令和4年12月8日知事会見記録

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開催日時

令和4年12月8日10時30分から10時52分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事、お願いします。

知事
 今日は、「第12回いわてマンガ大賞」コンテスト受賞作品の発表を行います。
 一般部門37作品、1~4コマ部門223作品の応募がありました。
 一般部門の大賞は、大船渡市の居間ノおくる(いまのおくる)さんの「おあげんせ!」です。
 ユーチューバーとしてゲーム実況をする主人公という非常に現代的な設定の中で、妹はゲームをつくるということで、ゲームの中に岩手の食、おいしいものが次から次へと出てきて、それが非常にきれいに、上手に、おいしそうに描かれているというところがいいところでありまして、皆さん多くの人たちに読んでいただきたいと思います。
 そして、一般部門の優秀賞は、滝沢市の木藤古マサキ(きとうごまさき)さんの「奇妙な同居人」、盛岡市のamaco(あまこ)さんの「たたいてけろ!!」、盛岡市の小山田十三(おやまだとみ)さんの「ワイルドキャットイーツ」です。
 学生の部は、金賞2作品、銀賞3作品です。
 1~4コマ部門のうち一般の部の最優秀賞は、盛岡市の宍尾役(ししおやく)さん、中学生以下の部の最優秀賞は、紫波町の花雨(かさめ)さんです。
 1~4コマ部門の優秀賞は5作品です。
 フランスと中国からも応募があり、5作品が特別賞となりました。
 表彰式は、来年1月15日です。
 そして、主な受賞作品については、「コミックいわてWEB」(マンガサイト)で、インターネットでも読むことができるようにします。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
 今回のコンテスト全体の総括をいただければと思います。

知事
 絵がますます上手になってきていて、構図とか漫画の技術もどんどん向上してきていると思います。
 そして、岩手の様々なことを題材にして、宮沢賢治世界などおなじみのものもあれば、大賞作品のように、ゲーム実況動画のような今まで取り上げられなかった新しい分野といいますか、新しい社会的現象を取り上げながら作品にしているなど、そういう新機軸もたくさんあって、よかったなと思います。

幹事社
 それでは、本日は記者クラブからの代表質問はございません。各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
 昨日、来年の知事選に向けて、いわて県民クラブ所属の千葉絢子さんが出馬の意向だという報道がありました。これについて、知事の受け止めをお聞かせください。

知事
 正式な表明はまだないということですので、具体的なことについては、まだコメントは早いと思っておりますけれども、岩手に関心を持ち、そして、岩手を良くしようと知事を志す人が出てくるというのは大変いいことであると思っておりまして、広く県民の皆さんにも、知事選の機会に岩手に関心を持っていただき、自分ならこうしたい、ああしたいということを考えてほしいと思います。

記者
 県政界においては、千葉さんは、さきの参院選においては、初当選された自民党の広瀬さんを応援なさいました。そして、県議会においても、知事とは一線を画す自民党などと同じグループというか、そういう政治姿勢を持ち、対立することもしばしばあると思うのですが、そういった方が、まず名のりを上げたということ自体に対しては、どう思われますか。

知事
 まだ正式には決めていないというように御本人が語っているというような報道も目にしたと記憶しておりますので、具体的なことについてはコメントは、まだ早いと思っております。

記者
 あと、定例会見のたびに質問が出ていますが、改めて達増拓也さん御本人としては、任期満了後、次の知事選に対する態度というのは、今どのような状況でしょうか。

知事
 今は、新型コロナウイルスの感染状況も、岩手において減少傾向になってきたというところはあるのですが、それは1週間くらいしかまだそういう状況が続いておりませんし、1日の新規感染者数が過去最多になる、病院で働く人が出勤できなくなる問題など、第7波のとき以上の大変な状況もありますので、まず今、コロナ対策など、緊急の課題に対して目が離せない状態だと思っておりますし、今日、補正予算追加提案を議会に行うわけでありますけれども、物価高騰問題についても、きちっと手を打っていかなければならない状況だと考えています。
 そして、いわて県民計画の第2期アクションプランの素案ができたところではあるのですけれども、それに対して県民の皆さんから広く御意見をいただいているところで、これをしっかりまとめていかなければならないということも、今、考えているところです。

記者
 かねてより知事は、政治の主役は有権者とおっしゃっていますけれども、今回、千葉さんが、正式表明はまだだとしても出馬の意向を示したということで、知事選という政治決戦に向けた選択肢が1つ出たのかなと思っています。そうした中で、知事としては、今の任期中に果たすべきことをということですが、いつ頃のタイミングが自分の進退等を表明する時期にふさわしいとお考えかもお聞かせください。

知事
 まず、私が知事職を務めていることは、基本的には、今のこの4年間の任期について、県民の負託をいただいていることでありますので、そのいただいた負託にしっかり応えていくということが大事だと思っています。
 そして、御本人が正式にはまだ決めていないということのようですので、そちらについては、決定を前提としたコメントはできないと思っていますけれども、4年に1度の知事選挙は、県民みんなが岩手のあり方について改めて考えて、自分ならどうする、自分ならこうするというように、岩手のあるべき姿を考え、そして行動に移していく、同じような考え方の人を知事にしよう、あるいは、もう自分が知事を目指そうというように行動に移していく大変大事なことでありますので、岩手全体として、いい知事選挙が行われることを希望します。

記者
 私も知事選についてお伺いしたいのですけれども、知事自身は、先ほどおっしゃったとおり、まだ今はコロナなどの課題に専念すべき時期ということでしたけれども、周囲では、9月には知事と師弟関係にもある立憲民主党の最高顧問の小沢衆議院議員が期待する声というのを上げていました。あとは、先日来県された立憲民主党の岡田幹事長も、知事に期待するコメントを寄せたというような報道もありましたけれども、こういった周囲の声に対してはどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。

知事
 岩手のことを真剣に考え、また、広く日本の政治のことを真剣に考えて行動している、そういう皆さんの意見というのは、大事にしていかなければならないと思っています。

記者
 全然話題は替わるのですけれども、先日、サッカーワールドカップ日本代表の関連で、スペイン戦で決勝ゴールを決めた田中碧選手が、南部鉄器を愛用していて、鉄分を摂取して数値が改善したというエピソードが、テレビ番組で紹介されていました。SNS上でも話題になりましたし、知事御自身もツイッターでリツイートされていましたけれども、そのツイート内で、南部鉄器宣伝大使を頼んでもいいのではというような提案もありました。田中選手は、川崎フロンターレ所属時代には、陸前高田市の復興支援の活動にも参加されていましたし、本県にも縁のある選手と言えると思うのですけれども、そうしたオファーを出すような考え、検討というのは、今のところありますでしょうか。

知事
 岩手のことをよく知って、そして南部鉄器についてもよく知って、使って、自分のために、またチームが好成績を上げるために使ってくれているというのは非常にありがたいことでありまして、様々いろんな形で、県としても御本人とやり取りをしながら、そういう中でどういう協力、連携の形があるかを探っていきたいと思います。

記者
 先月、ユネスコの無形文化遺産に風流踊(ふりゅうおどり)が選ばれましたけれども、今月の3日には、一堂に会して発表する機会等もありました。知事も御覧になったかどうかというところなのですけれども、この登録決定についての改めての受け止めと、もし御覧になったのであれば、それを目にした御感想などをいただければと思います。

知事
 直接は見ていないのですけれども、そういう催しがあったということは承知しております。鬼剣舞(おにけんばい)は結構有名で、そういう岩手を代表する郷土芸能の一つがユネスコ無形文化遺産になったというのはすばらしいと思いますし、永井の大念仏剣舞(だいねんぶつけんばい)は、鬼剣舞に比べると今まで知っている人は少なかったかもしれませんけれども、非常に岩手県的な特徴ある、なかなかほかにない郷土芸能で、これは多くの人に知っていただきたい、見ていただきたいと思いますので、今回、ユネスコ無形文化遺産になったことで、新たな注目をしていただいて、今回、また、発表の場もありましたし、そうやってどんどん広まっていけばと思います。

記者
 ありがとうございます。あともう一つ、先ほどもおっしゃっていたのですけれども、コロナの今の現状についてということで、先日は2千人を超えて過去3番目の多さになったりと、まだ増加傾向が続いておりますけれども、今のところ、何か県として対策強化宣言ですとか、そういったのを出す状況にあるのかどうかということについてお伺いします。

知事
 1週間の10万人当たりの新規感染者数で見ますと、ここ1週間ぐらいは下がり続けているところですので、これは県民や岩手に関わる皆さんの対策がしっかりしてきたということと、あとはワクチン接種が進んでいる効果もあると思います。感染拡大を防ぐ力が働いてきているなという手応えは感じておりまして、もう一息、感染対策やワクチン接種に力を入れていただきますと、感染が下がり続ける流れになってくるのではないかなと期待しているところでありまして、県民の皆さんには、そこをよろしくお願いしたいと思います。

記者
 ありがとうございます。今のところ、特に宣言とかを出す段階にはないということで(よろしいでしょうか)。

知事
 そうですね。出す段階にはないと思います。

記者
 私もコロナに関連して伺いたいのですけれども、今、独自の宣言は出さないということでしたけれども、一方で、病床使用率はじわじわと上がってきているような状況で、40%近くまで来ていると思うのですけれども、この辺りの医療のひっ迫の部分については、何か呼びかけでしたり、求めたいことというのはありますでしょうか。

知事
 感染者数の動きから少し遅れて病床使用率は動きますので、病床使用率は、まだ上昇傾向にあるということなのだと思います。感染対策とワクチン接種をさらに頑張っていただくことで、病床使用率のほうも下がっていくことが期待できます。
 ただ、コロナ患者さんが増えているということと病院で働く人たちもコロナ感染等で出勤できなくなってくるということが合わさっての病院現場のひっ迫については、第7波のピークを上回るようなひっ迫状況が県内病院に出てきているところがあります。そこは、県民の皆さんにも特に注意していただいて、病院やお医者さんの利用はなるべく平日、日中にするなど、感染対策やワクチン接種に加えて、病院やお医者さんの利用についても配慮していただければなと思います。

記者
 知事が、たしか4月に表明をされました県庁建替えに向けた準備として、庁舎の耐震診断が、近く年内にも始まるということで県議会の常任委員会のほうでも説明がありました。先ほどお名前が挙がった県議の千葉さんも含めて、どちらかというと知事に対して一線を画すといいますか、対抗するような県議の方々を中心に、知事の方針表明というのが、今回の建替えも含む方針の表明が唐突だという批判の声もあるのですけれども、改めて県民にその必要性をどういうふうにお伝えしていきたいかをお聞きできれば(と思います)。

知事
 後援会で挨拶をした際に、岩手の行財政など中長期的な課題について、やらなければならないのにやらないで放置しておくことがないようにということで、希望行財政改革研究会(持続可能で希望ある岩手を実現する行財政研究会)の話をしたり、あとは県庁舎のあり方について、建替えも含めた検討をしなければならないという趣旨のことを話したのですけれども、記者会見での質問や県議会での質問に対する回答、つまり知事としてのそういう表明としては、一貫して建替えありきではなく、耐震性などの調査をまず行って、その事実関係を基に技術的に判断して県庁舎のあり方を決めていくということを述べておりますので、決して必ず建て替えると決めているわけではないということを、改めて皆さんには御理解いただきたいと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は12月23日(金曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
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