令和7年9月10日教育長記者会見における質疑応答
令和7年9月10日教育長記者会見における質疑応答
日時:令和7年9月10日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室
発表事項: なし
質問事項: (1)県立高校再編計画当初案の地区別会議について
(2) 中部教育事務所職員の再逮捕について
(3) 小中学校の体育館のエアコン設置について
質疑応答
(教育企画室)
ただいまから教育長記者会見を始めます。
本日は教育長からの発表はございませんので、幹事社の進行によりまして、質問にお答えする形で進めます。幹事社様、よろしくお願いいたします。
(幹事社)
よろしくお願いいたします。本日、記者クラブからの代表質問はありません。事前通告している記者さんがいらっしゃれば、社名・氏名を発言した後に、質問をお願いします。
(記者)
よろしくお願いします。質問が2点ございまして、1点目、県立高校再編計画当初案に関する各地の意見交換会、地域検討会議が終了しました。小規模校存続の訴えや専門学科の集約に対する懸念があり、撤回や再考、判断の猶予を求める声が上がったほか、私立高校無償化の影響を語る人もいました。これらの意見への受け止めと、今後の修正案の検討にどのように取り組んでいくかをお示しください。
2点目ですが、中部教育事務所の職員が最初の事件とは別の住居侵入と窃盗の疑いで再逮捕された件につきまして、これに対する受け止めと不祥事や教職員の逮捕事案に対する再発防止の取組やお考えをお聞かせください。
(教育長)
2点お尋ねを頂戴いたしました。まず県立高等学校再編計画の当初案についてお話させていただきます。県教育委員会では、8月5日の第3期県立高等学校再編計画(当初案)の公表を行い、当該案について、地域の代表者を対象とした第2回地域検討会議、それから第1回意見交換会を開催したところであります。
まず、地域検討会議につきましては、県内6地区8会場におきまして、延べ325人の参加をいただき、また、意見交換会につきましては、県内6地区7会場におきまして、延べ183人の参加をいただいて、当初案に対する御意見を頂戴することができました。
当初案に対する御意見については、「教育の質の保証、教育の機会の保障」や「地域や地域産業を担う人材の育成」など、再編計画の全体方針に関するもの、それから学校の最低規模、1学級の規模等の学校・学級の規模に関するもの、「1学級校の募集停止」等の学級数の増減や募集停止に関する規則や基準に関するもの、そして、再編プログラムに記載した具体的な統合・学級減を伴う学科改編など
に関する様々な内容の御意見を伺うことができたところであります。
各地区各界の皆さまから、それぞれの地区あるいは業界の現状等を踏まえた貴重な御意見を頂戴したものと受け止めております。頂戴した御意見につきましては、今年度中を目途としている第3期県立高等学校再編計画の策定に向けた検討の参考とさせていただきます。
11月中旬には、この計画の修正案を公表することとしており、9月12日まで現在実施しているパブリック・コメントや子どもからの意見聴取、それから現在、出前説明会も行っておりますが、これらの御意見も含めて、教育委員会において慎重に検討を重ねて参りたいと考えてございます。
それから2点目の件でございます。中部教育事務所に勤務する47歳の女性主事が、7月11日に盛岡市内の一般住宅に侵入し、現金数千円などが入った財布1個を窃取したことにより逮捕され、その後、起訴されているとところであります。その後の警察による捜査及び取調べにより、当該女性主事は、本年6月29日午後11時頃から翌30日午前8時30分頃までの間において、盛岡市内の一般住宅に侵入し、キャッシュカード1枚を窃取したことにより、住居侵入及び窃盗の容疑で再逮捕されたものと承知しております。今回の事態については、重大で深刻なことと受け止めてございます。再逮捕された容疑も含め、詳細につきましては、現在、確認しているところであり、刑事裁判の手続等の動向を見極めつつ、事実関係を精査した上で、厳正に対処して参ります。
この件で、最初の逮捕を踏まえた事項を含む服務規律の確保等に関する通知を7月15日付けで発出したところでありますが、今後も会議や研修、通知など、様々な機会を捉えてコンプライアンス意識の浸透を図り、学校・県教育委員会が一丸となって、教職員一人一人の意識改革と不祥事を出さない、許さない職場風土の醸成に取り組み、県民の皆様の信頼回復に全力を尽くして行く所存であります。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
他に各社からありますでしょうか。
(記者)
事前に通告していなかったのですが、小中学校の体育館のエアコン設置に関する質問です。全国でエアコンの設置率が2番目に低く、避難所にもなっている訳なので、教育長としての受け止め、それからどういうふうに対応を進めていくのか、熱中症なども心配され、喫緊の課題だと思います。御所感と御対応をお聞かせください。
(教育長)
学校における空調設備の設置状況ということで、体育館は子どもたちの学習や生活の場であるのはもちろんですが、災害時には地域の避難所としても活用されており、近年の猛暑によって学習環境への影響や避難所機能の強化への対応として、空調設備の整備は重要だと考えてございます。空調設備の設置については、文部科学省からも整備の加速化に関する通知が出されておりまして、各市町村において、学校施設や地域の実情を踏まえ、適切に検討も行われているものと考えてございますが、一方でこれまで本県のような寒冷地特有の気象条件が、空調設備の設置率に影響を及ぼしているということはあると思います。特に県立高校の体育館は大きくて、かなり老朽化しているものもあります。そういった中で、整備に当たっては、空調設備の設置に加え、効果的な運用を図るための床、壁、屋根等の断熱改修とか長期的なランニングコストの課題等も考慮する必要がありまして、財政面での負担が背景となっていることは、県も市町村も同様の状況だと考えてございます。
(記者)
今後、補正予算に盛り込むとか、そういった支援のお考えはございますでしょうか。
(教育長)
市町村立学校については国の制度等もありますので、そちらの十分な活用を図っていただくということで、文部科学省が示している施策に関する助言とか情報提供を各市町村教委に行っていきたいと思いますが、県立学校については、体育館のみならず特別教室への設置などまだできていないところもあり、さまざまな施設を所管しておりますので、教育委員会施設全体の優先度を考慮しながら、引き続き検討を進めて参りたいと考えてございます。
(幹事社)
ほかにありますでしょうか。無いようですので、以上といたします。
(教育企画室)
それでは、以上を持ちまして、教育長記者会見を終了いたします。
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