平成25年7月25日教育長記者会見における質疑応答

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1020164  更新日 令和1年5月8日

印刷大きな文字で印刷

平成25年7月25日(木曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • なし

質問事項:

  • 国体の岩手県開催の正式決定について
  • 体罰事案への対応について
  • 縄文遺跡群の世界文化遺産登録について
  • 教育改革について

質疑応答

教育企画室
ただいまから、教育長記者会見を始めます。
本日は、教育長からの発表はありませんので記者クラブからの質問をお願いします。

幹事社
記者クラブからの代表質問はありませんので、各社から質問がありましたらお願いします。

記者
2016年の第71回国体の岩手県開催の正式決定について、教育長の所感をお聞かせください。

教育長
決まって本当に良かったと思います。教育委員会が担当していますのは選手強化ですので、そこをしっかりやっていかないといけないと思っています。
震災直後に、選手強化の事業は残念ながら中断し、1年間休止していましたので、あと3年間しかありませんから、何とか間に合わせるように、今までやってきたことをしっかりやっていきたいと考えます。
先日、ハンドボールの日本代表U-19の選手に選出されたということで、不来方高等学校の安倍君と庄司君が報告に来てくれまして、春の大会、インターハイ、国体で、合わせて3冠を目指します、と言ってくれました。そういう若い力が出てきてくれているので、とても心強く思っています。
是非とも、1つでもいい成果が出て、皆さんに明るい話題を提供できたらいいと考えています。

記者
震災後、被災地で国体を開催することについての所感をお聞かせください。

教育長
あと3年経って、この状況がどうなっているか、ということもありますが、日本全国、また世界から、多くの支援をいただき、特にスポーツについて大変支援をいただいたので、国体を通じて、多くの方々に岩手の復興した姿を見ていただきたいですし、今までの支援への御礼を伝える場としたいと考えます。
環境的には厳しいと思っていますが、総力を挙げてやっていければいいと思います。

記者
体罰の件について、公表されてからしばらく経ちますが、進行度合いについて教えてください。

教育長
早期にやりたいと考えています。教育委員会の処分の場合、教育委員会議で議論しなければならないですし、特に、小中学校の場合には市町村教育委員会にそれぞれ内申をいただかなければなりません。そういった手続きをやりながら、極力早く対応するよう事務を進めているところです。
ただ、最終的には処分ですので、被処分者に対して重大な不利益を与えますので、事実関係を慎重に調査をしているものもありますが、いずれ早い時期に進めたいと考えており、その手続きを進めています。

記者
結果として懲戒に当たらない、処分しないというケースがこれまであるのでしょうか。

教育長
訓告とか注意といった処分にならないものも過去にはありましたが、処分基準に照らして、1つ1つの事案を判断していくことになります。

記者
既に結論が出たものはありますか。

教育長
結論は、最終的に教育委員会議で出すものです。それに向けて、今、事実関係を整理しているところです。

記者
縄文遺跡群の世界文化遺産登録への教育長の期待についてお聞かせください。

教育長
昨日、青森県知事等と、文化庁長官に推薦書原案を提出いたしました。世界遺産は、日本国として提案しますので、これから国の審査というレベルに入ります。そういった意味で1つ進んだ、と感じています。
青森県知事もおっしゃっていましたが、縄文という、自然との共生、農耕ではなく狩猟という生活形態でしかも定住していたという、世界的に例のない生活を長い期間にわたって営んできたという、その価値を何とか世界に認めていただけるよう努力したいと考えます。
特に、震災津波があった本県としては、縄文世界が持っていた自然との共生ということが、平泉と並んで大きな価値を持つと考えますので、そういった点も含めて、県民にご理解いただけるような対策も、教育委員会として一生懸命取り組んでいきたいと考えています。

記者
昨日は、北海道や青森県など、各県知事等と文化庁へ原案提出した訳ですが、今後の各県知事等とのコミュニケーション、連携について、どのようにお考えですか。

教育長
これまでも、北海道、北東北3県でずっと連携をしてきましたし、今回の縄文遺跡についても全く同じです。今、外国の専門家の方々を招いてそれぞれの会場で説明会等を開催しており、本県でも今度の土曜日に国際シンポジウムを開催します。岩手が単独でやっている訳ではなく、それぞれの道県が一緒になってやっていますので、改めて、国に提出したことを契機に、青森県知事も、これまでで非常に価値があるのは、1道3県がそれぞれ皆、一生懸命やってきたことだとおっしゃっていましたし、これからもその思いで、引き続き連携して努力していきたいと思います。

記者
今日は視察があるということで、それへの期待と、県としてこういうことをやっていきたいということがあればお聞かせください。

教育長
御所野遺跡は、一戸町長のおっしゃるとおり、非常に保存管理の状態が優れた遺産だと思いますので、外国の専門家の方々にもその状況をよく見ていただきたいと思います。平泉の時もそうでしたが、縄文の価値をまずは世界に理解していただくプロセスの中で、地域の方々、県民、国民に理解してもらうということが大事だと思います。
私どもも、平泉と併せて、縄文、更には釜石の橋野高炉と、3つ持っていますので、そういった価値を県民に御理解いただくよう、これからも努力を続けていきたいと考えます。

記者
21日の参院選では自民党が大勝し、今後は自民党の施策が強く出てくることが予想されます。自民党が進める教育改革への期待や注文、どのように見ていらっしゃるかについて、お聞かせください。

教育長
この間、下村文部科学大臣に大槌町の吉里吉里中学校、大槌中学校での活動や釜石市をご覧いただきました。大臣からおっしゃっていただいたのは、いろいろ自民党の政策は言われているのだけれども、教育の復興、被災地の復興を最優先にやりたいということで、子どもたちの状況を一人一人見せていただき、復興に向けた取り組み、岩手の復興教育の取り組みは大きなモデルになるだろうということで、国として全力を挙げて支援をしたい、ということでした。これは非常にありがたいことだと思いますし、政権がどうあろうと、これからも復興を目指して支援を一生懸命やっていただけるのだろうと思います。
一方で、教育改革についてはいろいろな議論がなされています。現在、中央教育審議会において、教育委員会制度も含めて、多方面から議論がなされています。そういったプロセスの中で、いろいろな方々、国民や地方の意見も聞いていただきながら検討されていると聞いていますので、被災地の学校の状況や、被災地のみならず現在の学校が置かれている状況を十分見ていただき、そこを大事にして議論を進めていただければよいと考えます。

記者
先日の下村大臣の視察には教育長も同行したのですか。

教育長
同行いたしました。釜石市鵜住居をご覧いただき、大槌中学校の仮設校舎で生徒との懇談を行い、更に吉里吉里中学校では復興教育の郷土芸能をご覧いただきました。

教育企画室
以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

このページに関するお問い合わせ

岩手県教育委員会事務局 教育企画室 企画担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-6106 ファクス番号:019-629-6119
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。