令和7年12月17日教育長記者会見における質疑応答
令和7年12月17日教育長記者会見における質疑応答
日時:令和7年12月17日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室
発表事項: なし
質問事項:(1)北海道・三陸沖後発地震注意情報について
(2) 今年の漢字について
(3) 次期県立高等学校再編計画について
質疑応答
(教育企画室)
ただいまから教育長記者会見を始めます。
本日は教育長からの発表はございませんので、幹事社の進行によりまして、質問にお答えする形で進めます。幹事社様、お願いいたします。
(幹事社)
よろしくお願いいたします。本日、記者クラブからの代表質問はありませんので、各社、事前通告している質問がございましたら、社名・氏名を発言した後に、質問をお願いします。
(記者)
よろしくお願いします。2点伺いたいと思います。
1点目、8日深夜の地震で、北海道・三陸沖後発地震注意情報が県内に初めて発表されました。その最中の12日、日中に津波注意情報が発令され、各学校が対応に追われました。一連の動きの中で、県内の学校現場での動きで、何がうまくいき、何が課題として浮かんだか、教えてください。さらに、後発地震情報や日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震について、これまでの学校教育がどう生きたか、今後どのように指導していきたいかを教えてください。
(教育長)
岩手県教育委員会では、気象庁から12月9日午前2時に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発信されたことを受けまして、同日中に各県立学校や市町村教育委員会に対し、岩手県危機管理マニュアル等を参考に、後発地震に備えた防災対応を行うように通知しました。学校現場では、この通知などを踏まえまして、避難手順、避難場所、備蓄品等の再確認や、設備の転倒防止対策・点検を行うなど、後発地震に備えた準備・点検を実施しております。
東日本大震災津波の教訓を生かし、日頃から災害時の対応に備えていたことや県教育委員会の危機管理マニュアルに後発地震注意情報発信時の対応が盛り込まれており、事前に周知されていたことなどで、学校現場では大きな混乱もなく対応できたことが、うまくいった点なのではないかと考えております。これまで、児童生徒には、日頃の避難訓練などの各種防災教育をはじめ、例えば県土整備部主催の「津波防災教育講座」への参加や、「ぼくのわたしの防災手帳」を県内全ての中学1年生に配布するなど、巨大地震及び後発地震注意情報に関する正しい知識や日頃の備えについて、様々な機会を捉えて周知に努めてきました。日頃から児童生徒は大きな地震があった場合の避難先などについて保護者と予め決めたり、学校からのメールやマスコミの情報など正しい情報をもとに行動することとされており、今回の青森県東方沖地震は深夜の地震でしたが、概ね落ち着いて行動できていたと報告を受けております。
一方で、今回初めての後発地震注意報の発信でありました。児童生徒や保護者のなかには、後発地震注意報について初めて知った方がいるなどの課題も認められました。県教育委員会としては、引き続き関係機関と協力しながら、巨大地震及び後発地震注意情報について、児童生徒や保護者、教職員への更なる周知を図るとともに、主体的に自分や他者の生命を守る行動ができる資質・能力の育成を図ってまいります。
(記者)
今の件に関してですが、生徒や保護者で初めて知った人がいたというのは、どういう場面で分かったもので、更なる周知としてどういったことをやっていかれるのか。それから、今回の県を受けて、もしマニュアルの更新が必要だと感じる点があれば教えてください。
(教育長)
学校からの報告と捉えていただければと思います。様々な機会を捉えた周知については、知事部局が主催している講座や防災手帳についてお話させていただきましたが、そういったものを今後も活用させていただくということと、市町村教育委員会と連携しながら現場に周知をしていきたいと思います。具体的にマニュアル等の改正が必要なのかどうかについては、今後の検討ということであろうと思います。
(記者)
地震に関連しての質問です。県が出している被害報告で、学校施設7件に被害があったということで、こちらについて復旧の見通しは立っているものでしょうか?
(教育長)
12月16日時点の状況で、7件。高校4校、中学1校、小学校2校、それから文化財の被害状況ということで、御所野遺跡に一部被害があったということです。すぐに対応できるものから、しっかり状況を確認した上で対応しなければならないものまで、様々あろうかと思いますので、現時点で一義的・具体的にどうするか報告できる状況にないところです。応急処理をしたという報告は受けております。
(記者)
学校運営に影響が出ているものはあるのでしょうか。
(教育長)
学校運営ということであれば、JR八戸線の関係で、一部の生徒が通学できなかったということがございましたが、JRさんの方から復旧と代替バスの運送について連絡がありました。それから一部はオンライン端末を活用して授業や課題の指示を行ったという報告は受けております。公欠者について、久慈高校、久慈高校長内校、久慈翔北高校、種市高校において12月10日から12月16日、16日については被害0件なので事実上15日までですが、延べ51人の公欠が出たということです。先程お話したとおり、オンラインでの課題の指示、それから洋野町さんには代替バスを出していただき、 非常にありがたい対応をしていただいたところです。学びへの支障は最小限に抑えることができているのではないかと思います。
(記者)
久慈高校、久慈高校長内校ですか?
(教育長)
久慈高校、久慈高校長内校、それから久慈翔北高校、種市高校で延べ51人です。その多くは種市高校の31人です。
(幹事社)
他に各社からありますでしょうか。
(記者)
2点目です。例年お尋ねしている質問になります。佐藤教育長が考える今年の漢字一文字と、その理由を教えてください。この1年を振り返ってどのような1年だったかも併せて伺います。
(教育長)
今年1年を表す1字ということですが、教育現場で「人と人」、「学校と地域」、「全国と岩手」、「過去の教訓と未来」を結び、繋がりを広げた年であったと思いますので、「繋がる(繋ぐ)」の「繋」を挙げたいと思います。
今年1年の振り返りですが、まさに「繋がる」取組を進めた年だなと思います。大きく6点ありますが、まず1点目でございます。令和6年1月の能登半島地震発災直後から、被災地・石川県に対して東日本大震災津波の経験や教訓を御提供してきたところですが、本年7月の石川県との包括連携協定の締結を踏まえまして、復興・防災教育分野における繋がり・交流を加速させてきたというものがございます。昨日は大槌高校と石川県立穴水高校とのオンライン交流会を行ったところでございます。
さらに、災害時学校支援チームの設置に向けた取組を通じ、子どもたちの学びを確保するため、学校・有識者・県外チームや被災地との繋がりづくりにも取り組んだ一年でもありました。
2つ目です。児童生徒の1人1台端末について、県と市町村が令和8年度末までの更新を目指し、国の基金を活用して共同調達を進めておりますが、今年度は、県及び15市町村分の調達を行うことができました。残る市町村分は来年ということになります。また、児童生徒の情報を一元管理、共有する全県統一の統合型校務支援システムも整備しておりまして、これは令和8年度の全市町村での運用に向け、今年度は14市町村が運用を開始したところであります。令和6年度運用の11市町村と合わせますと計25の市町村で運用がスタートしており、教育DXにおいても、県と市町村教育委員会、学校間での繋がりが広がったと思っています。
3つ目は不登校児童生徒への支援の繋がりづくりということで、不登校児童生徒や保護者に対する支援・相談に関する情報を一体的に届けるために、保護者等向けの支援ガイド、それから「岩手県不登校支援ポータルサイト」を創設したところでありまして、不登校児童生徒や保護者が相談機関あるいは様々な支援に繋がるための取組も行ったところです。
4つ目です。いわて留学について、今年度新たに、県外留学に知見を有する民間団体と協働しまして、受入校や地元自治体と入学希望者とのマッチング機会の充実により、全国の生徒と本県の高等学校との繋がりを強めてきたということがあります。
5つ目で、31年ぶりに「第67回全国社会教育研究大会」が開催されまして、全国の社会教育・生涯学習関係者と繋がり、社会教育の魅力と可能性を実感できる貴重な機会となりました。このほか、全国規模の行事として「第63回全国国公立幼稚園・こども園PTA全国大会いわて大会」や「全国理科教育大会」等の大会が本県で開催され、全国との繋がりを感じた一年でございます。
最後に、高等学校に関してですが、本年4月には、盛岡南高等学校と不来方高等学校を発展的に統合し、体育、芸術、外国語等の特色ある教育を実践する県内最大規模の単位制高等学校として南昌みらい高等学校が誕生しましたし、総合学科高校である久慈東高等学校と専門高校である久慈工業高等学校を校舎制により統合した久慈翔北高等学校が新たに誕生したところでありまして、地域とともに新たな繋がりを歩み、歴史を築き始めた一年であります。来年4月には北桜高等学校工業校舎敷地内に新設される二戸北星支援学校につきまして、これまでの小・中学校ごとの取組を生かしつつ、北桜高等学校との校種を越えた繋がりづくりなど、インクルーシブ教育の推進に向け、検討・準備を進めた一年でございました。長くなりましたが、以上でございます。
(幹事社)
そのほかに各社様から質問はありますでしょうか。
(記者)
高校再編に向けた地域検討会議についてです。現時点で何か特徴のある意見だとか、大きな動きはありますでしょうか。
(教育長)
予定どおり12月中旬から修正案に対する地域検討会議や意見交換会を既に大船渡、久慈地域で行ってきております。修正案に対する地域からの熱い想いや修正案に反映されていなかったことに対する想いなどを直接伺っているところであります。まずは全地区を周って、修正案について更に検討を深めて参りたいと思います。
(記者)
関連して、先週、花北青雲高校の修正案に対する要望書が提出されたと思います。28年度で情報工学科の募集停止を見直してほしいという内容だったかと思います。こちらに対して教育長の受け止めをお聞かせください。
(教育長)
市、産業界、同窓会からの御要望をいただきました。地域には様々な事情や状況がありますので、今回いただいた御要望を踏まえて、検討を進めて参りたいと思います。
(幹事社)
それ以外にありますでしょうか。無いようですので、以上とさせていただきます。
(教育企画室)
ありがとうございます。以上をもちまして、教育長記者会見を終了いたします。
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