに驚いたってこともありますし、先ほども言ったんですけどもそのやりがいを感じたっていうところが、一番大きいところになるかなと思います。大型自動車の整備は乗用車と違って、3、4人でチームとなって、一つの車両を整備するっていうところが、一番の醍醐味だと思っていますので。そこで協調性っていうのが大事になってきます。今、実習でも、2人で1台の車の車検を行っていて、そこでの相手とのコミュニケーションだったりというのを大切にして取り組んでいます。

小野部長 
 ありがとうございました。そういった意味で、高校の時のインターンシップで受けた印象というか、そういうのが非常に大きかったっていう感じですかね。インターンシップ先は道下さんが自分で選ばれた感じなのですか。

道下 宙武 
 それはちょっとまた違いまして、大型自動車を主に取り扱っている会社だったんですけど、自分は、全部の車両の整備に携わりたいなんて結構欲張りな性格があったので、乗用車、大型車建設車両、幅広い車両を整備できる環境を選びました。

小野部長 
 その中でトラック整備に対して、大型車両が特に印象が強かったっていう感じですかね。わかりました。ありがとうございます。インターンシップが結構大きいですね。
 その他、今の話を聞いてでもいいし、自分はこういうので自動車整備をしてみたかったっていうのでもいいですし、さっきトゥディの話をお聞きしましたけれども、月折さんはいかがですか。

月折 光輝
 自分も高校の時のインターンシップがきっかけで、車はもともと好きだったんですけど、自動車業界、整備士に工業高校で溶接とか、そういう工業系の勉強はしていて、こういう仕事をするんだろうなっていうのは大体思ったんですけど、自動車整備士っていうのは考えたことがなくて、インターンシップで、先生と話し合って行ってみようかなって感じで行って、実際厳しい環境なのかなと思ったんですけど、インターンシップ行った先が、皆さんみんな優しい人で、整備もそこまで厳しくないっていうか、いろいろ自分なりに勉強してきたし、そこで自分で車を直して長く乗れたらいいなっていう感じで。それがきっかけで、就職したのは日産で、そこのインターンシップがきっかけになったとこに就職しようと思っているんですけど自分は、GT-Rっていう車が好きなので、日産に入るとGT-Rの整備できる資格が取れるので、その資格を取って将来、自分で整備したいなっていうのは思っています。

小野部長 
 将来、自分で乗ってみようと。はい。ありがとうございました。荒谷さんいかがですか。

荒谷 諒 
 自分の父が重機の整備をしていて、この学校の出身でもあって、それで、自分も父みたいな整備士になりたいなと思って整備士を目指すようになりました。自分は、去年の11月からガソリンスタンドでアルバイトをしていて、今まで普通車のディーラーに就職しようかなと思っていたんですけども、ガソリンスタンドに給油しに来るトラックとかを見ていてトラックも結構かっこいいなと思ってそこから、トラックの整備もやりたいなと思ってNX商事っていう、トラックをメインで整備するところなんですけどもそこに就職しようとし、一応内定はいただいたんで、そこで頑張って働いてお父さんみたいな整備士になれるように頑張りたいなと思っています。

小野部長 
 お父さんの背中を見てという感じですね。ありがとうございました。
 あとは、今までの話を聞いてでも結構ですし、言い足りなかったところでも結構ですし、尾田川さんは学生会長をやられているといったことで、その技術を習得する以外にもいろいろ忙しいのではないですか。

尾田川 丈 
 そうですね。まさに今週の金曜日に球技大会があって、今はその準備などをしています。

小野部長 
 学生の皆さんをまとめることで苦労している点など何かありますか。

尾田川 丈 
 まだ始まったばっかりで、あまり苦労しているなっていう感じはないので。これからちょっと怖いなっていうところではあります。

小野部長 
 みんなを引っ張っていくという感じですか。ありがとうございます。
 先ほど下舘さん金賞を取られたということだったんですけども、具体的にはどういう作品を作られたのでしょうか。

下舘 冬弥 
 1年生の時には、一般住宅を建てる際に、現場に運ぶときには家を実際建てる長さでは運べないので、継ぎ手というものを使って短い材と短い材を現場で組み立てて長い材にするんですけども、部材と部材くっつける継手のところとあと柱の加工の二つの加工をさせていただきました。

小野部長 
 金賞を取られたので技術的に優れていたではないかと思うのですが、自分で作ってみて、先ほどちょっと満足できていないという話がありましたが、もう少し頑張りたいと思う点はどういった点なのでしょうか。

下舘 冬弥 
 自分はまだ1年生の頃はアルバイトをしていなかったので、ひたすら1人で残って練習をしたりしていて、確実に金賞取れるなっていう担任の先生からもそういう声をいただいて、自信はつけていたんですが、やっぱり表面がぴったりくっついていても、中の方がスカスカだったら、中で動いてしまったり、圧が逃げて部材と部材がくっつくときの、多少圧があった方がしっかりくっつくのですが、やっぱりスカスカだと動いてしまって、持ったらとれちゃうみたいなことになってしまうんですけども、そういうふうになってしまって、見栄えの方できっと採点をもらって、でも中の方は、賞をもらえるレベルではなかったと思うのでやっぱり欠点がないものを作ってこそ職人だと思うのでそういうものは作らないようにしていきたいと思いました。

小野部長 
 ありがとうございます。それでは、三上さん。学生会の役員といったことですけども具体的にはどんなことをやられてるんですか。

三上 大翔 
 僕は、学生会の議長をしていて。

小野部長 
 始まったばかりなのですね。もう何度か進行役をやったことはあるわけですか。

三上 大翔 
 まだ1回しかないです。

小野部長
 そうなのですね、わかりました。三上さんも1年の時に銀賞を取られたということで、出来栄えとするとどうですか。2年になって1年を振り返ると、やはり技術的に相当うまくなったなとか、まだまだだなとか、いかがでしょうか。

三上 大翔
 自分で作ってみて思うのが、やっぱりいつも隙間があいてしまったり、のこぎりで切る時に、線を取り過ぎてしまったりなどのミスが多いので、そういうところを直していきたいと思っています。

小野部長
 将来的に作りたいものというのは、やはり住宅を作りたいという感じですか。特に将来こういったものを作ってみたいなとか、具体的にありますか。

三上 大翔
 自分の家が古くて、結構隙間とかも空いてしまっていて、夏は暑いし、冬は寒くなってしまってるんでそういうところを気密をしっかりととって、住んでいる人が生活しやすいような住宅を作れるようになりたいと思っています。

小野部長 
 御出身の岩泉もそうですし、岩手全体やはり寒いですからね。是非そういった技術を習得していただければというふうに思います。
 まだ若干時間ございますけど、いかがでしょうか。もう一言何か、最後に話したいとか、他の人の話を聞いてもう一言言いたいなというところがありましたら是非いかがですか。よろしいでしょうか。御出席の皆さん何か一言ありましたら、校長先生はいかがですか。学生の皆さんのお話を聞いての感想など、校長先生の方からありましたら。

瀧澤校長 
 参加してくれたのは6名ということなのですが、参加してない24名の生徒、現在、全校で30名の学校です。岩手という、この地で、住宅あるいは車という、私の日常生活を支える重要なインフラ、欠かすことのできないインフラとそういったものを支えるプロとして、今後も社会に出て、活躍していってくれるということで、大きい期待をしているところです。 
 今日生徒の話にもありましたけども、二戸の人は優しい、いいところだということで、従来、清掃活動などは通学路とか周辺の清掃活動は全校でやっているのですが、コロナでいろいろ抑制された部分もあります。市の産業まつりだとか、そういったところでの作品展示だとか、あるいはちょっと提案がありましたけども、製作した物の販売、即売とかそういったものも検討していきたいなと考えているところなんですけども、そういったいろんなちょっと予想しなかった意見が出されたので、宿題として考えなければならないなと思ってるところです。そういったところも見直しながらいきたいと思います。
 現在、少子化の影響によって、全国的にも定員が満たせない状況というのが高等技術専門校にはあるんですけれども、優秀な技術人材を地域に供給する公共職業能力開発施設の関係者として、電気自動車などの新しい技術、あるいは新しい資格制度、そういった資格も変わってきている、変わっていくということのようなので、そういったことへの対応として、自動車整備士あるいは大工を目指す若い人に魅力のある学校のあり方を考えていかなきゃならないなと思っております。本日はこのような貴重な機会をいただきまして大変ありがとうございました。これからもよろしくお願い申し上げます。

小野部長 
 瀧澤校長先生ありがとうございました。皆様今日はありがとうございました。

知事所感

小野部長 
 それでは、最後に達増知事からお願いいたします。

達増知事 
 今日はありがとうございました。自動車、建築それぞれ一生懸命学びながらその学びを自分の将来に結びつけ、そして地域での生活や、また、この地域の様子にも目を配って、いろいろ吸収しているというところ、大変心強かったです。
 そして、今日の皆さんは技能競技会でそれぞれ金銀銅と賞を取っている皆さんで、そういう実績も自分の力になりますし、また後輩たちの力にもなっていくものでありまして、先輩から引き継いできたものをさらに後輩に継承しながら、自分の道を、社会に出て働いていくという道を切り開いて行っていること、重ねて心強く思いました。こういう学びの場、成長の場というのを、やはり県としてもしっかり作って、そして、これからの人たちのためにも活用していかなきゃならないなと改めて思いましたので、今日聞いた意見を参考に、さらに政策を進めていきたいと思います。今日はありがとうございました。

小野部長 
 ありがとうございました。

閉会

小野部長
 
本日御参加の皆さん、今日は貴重なお話をいただきまして本当にありがとうございました。近い将来、今日の6人の皆さんが、車と住まいを支えるプロフェッショナルとして御活躍いただくことを祈念いたしまして、これをもちまして、今日の県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in二戸」を終了いたします。本日は本当にありがとうございました。

 

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