草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成20年12月25日)

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ページ番号1001023  更新日 平成31年2月20日

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訪問団体名:永井沢自主防災組織
日時:平成20年12月25日(木曜日)10時30分から11時40分
場所:大船渡地区公民館(大船渡市)

開会

高橋局長
ただいまから県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」を開催いたします。
本日は私どもの訪問を快く受け入れていただきまして、本当にありがとうございます。
私は、本日の進行役を務めさせていただきます大船渡地方振興局長の高橋と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

高橋局長
それでは、開会に当たりまして知事から一言ごあいさつを申し上げます。

達増知事
皆様、おはようございます。県では今ある市町村を越えた県民の暮らしや仕事の広がり、また市町村の中にあるそういう暮らしや仕事の現場、そうしたところに県もきちんと目を向けて、1つには広域の地域振興、もう一つは町内会、自治会あるいはこの自主防災組織のようなコミュニティ、これがきちんと成り立って、また活力あるように進んでいくことが県全体を守り、そして発展させていくために大変重要であるということで、さまざまな取り組みを去年から始めているところであります。
そして、「元気なコミュニティ100選」で選ばれたところをできるだけ直接お邪魔してその取り組みの様子でありますとか、これからの方向性ですとか、そういうのを伺いながら県の全体の政策の参考にしたいと思っておりまして、それで今日こちら永井沢自主防災組織にお邪魔したところであります。ぜひ他の地域、また他のコミュニティのモデルになるような、そういったところを学ばせていただきたいと思っております。
また、県ではおおむね10年後の岩手のあり方を見据えた新しい長期計画の策定に今年から取りかかっているところであります。これは夢県土いわて12年計画が、来年、再来年で終わりますので、その後の長期計画を準備しておかなければならないということなのですけれども、変化の多い時代、また行政の仕組みそのものもどんどん変わっていっているような時代に10年後の岩手を見据えていくには行政の論理で上から押しつけるような形の計画ではなくて、県民一人一人が10年後の自分はこういうことをしたい、10年後にはこういうふうになっていたいという、そういう一人一人の10年後というものを全県束にしたときに10年後の岩手の姿がおのずと浮かび上がってくるだろうということで、広く今を生きる県民の皆さんから10年後に向けたさまざまな希望やビジョンを伺いながらつくっていこうと思っておりまして、今日のこの会の中でもそういう話も伺えればというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

高橋局長
本日ご出席いただいております皆様については名簿と座席表を参照していただくようにお願いしたいと思います。
なお、先ほど知事のほうからもあいさつの中でありましたけれども、永井沢自主防災組織様については、当県において平成19年度に創設した「元気なコミュニティ100選」の団体として選定させていただいております。

懇談

高橋局長
それでは、早速懇談に入らせていただきたいと思います。まず、永井沢自主防災組織様から活動内容の概要につきましてご説明をいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

団体員
今日はどうもご苦労さまでございます。
活動のきっかけですけれども、昭和53年に宮城県沖地震が発生したわけです。発生後、私の地域では、地震の規模で津波警報だと、即そういう考えがほとんどの沿岸の住民は頭に持っているわけです。
私はたまたま消防部長をしておりましたので、ここに消防艇がありますけれども、これは当時全国でも数少ない、実質的な水上消防だったのです。これ3代にわたって40年間活動してきたのです。今度現役を退いたわけですけれども、その当時この消防というのは活躍しておったわけです。我々は津波ということが先決なもので、とにかく沿岸住民に情報を教えたり、それから海上から被害の状況を確認したり、そういう立場であったもので、ところが消防艇というのは山の上とか陸上にはちょっと対応が遅いわけですね、ポンプと違ってね。そして、やっぱり後から消防団が全然山手とか被害状況を確認に来なかったと、応援にもこなかったと。我々は消防艇だから、海のほうだけ重点的に活動してきたのですね。それで、私は町内会に、我々は消防艇の維持管理と消防団の沿岸だけでとても対応できない、何とか考えてくれないかということで町内会にかけ合ったわけです。かけ合ったというよりもお願いしたわけだ。そうしたら、まずあっと言う間に立ち上げてもらったのです。そのときに大船渡市の広報も来て、広報に1面に「我が町は我らで守ろう」という見出しで、組織が翌年の54年に結成されたわけです、5月です。それから、そういうきっかけでつくって、そして我々が結成してから、その後の組織が出るまで9年間ありました。いろいろ笑い話になって、永井沢はあんな自主防災は何か効果あるのかと結構笑いものになりました。それでも部落の人たちがついてきたんだよね、各班から5名ずつ。そうすると何百人と、20班以上あるからね、役員含めると百二、三十人、それが毎年、中には大変だという話もあったりして、人を集めてくるからね。そういうのはまず今日まで続いてきたわけです。
88の組織が膨れてなったということで大変我々もあの当時の諸先輩にすごく感謝しているわけです。きっかけは、大ざっぱですけれどもそういうところでございます。

高橋局長
ありがとうございました。それでは、ここから自主防災組織の皆さん一人一人からさまざまなご意見伺いたいと思います。そういう活動に当たってさまざま工夫されている点とか、心がけている点とか、あるいは努力をされている点、あるいはご苦労されている点、何でもよろしいですからお話ししていただければありがたいと思います。
自己紹介を兼ねて1人ずつお願いしたいと思います。

団体員
私は、現在永井沢の町内会長及び地区公民館長、そして今回自主防災組織の本部長ということで仰せつかりまして、今年度から先頭に立たせていただいております。ただ、過去にも役員ということで参加はしてまいりましたけれども、実際本部長がトップに立つということで、ありゃという点は多々やっぱりありました。活動に関しては諸先輩方、いろいろ先輩方おりますので、先輩方が築いてきた内容がデータとして残っておりますから、それを自分なりに消化した形での活動ということではやらせていただくような方針でまいりましたけれども、実際やってみると現在自分が思っている点で2点ほど、今後これどうしたらいいのだろうとちょっと感じた点ありましたので、それを今日はちょっとお話しさせていただいて、もしご意見いただければと思いますけれども。
第1が、永井沢というのは大体240世帯という地域でございまして、地域的にはそんなに大きくない地域でございます。こういう地域の中で組織を立ち上げて維持をしていくというのは、情報をお互いに共有するというのが一つの大事な大前提になるのかなというふうに考えているのですけれども、何年か前から出ております個人情報保護法というものがございまして、これが実際ちょっとくせ者かなというふうに感じております。過去においては、我が町永井沢という形で、個人情報という形にはなりますけれども、名前、電話番号等入った町内名簿とかで、常に連絡ができるとか、だれだれさんこうだというので、役員はだれだれになっていますという形で書類等を出させていただいた経過にあるのですが、現在それを出すためには実際にいろいろ私も本とかインターネットで調べてみましたけれども、こういう自主防とか公民館は拘束されないのだよとはいいながらも法律は尊重しなさいという形の書き方をどの資料を見てもなっていました。ということは、載せるためには240世帯から同意書をとるのかという形になってしまうととてもとれるものではないということになって、現在班長だけは準役員という形にして、そこまでは名前だけの名簿という形では出させていただいておりましたけれども、各班長等からの要望を聞きますと、やっぱりもっと前みたいに出してくれないのかと、いろいろ不都合が生じるというふうになっております。これに関して市役所さん、県、国、全部に当てはまるのかもしれませんけれども、今後この情報的なことについてどのように方策をとっていったらいいのかというのを、今のところ私自身はちょっとどうしたらいいか判断に迷っている点がございまして、そこにおきまして、今後指導等、マニュアル等とかということで指導していただければ助かるのかなというふうには思っております。
第2点として、私は今回本部長ということで、組織の維持という点で状況を把握してみましたらば、今後の後継問題がどこの地域もそうだと思いますが、問題になってきていました。というのは、今回お示ししたデータの中には、一部に入っているのですけれども、10年後、5年後の永井沢の人口構成比、10年後ということでいくともう50%いってしまうという状況であります。今後私たちより若い人たちに今の現状を落としていけるかといったときに、このままでは無理だろうというふうに判断しております。となれば一度リタイアという形をとっていただいた諸先輩方、60歳以上、70歳の元気な方ということで、そういう人たちを、再雇用という形で組織の維持が必要になってくるのかなというふうに判断しております。その場合、それぞれを口説くというか、また組織の中に取り込むというか、リーダーとして動いていただけるという動き方というのもなかなか難しいところございますので、その辺はどうしたらいいのかなと私自身迷っておりますし、今後そういうふうに高齢化の中で組織を維持するとなれば、今度は人的ではなくて機械的とか、あとは公共的なサービスという面で維持する部分の必要が多くなってくると思いますので、その辺も今後引き出す方法で検討とか、いろいろな考えている面があるのかなと思いますので、その辺もお教えいただければなというふうに考えております。いろんなことをごちゃごちゃと申し上げて申しわけありませんが、私が今回本部長ということになった時点で感じた疑問点2点をちょっと申し上げてみたいと思いまして、申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

高橋局長
それでは、引き続き次の方よろしくお願いします。

団体員
全国民生委員の一斉改正で昨年の12月から民生児童委員を務めております。昨年度までは町内会の町内会長、公民館長、それから自主防災組織の本部長を務めておりますけれども、後進の指導の立場上、行政連絡員という立場になりまして、今副本部長でサポートしております。民生活動、福祉活動と絡めて自主防災組織に活動していくのも大事なのかなというふうに考えて今活動しておりますけれども、他の自主防災組織の視察研修の要請がたびたびありますので、それを受け入れて、大したことも協力できないかもしれませんけれども、できるだけ断らないで受け入れて広めているところでございます。

高橋局長
ありがとうございました。それでは、続きまして次の方いかがでしょうか。先ほど組織全体の話をいただいたわけでございますけれども、個人として自主防災組織へのかかわりといいますか、その辺のところどういうふうにお考えなのかお話しいただければと思います。

団体員
これからのことを考えると、さっき本部長さんが言ったとおり、やっぱり人口の高齢化が進むので、非常に困ると思います。
それで、町内会としては余り無理をしない、余り拡大していくと疲れますので、身近な訓練、とにかく地震になったらこうだと、次には情報、さっき言ったように各班、山手のほうから情報が入ればいいのですけれども、何しろ災害時にはそういう情報も電話も何も入ってこないと思うのです。それで、市からもどこからもそういう情報もそうだし、食べ物も飲み物もない状態になると思います。水道はとまるし、電気はとまるし、今は皆テレビを見ながら情報を見ているわけです。そういう人が多いのだよね、うちの中に避難して。それは電気が通っているからいいけれども。電気がとまって、水道がとまって、もうこれはお手上げですものね、パニックになるわけだね、ましてや夜中は。そして、私も実際チリ地震では災害を受けたのだけれども、よそに行って3日、4日泊まったのだけれども、とっても苦しくて、その家にやっかいになってちょっと泊まれないね、2カ所変えたけれども、結局泊まっている人はいろいろ援助をもらうが、宿を提供している人は、ねたみみたいな感じになってしまうのだよね。だから、被災受けたらば1時間、2時間、3時間、できれば一時耐えしのぐ体制が大事だと思うのだよね。だから、私は当時パン1個でもいいからみんなして分け合って食うと。その3時間、4時間が、寒さだったら余計ね。今は阪神でもだいぶ組織というのは見直されて、あれから組織づくりが進んだような感じがします。1日、何時間でも、もしなった場合に体制がどう進んだらいいか。私はこのように思います。自分自身をまず守る、次に家族、うちとかね。次には隣近所になるのです。それから自主防災とか、そういう段階のね。自分がけがをしないこと、まず身を守ると、次にはどうしても家族、自分の家とか、それから隣近所、一挙になかなか自主防災に駆けつけるということは、私はちょっとしんどいのではないかなと思います。これからは余り拡大していい格好にしよう、いいものにしようとはしないと、私は勝手にそう思っているのですけれどもね。

高橋局長
ありがとうございました。それでは、続きまして次の方よろしくお願いします。

団体員
大船渡市消防団第3分団第3部の部長をやっています。第3分団第3部というのは永井沢1つの組織の中の管轄しているのですけれども、自主防とのかかわり合いということでは、どうしても現在、先ほどは組合の関係で海の消防ということで町内会、ちょっと陸のほうは助けられないというか、そういうのがありましたけれども、現在私たちのほうでもちょっと団員不足というのがありまして、どうしても団員だけでは対応し切れないというところがありまして、そういうところを自主防のほうに助けてもらったりということで、特に情報交換なんかは行っています。

達増知事
何人ぐらいですか。

団体員
現在17名です。実質隊員が23名となっているのですけれども、ただその23名は分団本部というのがありまして、そっちのほうにも一応3名ほど行っているので、実質もうちょっと少なくなるという状況なのですけれども、そういう状況なので、現在は、例えばあそこに写真もありますようにここで倒壊しているところがあるというのは町内会、自主防のほうから連絡を受けまして、いる人数で何とかやっているという感じになっています。だとしても大災害が起きた場合、火災が発生した場合にはどうしても消防優先ということでそっちのほうへいってしまうので、あとは自主防のほうに人助けとか、そういう処理のほうはそれしかないのかなと思います。

高橋局長
ありがとうございました。続きまして、次の方お願いいたします。

団体員
私は、地域で健康づくり、婦人部、おりゃしたなどの活動を行っております。
婦人部活動、今年は調理実習、不要になった布で布草履をつくったり、公民館に集まってお茶飲みをしたり、健康づくりでは地域の健康を考え、男性の方の参加もある血圧測定、健康体操を行いました。この健康体操は寝たきりなどをなくす体操なので、多くの人が参加してほしいと思っています。今年7月より月1回第2火曜日と日時を決めて行いました。要望が多く、来年も行うことに決まっております。また、自主防のときには婦人部は炊き出し班を担当しておにぎりを実際につくって、いかに早くできるかを訓練しております。

高橋局長
ありがとうございました。それでは、引き続きまして、次の方お願いします。

団体員
自主防災組織指揮者をやっております。よろしくお願いします。
ふだんは町内会活動なのですけれども、総務部として町内会長、公民館長の補佐役として活動しております。津波の話がたびたび出ていましたので、その話をちょっとしたいのですけれども、個人的なことなのですけれども、私の家が岸壁から距離にして20メートルのところにあります。そして、海抜が満潮時で1.5メートルぐらい。ですから、真っ先に津波の被害受けるところなのですけれども、実際50年前、チリ地震津波がありまして、当時の家はもっと海側にあったのですけれども、その津波によって少し離れたところに家を建てて住まいをしております。
自主防災という活動上、立場上、指揮という形になっていますので、真っ先に町内の方たちの避難とか、消防の方たちと協力して活動しなければいけないところなのですけれども、まず自分の安全を確保すると、自分含めた家族ですね、含めて避難しなければいけないということがあります。それから、時間的には当然過ぎた時点での活動参加となると思うので、その辺が実際に津波が来た場合にうまくできるかどうかというのはちょっと不安ですね。
それと他の部員たちとの連携が本当に、避難訓練は毎年1度やっているのですけれども、そのとおりうまくというのは言い方が変ですけれども、速やかに避難活動ができるかというのが心配です。

高橋局長
ありがとうございました。これまでのところで知事のほうから何かコメントありますでしょうか。

達増知事
個人情報保護法との関係は本当にあちこちでいろんなコミュニティ関係者が悩んだり、困ったりしていることだと思います。私はあの法律ができるときに衆議院にいて、その議論に参加していて、もともとあの法律は、役所において個人情報を変に扱わないようにというのがまず第一で、次は大銀行とか、大きい病院とかが、データを変に、闇金融の世界に流したりとか、患者情報を薬の通信販売みたいな業者に流さないようになどというのが主目的で、そういう中身になっていたのですけれども、法律に書いてみたら、非常に広く網をかぶせるようになっていて、特にマスコミにも網をかぶせて取材の秘密とか、そういう個人情報というのがとれなくなって取材が全然できなくなるということで、特にそういうマスコミは例外みたいなところは書き込めているのですけれども、それ以外の一般の活動について詳しく書き込まないまま法律になってしまったところに問題があるのですよね。だから、本当に趣旨からいって目的外使用をしないということに尽きるのですよね。その名簿を名簿業者とかに売ってしまったりとか、そういうダイレクトメールやるようなところにそれをただで渡したりとかさえしなければ、基本的に今までどおりやっていくというのが法律の趣旨なので、その辺、県のほうでも個人情報保護の担当がいて、まず各市町村にそんなに縛られないようにということは随時知らせたり、教えたりしているところなのですけれども、その辺、市にも多分担当がいると思うのですけれども、振興局のほうでもそういういろいろ最新情報とか、最新の説明とかありますから、そういうものを参考にしてもらいながら自由にやってもらえばいいのではないかなと思います。
あと後継者問題は5年後、10年後のグラフを見ても深刻だなと思います。ゼロにはなっていない、20人、30人ぐらいいるというのが希望だとは思うのですけれども、確かに今の活動そのままにはできないということで、何らかのそれを補うものが必要になってくるというような仕組みの問題も含めてそのとおりでしょうから、そういうのはやっぱり考えていかなければならないなと思いますね。
あとは防災というのは民生や福祉と関連させるというのは本当にそのとおりだと思います。この資料でいただいた福祉マップと関連づけてひとり暮らしの方とか、要支援世帯とか、そういうことと防災は本当に関連していると思いますので、こういう取り組みはすばらしいと思います。
あとは、まず1日耐えしのぐとよいという話を先ほどされたのですけれども、今年の岩手・宮城内陸地震は、地震が朝だったこともあり、その日のうちにヘリも飛べたので、孤立した人の救出とか避難とかが大体その日のうちにできているのです。あれはある意味不幸中の幸いだったと思うのですね。7月24日の地震のほうは夜中に地震が起きましたから、そこから明るくなるまでどの程度倒壊があるのか、これは実際には倒壊がなかったというのが幸いだったのですけれども、もし倒壊があったりしても、それがわからないので、そこになかなか県とか、国とかレベルの大規模な救助は丸半日は届かないとか、あと天気によっては丸一日届かない。新潟の山古志村のケースは丸一日ぐらい届かなかったわけですよね。ですから、本当にその1日分ぐらいの蓄えが各家庭なりそういうところにあると安心、安全が全然違うのだと思います。
マニュアル的に指導要領のような感じで、防災で各家庭で何日分蓄えておきましょうよというのは何かありませんでしたっけ。

団体員
それはうちのほうの防災マニュアルには載せてはありませんけれども、そういうのはやっぱり女性がいろんな情報を流す、それから非常食、それから非常持ち出し品、こういうのが大事なのですよというのは、どんどん流れてきますけれども。ただ個人的に持っている方もいます、確かに。非常食、それから持ち出し品、津波で避難しなければならないのだという人たち準備している方はいます。ただ、圧倒的にそこまではいっていないと思います、地域の人たちは。

達増知事
私は、衆議院で災害対策特別委員会に入って理事をやったりもしていていろいろ調べたりもしたのですけれども、アメリカの連邦政府の緊急援助局(FEMA)が出している要領だと、それぞれの家庭がまず3日分の水や食料を備えておくこととなっています。3日以内には必ず公の救助がそこに行くということなのですね。アメリカの場合は国土が広くて孤立した家がいっぱいあって、本当に助けが行きにくいことと、あとは家に地下室があったりとか、各家庭で備蓄するだけのスペースがあるということもあって3日間なのだと思うのですけれども、その辺は参考になると思うのです。
ですから、なかなかルールのような形で決めるのは難しいのだと思うのですけれども、心構えとしては、まず1日耐えしのぶ用意というのは本当にそれぞれ心がけるべきなのだと思います。そうやってまず自分や家族や隣近所が安全な状態を確保できればそこから自主防の活動のほうに出動できるということですよね。特に海のそばの場合に、まず自分たちの安全を確保しなければならないというのは本当にそのとおりだと思います。ですから、この地図を見ても本当に海に向かって盛んになっている地域ですからね、ここは本当に独特の大変さがあるのだと思います。
また、川の洪水や土石流というのもあり得るわけですものね。本当に大変な地理的条件だと思いますし、そこにあわせて緊急事態に厳しく対処はしなければならないけれども、一人一人にとって無理のない仕組みでやっていくことが大事なのだと思います。
あと団員不足の問題は、本当にこれは全県的にも問題なのですけれども、やはり何とか工夫をしていかなければならないところだと思います。
あとは婦人部の活動は、いざというときの炊き出しというのは本当に大事だと思います。これは公民館とか、共通の何か備蓄はしているのですか。いざというときの炊き出しというのはどうなのでしょう、どこかにそのためのお米なんかは常に備蓄してあるのですか。

団体員
備蓄はしていないのです。

達増知事
持ち寄ることになっているのですね。

団体員
いざというときは持ち寄って、自分のうちで炊いてという感じですね。

団体員
とりあえずはそれでつないでおこうと。自助、共助、公助といいますけれども、公助は3日だめだよという考え方なのですよ、我々の考え方は。まず、自助やって、共助やってということで、まず3日間は自分たちの自主防災組織でつないでいきましょうねと、基本的にはその考え方でいますので。

高橋局長
ここから先、もう少し自由なご意見をいろいろいただきたいと思っております。先ほども知事のあいさつの中でも触れましたけれども、今後10年後にどうしたいのだというような新しい長期計画をこれから策定しようとしているわけですけれども、策定するに当たっては県民の皆様とどういう将来の岩手の姿にするのだというのを一緒に描いていくということが大事だというふうに思っております。
そういうことで、この自主防災組織に限らず、皆さんいろんな場面で地域活動をなさっていると思いますので、そういうことも交えながら将来どのような地域でありたいというような思い、あるいはこういうふうな生き方したいのだと、あるいはこういう活動をもっとしたいのだとか、いろんなことあろうかと思いますので、そういった将来に向けた自分の希望なりなんなりというような、そういうお話を少しいただきたいというふうに思います。

団体員
将来10年後というのはまだまだ、今現在の地域活動で手いっぱいなところが正直なところなのですけれども、また津波関連になりますけれども、防潮堤の建設が進められていまして永井沢、隣の地区で今工事が始まっているのですけれども、それが早く我が永井沢にも防潮堤が早くできて、不安な気持ち、津波が来たらすぐ家が流されるという、それだけでも防潮堤によって防げるのであれば、そういう気持ちをみんな持っていただければ地震が来て、すぐ津波だ、大変だ、逃げなければいけないというのを、例えば夜、今寒いときですよね、寒い時期に夜中に地震が発生して、津波警報だとなった場合に、防潮堤があるからそんなに慌てなくても避難できるよというふうな気持ちがあれば大分今と違って安心して暮らせるのではないかなというのがあります。ですから、いろいろ県のほうでも都合があるのでしょうけれども、地域住民としては切なる希望といいますか、10年後と言わずに2年後、3年後にでもそういうふうな気持ちになりたいなということですね。
あと先ほど知事さんからも海からだけではなくて川のほうからも災害がという話がありましたけれども、実際そのとおりでございまして、山からの災害もあるのです。ですから、その辺に関しても何とか災害のないようなまちになっていたらなというところです。あとは、今学校が、人口の減少というのがありましてだんだん新入生も少なくなってきているようで、将来には小学校が再編されて、通いにくくなったら大変なことになるなというのがあります。

高橋局長
ありがとうございました。ちょっと防潮堤のことについて私のほうから説明させていただいてよろしいですか。防潮堤につきましては、県としても鋭意進めております。ここの場合は、湾口防波堤もありまして、だんだん安全度というのは高まっている状態にはあります。ただ、先ほどおっしゃったように防潮堤があるなしで気持ちのゆとりのあるなしというのは必ずあろうかと思います。やっぱりゆとりを持って避難できるというのが重要なのだろうと思いますので、これについてはさまざま目の前で高い壁ができるのはという意見もいろいろあるのですけれども、いずれできるだけ早く整備したいということで鋭意整備を進めておりますので。これは一刻も早くという気持ちは我々も同じですので、よろしくお願いいたします。
それでは、次の方から何かございますでしょうか。

団体員
私のほうからは寝たきりなんかをなくす、そういう活動を多くしていきたいと思って、健康体操を行っているのです。そうすると、今までは婦人部として活動するとどうしても、布草履づくりのときもそうなのですけれども、男性もぜひ来てくださいと誘ったのですけれども、何か男性が遠慮して来ないので。ただ、健康づくりとして健康体操しますとか、血圧測定というと男性が入ってくるのです。だから、健康づくり体操で持っていって来年もやりたいということで計画立てましたけれども、それで寝たきりをなくすように、例えば災害時でも自分で避難できるような体制で持っていきたいと。
結局今私たちの年が10年後というと70代になって一番多いのですよね、人数が。だから、私たちの時代をしっかりスクラム組んでいきたいと思って活動しております。
そして、おりゃした活動というのをやっているのですけれども、おりゃしたというのはさりげない笑顔と心のお手伝いと言って、声かけ合って、その輪を広げていきたいなと思って、地域に一人でも多く参加してみんなで進めていきたいと考えております。

高橋局長
「おりゃした」というのは気仙語ですか。

団体員
そうそう、いましたかという。気仙語でおりましたかと。

団体員
おりましたか、お元気ですか、何でもね。おりゃした活動と。

高橋局長
柔らかくていい言葉ですね。

達増知事
いいですよね。

団体員
冬はかぶらないけれども、持ってきていたね。この帽子をかぶって「おりゃしたか」と。

達増知事
「おりゃした」と書いていますね。

団体員
今地域ではおりゃした活動をやっているのが2人だけになってしまったのです。民生委員の立場ではこういう活動をしますけれども、ふやしたいのですよね。

団体員
ウオーキングしていてもちょっと会ったら、ちょっと声かけてという感じでね、やっぱりその輪を。

達増知事
声かけですよね。

高橋局長
隣近所で声かけするということですね。

団体員
すごく大事なことになってきますので。

高橋局長
ありがとうございました。それでは、続きまして次の方お願いいたします。

団体員
防災とかその辺に関してはいろいろこれからも出てきたりして重複すると思うので、あえて違う方向で言わせてもらいますけれども、私はちょっとした趣味でいろんなイベントというか、お祭りのほうに参加させてもらって、今年の9月にも大分地元でやったのですけれども、内陸から来た人たちに言わせると随分大船渡の商店街というのはおとなしいなと。確かに私は盛岡とか水沢、一関とかいろいろ行ってみると、お祭りやっているときに商店街は一生懸命で、出店というのですか、積極的に出てきているのです。これが大船渡になるとどうしても保守的というか、来るのを待っているという状況が見えて、もうちょっと元気になってもらうとおもしろいのになと私は個人的には思っているのですけれども。

達増知事
商店街としてはちゃんとありますからね、結構新しいお店とか昔からのお店とか。

団体員
あるのですけれども、例えば盛岡とかに行くと、例えばイベントやるとその会場に出店としてテント張って出てくるのです。ところが、大船渡は、いろいろ規制はあるのでしょうけれども、店の前に自分の店で売っているジュースを出して売っているのですけれども、大船渡はどちらかというと店の中で引っ込んでいて、入ってくるのを待っているというような感じで、商店街のほうがもうちょっと元気にと、そういうふうに出てくればもうちょっと大船渡もよくなるのではないかなと思っているのですけれども。

高橋局長
ありがとうございました。次の方お願いいたします。

団体員
さっきの話ともぶり返しになると思うのですけれども、やっぱり10年後というと我々は、皆さんの世話になるという年齢になるので、他人事でないという感じです。
それで、先ほども言ったのだけれども、防災倉庫というか、用具を蓄える、何か置く場所をやっぱり確保したい。なかなか空き地がないのです。今現在あるところは高台で、いざというときに、市の土地をちょっと拝借して。

達増知事
一番高いところですよね。

団体員
そうです。そんなもので、ちょっと利用価値がないし、公民館は海辺なので、これも津波をまともに受ける場所なので、これも使えない。だから、どこか線路を越えたところで1カ所備蓄、蓄え、それから一時しのぎ。大船渡中学校は避難場所に指定されているのだけれども、これもまた距離あるでしょう。

達増知事
一番高いところですものね。

団体員
ええ、だからそういうところを部落で土地を確保するとかはそういうのはちょっと困難なような気もするし、そういうところもぜひできればなと思っています。

高橋局長
ありがとうございます。それでは、次の方お願いします。

団体員
これは正式にはまだ非公式でやっていることなのですけれども、その中で今一番大事なことは高齢化社会に向けて、高齢者、要援護者の方が自分たちが守られているのだねという安心感がものすごく大事な要素になっております。この間、9月に大雨雷雨中の地震がありまして、津波のおそれなしというのを確認して、夜に車で傘持って出たのです。ものすごい雷雨ですから、外に出ることはできませんので、次の日に一人暮らし、それから高齢者一軒一軒回って歩いて「どうでしたか」ということで声がけして、やはりそのときに「どうもどうも」と、やっぱり見守られているという安心感をそこで持っているようなのですよ。やはりこういう活動も大事なのだなということで、地震というとすぐとにかく動き出しますので、常に自主防は当然そうですけれども、私は私なりの活動でやる部分というのがありますし、そういったことをネットワークで立ち上げて構築してみたいなという考えを持っております。
先ほど個人情報保護法云々ありましたけれども、このマップづくりには一人暮らしの方は余り公開できませんので、隠しております。

達増知事
危ない、ねらわれたりするのですよね。

団体員
ええ。お配りした資料の7ページ目の「津波災害支援福祉マップ」は、津波防災訓練の避難訓練する際にはこれを使って誘導班をちゃんとここに高齢者いますよということだけは教えてくださいねということで協力してもらっていますけれども、次の8ページ目の「支えあい福祉マップ」の75歳以上、それから高齢者二人暮らしとかいろいろありますけれども、これは民生活動をしながら一軒一軒承諾印を得てもらっています。このマップに載せますけれども、消防団と自主防災組織で使わせていただきますけれども、了解できますかということを説明して、「いいですよ」と言ったらハンコもらって、私が全部保管しております。「絶対嫌だ」というのであればマーキングはしませんけれども、あとは民生委員のデータのほうで持っていれば何かあったら自主防災組織のほうの力をかりることできますので。
資料に載せているのは全部架空です。公開できませんので、架空にちらばしてあります。ただ、一人暮らしは現在19世帯、地域にあります。つい先週1軒ふえまして19世帯が一人暮らし高齢者です。それから、75歳以上で高齢者二人暮らしの世帯が今のところ10世帯、間もなくこの方もどちらかが欠ければ一人暮らしになるでしょうと、圧倒的に10年後は、永井沢の人口は100人近く減るのだろうなという予想。予想というか、これは行政連絡員に来る世帯の管理表で、全部並べてやってみた結果なのですけれども、10年後は推定で希望数値も入っていますけれども、5年後の2013年はほぼ正確ではないかなというふうに考えております。いずれにしても急速に進んでいる高齢化なので、これからは健康づくり推進員さんと一緒に地域の人々の健康づくりをいろいろ講座とか研修を進めていきたいなということを考えています。

高橋局長
ありがとうございました。では、最後の方、お願いします。

団体員
町内会、自主防、公民館も全部やっていますけれども、すべて基本的にはボランティア活動の一環だというふうに考えています。ただ、今ボランティアというのは一種ある面はやりですよね、テレビでも何でもボランティアをわざわざ外国にまで行ってやっている人たちもたくさんいるのですけれども、でも足元のボランティアになぜ目を向けてくれないかなというのが意識的にあります。町内会は全部ボランティアです。会社が、今うちの役員、自営業も何人かいますけれども、ほとんどサラリーマンで、私も団体所属で仕事していますけれども、私の勤め先はまだそういう消防活動とかに寛容というか。理解を示してくれる会社はよろしいのですけれども、なかなかそこも理解してくれない。人的なこともあるとは思いますけれども、できればそちらは…というようなことを指示される会社等もあると聞いておりますので、そういうのはできるだけ行政のほうからお願いしてもらって、そういうところには目配せしていただけるような方策をとっていただけるというような形でやっていただければ、参加者等もふえて、それがすそ野を広げる一つのきっかけになってくれればなというふうには考えていました。
現状、実際に役員になってしまうと私も含め、総務部長もそうですけれども、足かけ10年、何年という役員体制で新人さんも確かに何人かお願いして来ているのですけれども、やっぱり仕事が忙しい、その他となってきますとどうしても続かないという点ございますので、周りもそういうのに会社含めて、経済環境がこうなのでちょっとつらいところはあるのですけれども、そこを含めた形での行政的な支援もお願いできればなと考えております。

高橋局長
ありがとうございました。この辺で、知事のほうからまたコメントをお願いしたいのですが。

達増知事
全体的にですけれども、10年後もさることながら、今目の前のいろんな課題にきちんと対応していくことがやっぱり大事で、それをきちんとやっていくことで10年後に希望が持てるようなふうになっていくのだなというふうに思いました。
また、防潮堤のこともそうですけれども、そういう10年計画、長期計画を考えるに当たって防災という観点がやっぱり重要だなということを今日は改めて感じております。
あと商店街の積極性の問題ですね、これは振興局のほうでもいろいろ相談に乗ったりしているところなのだと思うので、いろんなこと、商店街によって、地域によって文化とか、行動様式とかあって、そのよさを生かしながら、でも一方では新しいことにもどんどん挑戦していかないとなかなか生き残っていくことは難しいでしょうから、その辺振興局のほうでも中心市街地活性化ということは県政の重要課題の一つ、重要政策の一つでもありますから、大船渡の商店街がやっぱりうまくいくように県も配慮、工夫をしていきたいと思います。
あとは、最後のいろいろボランティアがはやる中で、まずは足元からなのではないかというのは本当にそのとおりなので、県としても地域のコミュニティを大事にしていこうということは、今後広く啓蒙していきたいと思います。県職員にも、住んでいるところとか、今仕事で行っているところの地元の活動にできるだけ参加しなさいというふうに言っていますし、そういうのを広報的にやるのと、あといろんな制度的なことも必要なのでしょうね、そういう会社が人を出しやすくするような仕組みとか、その辺は国のほうでも消防団の団員不足問題とかに絡めていろいろ議論があるところですけれども、これは大きいテーマだと思うので、県でも取り組んでいきたいなと思います。

高橋局長
もう少し時間があるのですけれども、ここで皆さんのほうからさっき言い忘れたというようなこと、これは一言言っておきたいということがもしあればお願いしたいのですけれども。

団体員
津波の件なのですけれども、この間も話が出たのですけれども、防潮堤はあるのですけれども、波の被害はなくても、例えば大船渡の場合は材木がただ山積みになっているのです。あと市場ではパレットというのですか、あれがただ上に重ねただけなので、もしかするとそっちのほうの被害が大きくなるのではないかなということも考えられるのですけれども、その辺はどのように考えているのかなと思いまして。

高橋局長
確かに大船渡の場合、港湾区域に木材がいっぱいありまして、それからチリ地震津波のときなんかにもそういう木材とか、あるいは船とかが大分被害を大きくしたというふうに聞いておりまして、これ非常に大きい課題だなというふうに思っております。
ただ、いずれ物は毎日動いているものなので、必ずロープ等で固定しろといってもなかなかできないというのも現実としてあります。正直言って、今方策としては苦慮しているというのが実態です。
ただ、ある程度防潮堤ができれば波はそれ以上来ませんから、材木もそれ以上は来ないということである程度の安心感は出てくるのかなということで、防潮堤の建設をできるだけ早く急ぎたいという気持ちではおります。そうはいっても防潮堤ができても、波がそれ以上高いのが来ないとは限らないわけで、やはり逃げていただくしかないのかなというところで、実際、対策としては苦慮しているというのが実態です。
ただ、最近では弱いとはいいながらもフェンスなんかも大分整備してきていますので、ある程度の軽減はできるのかなと。さっき言ったように防潮堤をできるだけ早く完成するというのが一番重要なのかなというふうに思っておりました。
何とも苦慮しておりますので、もし何かアイデアがあればご提案いただければありがたいというふうに思っておりました。

団体員
さっき材木の件が出たけれども、魚市場の1トンのタンクがあるのです。そいつに魚入れて、各冷凍業者に持っていくのだけれども、空のうちに来るというとあれが浮くのです。そうすると、結構民家に流れていくおそれあるね。そこでお聞きしたいのだけれども、市場前の防潮堤の完成は何年後だか、まだまだ恐らくかかると思うのだけれども。

高橋局長
南のほうから順次整備しております。そして、北側もある程度整備、港湾区域のあたりまでは整備進んできて、ちょうど市場の前が今あいている状態ですね。あのあたりについてもできるだけ早く工事したいという思いがありまして、市場の活動ありますね、それと市場の陸側のほうに水産会社ありますね、あの辺との調整をこれから始めなければならないという状況です。

団体員
完成の年度が全然わからないのでね。さっき言ったように空タンクが浮いて流れていくというのは絶対まずい。

高橋局長
そういうことも含めて今何年度ぐらいというのははっきり申せないのですけれども、先ほどから言っておりますようにできるだけ早くという気持ちでやっていることはそのとおりでございます。

団体員
今度は魚市場も新しくなるからどういう形態になるか、そのタンクがどこに行くのか、ちょっと今のところは沿岸に、市場の上屋の中にあるわけです。

高橋局長
全く上屋も屋根だけですのでね、実際は。

団体員
簡単に流れるというのは予想されるわけです。

高橋局長
今度は、新しくできる市場は密閉式になりますので。

団体員
物が流れないように。

高橋局長
流れないようにというより、鳥などが入ってこないように、衛生管理の問題のためなのですけれども。

団体員
カラスとか入るからね。

達増知事
ビルみたいになるということですね。

高橋局長
そうです。

団体員
どういう建物になるのかね。

高橋局長
実際つくってみて、また新たな問題が、こういう問題があるのかと気づく場面はいっぱいあると思いますけれども。

団体員
まずタンクの件がね、その辺はひとつ。

高橋局長
今よりは密閉型になりますので、ある程度よくなるのかなという気持ちはありますけれども。

閉会

高橋局長
おおむね時間になりましたので、まだまだおっしゃりたいこといっぱいあろうかと思いますけれども、以上をもちまして県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」を終了させていただきます。本日はどうもありがとうございました。

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