「がんばろう!岩手」意見交換会(平成26年2月20日 MCL専門学校グループ)

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ページ番号1000872  更新日 平成31年2月20日

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日時

平成26年2月20日(木曜日) 16時00分から17時00分

場所

盛岡情報ビジネス専門学校 306教室

出席者

  • 参加者(敬称略)
    高橋 宏明(盛岡情報ビジネス専門学校)
    野田 美紗希(盛岡情報ビジネス専門学校)
    村田 あすか(盛岡情報ビジネス専門学校)
    有原 しほり(盛岡ペットワールド専門学校)
    佐々木 鈴梨(盛岡ペットワールド専門学校)
    大久保 樹(盛岡公務員法律専門学校)
    下村 亮(盛岡公務員法律専門学校)
    三田地 駿(盛岡医療福祉専門学校)
    小原 緩菜(盛岡医療福祉専門学校)
    藤原 慶(専門学校盛岡カレッジオブビジネス)
    畠 真澄(専門学校盛岡カレッジオブビジネス)
  • 県側
    達増知事
    水野秘書広報室長
  • オブザーバー
    工藤 昌雄(盛岡情報ビジネス専門学校長)
  • 司会
    高田 孝一(盛岡情報ビジネス専門学校事務局次長)

開会

高田事務局次長

 それでは、少々時間早いところではありますけれども、ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開会いたします。
 私は、本日進行役を務めさせていただきます盛岡情報ビジネス専門学校の高田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1


高田事務局次長

 それでは、開会にあたりまして達増知事から御挨拶をお願いいたします。

達増知事

 皆さんこんにちは。県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会と言いますのは、東日本大震災津波があって、その後、復旧・復興の最前線、様々なそれぞれの地域、あるいはいろんな分野で活躍している皆さんの生の声を聞いて、岩手県の復興政策に役立てようということで開催しているものであります。今回、このMCL専門学校グループ各校の皆さんには、東日本大震災からの復旧・復興、それ以外にも様々な盛岡の町作りでありますとか、いろんな災害の応援ボランティアでありますとか、それから岩手の経済、産業、社会、そういったところにいろんな協力、御手伝いをしてもらっていて、改めて御礼を申し上げたいと思います。
 岩手県は、この復興という事業を進めながら、若者と女性が活躍出来る岩手というのを作っていこうということもしておりまして、そういう意味でも皆さん方、それぞれの学校で勉強したり、技術を身に付けたりしながら、また、社会にも関わっていこうという皆さんの力というのが復興を成功させ、岩手を発展させていくのに非常に大きな力になると思っていまして、そのようなことも今日はいろいろ教えてもらえればと思います。よろしくお願いします。

高田事務局次長

 ありがとうございました。
 それでは、本日の出席者のほうを御紹介いたしますが、私のほうから一人一人紹介するよりは、個々にPRを含めて自己紹介をしてもらいたいと思います。せっかくなので最近はまっているものであったりとか、あとは学校で取り組んでいる内容とか、あとニックネームとか、そういったものでも構わないので、一言ずつ付け加えて紹介をしていただければと思います。
 では、順番に、高橋くんのほうから、立って。

高橋宏明

 盛岡情報ビジネス学校の高橋宏明と申します。最近はまっていることですが、アプリケーション開発をしておりまして、岩手の「ガンライザー」が有名だと思うのですけれども、そちらのほうをクラスでアプリケーション開発をおこなっていますし、個人でも様々なものを作っております。本日はよろしくお願いします。

野田美紗希

 盛岡情報ビジネス専門学校の野田美紗希と申します。最近はまっていることは、アニメの「ワンピース」の名言集を見ることにはまっております。本日はよろしくお願いいたします。

村田あすか

 盛岡情報ビジネス専門学校の村田あすかと申します。私が最近学校でおこなっている活動は、私の学校は月に2回、体験入学があるのですが、私はそのスタッフをおこなっていて、今週の土曜日に今年度最後の体験入学がありますので、今1年生だけで初めて行う活動ですので、そちらに力を入れています。よろしくお願いします。

有原しほり

 盛岡ペットワールド専門学校、ペットショップビジネス科の有原しほりと申します。最近はまっていることは、「ひつじのショーン」というNHKのアニメを見ることです。ニックネームは「ありよし」です。よろしくお願いします。

佐々木鈴梨

 同じく盛岡ペットワールド専門学校、ペットショップビジネス科の佐々木鈴梨と申します。最近はまっていることは、イラストを描いたり、アニメなどを見ることです。よろしくお願いいたします。

大久保樹

 盛岡公務員法律専門学校の大久保樹と申します。最近はまっていることは、漫画やアニメを見ることと、あとイラストを描くことです。本日はよろしくお願いします。

下村亮

 盛岡公務員法律専門学校の下村亮です。趣味は、スポーツをするのが趣味です。最近では、フットサルをやっています。今日はよろしくお願いします。

三田地駿

 みんなよりはちょっとおじさんなのですけれども、盛岡医療福祉専門学校の2年の三田地駿と申します。山田町で牛乳屋を経営しております。よろしくお願いいたします。

小原緩菜

 盛岡医療福祉専門学校、保育福祉学科3年の小原緩菜と申します。最近というか、ずっとなのですけれども、昔から「クレヨンしんちゃん」が大好きで、最近もよく映画を借りて見ています。よろしくお願いします。

藤原慶

 専門学校盛岡カレッジオブビジネス観光ビジネス科の藤原慶と申します。最近はまっていることというか、興味のあることなのですけれども、韓国に興味があります。というのも、最近韓国に行きまして、凄く日本と似ている国なのですけれども、凄い文化の違いというのが意外とあって、そういうところが凄くおもしろいと思ってはまっています。本日はよろしくお願いいたします。

畠真澄

 専門学校盛岡カレッジオブビジネス、観光ビジネス科2年の畠真澄です。最近はまっていることというか、好きなことなのですけれども、旅行に行くことが好きです。さっきも言ったのですけれども、韓国にクラスのみんなで行ってきました。本日はよろしくお願いいたします。

高田事務局次長

 私も何か緊張しているような感じで。
 では、県のほうからは達増拓也知事になります。

達増知事

 はい。

高田事務局次長

 水野和彦秘書広報室長になります。

水野秘書広報室長

 よろしくお願いします。

高田事務局次長

 また、本日は盛岡情報ビジネス専門学校の工藤校長も同席いたします。

工藤校長

 よろしくお願いします。

高田事務局次長

 それでは、手元の所を見てもらえればと思うのですけれども、本日飲み物と御菓子のほうを準備しております。この御菓子、見たことあるかとは思うのですけれども、「ぺっこ」という岩手県のプライベートブランド商品でして、本当にみんなのような若い方が制作に関わったものです。ですので、飲み物とか御菓子を用意しているので、ぜひ食べながら、飲みながらリラックスした雰囲気の中で進めていければと思っております。もしよろしければどうぞ、せっかくなので。

三田地駿

 誰かが開けないと開けられない。

高田事務局次長

 さすが。

三田地駿

 中で一番早かったのは知事でしたけれどもね。

高田事務局次長

 さすが牛乳屋さん。

三田地駿

 でも、手は震えていますけれども。

懇談

写真:懇談会の様子2


高田事務局次長

 それでは、各校のこれまでの取り組み、活動の内容について、ちょっと代表者のほうから発表をしていくのですけれども、その前に当グループの概要や、あと復興支援の取り組みについて、工藤校長のほうから若干説明のほうをさせていただきたいと思っております。

工藤校長

 わかりました。それでは、私のほうからMCLグループと学生の活動の概要をお話しさせていただきたいと思います。
 MCLグループというのは、盛岡カレッジリーグというのが略称になっております。学校法人龍澤学館が経営している5つの専門学校で構成されております。今、学生から紹介がありましたけれども、盛岡情報ビジネス専門学校、これが一番早くて昭和62年開校になっております。その後、盛岡カレッジオブビジネス、それから盛岡医療福祉専門学校、平成17年にペットワールド専門学校と公務員法律専門学校が出来ております。そういう風な中で5校で形成されていまして、学生は全員で今2,330名ほど学んでおります。
 本校では、大変就職内定率が高くて100%、または100%に近い高い率を達成しております。資格取得についても東北の専門学校の中では常にトップをいっていまして、高度資格でも他校を引き離してかなり水があいていると思っております。ただ、うちのグループとしては高度資格とか資格取得だけではなくて、人間として豊かな心を持つ、それから社会人基礎力を身につける、そういう中で若い人たちの発想力、アイデアを生かして実践力、実行力を身に付けていこうという形で学生たちを育てている、または学生の皆さんに主体的に活動していただくという状況です。
 おかげさまで地域の皆さんと連携を保ちながら地域貢献、または商店街の活性化等にも力を尽くしていただいていますし、今日こういう形で発表させていただくように復興支援についても専門学校のそれぞれの特色を生かした活動をしていただいています。今回、このように知事様には発表の機会、または学生との意見交換の場を設けていただきまして大変ありがとうございました。どうぞ今日はよろしくお願いいたします。

高田事務局次長

 それでは、それぞれの学校のほうから発表のほうをしていきたいと思っておりますので、まず、最初に盛岡情報ビジネス専門学校の活動について、代表の高橋さん、野田さん、村田さんですね、3名お願いいたします。

高橋宏明

 では、これから盛岡情報ビジネス専門学校の被災地支援活動報告を始めさせていただきます。よろしくお願いします。
 まず、2011年に発生した東日本大震災から3年が経ちました。私たちは、今までに沿岸の方々や現地の方々のために何か自分たちでは出来ないかということについて考えてきました。そして、今までにこのようなイベントやボランティア活動に取り組んできました。例えばこちらの普代駅のリフォーム、上から2つ目ですね、普代駅のリフォームでは、普代駅の中の一部をリフォームしまして、ハックの家の方々という方がいるのですけれども、その方たちがカフェやパンを売るといった活動が出来るようにリフォームに取り組みました。このリフォームは、本校学生が一から設計や、現地に行って作業をしたりなど、様々なことに取り組んだ活動になります。
 さらには、写真展、一番下ですね、こちらのほうは沿岸の今の現状を内陸の方々や全国の方々に知ってもらうというために一度現地に直接行きまして、そして現地の写真や市役所の協力を得ながら様々な情報をいただきました。そちらをイベントを通して、現地の、内陸だけではなく、県の方々にも情報発信して関心を抱いていただこうという活動でした。
 今回は、その中でもこちらの未来商店街でおこないました朝市の御手伝い、そして追悼のイベント、祈りの灯火、そしてさらに現在活動中なのですが、しぇあハート村の支援活動ということで、この3つについて御紹介したいと思います。

野田美紗希

 それでは、ここからは私、野田が発表させていただきます。
 未来商店街の支援をしてきたのですが、未来商店街というものは陸前高田市にある商店街の名前です。こちらの商店街は、商店街という名前であってもテントの下で商店街、朝市をやってまいりました。そちらの方に行って今回は支援活動をおこなってまいりました。
 まず、その活動をする目的としては、被災地の現状を自分たちが直接現地に行くことによって知ること、そしてその知ることで現地が求めているニーズの把握、そしてただ行くだけではなくて、現地の人との交流をして元気を与えていく、そういったことを目的にして掲げて行ってまいりました。実際行った日付としては、平成23年の11月3日です。学生は30名ほどで行ってまいりました。主に活動してきたのは、このように寒い時期でしたので、ココアの配布であったり、視力検査や似顔絵、そして肩もみなど、そういった活動をしてまいりました。このように交流をメインとしたイベントの企画を進めてまいりました。こちらは、実際の活動している写真になります。このように笑顔の写真であったり、こちらココア配付の写真ですね。
 このように交流をした後なのですけれども、その後に未来商店街の方からの依頼もありまして、商店街様が移転するということでしたので、そちらの移転作業も自分たちは手伝ってまいりました。このように活動してきて、やはり笑顔でお客様、来てくださった方と交流することで元気を与えることも出来たと思います。
 では、次に2つ目の祈りの灯火のイベントについてお話しさせていただきます。こちらの目的としては、自分たちの視野を広げることと震災の思いを伝えていく、こちらは震災が年月を経るたびに震災の思いというか、震災の風景、いろんなものが風化していってしまうと思います。その思いというものを3月11日、3.11を思い出すためにも震災の思いを伝えていく、そういったものを目的としてこのイベントをおこなっております。自分たちは、こちらに実行委員として参加しております。右側の写真のように打ち合わせから参加していき、当日は灯籠のワークショップ、このように牛乳パック灯籠を作成するのですが、その灯籠の作り方であったり、そういったものをやっていきました。そして、本校モリジョビでも一人一人、学生一人一人が牛乳パック灯籠を作成することによって、こちらのイベントに全員が参加するような形になっております。そして、当日はこのような形のイベントになりました。来場者は約3,000人、たくさんの方々が訪れてくださり、震災に対する思いがこの日一つになったという風に感じております。掛け替えのない思い、そしてそういう風なものを伝えていくことが出来たと思います。
 次に、しぇあハート村の支援活動について説明させていただきます。私たちは、こちらの目的は現地に行くことも大切なのですが、内陸でも出来る支援活動があるという風に考えまして、こちらの活動をさせていただいております。また、後ほど説明するのですが、放送局というものがありまして、そちらで若者の頑張る姿を発信していく、そういったものを目的としております。こちらにありますロゴも本校のデザイン科がデザインして作成いたしました。このように夏祭り・文化祭であったり、放送局であったり、この夏祭り・文化祭、こちらは自分たちがスタッフとして、ボランティアスタッフとして活動させていただきました。放送局ということで、盛岡のしぇあハート村、そちらから被災地の頑張る若者の姿を発信していくということを目的としておりまして、こちらに自分たちはスタッフとして参加しております。その撮影であったり、そういったところから携わってまいりました。これでこの3つの、自分たちのしてきた活動についての発表は以上になります。

村田あすか

 今まで私たち盛岡情報ビジネス専門学校は、これまでも様々な活動をしてきました。その活動を通して感じたこと、私、村田がお話しさせていただきます。
 活動を通して、まず人と人との繋がりを実感いたしました。これは、私は特にしぇあハート村の放送局に携わっているのですが、祈りの灯火で出会った私たちモリジョビの学生と、そのスタッフの方と、そしてその知り合いの方とどんどん繋がりを経て、しぇあハート村の放送局のスタッフとして参加したいという方がたくさん出てきてくださったり、その知り合いのまた知り合いから、沿岸のほうで赤武酒造さんという酒造さんの社員の方がゲストに来てくださったり、あとは盛岡のシンガーソングライターさんが毎回スタジオライブをおこなってくださるように人と人との繋がりがどんどん伸びていって、本当に凄いことだと実感しております。
 それから、被災地の情報を発信することが私たちスタッフとして関わってきて初めて知ることというのもたくさんあるので、これからもどんどん発信していきたいと思いました。
 しかし、状況によっては必要な支援というのは変わってきて、情報が欲しいところだったり、物が欲しいところだったり、人のそういう手伝いが必要だというところは場所とかイベントとかによって変わってきますので、そちらの必要なニーズをすぐ私たちも把握して、これからも活動に携わっていきたいと思いました。
 これから、私たちはまだ1、2年生なのです。これからの後輩たちにどんどん引き継いでいって、継続的な活動を私たちでおこないたいと思います。
 これで私たちの発表を終わります。御清聴ありがとうございました。

高田事務局次長

 ありがとうございます。野田さんは、本校で学生会という組織があって、本校では、モリジョビでは学生が550名ほどおりまして、そのうち100名の有志で学生会という組織を構成しております。その中のリーダーになります。今のイベントのところで、被災地の関連の支援のところで30本と書いておりましたけれども、一応学校全体としては年間で80本近い地域連携であったりとか、そういった活動をしております。そういう中でリーダーを務めていて、何かその活動を通して大変だったこととか、何かあったかな。

野田美紗希

 いろいろな方々といろいろな話をしたりですとかという風なことをしていくのですけれども、そこで必要なものであったり、必要な支援であったり、例えば商店街様であったら何が必要なのかという風なものを把握すること、情報をしっかりと自分たちが掴んで、それを実行に移すこと、それがとても大変だなという風に感じました。

高田事務局次長

 でも、そういう経験があったから、春から就職もあれだものね。

野田美紗希

 そうですね。春からは、東日本旅客鉄道株式会社様で働くことになります。内定いただきました。

達増知事

 良いですね。

高田事務局次長

 そういう経験があって、それで就職してからもやっぱりいろんなことに繋げていければ良いですよね。

野田美紗希

 はい。

高田事務局次長

 ありがとうございます。知事のほうから何か。

達増知事

 ニーズの把握というのは、やはり飛び込んでみなければ分からないというところもあって、また現地のほうでも最初からはっきりしていることはあるけれども、支援する人が入って一緒に何かしていく中で見えてくるとかということもあったと思います。

野田美紗希

 そうですね。

達増知事

 やはり待っていたのでは見えてこなくて、行動する中で初めて分かる、知ることが出来るということもあり、そういうところ、行動する力が知る力に結びついて、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩の中で「ヨクミキキシワカリ」という台詞があって、私が好きな台詞なのですけれども、良く見聞きし、分かりながら行動しているというところが良いと思いました。

高田事務局次長

 ありがとうございました。
 それでは、続いて盛岡医療福祉専門学校の発表のほうですね、三田地君と小原さんのほうです。それでは、発表のほうをお願いいたします。

小原緩菜

 これから盛岡医療福祉専門学校の活動をお話ししたいと思います。よろしくお願いします。
 まず初めに、3月11日、東日本大震災が発生いたしました。それをきっかけに私たち学生も自分たちに何か出来ないだろうか、みんなで集まればきっと何か支援が出来るのではないかという思いから、「チームもりい」というプロジェクトを立ち上げました。「もりい」の特性に合わせた息の長い支援活動や他機関との連携などを目的にしています。
 ボランティア活動を続けていく中で、2つの活動資金と社会資源という課題にぶつかりました。1つ目の活動資金の問題の解決と、また学校全体を通してボランティア活動に参加するために「11日募金」というものを発足しました。これは、学校内で毎月11日に教員や学生から募金を集めまして、年間で8万円ほど集まり、3年間で21万を超える募金が集まりました。
 2つ目の課題は、自分たちだけでは賄い切れない物資の問題がありました。そこで、私たちは社会資源を活用することを考えました。その方法としまして、西和賀町のワークステーション湯田・沢内という障害者支援施設なのですけれども、そこの利用者の方と一緒に農作業をして、そこで採れた収穫物を被災地、山田町のはまなす学園に寄贈いたしました。これによって、被災地の食材の支援にもなり、さらに西和賀町のワークステーションの利用者の方の工賃にもなりまして、そして被災地と西和賀町の施設間の交流にも繋げることが出来ました。
 ここで、なぜ西和賀町だったかという話をちょっとしたいと思うのですけれども、西和賀町というのは全国で初めて乳児死亡率ゼロを達成したという実績もあるとても命を大切にする風土の強い町でした。そのことから、私たち福祉を学ぶ学生にとっても、被災地の方々にとってもきっと良い繋がりになるのではないかなと思い、西和賀町を社会資源とさせていただきました。
 こちらが学校全体を通してのボランティア件数になります。沿岸各地に渡って様々な活動をしてきたのですけれども、今回は2つの活動について御紹介したいと思います。

三田地駿

 それでは、私から自分の地元の山田町でのボランティアというか、関わりを発表したいと思います。
 私たちの学校では、山田町の交流を震災の1年目から始めておりまして、先ほど述べたように西和賀の社会資源を使い、物的ニーズを満たしてきました。しかし、私たちはボランティアを通して被災地のニーズが物的ニーズから質的ニーズに変わっていくことに気付きました。
 そこで、3年目は何か物よりQOL、心を重視した活動をやろうではないかと計画を立てました。地元のニーズを聞いたところ、震災後使えなくなっていた公園を再生してもらいたいということと、仮設住宅で暮らす人と家が残っている人が、何か仮設の人は家が残っていて、「おめえさんの所いいがね」みたいな感じだったですし、家があるほうは、同じ被災者なのに「おめえさん所で何かいろいろ貰っていいがね」みたいな感じで、ちょっと心の溝が深まっていたので、ちょっと交流して貰いたいということだったので、新潟の学校の学生と一緒になりまして何をしようか考えました。
 そこで、なかよし公園の看板作り、再生のシンボルとなるものを作ろうではないかということと、イベント活動、地元住民の交流を図ろうではないかということで計画を進めてきました。
 これはスカイプを使って新潟の人たちと打ち合わせをしているところです。ここでいろんなことを決めていきました。
 これが実際山田で行った活動で、看板作り、地元の人とビーズを並べたり、ペンキをみんなで塗ったりして活動を行いました。
 そして、これがなかよし公園に設置した所の写真です。
 これは、イベント活動をしているところで、さんさを踊ったり、じゃんけん列車をしたり、あと新潟ののっぺい汁という郷土料理を作って振る舞ったりしました。これで山田町の再生と交流を図れたと私たちは思い、ボランティアを通して私たちはまだまだボランティアの継続が必要であると感じたのですが、実際私たちの活動を町の人はどう思ってくれたのかなと思って、町の活動後の現地の反応を見てみたところ、観光協会のブログに載ったり、社協の広報に載ったりしたのですが、私たちが一番大きかったことは山田のボランティアセンターのエコマップに載ったことで、これは盛岡医療福祉専門学校が社会資源として山田のボランティアセンターに認められたこととして、とても私たちは大きいことだなと思いました。

小原緩菜

 次に、私が主に行ってきた活動を紹介したいと思います。
 ふれあいスクールIN沢内という名前で、これは復興をこれから担っていく中学生を対象に、少しでもパワーを充電出来るような楽しいひとときを味わってもらいたいという思いから始まりました。活動の内容としましては、西和賀町の沢内へ中学生の皆さんを招待して福祉の仕事を体験してもらったり、自然との触れ合いや学生との交流が主になります。
 こちらが活動の様子になります。一人暮らし世帯の高齢者の御宅へ訪問して御掃除をしたり、ワークステーションの方と一緒に御飯を作って食べたりという活動を計4回してまいりました。主に季節に合った活動を重視しております。
 この活動を通して、どうしたら企画を皆さんに楽しんでもらえるのかなというのを福祉の視点で考えて進めることが出来ました。私たちの支援だけでなくて、中学生の素直さや明るさや、さらに前向きな気持ちにとても支えられた活動になったと思います。しかし、この活動というのは本当に復興の力になれたのでしょうか。
 ここで、中学生のアンケートを紹介したいと思います。みんなとても楽しかったということを言ってくれました。高齢者や障害者ともっと関わりたかったという声がありました。この活動をきっかけに中学生の皆さんに少しでも福祉の仕事に興味を持ってもらうことが出来たのではないかなと思います。さらに、「また来てね」と言われたとき心が痛かったという感想がとても印象に残っています。中学生の皆さんのもっとやりたいなとか、また来たいなという思いをこれから無駄にしないようにずっと活動を続けていきたいなと本当に強く思いました。この活動を通して出会った中学生の皆さんとの関係を無駄にしないように、また集まってゆっくりお話をする機会を作っていきたいとこれからは考えています。また、復興をこれから支えていく中学生の皆さんの少しでも私たちが支えになれるように活動を絶やさずに続けていきたいと思っています。

三田地駿

 プロジェクトの目的の私たちは、「もりい」の特性って何だろうと考えたときに、寄り添うとか広げる、続けるとか繋げるが私たち「もりい」の特性なのではないか、キーワードになるのではないかということを考えました。「人と人を繋げる、寄り添うというのが福祉にとっては大事なことなのだよ。」と私たちは学校で教わっています。そんな私たちだからこそ出来ること、先ほど述べていたような生活の豊かさの向上だったり、次世代の人作り、こういうことを私たちは震災と被災地のことを忘れないために、これからもこれらの活動を続けていきたいと思っています。
 以上で盛岡医療福祉専門学校の発表を終わります。ありがとうございました。

高田事務局次長

 ありがとうございます。三田地君、それ何、その手に。

三田地駿

 あれ、気付きましたか。

高田事務局次長

 似合わない感じの色味があるなと思って。

三田地駿

 これは宮古の、私たちのボランティアの一環で宮古の仮設の津軽石の仮設のお婆ちゃんたちが作った物なのですけれども、これを盛岡に持って来て、代わりに売って、それのお金は全部お婆ちゃんたちの賃金にするという取り組みをしていたのですけれども、なかなか売る場所が無いので、何かこれを機にアピールをしようかなと思って。

達増知事

 袖サックとでも言うのでしょうか、これは。

三田地駿

 そうですね。アーム……アーム何とかです。

高田事務局次長

 何とかって……。

小原緩菜

  ピンク色の生地というのも私たちの学校の浴衣の古くなったものを利用して作っています。

三田地駿

 めっちゃ、それ言うの大事だった。
 以上です。

高田事務局次長

 ありがとうございます。よろしければ知事のほうから。

達増知事

 沢内みたいな良い所に目を付けたと思います。岩手の医療、福祉の聖地のような所なので、いろいろ勉強になると思いますし、また山田町とそこを繋いだというのもまたグッドアイデアで、海と山で凄く良いと思います。
 あとは、やっぱり被災地のニーズというのは入ってみて分かるというので、ニーズが変化していて物から心、QOLへというのはとても良い発見だったと思います。そこは結構県としても、やはりそうなのかみたいな感じで、それは非常に貴重な話でありまして、県もやはりそういうところを気を付けていかなければならないなというのを改めて思いました。ありがとうございます。

高田事務局次長

 それでは、最後になりますけれども、専門学校盛岡カレッジオブビジネスの活動について、藤原君と畠さんのほうからお願いいたします。では、お願いいたします。

藤原慶

 それでは、専門学校盛岡カレッジオブビジネスの復興支援活動の発表を始めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 私たち専門学校盛岡カレッジオブビジネス、通称モリカレの復興支援活動を私たちは2つのキーワードにまとめてまいりました。まず、1つ目のキーワードは、被災地の情報を発信するという意味での「発信」、そしてもう一つは被災地の復興を前へ前へと前進、前へ進めていくという意味での「発進」、この2つのキーワードに沿って発表させていただきたいと思います。
 そして、こちらが私たちの活動してきた内容でございます。まず1つ目、被災地の情報を発信するという意味での復興発信活動の一つとして復興ツーリズムを行いました。私たちのモリカレ観光ビジネス科で行った復興ツーリズム事業なのですけれども、こちらは2年前に始まりました。第1回、第2回では、SAVE IWATEさんの寺井さん、また宮古市の水産加工会社、小須賀商店代表の古舘さんに被災地の現状でしたり、また被災当時の体験、また観光資源の現状とか、様々な貴重なお話を聞きました。そして、第6回の復興支援団体施設見学では、盛岡復興支援センターですとか、また先ほど盛岡情報ビジネスの説明でもありましたけれども、しぇあハート村の施設の見学をしてまいりました。そして、今年度からこの復興ツーリズムの集大成として復興支援ツアーというものを私どもではおこないました。
 そして、こちらが復興支援ツアーの行程でございます。沿岸被災地の宮古市を訪れました。まず1つ、学ぶ防災ということで、こちらの宮古市の田老地区の学ぶ防災に訪れました。次に、浄土ヶ浜レストハウスさんで昼食を摂りまして、遊覧船に乗っていただいて浄土ヶ浜を回りました。この浄土ヶ浜レストハウスさんや遊覧船さんも被災されて被害があったのですけれども、頑張っていらっしゃっている企業でございます。
また、最後に菅田工場と書いてありますけれども、岩手菅田の元祖いかせんべいで有名な菅田工場さんを訪問しまして、前の工場は津波で流されてしまったそうなのですけれども、新工場のほうを訪問して工場見学でしたり、あと、いかせんべいの1枚焼き体験、そして社長さんより被災の体験、菅田工場さんがどのように復興について歩んでいるのか、そのようなお話なんかも聞きました。こちらが以上、復興ツーリズムの事業でございます。
そして、次に復興を私どもモリカレから前へ前へと進めていく復興発進活動の紹介をさせていただきたいと思います。「ドリームトラベルツアー~じぇじぇじぇツアー~」としまして、「岩手沿岸被災地とコラボ!モリカレから岩手に元気を!」というテーマをもとに学生が自ら企画しまして実施しましたツアーがこちらのツアーでございます。当時一世を風靡しました「あまちゃん」をモチーフにしたツアーでございます。こちらがツアーの模様でございます。このように「あまちゃん」ですので、コスチュームを着たりとか、「あまちゃん」のコスチューム、また三陸鉄道の鉄道員のコスチュームを着たりして皆さんをおもてなししまして、三陸の海鮮丼を食べたり、またこのように海女の素潜り漁見学として小袖海岸を訪れたり、またこちらのまめぶ作り体験ですね、久慈の郷土料理のまめぶ作りを一緒に皆さん笑顔溢れるような、そんなツアーを実施いたしました。
そして、次に釜石ロール・スイーツフェスティバルです。この釜石ロール・スイーツフェスティバルは2019年のラグビーワールドカップの誘致活動、また釜石の地域振興、地域活性化活動の一つとして行われたイベントですけれども、そのイベントにモリカレのパティシエ科が事前の準備から本番の当日のスタッフまで御手伝いしてまいりました。本番では、2019年開催ということで20.19メートルの大きなロールケーキを作ってまいりました。
そして、次に釜石仮設住宅支援活動ということで、釜石コサージュ作り、ケーキ作り講座でございます。こちらは、平田仮設住宅を訪れまして、このような手作りのコサージュ作りを皆さんと交流を図りながら、触れ合いながら作ってまいりました。また、ケーキ作り講座ということで、なかなか仮設住宅にはケーキを作るようなオーブントースターとか無い所もあるそうなのですけれども、どこの世帯にもあるような炊飯器を使ったチーズケーキのレシピをパティシエ科が考案しまして、それを実際にレクチャーしながら地元の方と一緒に楽しく作ってまいりました。
成果・感想、まず情報を伝える復興発信活動の成果・感想としまして、被災した方々の実際の話を聞けたこと、また当時のリアルな映像ですね、マスコミに非公開の映像なんかも見させていただきました。そのような映像を見ながら、被災地の現状でしたり、被災した時のことでしたり、そのようなこと、いろいろなことを知ることが出来ました。また、「内陸・沿岸・全国」と書きましたけれども、復興ツーリズムの復興支援ツアーには内陸はもとより東京の方々も参加しておりましたので、このように「内陸・沿岸・全国」と結ぶきっかけ作りが出来たのではないかなと思います。そして、この活動を今後も情報発信活動をしていく上での自信にも繋がったと思います。
そして、復興を前進させる発進活動の成果としては、皆さんを笑顔にすることや地域を活性化、元気にすることを、そのような活動を通してみんなで支え合って、一丸となって一緒に復興へと進んでいこう、そのような意識を私たちも感じましたし、また、たくさんの人々に普及させることが出来たのではないかなと思います。
最後に、私たちに出来ること、私たちにしか出来ないこと、この答えはモリカレの生徒一人一人の中にあると思っております。ときに地域を活性化させるような、そのようなイベント、そのようなボランティアに参加したり、ときに日ごろ学んでいる専門知識を、専門分野を生かした、そんな支援企画を作って、また、それを実施したり、様々な支援の形はあるとは思いますけれども、その中で私たち一人一人が思っている、一貫して感じていることは、やはり被災地を元気にしたいという、そのような使命感でございます。その気持ちを抱きながら、これからも自分たちの出来ること、そのようなことを考えながら継続して被災地支援を行ってまいりたいと思います。
それでは、以上をもちまして専門学校、盛岡カレッジオブビジネスの発表を終わりたいと思います。ありがとうございました。

高田事務局次長

  ありがとうございます。先ほど前進という話がありましたけれども、これからもカレッジのほうで取り組んでいくと思うのですけれども、これから取り組んでいく内容ですね、もしあれば紹介してもらえれば。

藤原慶

 紹介しました復興ツーリズム事業ですね、復興支援ツアーをぜひ継続しておこなっていきたいと思いまして、なかなか内陸から足が被災地まで伸びないという方に一歩踏み出していただけるような、そんな参加しやすいようなツアーを作っていきたいとか、あとやはり仮設住宅の交流なんかは継続しておこなっていかなければならないなと思っておりますので、そのような復興支援活動をこれからも引き続きパワーアップさせながらやっていければいいなと思っております。

高田事務局次長

 知事のほうから。

達増知事

 ツーリズムツアーとか、スイーツとか、専門性を生かした本格的な支援活動が素晴らしいという風に思いました。あとは「あまちゃん」の格好をしてという企画は、日曜日も「ななっく」で「北の海女」の格好を人にさせて写真を撮るとか、そういうのをやっていて、「あまちゃん」の関係を生かすというのも大事だと思うので、良かったと思います。ありがとうございました。

高田事務局次長

 では2月、今週末のところでも、今回参加していただいている盛岡公務員法律専門学校と盛岡ペットワールド専門学校、MCLグループのほうで釜石と連携協定のほうを結んでおりますけれども、その絡みで実際に被災地に行くということでどういうことをやってくるのか、公務員法律専門学校のほうから簡単に説明してもらって良いですか。

大久保樹

 私たち盛岡公務員法律専門学校は、明後日22日の土曜日に、釜石でボランティアをおこなってまいります。主な活動内容は、レクリエーション、炊き出し、引っ越し作業の手伝い兼清掃、この3つが主な取り組みとなっております。
詳細についてですが、レクリエーションでは、かるた、トランプなどのカードゲームのほか輪投げ、ストラックアウトを実施します。炊き出しでは、クレープ、そしてお好み焼き、焼きそばなどを現地の方々と一緒に作り、食べてもらいます。

下村亮

 これらの内容は、事前に参加者が集まって何度も話し合いをして決断しました。担当者の方としっかりと連絡や確認をし、固めていきました。先ほどレクをすると言ったのですが、レクで使う遊具や広報のチラシなどは生徒自身による手作りによるものを使います。様々な年代の方々と触れ合い、交流する企画となっておりますので、心のケアを図るとともに今の被災地の現状やニーズを聞き、それを発信し、そして将来、様々な側面で復興に関われるように役立てていきたいと思います。
 以上です。

高田事務局次長

 ありがとうございます。
 では、続いてペットワールド専門学校。

有原しおり

 私たち盛岡ペットワールド専門学校では、3つの企画をおこなってまいりたいと思っています。
 まず、1つ目なのですが、ラテアート体験と言いまして、見にくいかもしれませんけれども、こういう型を作りまして、こちらクリアファイルで作っております。これらを使って好きな型を作り、こういう飲み物の上に粉を振ってラテアートを作ろうと思っています。
 2つ目がプラバンというプラスチックの板を焼いた物で、こちらのキーホルダーを作成しようと思っております。こちら名前を書いて……

達増知事

 温めると縮むという物ですよね。

有原しおり

 そうです、はい。

達増知事

 昔やったことあります。

有原しおり

 ありがとうございます。名前と電話番号を書くとワンちゃん用の迷子札としても使えるので、提案してこようかと思っています。

達増知事

 「ひつじのショーン」のデザインですね。

有原しおり

 3つ目がワンワンおもちゃ講座と言いまして、私たち学校の生徒が考案した手作りワンちゃん用おもちゃ講座をさせていただこうと思っています。

佐々木鈴梨

 目的としましては、現在釜石のほうでは100世帯を超える方々がペットを飼っていらっしゃると伺っております。そして、私たちの3つのメニューを通しまして、動物を飼っていらっしゃる方には、もっと今以上に動物との絆や関心を深めていただこうと思っています。また、飼っていらっしゃらない方に関しましては、少しでも動物に関心を持ってもらう一つのきっかけになってもらえばなと思っております。そして、何より楽しいひとときを過ごしていただければなと思っております。
 以上です。

高田事務局次長

 みんなの若い力をぜひ沿岸に届けて良いものにしてもらえればなと思っております。ありがとうございました。
 それでは、ここからは懇談となりますので、せっかくなので御茶とか、御菓子とか、ぜひ食べて飲みながらリラックスした雰囲気の中で進めていければという風に思っております。いろいろ意見交換出来ればと思うのですけれども、テーマは、私のほうから話をさせていただきたいと思います。震災後、MCLグループとして数多くの支援活動とかを継続的にやってきまして、本当にただ学業だけではなくて、そういった地域の方との関わりであったりとか、被災地の支援とか、本来社会に出る上で、本当に必要な内容についてみんな学んできたと思っております。この中に、これから卒業して、4月から社会で活躍するメンバーもいると思うのですけれども、卒業後も、さっきの話にもあったとおり、被災地の支援とか、復興の活動支援について関わっていきたいという話もありましたので、具体的にどういうことをしていきたいかというのを聞きたいと思っておりますので、モリジョビからいきますか、野田さんどうですか、卒業後、被災地の復興とどういう風に関わっていきたいか、簡単に。

野田美紗希

 私は春から東日本旅客鉄道様から内定をいただいているので、そちらで働くことになるのですけれども、配属先はまだ決まってないのですけれども、もしも東京でしたり、もし県外のほうに行くことになりましたら、県内にいなくても出来る支援というものがあると思うので、少しでも県外の方々が被災地のほうに目を向けていただけるような、そういったものを企画していけたらなという風に考えております。

高田事務局次長

 被災地の支援をしていく中で、岩手だけではなくて、本当にいろんな全国の方々が岩手に……

野田美紗希

 そうですね、多くの方がこちらのほうにも関心を持ってくださっていると思うので、そういうのをもっときっかけ作りが出来るような企画であったり、そういったものを遠方からでもしていきたいなという風に考えています。

高田事務局次長

 震災後、交流人口が増えていく中で、そういった活動を首都圏のほうからとか、そういった所からも支援していければ良いなと思います。ありがとうございます。
 小原さんは、就職は決まっているみたいですね。

小原緩菜

 私は春から盛岡の保育園で働かせていただきます。私は、盛岡で震災前と同じように生活を出来ているので、その中でふとした時に震災のことを忘れてしまう瞬間というのがどうしてもあるので、盛岡にいても震災のことを忘れないことと、あと私は子どもと関わる仕事なので、子どもたちにも震災のこととか、命の大切さをずっと伝えていけるように、忘れないようにしていきたいと思っています。

高田事務局次長:

 畠さんも就職決まっているよね。

畠真澄

 関東のほうに決まっているのですけれども、関東の方たちは実際に被災地に来た方もそんなに多くないと思うので、私が、実際に自分が行ってみて知ったこととか、今日みたいに交流会で学んだことを関東の人たちに伝えることが出来れば良いなと思うし、あとは関東とか県外の方だと岩手に来るとか、なかなか踏み出せない方とかもいるので、そういう方も地元の人がいるとちょっと心強いかなと思うので、そういう人たちを連れて一緒に岩手に来て復興の支援に協力出来れば良いなと思っています。

高田事務局次長

 知事、どうですか。

達増知事

 復興のことをよく知らない人たちに伝えていくというのは凄く大事なことだと思います。地理的に離れてて来たことが無いという人もそうであるし、あと、大震災が起きた時にまだ小さかったとか、生まれてなかったとか、物心付いてなかったと、時間の関係でよく知らない子どもたちに伝えていくというのも凄く大事だと思います。そういうことが実際に被災地に行って活動をした経験があれば出来るので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

高田事務局次長

 知事とこうやって話す機会もなかなか無いと思うので、これからの岩手に望むこととか、直接いろいろ若い意見として伝えるチャンスなので、そのあたりもちょっと聞いてみたいなと思うので、有原さん良いですか、急に。

有原しおり

 はい、大丈夫です。動物のことで話して良いですか。

達増知事

 はい。

有原しおり

 私は、動物と関われる場所がもうちょっと岩手に増えれば良いなと思っていまして、比較的ほかの県よりも岩手は殺処分が少ないというのがありまして、そこは岩手の強みだと思いますし、これからもっと伸ばして、長所として伸ばせば岩手が発展出来る点でもあると思うので、そういうことは増やして、また、さらに動物と関わって癒やされる人が増えればなと思います。

達増知事

 そういえば最近、猫の里親マッチング猫カフェみたいなのがオープンしたそうですね。

有原しおり

 はい、菜園に。

達増知事

 あれは良いなと思いながらニュースで見ていたので、あのような取り組みとか、県も動物愛護関係は大事な分野なので、しっかり見ていきましょう。

水野室長

 馬っこパークも…

達増知事

 来年度予算は、午年だから馬の関係で滝沢の馬っこパークの存続で事業をやるのが、平成26年度の目玉事業の一つです。

高田事務局次長

 あとは、岩手をこよなく愛する三田地君。

三田地駿

 岩手をこよなく愛するですか。

高田事務局次長

 みんなそうなのだけれども。岩手に望むこととかあれば。

三田地駿

 凄いハードル上げましたね。岩手大好きです。山田町なのですけれども、牛乳屋を経営していまして、達増知事がいつも言っていた内陸と沿岸・県北の所得の格差なのですけれども、それを縮められるようなことをしていると思うのですけれども、それをぜひこれからもやっていただきたいのと、あと、復興のことではいろんな町の人からいろんな意見が出て、これ全部組んでやるのは無理な話なのだろうと思うのですけれども、地元の声とかを聞いていただいて、出来る限り地元に合った復興の形をとっていただきたいなということが私の要望でございます。ありがとうございます。

達増知事

 所得の格差は働いて稼ぐ機会が沿岸のほうで内陸に比べて少ないということが背景なので、この復興のプロセスを通じて、そして復興がなった暁にもちゃんと働いて稼げる機会が沿岸にもたくさんあるという風にしていきたいと思っています。
 それから、復興の町作りについては、基本はやはり地元の皆さんがこういう町にしたい、ああいう町にしたいというのを実現していくことが市町村や県の任務だと思っているので、そこはいろんな話し合う機会とか、情報共有の機会とか、そういうのを通じて、今住んでいる人たちのためだけではなく、孫、子の時代まで続く、より安全でより豊かな町を作ろうということなので、自信を持って我々の子どもや孫の世代に引き継いでいけるような町にしなければならないですから、そこは中途半端な適当な町作りになってはいけないので、より良いものに高めていくためにいろんなアイデアが後から出てきたりしても後から付け加えていくとか、そういうのはどんどんやっていきたいと思います。

高田事務局次長

 では、最後になりますけれども、自分自身が持っている夢とか、あとは将来こういうことをしていきたいというところをそれぞれ話してもらえればと思うのですけれども、時間の関係もあるので、大久保君のほうから。

大久保樹

 私は、盛岡公務員法律専門学校に在学しているということで、もちろん第一の進路は公務員を見据えているのですが、その中でも私は税務署の職員を目指しています。税務というのは、もちろん税金の管理や徴収にあたるものですから、どんな場所を管轄していても、例えば国家予算に関わるわけで、そうすると復興の財源を確保するという役割で復興に臨んでいくということになりますので、それを一つのモチベーションに業務を担っていきたいというのが、まず1つです。
 そして、もう1つは、税務署というのは個人事業者や企業に対して納税だったり、もしくは経営についての様々な研修や相談を受けているのです。特にその中でも、被災者を対象とした企画をこうしたボランティアなどの復興活動を通して得た経験や知識を生かして積極的に立案していきたいというのが私の2つ目です。そして、被災者の方々を助けていきたいと思っています。
 そして、いずれにせよ私たちが望むところは、公益という形で復興事業に臨むところなので、そういった公的機関を内部から意識改革していけるそういった存在になりたいというのが私の将来の夢です。

達増知事

 納税というのは、近代国家においては全ての人の義務、基本的に義務ですが、同時にそれは社会に貢献する権利でもあって、税金を納めれば納めただけその分世の中に貢献出来るので、そういうチャンス、機会を多くの人により多く持ってもらうということで非常に大事な仕事だと思うので、ぜひ頑張ってください。頑張りましょう。

高田事務局次長

 ありがとうございます。本当にみんなの若い力、今後も継続的に被災地及び岩手に向けてどんどん元気を持てるような岩手を作っていければなという風に思っております。皆様ありがとうございました。

知事所感

高田事務局次長

 それでは、最後に知事のほうからお願いいたします。

達増知事

 専門学校それぞれの専門性を生かした復興支援活動というのが非常に本格的で、印象に残りました。また、就職ということを念頭に置いて学んだり、いろいろ活動しているその問題意識が社会と自分の関係、岩手と自分の関係というのを突き詰めて考えるという、そういう視点をそれぞれが持つことが出来ていて、それが自分に対する深い理解とか、あとは岩手や世の中に対する深い理解にも繋がっていて、非常に頼もしいと思いました。ぜひこの調子で卒業する人は卒業した後も頑張って欲しいですし、あと、勉強を続ける人はこの調子で頑張って欲しいと思います。それから、立派な司会をありがとうございました。

高田事務局次長

 ありがとうございます。

閉会

高田事務局次長

 皆さん、本日は貴重なお話をいただきまして、本当にどうもありがとうございました。これをもちまして、県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を終了いたします。

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