「がんばろう!岩手」意見交換会(平成25年2月18日 久慈・九戸地区高等学校)

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1000885  更新日 平成31年2月20日

印刷大きな文字で印刷

写真:懇談会の様子1

日時

平成25年2月18日(月曜日) 14時00分から15時00分

場所

岩手県立種市高等学校 会議室

出席者

  • 参加者(敬称略)
    大道 大介(岩手県立種市高等学校)
    欠端 杏佳(岩手県立久慈高等学校)
    澤里 佳恵(岩手県立久慈高等学校長内校)
    日向 脩人(岩手県立久慈東高等学校)
    畠山 来夢(岩手県立久慈工業高等学校)
    今野可南子(岩手県立大野高等学校)
  • 県側
    達増知事
    稲葉秘書広報室長
  • 司会
    中崎ゆかり(岩手県立種市高等学校副校長)

開会

中崎副校長
それでは、ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催いたします。
本日御出席いただきました生徒の皆さん、また洋野町長様、教育長様、県議会の工藤先生には御多忙のところをお越しくださいまして、まことにありがとうございます。心より感謝申し上げます。
私は、本日、進行役を務めさせていただきます岩手県立種市高等学校副校長の中崎と申します。どうぞよろしくお願いいたします

知事あいさつ

写真:懇談会の様子2

中崎副校長
それでは、開会に当たりまして、知事さんから一言御挨拶をお願いいたします。

達増知事
皆さん、こんにちは。きょうはこの地域の高校生の皆さんに集まってもらいまして、学年末の忙しいところ、ありがとうございます。引率の先生方もありがとうございます。また、種市高校にはこの会場を提供いただき、また副校長先生には司会もしていただき、ありがとうございます。そして県議会、洋野町からも御参加ありがとうございます。
この県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会というのは、東日本大震災津波を受け、そこから復旧・復興を岩手県としてやっていくに当たり、現場で活躍している皆さん、生活の現場あるいは仕事、産業の現場、また医療、教育、そしてこの学習の現場という意味で高校生の皆さんからの意見も伺っています。この被災地において、あるいは内陸のほうで被災地支援をしている方々からの意見を伺ったこともありますけれども、オール岩手で岩手県全体としてこの東日本大震災津波から復興していこうということを今やっていますので、そのためにさまざまなこの地域、あるいは分野、意見を聞いて、その復興に向けた県政に役立てようというのがこの県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会の趣旨でありますので、きょうは皆さんの意見を聞いて、この復興に向けた県政に役立てていきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、本日御出席の皆さんを御紹介いたします。座ったままで結構ですので、よろしくお願いいたします。
岩手県立種市高等学校、大道大介さんです。

大道大介
よろしくお願いします。

中崎副校長
岩手県立久慈高等学校、欠端杏佳さんです。

欠端杏佳
よろしくお願いします。

中崎副校長
岩手県立久慈高等学校長内校、澤里佳恵さんです。

澤里佳恵
よろしくお願いします。

中崎副校長
岩手県立久慈東高等学校、日向脩人さんです。

日向脩人
よろしくお願いします。

中崎副校長
岩手県立久慈工業高等学校、畠山来夢さんです。

畠山来夢
よろしくお願いします。

中崎副校長
岩手県立大野高等学校、今野可南子さんです。

今野可南子
よろしくお願いします

中崎副校長
県からは達増知事さん。

達増知事
はい。

中崎副校長
稲葉秘書広報室長さんでございます。

稲葉室長
よろしくお願いいたします。
なお、本日は水上洋野町長様、麦澤洋野町教育委員会教育長様、県議会の工藤先生にもお越しいただいております。よろしくお願いいたします。
それから、本日皆さんのお手元にお茶と、それからお菓子を準備いたしております。お菓子は地元種市の銘菓「南部もぐり」というお菓子です。南部のダイバーのヘルメットをかたどったものになっておりまして、中に昆布とか入っていますので、どうぞ皆さん、飲み物やお菓子を召し上がりながらリラックスして懇談に御参加いただければと思います。よろしくお願いいたします。

懇談

中崎副校長
それでは、早速懇談に入らせていただきます。
まず初めに、お一人ずつ自己紹介を兼ねまして、4分くらいで、今皆さんが学校や地域で取り組まれていることなどをお話しいただきたいと思います。
それでは、名簿の順で大道大介さんからよろしくお願いいたします。

大道大介
種市高校海洋開発科2年の大道大介です。
1年生から生徒会副会長を務めております。私は1年生、2年生と継続して洋野町の震災による被害状況と復旧・復興の進捗状況を調べてきました。洋野町役場へ取材して調べていたのですが、まずわかったことが、洋野町内だけでも数億円の被害に及び、その中で最も多かったものは水産加工系の会社が最も大打撃を受けていました。そして、1年後、復旧と復興状況を総務課に取材したところ、既にその時点では水産加工系の会社は震災前の水準まで引き戻されていました。
あと調べていてわかったことですが、奇跡的に洋野町内では人命に関する被害はありませんでした。これは町民の常日ごろの防災意識の高さと津波に対する避難の仕方がしっかりとわかっていたからだと思っています。
ほかに取材して話を聞いてきただけではなく、被害を受けた漁港に行って壊れた河床ブロックなどの写真を撮ったり、復興事業として取り入れられたソーラー発電による街灯や避難誘導灯などの写真を撮ってきました。そして、1年、2年とまとめた記事を種市高校文化祭で生徒会企画展示として出展し、本校生徒及び来場者、たくさんのお客様に見ていただきました。
続いて、こちらの写真ですけれども、私たち海洋開発科で課題研究として取り組んでいるホヤの増殖研究の様子です。こちらは、黒い塊がただのコンクリートブロックになります。そして、この赤いつぶつぶがホヤの卵がちょっと大きくなったものです。このコンクリートブロックにホヤの卵がつくというのは研究して本当に偶然にわかったことでした。そして、コンクリートブロックをこのように本校特有の潜水技術を生かし、海底に設置します。そして、このように密集させた状態にして、このかごの中でホヤを育てます。中で育てているホヤは漁獲用のものではありません。近年減少傾向にあったホヤの漁獲量をどうにか回復しようとするのが私たちの研究の最終目標です。この中で大きくなったホヤは、この中で卵を産みます。そして、海のうねりによって、かごにあいた穴から卵が出て、この周りに卵がつき、大きくなったものを漁獲しようというのが狙いです。現在はまだ湾内による実験段階ですが、もしこの状況で成果を上げることができれば、今度は外海のほうに持っていき、同じように海底に設置しようとすることが次の段階です。
今回の震災により、かなりホヤの漁獲量も減少しました。私たちがやっている研究がもし成功すれば洋野町の復興に大きく貢献できると思っています。本日はよろしくお願いします。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、続きまして欠端杏佳さんよろしくお願いいたします。

欠端杏佳
私は、久慈高校2年の欠端杏佳です。
1年生のときから生徒会副会長を務めております。私が学校や地域でしてきたことは、震災ボランティアとして特化してやってきたことはないのですが、昨年の冬に三陸鉄道の北リアス線が田野畑まで開通したので、その開通のPR動画にボランティアとして出演しました。そちらはYouTubeに投稿されているので、よかったら御覧ください。
あとは生徒会では、赤い羽根共同募金をしています。また地域では、ごみ拾いなどのボランティアをやっていて、震災に関するボランティアで学校や生徒会としてやってきたことが余りないので、それはこれから提案してやろうと思っています。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、澤里佳恵さんよろしくお願いいたします。

澤里佳恵
岩手県立久慈高等学校長内校から参りました澤里佳恵です。
私は、高校3年間久慈市の高校生海女クラブのメンバーとして活動してきました。久慈市の小袖海岸にある海女センターでの観光案内や、テレビやラジオに出演し、久慈市の観光PRをしました。4月から始まるNHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」は、長内校の同級生で一緒に海女クラブとして活動してきた友人がモデルになっているそうなので、とても楽しみにしています。
私は、4月から岩手県立大学社会福祉学部に進学します。福祉を勉強したいと思ったきっかけは、通学で利用している三陸鉄道の中でお年寄りに席を譲ろうとして拒絶されたことです。拒絶された後、私は戸惑ってしまい、ぎくしゃくした雰囲気のまま駅に着くまでとても気まずい思いをしたことを今でも覚えています。お互いに悪意がないにもかかわらず、意心地が悪くなってしまったことの背景には、コミュニケーションの仕方がわからなかったり、経験が不足していたり、気軽に声をかけ合う文化がなかったのではないかと思います。そして、そのことは岩手の福祉問題にも共通しているような気がします。岩手県立大学で福祉の知識を学び、さまざまな経験をすることで将来は地域の方々が気軽に声をかけ合い、助け合うために必要な意識づくりをサポートしたいと考えています。
長内校は、地域社会を考え、地域の方々と交流する行事が多くあります。5月に行われる全校生徒での地域の清掃活動や幾つかのグループに分かれて行う総合学習での募金活動、生徒が作成した小久慈焼の湯飲みを福祉施設に寄附する活動などです。また、毎年10月に行われる文化祭は、ちょうど夕食時に開催されるため、地域の方々が御家族を連れて来校してくれます。このように、直接的に地域に根差した活動もありますが、震災後は将来の地域について考える生徒がふえてきました。今年度の卒業生は、将来は学校の先生や介護士になって地域で働きたいという人が多く、震災後の長内校が大きく変わった点の一つだと思っています。私も県立大学を卒業した後は、久慈市や野田村で地域の方々を福祉の面からサポートしたいと考えています。
終わります。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、日向脩人さんお願いいたします。

日向脩人
久慈東高校3年生の日向脩人です。
私は、1年生のころから生徒会に参加し、活動してきました。生徒会の活動として、1年に1回フォーラムニューリーダーという県内や県外の高校生の人と交流し合う、意見を交換し合う会に参加しています。震災のあったときは2年生のときだったのですけれども、そのときは自分は参加できなかったのですけれども、そのときに参加した同じ学校の生徒会の人たちが意見交換をしてきた中で、震災の復興に役立つこととして、高校生の私たちができることは何かという話し合いの中で得たことを自分たちの学校に持ち帰って、私たちにできることは何かあるかと考え、募金やボランティアをすることは私たちにもできると思い、行動に移そうと思いました。その中で、募金は書き損じはがきを集めて、それをお金にかえて募金しようということにして、書き損じはがきを集めて、その集めた募金は久慈市役所に募金、寄附しました。ボランティアのほうは、震災で被害の多かった野田村の保育所に訪問して子供たちに元気になってもらおうと思い、久慈東高校の美術部に描いてもらった絵本を持っていって、その保育所で絵本の読み聞かせをして、保育所の子供たちと交流をしました。保育所の子供たちにも喜んでもらえたと思います。
生徒会の活動としては、自分が参加いている中では、この2つしかできなかったのですけれども、まだまだ来年からも生徒会活動として地域の復興のために役立つことをやっていってもらえると思うので、これから頑張ってもらいたいです。
終わります。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、畠山来夢さんお願いいたします。

畠山来夢
久慈工業電子機械科3年の畠山来夢です。
学校での活動は、部活動のキャプテンと応援団長を務めていました。震災当時は、ボランティアとして野田村のがれき撤去などもやってきました。4月には地元の企業に就職するので、少しでも復興の力になればいいなと思っています。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、今野可南子さんお願いいたします。

今野可南子
大野高等学校2年の今野可南子です。
私は、大船渡市出身で、ちょうど震災のあったとき、父は大船渡プラザホテルに勤務しており、周りが海になったホテルの屋上で一晩を過ごしました。また、私は母と2人で近くの公民館で避難し、そこで何日間かを過ごしました。
卓球が強くなりたいと大船渡一中を卒業し、大野高校に入学しました。大野高校では、卓球部卒業生の方の自宅に下宿させていただきながら通学しています。大野の方々は、私のような下宿生を温かく迎え入れてくださっています。
大野高校や地域でこれまでに行ってきた活動として、震災当時は生徒会が中心となり、支援物資の仕分け作業を行ったり、がれき処理のボランティア活動へ久慈市や野田村に行った生徒もいました。また、昨年度から文化祭の模擬店や食堂の売上金、PTA主催によるバザーの売上金を全ていわての学び希望基金へ寄附しています。そして、私が所属している卓球部は、父母会、洋野町卓球協会とともに、震災で練習ができなくなった宮古の小中学生選手や宮城県の高校の選手を招待して一緒に練習会などを行いました。現在も春、秋の2回、福島県の磐城一高や郡山商業を初め、東北各地の高校とともに練習会を実施しています。一緒に練習した宮古市の選手の中には、今チームメイトになっている者もいます。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、知事さんから少しお話しをいただきたいと思います。

達増知事
それぞれの学校でまずふだんの活動もしっかりやりながら東日本大震災の復旧・復興に関する活動もいろいろやっていて大変頼もしく思いました。それぞれの学校の潜水の技術があるとか、それから三鉄の地元であるとか、それから海女クラブの手伝いをしたりとか、文化祭でも日ごろから地域に根差したそういう活動や文化祭をやっているとか、やはり地域でのボランティア活動とか、あとは絵本を活用した活動もやっているとか、それから野田村との関係でそういう活動があるとか、あとは卓球部が強くて卓球を通じた連携があちこちであるとか、それぞれの学校の特徴を生かした活動を皆さんが率先してやっているということも大変すばらしいなと思いました。

中崎副校長
ありがとうございます。
まだ皆さん大分緊張して固まっていますので、どうぞお菓子をあけて、中をあけてみてください、ヘルメット型のものが出てくると思います。どうぞあけてみて、お茶とかも飲みながらで。飲みながら、食べながらで結構ですので。
それでは、続きまして、お一人4分くらいで皆さんが地域の復興等を含めてこれからの岩手に望むことや、これから自分がどんなことに取り組んでいきたいかなどをお話ししていただきたいと思います。落ち着いてゆっくりとで構いませんので、よろしくお願いいたします。
それでは、これも名簿順で大道さんからお願いいたします。

大道大介
私がこれからの岩手に望むことは、防災意識の高揚などのソフト面の強化と雇用の拡大に関してです。まず、ソフト面の強化ですが、今回の東日本大震災の津波で数多くの方が亡くなられたと思います。そして、その中には避難がおくれて亡くなられた方も数多くいらっしゃると思います。しかし、その反面、的確な避難で助かった方も数多くいると思います。
そこで、県には防災意識を高めるための事業を数多く展開していただけたらいいと思っております。さらに、そして震災の記憶はいずれ風化し、忘れ去られることが多いと思います。そこで、防災意識を高める事業とともに震災の記憶を風化させないような事業も並行して展開していただけたらいいと思っております。意識を高め、震災の記憶を風化させないような一つの手段として教育を使うのはどうでしょうか。これは例ですが、戦後60年たった今でも私たちは教育で戦争は二度と繰り返してはいけないというふうに教えられてきました。そして、その記憶は風化されていないと思います。ぜひそれを参考にし、小さいころから災害に対する対応などを教えていくことができたら、それはとてもいいことではないでしょうか。震災を経験した者は、いずれ時間がたてばいなくなってしまいます。震災を経験した者がいるうちに、自分が経験したことを次の世代に受け継いでいくことが大事だと思います。
続いて、雇用の拡大に関してですが、私を含め県に就職したい、県に残りたい高校生は数多くいると思います。しかし、県内に就職できるところがなければ県内に残ることもできません。これからの復興を担う担い手になる私たち若い世代が県に残れるようぜひとも今以上に雇用の拡大に積極的に取り組んでいただけたらと思います。それに加え、被災した三陸に多くの方が訪れるようになったら、多く訪れた方が困らないように大きな施設をつくったり、周りの環境を整備していただければ元気な三陸ができて、そこからきっと元気な岩手がつくられていくと思います。
私からは以上です。

中崎副校長
ありがとうございます。
それでは、続きまして欠端さんお願いいたします。

欠端杏佳
これからの岩手に望むこととして、私はこの震災を、いい言い方が思いつかないのですけれども、震災を利用してというか、震災をきっかけに前よりももっとよいまちになったらいいなと思っています。この今の状況から立ち直ってよりよいまちになれば、それは一生語り継がれて、東北に住む人たちの自信にもなると思うし、それを誇りに思ってほかの地域へ発信することにつながると思います。そして、よりよいまちにするためには、被災した皆さんがもとの生活に戻ることが前提だと思っています。私の住んでいる野田村では、県内のほかの地域と比べると高台移転の計画などが早く進んでおります。私も野田村に住んでいるので、そのような計画が早く進んでいって、私も普通の高校生活を送ることができていて、それでだんだん被災者である自分自身も震災の実感というか、割ともうもとの生活に戻っているような気がしてしまうのですけれども、ほかの地域ではまだまだ仮設住宅に住んでいて不自由な生活を送っていたり、私のような普通の高校生活をまだ送れていない人たちがいるので、そういう人たちの声をメディアなどでもっともっと発信してほしいし、私自身しっかりとそういうものにアンテナを張って、自分自身、復興の力となれるようにこれからも頑張っていきたいです。
久慈高校では、ほかの学校さんがやっているような今の時点で直接震災被災者を助けるボランティアなどができていない状況にあるのですが、進学校として地域を引っ張るリーダーを育てる場所だと思うので、私たち生徒はしっかり勉強して、これからの岩手や、日本や、世界を引っ張っていくリーダーとなれるように頑張っていくという意識で生徒は勉強しているし、そういう進路を考えている人も多くなっているので……。済みません……。

中崎副校長
いいですよ、ゆっくり考えて。地域を引っ張っていくリーダーをみんな目指しているということですね。

欠端杏佳
はい。これからも上級学校に進む人も公務員になりたいとか、消防に進みたいという人も多くいます。

中崎副校長
よろしいですか。

欠端杏佳
岩手に望むことというくくりだとそういうことになってしまいます。

中崎副校長
もし言い忘れたことがあったら、また後ほどお願いします。

欠端杏佳
はい。

中崎副校長
それでは、澤里さんお願いいたします。

澤里佳恵
復興について考えてみますと、私は今の岩手も十分に魅力的だと思います。確かに仮設住宅の問題や心のケアの問題などさまざまで、しかも重要な問題がありますが、岩手に住む人たちのひたむきに生きる美しさは、震災後ますます輝きを増していると思います。
私の通う長内校は、小学校や中学校で不登校を経験したり、他校で何らかのトラブルを抱えたりしてきた生徒がたくさんいます。そのような人たちが長内校では生き生きとし、勉強したり、クラス全員で行事に取り組んだりしています。それは失敗しても先生や友人たちがフォローしてくれるという安心感が根底にあるからです。私が岩手に望むのはこの安心感です。具体的には安心して働くことができること、安定した給料をもらえることです。私たちは、地域のこと、地元のこと、岩手のことが基本的には大好きです。都会に憧れる面も確かにありますが、岩手に住む人たちのひたむきに生きる美しさが大好きです。地元で家庭を持って働きたいという気持ちは持っています。そのためには、地元で働ける環境が必要なのです。また、若者たちがさまざまな職業につけるように教育に力を入れてほしいと思います。
福島県では、復興支援の一環で都内の予備校の先生を招いて授業をしてもらったところ、大学進学率が上がったという話を聞きました。大学に進学すればさまざまな資格を取って地元に戻ることもできるし、都会に就職しても都会の企業と地元の企業のつながりが生まれるかもしれません。また、地元出身のお医者さんや学校の先生がいればその地域はもっと安心感が生まれると思います。
私は、被災者特別推薦という入試制度を利用して県立大学に進学することができました。このようなチャンスをもっともっとつくって岩手の高校生たちにもっと勉強する機会をつくってほしいと思います。私はこのチャンスを生かして県立大学で福祉について学び、地域の方々が気軽に助け合い、安心して暮らせるような意識づくりをサポートしたいと考えています。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、日向さんお願いいたします。

日向脩人
私が岩手に望むことは交通の整備です。三陸鉄道は田野畑駅まで開通したのですが、仮設住宅などは駅から遠いところにあったりして、若い人たちは駅まで歩いて行けるのですけれども、お年寄りはなかなかそうはいかないと思います。そのためにもっともっと交通の面でバスをふやしたり、鉄道の本数もふやしたりして、お年寄りの人たちが病院や買い物など、そういうものに行きやすいような地域をつくっていければいいと思います。ほかにも岩手県で国体があったり、「あまちゃん」があったり、「あまちゃん」の撮影があったりして、そういうことで観光客がふえてくると思うので、そういうことを全国にPRして地域の復興の支えというか、何か役に立てていければいいなと思います。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、畠山さんお願いいたします。

畠山来夢
自分も岩手に望むことは交通の整備です。仮設住宅等では駅から遠いので、バスとか、駅まで行く手段をもっとふやしたほうがいいと思います。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、今野さんよろしくお願いいたします。

今野可南子
今私自身は、被災地のために何ができているかというと直接何もできていないかもしれませんが、大野は町の理解と協力により卓球が盛んで、復興のシンボルとして開催が決定されたいわて国体に向けて大野高校は女子の強化の拠点として、顧問の細川先生を中心に洋野町卓球協会が国体に向けての強化合宿を開くなど準備を進めています。私もその一員として努力を重ねることでかかわっていきたいと思っています。また、そのことが地元大船渡で働きながら震災復興にかかわっている両親の励みになると思っています。そして、本当にたくさんのボランティア支援のおかげで先の見えない震災時の状況から、それまで余り感じることのなかった助け合うということ、人の強さ、優しさを身をもって感じました。
これから3年生になり、進路や将来のことと真剣に向き合わなければなりません。被災し、学んだことをもとに何らかの形で地元大船渡の役に立てる人になりたいと思っています。また、今回の貴重な機会に恵まれた経験を生かして今後の将来を決めていきたいと思っています。
以上です。

中崎副校長
ありがとうございました。
欠端さん、よろしいですか。さっき言い忘れたこととか。

欠端杏佳
一言だけ。ILCが最近話題になっていると思うのですが、世界の最先端の研究の拠点が岩手になるというのも、それだけで魅力的だし、それで世界からの注目も浴びるわけですし、少し雇用の助けになると思うので、ILCの誘致を頑張ってください。

中崎副校長
ありがとうございました。
それでは、今の皆さんのお話について、知事さんのほうからよろしくお願いいたします。

達増知事
欠端さんが前よりもよいまちにという話をしましたけれども、ILCもそうだと思いますが、岩手の復興を進めるというときに壊れたものを直していくというのが基本ではあるのですけれども、直して、直して、岩手県の計画では復興は8年計画で、おととしから数えて8年後、今からだと6年後に復興が終わるようなスケジュールで進めているのですが、それは8年かけて2011年3月11日の時点に戻す、8年かけて過去に戻るというような復興ではなくて、大震災から8年後、今から6年後の未来の姿、あるべき岩手の姿をきちっと描いて、そこに8年かけて追いついていく、未来に追いつく復興でなければならないと考えています。ですから、大震災のときよりも2011年3月11日の時点よりもより安全な岩手にしなければならないですし、またより豊かな岩手にしなければならないですし、またより安心できる岩手にしなければならないという、より安全、より豊か、より安心な岩手にするというのが復興と考えています。
そういう中で、雇用の問題がやはり大事です。これは、大道君のほか澤里さんも安心して働き、給料をもらえるという話がありましたし、岩手で働けるようにするというのは大変大事なので、これは大震災の前から雇用をふやそうとやってきたのですが、大震災があって、一層それが大事だと思っています。今復興関係の仕事も工事とかたくさんふえているので、岩手県全体としては大震災前よりも就職しやすいような状況にはなっているのですけれども、でもまだ希望者全員が就職できるというところまではまだいっていないので、もっともっと雇用の場をつくっていかなければならないと思っています。
雇用の場をつくると同時に、そこで働いて稼げる人材を育成するというのが大事で、それで教育の問題、これは裏を返すと学習の問題ですけれども、これが大事です。これは小中学校、高校、そしてさらにその後の学校を充実させるということがまずあるのですけれども、プラス、社会で働くようになってからも勉強したいことが勉強できるようになるということが大事なので、そういう場をどんどん岩手にふやしていかなければと思っています。世の中の変化が激しくなっているので、働いている場所で勉強する機会が十分あればいいのだけれども、それ以外にも進んで勉強できる社会人教育というのですけれども、そういったところで新しい時代にふさわしいサービスのあり方とか、あとはものづくりのポイントとか、そういった勉強が生涯できるようにしていく、そうやって安心して働き、そして安心して稼いでいくためには勉強したいときに勉強できるということが、特に21世紀の情報化社会では大事なので、それができるような岩手にしていきたいと思っています。
あと交通の整備が大事だということがありました。これは本当にそのとおりで、復興の中でも道路を直したり、また新しい道路を必要に応じてつくったりしますし、三陸鉄道はあと1年ちょっとぐらいのところで来年の春までには三陸鉄道は完成させますけれども、そこに行くための交通ですね、三鉄の駅まで行くための交通、そういったところもやっぱり充実させていかなければならないと思います。この辺は県と、それぞれ久慈市や野田村や関係の市町村、三陸鉄道をまちづくりの中でどう生かすか、まちづくりの中でバスなどの公共交通機関をどのように充実させていくかということを話し合いながら進めていますので、しっかりやっていきたいと思います。
それから、今野可南子さんからは国体に向けた強化、卓球のことを例にとって話をしてもらいましたが、もうことし年が明けたのであと3年でいわて国体、2016年、平成28年のいわて国体がもうあと3年後に迫ってきています。これは、まずスポーツ選手の皆さんにとって自分を磨き、そして大舞台で活躍するチャンスですので、選手強化というのは岩手県としてもしっかりやっていかなければならないと思っています。
あとは今度のいわて国体については、一時本当にできるのだろうかと、大震災で復旧・復興にお金も人手もかかるし、岩手県として国体をやる余裕があるのかということをかなり真剣に検討し、ひょっとしたらもうできないのではないかという議論もしたのですけれども、その中で岩手の沿岸の皆さんが、特に国体やろうと力強い声を上げてくれたということが一つ。あとは日本体育協会はじめオリンピック協会もなのですけれども、そういう全国的なスポーツ団体がぜひ岩手で国体やってください、お手伝いしますということを言ってくれたので、じゃ、やろうということで、岩手県としても今から3年後の国体をやると決めたところがあります。これはスポーツ振興のためというのがまずメーンの目的ではあるのですが、同時にやはり復興の象徴になるような国体にしたいなと思っていまして、スポーツ選手の皆さんが活躍する場であると同時に、そのほかにも地域の、自分は選手としては参加しないけれども、何かお手伝いをするとか、いろんな参加の仕方ができるようなオール岩手で復興した姿を岩手県外の人たちにしっかり見てもらう、そういう大会、国体にしたいと思っていますので、皆さんも何かかんか関われるように工夫をしてもらうといいと思っています。
観光で岩手に全国から人に来てもらう、それが復興にも貢献するということで観光振興にも力を入れているのですけれども、全国から岩手に来る人の流れを大きくしていくためにも国体というのが一つ大きなチャンスだと思っているので、活用していきたいと思っております。

中崎副校長
ありがとうございます。
皆さんから、それから知事さんからも、地域の振興とかこれからの岩手に望むこと、どんなことに取り組んでいきたいか、というお話をいただきました。地域とか各学校さんの特色を生かしたことをなさっているという、さまざまなことが出されましたけれども、きょうの懇談会を振り返ってみまして、ほかの学校さんのお話を聞いて、自由に感想等を述べていただく時間がとれますので、ぜひお話を聞いて何を思ったか感じたかをお話ししていただければと思います。どなたかございませんか。

大道大介
はい。

中崎副校長
大道さんお願いします。

大道大介
種市高校と大野高校さんは同じ洋野町内にあるので、せっかく同じ町内にあるので、最初は生徒会同士ででも意見を交換し、協力し合って県や町の復興にかかわっていけたらなと思いました。

中崎副校長
大野高校さん、いかがでしょうか。

今野可南子
私も高校、この久慈、洋野町の高校の各校と交流し、復興にかかわっていきたいと思いました。

中崎副校長
ありがとうございます。
澤里さん、いや日向さんだったでしょうか、久慈東さんの美術部との連携で野田に行ったのは。

日向脩人
そうですね。

中崎副校長
どのようにしてそれは連携なさったのですか。

日向脩人
生徒会が絵本をつくる企画をして、それを美術部に頼んで、美術部がつくってくれた本を持っていって。

達増知事
僕もそれもらって読んだことあります。立派な絵本です、売れるような。

中崎副校長
声かけをしたら出てきてくれたのですね。

日向脩人
そうですね。

中崎副校長
連携は、校内ではうまくいっているということなのですね。

日向脩人
はい。

中崎副校長
ほかに何か御感想はございませんか。
畠山さん。

畠山来夢
いろいろな意見が聞けていろいろ参考になりました。

中崎副校長
交通問題は、やっぱり皆さん思っていることでしたね。
澤里さん、いかがですか。

澤里佳恵
ほかの高校さんたちは、その学校、学校にある特色のようなものを活用して地域の支援だったり、そういったものをなさっていることを聞けて、長内校としては総合的な学習の時間が多くとられている学校だと思いますので、そういう時間を多く使って支援できたらいいのではないかなと思いました。

中崎副校長
ありがとうございます。
欠端さんはよろしいですか。

欠端杏佳
ほかの高校さんがいろいろ取り組んでいることを聞いて、本当にいろんなことに取り組んでいるので、すごいなと思って、自分たちもまだまだできることがあると思うので、ほかの高校さんの例を参考にきょうの意見交換会の様子とか、感想をちゃんと学校に持ち帰って生徒会のみんなにも話して全校でもっと思いを共有できるようにしたいなと思いました。

中崎副校長
ありがとうございます。
何でもよろしいので、自由に出していただけますか。

澤里佳恵
交通の整備という話題が上がったのですが、三陸鉄道が全線開通したら、ぜひ久慈までのツアーを開いてほしいです。久慈が「あまちゃん」で盛り上がるので、そうしたらぜひ三陸鉄道を利用したツアーを開いていただいて、それで観光をさらに活発にしていただけたらうれしいなと思いました。

達増知事
そうですね。あしたから始まる県議会でも県の予算を、来年度の予算を決める大事な県議会なのですが、久慈の「あまちゃん」をきっかけとした観光のPRとか、観光体制の充実についても予算をふやすようにしてありますし、またその次の、さらにその後にもつながるように頑張っていきたいと思います。

澤里佳恵
ありがとうございます。

大道大介
はい、それについて。

中崎副校長
大道さんお願いします。

大道大介
長内校さんと同じなのですけれども、私たちの海洋開発科のそちらの実習棟のほうのプールでも「あまちゃん」の潜水技術の習得のために俳優さんが来られているので、ぜひとも洋野町にもこのことを活用して、観光事業をすすめていただきたいです。

達増知事
すごいことだよね。

大道大介
そうですね。ぜひとも洋野町にもよろしくお願いします。

達増知事
潜り方を覚えたのは、ここだということで。

大道大介
はい。

中崎副校長
ほかにございませんか。お話ししたいことは言い尽くしたでしょうか。ありがとうございました。
皆さん、本当にいろいろな御意見、それから、御感想等ありがとうございました。

知事所感

中崎副校長
そろそろ予定された時間が迫ってまいりましたので、最後に達増知事さんのほうからお話をよろしくお願いいたします。

達増知事
大変参考になりましたし、また頼もしく思いました。3年生の皆さんはもうすぐ卒業なのですけれども、この後進んでいくところでさらなる活躍を期待したいと思いますし、また2年生の皆さんはまだ1年高校生活がありますので、ぜひ充実した高校生活を過ごしてください。ありがとうございました。

閉会

中崎副校長
それでは、これをもちまして、県政懇談会「がんばろう!岩手」の意見交換会を終了させていただきます。ありがとうございました。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広聴)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5281 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。