平成29年「岩手県の東日本大震災津波からの復興に関する意識調査」結果(速報)
「岩手県の東日本大震災津波からの復興に関する意識調査」について
1 目的
復興計画に基づいて県が行う施策、事業の実施状況や進捗に関し、県民がどの程度“重要”だと感じ、どの程度復旧・復興を“実感”しているか等を、毎年継続的に把握することで、復興計画の実効性を高め、長期にわたる復興に向けた取組の着実な推進を図るもの。
2 平成29年調査の実施状況
- 調査対象 県内に居住する18歳以上の男女個人5,000人
- 調査時期 平成29年1月~2月
- 調査方法 郵送法
- 回収状況 回収率69.9%(回答者数:3,493人)
3 今後の予定
平成29年7月下旬頃にデータ編を公表予定
調査結果(速報)の概要について
沿岸部において、調査開始以降初めて、お住まいの市町村の復旧・復興を「進んでいる」「やや進んでいる」と感じる割合が、「遅れている」「やや遅れている」と感じる割合を上回りました。
1 全体的な復旧・復興などの実感について
(1)岩手県全体の復旧・復興の実感
県全域
「やや遅れていると感じる」「遅れていると感じる」の合計:42.4%
前回調査と比較すると、「やや遅れていると感じる」「遅れていると感じる」の合計は4.3ポイント減少している。
沿岸部
「やや遅れていると感じる」「遅れていると感じる」の合計:37.9%
前回調査と比較すると、「やや遅れていると感じる」「遅れていると感じる」の合計は4.9ポイント減少している。
(2)お住まいの市町村の復旧・復興の実感
県全域
「進んでいると感じる」「やや進んでいると感じる」の合計:31.6%
「やや遅れていると感じる」「遅れていると感じる」の合計:14.3%
前回調査と比較すると、「進んでいると感じる」「やや進んでいると感じる」の合計は、3.5ポイント増加し、「やや遅れていると感じる」「遅れていると感じる」の合計は2.1ポイント減少している。
沿岸部
「進んでいると感じる」「やや進んでいると感じる」の合計:42.7%
前回調査と比較すると、「進んでいると感じる」「やや進んでいると感じる」の合計は7.4ポイント増加している。
(3)現在の生活への震災の影響
県全域
「影響を受けていない」「あまり影響を受けていない」の合計:63.5%
前回調査と比較すると、「影響を受けていない」「あまり影響を受けていない」の合計は、3.2ポイント増加している。
沿岸部
「やや影響を受けている」「影響を受けている」の合計:37.8%
前回調査と比較すると、「やや影響を受けている」「影響を受けている」の合計は、2.4ポイント減少している。
2 施策別の復旧・復興の実感などについて(具体的な取組29項目)
(1)重要度が高い項目
県全域
- 医療機関等の機能回復
- 学校施設等の復旧・整備
- 新たな住宅や宅地の供給
地域別に見ると、概ね同様の傾向となっている。
(2)進捗への実感が低い項目
県全域
29.放射線影響対策
28.雇用の場の確保
27.災害時の高齢者等支援体制
地域別に見ると、沿岸北部では「産業集積、新産業創出」、沿岸南部では「鉄道網の復旧」の進捗への実感が最も低い。
(3)復興促進ニーズ度が高い項目
「復興促進ニーズ度」=「重要度」-「進捗への実感」
(重要度が高く、進捗への実感が低いと、復興を急ぐニーズが高いと解される。)
県全域
- 雇用の場の確保
- 再就職に向けた取組
- 災害時の高齢者等支援体制
地域別に見ると、沿岸部では「災害時の高齢者等支援体制」、内陸部では「新たな住宅や宅地の供給」の復興促進ニーズ度が高い。
3 復旧・復興に向けた優先施策について
県全域
- 防災都市・地域づくり
- 生活の安定と住環境の再建等への支援
- 保健・医療・福祉提供体制の整備
地域別に見ても、ほぼ同様の傾向となっている。
復興意識調査の位置付け
添付ファイル
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このページに関するお問い合わせ
復興防災部 復興推進課 推進担当
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