令和7年11月19日教育長記者会見における質疑応答
令和7年11月19日教育長記者会見における質疑応答
日時:令和7年11月19日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室
質問事項:(1)県立高校再編計画について
(2) クマの対策の対応状況について
(3) 教職員の再逮捕について
質疑応答
(教育企画室)
ただいまから教育長記者会見を始めます。本日は教育長からの発表はございませんので、幹事社の進行によりまして、質問にお答えする形で進めます。幹事社様、お願いいたします。
(幹事社)
よろしくお願いいたします。本日、記者クラブからの代表質問はありませんので、各社、事前通告している質問がございましたら、社名・氏名を発言した後に、質問をお願いします。
(記者)
よろしくお願いします。県立高校の再編計画修正案が17日に公表されました。当初案に対して統合ですとか再編の再考を求める声が多数寄せられていたかと思います。そうした中で修正案のような内容になったことへの考え方と、今後の地域検討会議、意見交換会をどのように進めていくお考えか教えていただければと思います。
(教育長)
修正案がこのような内容に至った考え方についてでございます。本年8月の当初案公表後、地域検討会議、パブリック・コメント、子どもからの意見聴取等を実施しまして、当初案の内容について、各地区各界の方々から、様々な御意見をいただいたところであります。特に再編プログラムに位置付けた高校については、いただいた御意見を踏まえて、慎重に検討を重ねたところであります。そのような中で、本再編計画の土台となる県立高等学校教育の在り方~長期ビジョン~の作成段階から、急激な人口減少を見据えた対応を掲げておりまして、本再編計画は、全県的な視点で、進学実績や進学推計、これは中学生についてですが、これを基に、統合、学級減、集約等の案をお示ししたものであり、今般、当初案を大幅に変更する妥当性や合理性を認めるには至らなかったものというふうに認識しておりまして、一部の修正になったところでございます。
それから2点目の今後の地域検討会議、意見交換会をどのように進めていくかについてでございますが、県教育委員会といたしましては、公表いたしました修正案を基に、12月中に再度、地域検討会議、意見交換会、出前説明会を開催し、修正案に対しまして、広く県民の皆さまから御意見をいただくこととしており、頂戴した御意見については、本計画策定に向けた検討の参考とさせていただく予定でございます。生徒が「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を総合的に兼ね備えて、将来的に夢や希望を持ち、未来の岩手を持続可能なものに創造していく「生きる力」を身に付けさせることができる学びの実現に向けて、本再編計画の策定に、丁寧に取り組んで参ります。
(幹事社)
他に各社からありますでしょうか。
(記者)
事前通告していた2点について、お伺いします。1点目、クマ対策の対応状況についてです。過日、文科省から通学路の安全対策などを求められている状況にあると思いますが、危機管理マニュアルの改訂など、現在の県教委の対応状況についてお伺いしたいです。それからもう1点は、奥州市立学校の教諭がですね、最初に住居侵入の容疑で逮捕され、今回不同意わいせつ容疑で再逮捕されるということがございました。これに対しての受け止めと、今後県教委としてどのように対処していくのかをお聞かせください。
(教育長)
まず、1点目のクマ対策についてでございます。最近の状況からお話させていただきますと、県教委は、県立学校に、令和7年9月5日付けで、 県教育委員会が作成している危機管理マニュアル等を参考に組織的な対応をとること、関係各所と学校の迅速な情報共有の体制を整備すること、それから児童生徒がクマの習性を理解し、自ら危険な状況を判断し、回避できるよう行動をとることができるように指導すること について通知をしておりました。また、県立学校及び市町村教育委員会に対しましては、令和7年10月20日付けで、県環境生活部自然保護課総括課長からの通知での依頼を受けまして、児童生徒に対し、県環境生活部が作成したチラシやホームページ等を活用して注意喚起するよう依頼したところです。 先程お尋ねの文部科学省の通知については、令和7年10月30日に「クマの出没に対する学校及び登下校の安全確保について」という通知が発出されたことを受けまして、県立学校と市町村教育委員会に対し、 通学路の点検や変更、クマの出没時の安全対策や連絡体制など、各地域の実情に応じた対策の検討、それから、危機管理マニュアルへの記載、登下校時、日常生活における注意喚起等について通知をいたしました。更に、今月13日に開催した「県教育委員会と市町村教育委員会との意見交換」において、改めて、クマ対策について、連携して取り組むことなどを情報共有いたしました。今後も引き続き、子どもたちが安心して学び、生活できるよう、市町村教育委員会等と連携し、安全対策の徹底に努めて参りたいと考えてございます。
それから2点目のお尋ねの事案の内容でございますが、奥州市内の市立学校に勤務する53歳の男性教諭が、令和7年9月上旬、千葉県浦安市内の宿泊施設において、正当な理由なく客室に侵入した容疑で先月23日に逮捕され、また、同じ時期に同市内の宿泊施設において、被害者らが宿泊する客室に正当な理由なく侵入し、被害者2名に対し、わいせつな行為をした容疑によりまして、11月13日に再逮捕されたものでございます。この事態に対しては、重大で深刻なことと受け止めております。再逮捕された容疑も含め、事案の詳細につきまして、現在、当該校を所管する市教育委員会を通じて確認しているところでありますが、警察の捜査等の動向も見極めつつ、事実関係を精査した上で、できるだけ速やかに検討し、県として厳正に対応して参る考えであります。また、今回の事案を受けて、11月14日付けで各市町村教育委員会、各県立学校等に対して、児童生徒の健全な心身の育成を担うべき教職員がこのような事案を起こしたことは、県民の教育に対する信頼を大きく損ねるものであること、また、教育に携わる公務員としての倫理観や使命感の涵養を図るとともに、危機意識を強く持ち、すべての所属職員に対し、綱紀保持の徹底及び服務規律の確保について厳しく注意喚起するとともに、不祥事を許さない職場風土づくりに全力で取り組むよう通知したところでございます。今後も、会議や研修、通知など、様々な機会を捉えてコンプライアンス意識の浸透を図り、学校・県及び市町村教育委員会が一丸となって、教職員一人一人の意識改革と不祥事を出さない、許さない職場風土の醸成に取り組んで、県民の皆様の信頼回復に全力を尽くして参りたいと考えてございます。
(記者)
ありがとうございます。1点目について再質問させていただきたいのですが、盛岡市内のクマの出没に関連して、学校は休校措置をとられていますけれども、授業への影響といったところで、休校となった日の代替授業については、学校側にある程度委ねているものでしょうか。
(教育長)
今手元に実際に休校になった学校の対応についての資料を持ち合わせていませんが、実際に休校等としたところが複数校ございます。これは全体の年次計画の中で各学校が御判断していくことになろうかと思います。しっかり学びを確保していくことが大事だと思います。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
そのほかに各社様から質問はありますでしょうか。無いようですので、以上とさせていただきます。
(教育企画室)
以上で教育長記者会見を終了いたします。
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