「いわて幸せ作戦会議(オンライン・2回目)」(令和4年9月29日)
日時
令和4年9月29日(木曜日)14時30分から15時50分まで
場所
オンライン会議
〔県庁舎3階第一応接室及び各参加者の活動拠点等〕
出席者
・参加者(敬称略)
髙橋 和氣(株式会社Wakey 代表)
深津 咲奈(北上巣箱 代表)
植田 敦代(一般社団法人SUMICA 副代表理事、NPO法人Wiz 理事)
嵯峨 恒宏(NANAMARUNI COFFEE 代表、令和4年度いわて若者カフェ「カフェマスター」)
・県側
達増 拓也 知事
小野 博 政策企画部長
熊谷 泰樹 ふるさと振興部長
開会
小野部長
ただいまから県政懇談会「いわて幸せ作戦会議オンライン」を開催いたします。皆様には御多忙のところ御出席いただきまして、本当にありがとうございます。本日の懇談テーマですが、「岩手県の関係人口の拡大のために」というふうに題しております。地域の方々、地域外の方々が繋がる機会を提供いただいたり、その繋がりを深める取組を行っている皆様に、県内4か所からオンラインで繋げてお集まりいただいております。私は本日の進行役を務めさせていただきます、県の政策企画部長の小野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
知事あいさつ
小野部長
それでは開会にあたりまして、達増知事から御挨拶申し上げます。
達増知事
はい。皆さんお忙しい中、今日のこの県政懇談会「いわて幸せ作戦会議」に参加いただきまして誠にありがとうございます。
県政懇談会は、岩手県内、各地域、あるいは各分野で活躍する人たちの話を知事が直接伺って、県政の参考にする、役に立てるというものでありますけれども、今日は、「岩手県の関係人口の拡大のために」ということで、関係人口拡大の現場の最先端で活躍する皆さんに御参加をいただきました。今回はオンラインでやっているわけですけれども、こういう技術も、これは新型コロナウイルス対策の必要に迫られてというところもありますけれども、一方、こういう仕組みを活用することで、今までできなかったようなことができるようになるとか、いろいろプラスの面もあったりしますので、そういうところをフルに活用しながら、活躍している皆さんのお話を伺うことを非常に楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いします。
出席者紹介
小野部長
それではこの後の進め方について御説明いたしますが、まず私の方から、お一人ずつ御出席の皆様を御紹介いたしますので、それに続きまして1分程度で簡単に自己紹介をしていただければと思います。その後、今日のテーマに沿いましてお話をいただきますが、お一人ずつお話が終わった都度、知事の方からコメントをするというような形で、進めてまいりたいと思います。そして最後に自由懇談の時間を設けております。その中では様々御自由にお話をいただければと思います。なお、お話の最後に「以上です」というふうにお話いただければ、進行上助かりますので、よろしくお願いいたします。
それでは名簿順に従いまして、本日御出席の皆様を御紹介いたしますので、その後1分程度で自己紹介をお願いいたします。はじめに、株式会社Wakey(ウェイキー)代表、高橋和氣さんです。
髙橋 和氣
はい、よろしくお願いします。株式会社Wakeyの高橋和氣と申します。よろしくお願いします。1分程度ということなので、かいつまんでお話しますと、今現在ですと新規事業の立ち上げですとか、あとは事業の再構築ですとかそういったことを生業として、民間公共問わず、いろんな仕事をさせていただいてます。あとですね2020年度からは経営支援課さんの事業ですね、「いわてイノベーションスクール」という取組がありまして、主に学生の、起業家育成の事業ですけれども、その主担当講師の方も務めさせていただいてます。今回いただいたテーマでいきますと、主に、そうですね、盛岡市の関係人口創出を行っている「盛岡という星で」の企画の立ち上げ時から取り組んでおりまして、そういったことも含めて、様々今日はお話できればなと思っております。どうぞよろしくお願いします。
小野部長
ありがとうございました。続きまして、北上巣箱代表、深津咲奈さんです。
深津 咲奈
こんにちは。北上巣箱代表の深津咲奈と申します。私は5年前に、東京から北上市に移住して、北上市の地域おこし協力隊として、去年まで活動をしておりました。去年の春に卒業して、地域おこし協力隊の活動中に出会った大きな自然だったり、北上のあたたかい地元の人との繋がりを、都会の人にも感じてもらいたいなと思って、今はプライベートツアーのガイドとして活動をしております。
今日はどうぞよろしくお願いします。
小野部長
ありがとうございます。続きまして、一般社団法人SUMICA副代表理事、植田敦代さんです。お願いいたします。
植田 敦代
はい、よろしくお願いします。私は2012年の10月に、「いわて復興応援隊」の1期生として岩手県の方に戻ってきて、そこからずっと住田町に10年間、今年で10年目ですね、お世話になっているというところです。観光の方から携わらせていただいて、そこからですね今回のテーマである関係人口だったりとか交流人口っていうのを事業として行ってきて、という形で今があります。今日は皆さんのお話を聞かせていただけるのを楽しみにしています。よろしくお願いします。
小野部長
植田さんありがとうございました。続きましてNANAMARUNI COFFEE代表、嵯峨恒宏さんです。
嵯峨 恒宏
こんにちは。よろしくお願いします。私は岩手県久慈市で、NANAMARUNI COFFEEというカフェを営んでおります、嵯峨と申します。私は簡単に説明しますと、久慈市で生まれて、高校卒業と同時に仙台に行って10年ぐらい住んでいました。それであるカフェにちょっと出会って、カフェが地域づくりっていうものをしてるのを目の当たりにして、ちょっとそれで地域づくりに興味が湧いて、久慈市でカフェを開きました。そしていろんなイベントとか、活動していく中で、現在、今ちょっとその繋がった仲間たちと「ユベントスプロジェクト」という、空き家を再活用するプロジェクトなんですけど、それを立ち上げて奮闘してます。ちょっと他の方々に比べたらちょっとカフェというもので、知識が弱いかもしれないんですが、今日はその立場から話させていただきますのでよろしくお願いします。
小野部長
嵯峨さんありがとうございました。
県からは、先ほど挨拶いただきました達増知事、それからふるさと振興部の熊谷部長が出席いたします。よろしくお願いいたします。
懇談
<テーマ>
岩手県の関係人口の拡大のために
小野部長
それで皆様のお手元に、お菓子をお送りしております。お召し上がりいただきながら御懇談いただければと思います。簡単に、今日のお菓子を御紹介させていただきます。お配りした資料の中にもお菓子の紹介がございますけれども、久慈市の社会福祉法人修倫会みずき園という、障害福祉サービス事業所で製造販売している「のだ塩サブレ」を用意いたしました。これは独自の薪窯直煮製法(まきがまじきにせいほう)という薪窯で実際に炊き上げた塩で作られた自然の海水塩のだ塩を使用しております。手づくりにこだわって機械を使わずに仕上げることで、また風味を損なうことなく、サクサクとした食感が特徴ということです。みずき園さんなんですけれども、菓子製造を得意としておりまして、このお菓子のほかにも、山ぶどうピューレを生地に練り込んだ山ぶどうサブレ、それからクッキー、おこしの製造販売も行っているというふうに伺っております。本日はこれらの中から、選りすぐりののだ塩サブレプレーンを御用意いたしましたので、是非お召し上がりいただきながら、今日の作戦会議進めてまいりたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、熊谷部長の方から、本日の懇談テーマについて御説明申し上げます。
熊谷部長
熊谷と申します。よろしくお願いいたします。本日の懇談テーマは、「岩手県の関係人口の拡大のために」ということで設定させていただいたところでございます。仕事や観光などで地域を訪れる交流人口、地域に居住移住する定住人口といったものもございますが、関係人口は、特定の地域に継続的に多様な形で関わる人のことで、今、大変注目されているところでございます。
本県をはじめ、全国的に、地方部では、人口減少や高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面しております。特に本県においては、18歳の進学・就職期、22歳前後の就職期の社会減が顕著となっているとともに、少子高齢化の進行により、15歳から64歳の生産年齢人口と呼ばれる生産活動の中心層にいる方々も大きく減少しております。地域社会を支える生産年齢人口の減少は、地域づくりの担い手不足とそれに伴う地域コミュニティ機能の低下をもたらす課題であり、県外の関係人口の方々に地域づくりの新たな担い手となっていただくことが期待されております。
岩手県におきましても、県内の方が県内の人々や地域と関わるきっかけを作ったり、関わり方を深める仕組みを作る取組を進めております。首都圏等にお住まいで、スキルを生かして岩手を助けたいと思っている方々と、課題を解決したいけど、スキルを持つ人材がいなくて困っている県内の企業などと、副業を通じて結びつける取組でありますとか、地域課題解決や地域資源学習をテーマとした企業向け研修プログラムの開発を支援する事業などを行っているところでございます。今後も、市町村などと連携しながら、関係人口の人数を増やしていくとともに、関係性をより深めていただけるような取組を進めていきたいと考えてございます。
そこで、地域と地域外をつなぐ取組を行っていらっしゃる皆様方からお話を伺い、今後の県の施策等に生かしていきたいと思い、本日の懇談テーマを設定したところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
小野部長
はい。ありがとうございました。
それでは早速ですが懇談の方に進んでまいります。本日のテーマは、今、熊谷部長から説明いたしました「岩手県の関係人口の拡大のために」といったことで、4人の皆様の、今の取組、課題、今後の方向を、それぞれの皆様の抱負、県への期待なども含めまして、お話をいただければというふうに思います。先ほどの順番で、お一人、5分程度でお話をいただきます。お一人ずつお話しいただいた後、知事の方からコメントという形で進めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
それではWakey代表高橋さんの方からお願いいたします。
高橋 和氣
はい。よろしくお願いします。それでは今までやっていた活動の紹介と、あとは今現在やってることですとか、これから目指そうとしてることですとか、あと、こういうことがあったらいいんじゃないのかなみたいな話も含めて、まず私の方からお話させていただければと思います。先ほどお話しました通り盛岡の関係人口プロジェクトで「盛岡という星で」という取組を行っているんですが、それ以前、東日本大震災後ですね、私もそうですが今日ゲストで来られている方々もそうだと思うんですけれども、復興支援活動を行う中で、出身者もそうですし、あとは、出身じゃない人も含めていろんな多様な活動をやっぱり2010年代以降はかなり花開いたなと思います。これ、やっぱり岩手県としては、すごくそれ自体が財産だと思っておりまして、その繋がりが今にも生きて、交友関係が続いてたりですとか、あとは仕事上でも一緒のプロジェクトをしてたりですとか、その5年ぶりに再会して一緒にやるみたいなこととかも、よくあることなので、これは本当にすごくそこで培われたネットワークっていうのは僕自身もすごく今生きてるなと思っております。そういった活動の中でいろんな今までの経験を生かす中で、2018年以降に、僕自身は盛岡出身だったこともありまして、勤めていた会社を退職してUターンして、盛岡での関係人口づくりの活動を盛岡市役所ですとか、あとは盛岡市内の事業者さんたちですね、一緒に行ってたことがありました。「盛岡という星で」という活動もそうなのですが、同時に東京で盛岡コミュニティというものを幾つか実は作っておりまして、「リトルもりおか」という若手中心のチームが一緒に作ってたりですとか、あとは「赤坂さんさ」というさんさ踊りの団体を一緒に立ち上げをしたりですとかそういった、首都圏でも何ていうかそういう活動もありつつ、地元の事業者さんたち等も含めて連携させていくというようなことをみんな一体となってやっていくということを、5年ぐらいですね、行っていく中でやっといろんなことが芽生えてきたかなと思います。そんな中で、コロナもあったんですけれども、それこそいち早くオンラインの活動ですとか、そういったことを、様々取り組みましたし、またオンラインコミュニティ自体も、もういろいろと既にできてたとこもあったので、そこで、会えないけれども、オンラインでいろんな交流をするっていうことを、コロナ始まった初期ぐらいには、もう4月ぐらいからやってたところもありまして、会ったことないけど、新しい盛岡の関係人口みたいな方もすごく増えていく中で、やっと割と最近になってリアルで会えるようになるとか、みたいなこととかが伴ってきたなと思います。そういった形で岩手もそう、盛岡もそうなんですけれども僕自身はやっぱり今回のテーマもそうだと思うんですけど、岩手県内も含めて様々と、これからもいろんな活性化に努力できればなと思っておりまして、今現在私の仕事の一つで、ちょっと大学生等のキャリア支援ですとかそういったことも行ってるんですが、そこと首都圏で2、30代ぐらいのもう既に働いている若手世代を直接つなげるような活動とかもしておりまして、そうすると、ちょっと上の先輩との関係ができて、進学して、就職していった後も関係が続くということとかがやっぱり行われていくこともありますので、そういったことを今後強化できればなということと、それこそ先ほど遠恋複業課の話もあったと思うんですけれども、そうやって佐藤柊平さん(注:一般社団法人いわて圏代表理事)とかとも話すところで、佐藤さんの方はどちらかというと高校生がその後大学に進学したときに関係性作っていくですとかっていうことを今、取り組もうとしてるとこもありまして、そういうのも一体となって、学生たちが出て行く時に関係が繋がれていくようなことを、一緒になって作っていければなということを今後に向けては思っています。
あと、もうちょっとだけ一分ほどお話させていただくと、個人的に大事だなと思ったとこでいくと、盛岡と首都圏の関係人口づくりってのは結構スムーズに行われると思うんですけれども、もう一方でやっぱ大事だなと思うのが、県内各地の、関係人口をつないでいくということがすごく重要かなと思ってまして。その関係人口と言われてる人たちにとって、あんまり行政区分はそこまで関係なくて、やっぱり素敵な人といろいろ繋がっていきたいというところは、盛岡在住者も含めていろんな地域と繋がれればなということはあると思うので、県内の中での関係人口づくりですとか、そういった多様な、対東京だとか対仙台だってだけじゃないいろんな関係人口ってのができていけばいいのかなということを思ってまして、そういうのも今日のお話の中で、より深められればなということを思いました。私からは以上です。
小野部長
ありがとうございました。それでは知事の方から、いかがでしょうか。
達増知事
はい、そうですね。「赤坂さんさ」とか「リトルもりおか」とか東京の方での活動も実績あり、そして、「盛岡という星で」、盛岡の方での活動もやられていて大変素晴らしいと思います。盛岡市は、まず新幹線で東京と2時間くらいで結ばれているというところが、東京との関係で非常に近いところがありますし、また、岩手県内的には、今度は盛岡の方が都会であって、岩手県内から盛岡に出るということがあり、また岩手県内各地と盛岡、遠いところだと片道2時間ぐらいかかるところとかもあったりするわけですが、そこは、だんだん道路も良くなって、岩手県内的には移動も楽になってきてはいるんですけれども、県内各地との繋がり、そして東京との繋がりっていう中で、盛岡市は、やはり大きな役割を担っているところだと思いますので大いに期待したいと思います。ありがとうございます。
小野部長
では、お2人目、続きまして、北上巣箱代表の深津さんの方からお願いいたします。
深津 咲奈
はい。よろしくお願いします。ちょっと少し緊張しておりますが、ゆっくりしゃべりたいと思います。私は1日1組限定のプライベートツアーを行っています。事前にテレビ電話で相手の方の好みや体力などを伺い、その方が一番楽しめそうな内容を1日8時間コーディネートして、ツアー当日は北上駅から案内するという内容です。北上市をはじめ岩手県南エリアをフィールドに、豊かな自然に触れることと、あたたかい地域の人と触れ合ってもらうということを大事にしています。それに合う体験を、季節ごと数十種類準備しています。私自身、東京でOLとして忙しく働いていたところから北上市に来て、日常の中で移り変わる自然を感じたり、協力隊の活動中に地域の人が損得関係なく手を差し伸べてくれたり、豊かな自然やあたたかい地域の人との触れ合いで、ほんとうに癒されたんですね。そういう経験を通じて、都会に暮らす人をはじめ、もっと多くの方たちと一緒にこういう時間を共有したいなと思って北上巣箱を始めました。状況としては、去年コロナもあって、来てねっていうのを大きな声で言えなかったので、今年からインスタ等で少しずつ広報を始めていて、徐々に来はじめてもらっているという状況です。春から夏ぐらいまでは、月に2組ずつくらいが来ていて、この秋は毎週ツアーが入っていて、徐々に増えてきています。それ以外にもツアーは行っていますが、プライベートツアーとしてはそういう状況です。
気づいたことでいうと、皆さんご存知だと思うんですけど、リモートワークが増えていて、バケーションとワークを組み合わせたワーケーションのニーズが結構あるなと実感しています。リモートワークで家で過ごす時間が長くなったことで、人と直接会う機会を求めてる人が増えてきていると感じます。なんか私自身もすごく実感しているのが、あくまで個人的な意見ですが、都会には商業施設とか、美味しいご飯屋さんが沢山あると思うんですけど、地方は人が本質的に求めてるような人の繋がりだったりとか、自然の一部だなって感じられる時間とか、そういったものを強く感じられると思うので、その部分を、形にこだわりすぎずに、今後も提供していきたいなというふうに思っています。以上です。
小野部長
はい。ありがとうございました。知事の方からお願いいたします。
達増知事
はい。深津さんには、岩手に来て生活してくれて、また、働いてくれていることありがとうございます。
プライベートツアーっていうのを利用する人たちというのは、いわゆる富裕層とか、そういうお金にゆとりのある人たち、お金や時間にゆとりがあるそういう人たちなんでしょうかね。
深津 咲奈
時間にすごくゆとりがあるわけではなく、1泊2日の方が今は多いです。お金は比較的ゆとりがある方もいるかと思います。
達増知事
なるほど。是非、岩手にどんどん来てもらって、多分都会では、体験できない自然とか、古いお寺とか神社とかそういう文化とか、そういうのを体験できるんだと思うんですけれど、食べ物などもやはり地元のものを食べて帰る感じでしょうか。
深津 咲奈
そうですね。産直で安い新鮮な野菜をお土産に買って帰られたりとか、あとはツアー中に農家さんのところにお邪魔して、北上はアスパラが名産なので、そこでアスパラを収穫して、その場で鉄板で焼いて食べる体験なども行っています。
達増知事
はい。いいことですね。ありがとうございます。
小野部長
はい。ありがとうございました。それでは3人目のSUMICA副代表理事の植田さんの方からお願いします。
植田 敦代
はい。こんにちは。改めまして植田敦代といいます。よろしくお願いします。
私は先ほども申し上げましたが2012年の10月からなので約10年前に今いる住田町にお世話になって、10年間お世話になり続けてるという形です。元々は岩手出身なので、東京に出て岩手に帰ってきたという形なんですけれども、私も先ほど高橋さんがおっしゃってた通り、東日本大震災がきっかけで、岩手県に帰って来ようかなと決めて戻ってきたという形です。そこからですね住田町を中心に活動していて、観光の分野ですとか、今は今いる私の場所は「まちや世田米駅」っていう、町有の建物を私たちの一般社団法人が指定管理を受けて、管理運営してるっていうとこなんですけれども、こんな施設の運営をして、人のにぎわいを創出するためにイベントを企画して実施したりだとか、人を呼びこむという活動を行ってます。最近だとですね、もちろんここの町家の施設を使ってイベントもするんですけれども、住田町の地域の方々が作ったビールだったりとか、あとはお酒のラベルの制作を手伝わせていただいたりだとかも行いながら、地域の人との関係性も作り続けてるといった形です。あとは住田に外の方々を呼び込む政策としては、ワーケーション、先ほどのお話にあったワーケーションの受け入れを行っていて、住田町は震災の時に、仮設住宅木造の一戸建ての仮設住宅を作っていたのでそちらを利活用して、来年度からサテライトオフィスとして、いろんな企業さんが来れるようにっていう取組も行ったりもしてます。そういうのを役場と民間で協力して、様々な方々を呼び込めるような、活動を今行っているというところです。
取組を行っている中でですね、課題というか最近感じていることでいくと、私は2年前に子供を出産して、今はフルタイムで仕事をしてるんですけれどもやっぱり、子連れ出勤みたいなのがまだまだ少し岩手では壁が高いかなというふうに感じてます。もちろん保育園に預けられるとか、地域の人が一緒に見てくれるっていう環境はすごく、私の周りはあるんですけれども、実際に園に預けていて途中で帰ってきた時にそのまま子供を連れながら働き続けるっていう環境がなかなかこう、地方になればなるほど整備できてないのかなと思うので、この辺をうまく作っていければいいなと思っているのと、自分達よりも下の世代の若い方々の働き方の多様性が、やっぱりまだ少ないかなと思っています。そんな中で一つの仕事に就くだけではなくて先ほどからも複業という話もありますけど、年間を通じて町内のいろんな事業者さんで働きながら住田町に1年間いれる、みたいな仕事の働き方ですね、最近だと海士町さんとかが、もう既に取り組んでると思いますがそんな仕組みをですね、行政と民間が一緒になってやれると、もう少し、将来の移住者になるかもしれない関係人口増やせるんじゃないかなと思ったりしています。
あとはさっきお伝えしてたワーケーションの中でも、お子さんを連れてお仕事したいっていう方々の中には未就学児だったらいいんですけども、やっぱり小学生以上になると、小学生だったり、中学生の子が、学校を休まなきゃいけないっていうふうになったので、結構首都圏の小学校と中学校と地域の小中学校が連携して、地域の小学校とかにもそのお父さんお母さんのお仕事についてきたときに、授業に出れるみたいな仕組みが、そちらもすでに長野県とかでやってると思うのでそんな仕組みが岩手でもあると、もう少し幅広い世代の関係人口が増えるんじゃないかなと思ってます。なのでそんな取組をしながら住田にもいろんな人に来て欲しいなと思って活動しています。以上です。
小野部長
はい、ありがとうございました。
達増知事
植田さんにも、住田町での活動ありがとうございます。住田町は、木造仮設住宅は非常に力を入れて、震災前からそういうのを力を入れてやっていて、今、ワーケーションにそれが使えるということで、非常にいいなと期待しています。それから、御出産それから子育ての経験から、いろいろ参考になるお話を伺いました。岩手県全体として、この合計特殊出生率が、全国平均より時々低くなったりする年もあるんですけれども、20歳前後の若い人の出生率というのは、全国より高めなんですけれども、30歳前後の方々の出生率が全国平均より低いというところがあって、どうもこの都会型のですね、30歳前後の方々の出産、子育て、働きながら子育てもする、そういったところの対応について、まだ、端的に言うと遅れたところがあるという感じがしております。ですから、20歳前後若くして出産っていうのは、昔から地方にあるタイプの出産のパターンなんですけれど、そこの自由さの反面この30歳前後の方々のこの出産子育てについては、もっとこの都会のやり方であるとか、あとは、他の県のやり方も貪欲に学んで、かなりそこは改良していかなければならないと思っております。そして、小学生たちの活動の話にも感じられますように、やはり、子供本位、赤ちゃん本位、そしてそれを育てるお母さん方にもやりやすいようにというような、そういう人間を大切にする視点ですね。ここをやっぱりもっと強化していかなきゃならないなと思いますので、またいろいろ御指導よろしくお願いします。ありがとうございます。
小野部長
それでは最後にNANAMARUNI COFFEE代表の嵯峨さんからお願いいたします。
嵯峨 恒宏
よろしくお願います。ちょっと先ほども言いましたが、私はカフェを経営してるっていうのがメインであって、その視点から話させていただきますので、ちょっと知識不足などは御了承ください。
初めにそうですね、カフェのことについて、カフェの営業、営業とか経営についてちょっと話していきたいなと思ってるんですけど、NANAMARUNI COFFEEのターゲットって、久慈市のお客様ではないんですよ。何をいきなり言い出すんだって思ったと思うんですけど、このことが多分関係人口っていうのに関わってくるヒントに、何かしらのヒントになるのかなと思って、ちょっと話させていただきます。もちろんNANAMARUNI COFFEEは、久慈市のお客様に使っていただけるように、そして使って欲しくて、いろんな仕掛けをしてます。でも、NANAMARUNIの本質っていうのは、他地域のカフェ好きや、おしゃれに敏感な人たちに久慈市に目を向けてもらうっていうのが、NANAMARUNIの本質になります。簡単に説明するとSNSを利用して、久慈市と思わせないような雰囲気を作って、そしてスイーツを出して、それを発信して、久慈市の中のNANAMARUNIっていうのを注目を浴びさせるっていうことです。それをすることによって、NANAMARUNIがきっかけで久慈市に来てみる。そして、NANAMARUNIに来た人達が久慈市を回る。久慈市を回って久慈市の面白いところに気づいてもらうっていうような、流れをうちは作りたいなと思ってます。それが、他地域をターゲットにするっていう大きな理由です。 で、そのターゲットを他地域にするってことは、実は久慈市にもちょっと影響が出始めてきてて、久慈市って週末、久慈市だけじゃないと思うんですけど、外出するお客さん、例えばカフェを利用するお客さんだったりとか、飲食店を利用するお客さんって、結構限られてくるんです。その他のお客様をどう出すかってすごい悩んだ時期があったんですけど、それをどんどん考えてるうちに、ちょっと一つの考えにまとまったということなんですけど、先ほどのような話した話の流れを作って、他地域から注目が集まって、流行ってるらしいあのお店、っていうので、せっかく久慈にいるから行ってみようよっていう形にさせたいって思ったんですよね。そっちの方がもしかしたら、確証はないんですけど、出てきてくれるんじゃないかなっていうのを思って、そういう方向転換をしていきました。実際に、盛岡、宮古、そして、近隣、県が違いますけど八戸のお客様が、NANAMARUNI目的で来店されることが増えてきました。そしてこの前すごくうれしかったのは、その久慈市の方って、八戸に友達がいる方なんですけど、その方が八戸のその友達が久慈に来て、NANAMARUNIに来てくれて、それをよかったよって久慈の方に言ってくれて、初めて久慈の方がNANAMARUNIに来店されるってことがあってそれを伝えてくれたのがすごく嬉しかったっていうのがありました。
その他にもいろいろイベントとかしてきたんですけど、自分が一番力を入れたイベントっていうのがあって、それが起業してないとか、若者たちに企画とか運営をさせてイベントをしたんですよ。「KUJI COFFEE FESTIVAL」ってやつだったんですけど、それで商売の楽しさとか難しさとかを知ってもらって、自分でもできるっていう夢を持たせてあげたかったというのが一番の理由です。それを、そういうイベントをちょこちょこやってきたんですけど、おそらくそのNANAMARUNIの信念というかについてきてくれる若者達が増えてきて、その中の2人と私と計3人で、先ほど言った空き家を再利用して、久慈市に興味を持った人持った久慈市の方々とか、他の地域の方々が交流できる拠点を作る「ユベントスプロジェクト」っていうの立ち上げました。内容を簡単に説明すると、地域おこし協力隊の斡旋だったりとか、レンタルキッチン、例えば、これから、将来的に何か飲食店をやりたいっていう人たちに、そこのレンタルキッチンを貸して、実際に商売をやってみてどうなのか。面白いのか、ちょっと私と違うかっていうのを判断してもらうようなレンタルキッチンというのを作っている最中ですね。
その他にもっとこう、めちゃくちゃしゃべりたいんですけど、時間がオーバーしてしまうので、別の機会に是非聞いてくれれば嬉しいです。
小野部長
後程、自由懇談時間がありますので、是非お願いします。それでは知事の方からお願いいたします。
達増知事
カフェはやっぱり地域に非常に大事なのでいいと思いますよ。「いわて若者カフェ」という県の事業もあって、嵯峨さんにはそこにも御協力いただいていることを改めて御礼申し上げます。そして、久慈市と思わせない雰囲気っていう、そういうところ、一方で地元の若者たちを育てるようなイベントもやってくれていて、戦略的に久慈っぽくないところを狙っているという、久慈であればこそ、久慈を想うがゆえに久慈っぽくないっていう良さを目指すというのは、逆説的ではあるんですけれど、やっぱり効果的なんだと思いますね。それで外からいろんな人たちが来てくれるってのもいいですし、それでまた久慈の人たちが週末、家から引っ張り出されると。やはり町の人たちがその町で、おしゃれして町を歩くとかですね、そういうことをしてくれないと町は良くなっていきませんので、そういうことを地元の力を引き出すという、大変いいことだなと思います。是非、その久慈市と思わせない雰囲気という路線ですね、さらに発展させてってもらうといいんじゃないかなと思います。ありがとうございます。
小野部長
ありがとうございました。4人の皆様からひと通りテーマに沿ってお話をいただきました。まだ時間30分程度ございます。先ほど嵯峨さんの方からもありましたけどまだ言い足りないところも多々あると思います。あるいは、他の皆さんのお話を聞いての感想、気づいた点などもあるかと思います。また、県への期待、希望、御意見などもあるかと思いますので、ここからは御自由に御発言いただきたいと思います。手を挙げていただきまして、是非我こそはという方で、先ほどの続きでも結構でございますのでお願いいたします。どなたかいかがでしょうか。はい。それでは嵯峨さん、お願いいたします。
嵯峨 恒宏
はい。さっき話し足りないと言ってた件じゃないんですけど、ちょっと私から県に、希望というか、やってもらいたいなと思うこと、ちょっと図々しいですが、話させていただきます。期待することっていうのは、自分、発言力が欲しいんですよ。何かっていうと、発言力を強めることによって、何て言うんですかね、名前言って発言させてもらって、自分は起業4年目の34歳のペーペーなんで、やっぱり久慈のいろんな商売をしてきた人、長年商売をしてきた人からしたら、やっぱり発言の重みも違うし、発言力も力も違うので、やっぱり今回こういう機会をもらって、話して話させてもらってることってすごく、自分の中でも強いことで、それを周りに知られてそれも周りも信頼してくれるっていうのに繋がると思うんですけど。こういう機会をもっと、是非、個人の方々とか、あとこういうカフェとか、そういう頑張ってる人たちに是非機会をいただけたら嬉しいなと思ってます。以上です。
小野部長
ありがとうございます。今日のこの「いわて幸せ作戦会議」についても、後程まとめまして、県のホームページなどにも掲載したいと思いますし、また、先日嵯峨さんの方に務めていただきましたカフェマスターのですね、「カフェミーティング」、そういったものを幅広く県の中に広めていきたいと思っています。
また今日のお話を伺って、是非また若い人達とお話いただきたいという機会も増えてくると思いますので、その時は是非またお願いできればと思います。これからも、こういった機会をどんどん作っていければと思います。ありがとうございます。
その他、いかがでしょうか。はい、それでは、深津さんからお願いいたします。
深津 咲奈
はい。ちょっと皆さんのお話伺って、私は正直関係人口増やすぞって思ってやっているわけではなかったりしていて、私自身が都心から来たこともあって、都心の人達のそういう忙しい日々に寄り添いたいっていう気持ちと、その都心の人と地域の人が触れ合うことで、地域の人も刺激になる部分があるなと思って活動をしてるんですけど、何かその交流人口増やすのって何でだっけみたいな部分もちょっと今回、参加させていただくにあたって考えて、いろんな理由があると思うんですけど、何かその皆さんはどういうところで、そこに対してこう取り組んでるのかっていうところをちょっと伺えたらなって思ったので、はい。もしよろしければ、お願いします。
小野部長
深津さんの方からお話ございましたけど、始めにどなたか、私はこういう観点でやっているよとかですね、あるいは関係人口ということ、あるいは交流人口ということは気にしないでやってるっていうことでも結構だと思いますけど、どなたかお話ございますか。はい、それでは高橋さん、お願いいたします。
高橋 和氣
はい。私自身は結構、実は、たびたび悩みながらやっているところ、悩みながらといいますか、関係人口ってすごく、何か、なんて言いますか、とらえどころのない言葉だなって、やりながらすごく難しいなといつも思ってるんですけれども。個人的にはやっぱその、震災後にいろんな人が繋がって自分自身もなんか行きやすくなったみたいな、というのが原点にあるなと思っていて、人と人が何か繋がっていくことで、何かやっぱりその多様な関係が結ばれていくと、何かあったときにやっぱり何か助け合えるな、ですとか、あとは、全然縁がなかったのに、知ったからNANAMARUNICOFFEEさんに行こうかみたいなことになって、そこで話が盛り上がって「コーヒーフェスティバル」で一緒にやりましょうかみたいなことになったらめちゃくちゃ素敵だななんて思ったりもするので、何かそういう可能性がすごいたくさん拡大していくと、狙うことはできないと思うんですよね。こういうことをしようみたいなっていう、あらかじめ狙うことできないと思うんですけれども、何か起きるかもなっていう期待感ですごいいろいろやってるなっていうのは自分自身は思ったりします。ちょっとあんまりまとまらないんですが、そんな感じです。
小野部長
ありがとうございます。その他、どなたか、どうですか。
私も考えますとやはり、交流人口、観光客の皆様でもない、あるいはそこに住まう定住人口でもない、いろんな形、いろんな地域との関わりのある人達と言ってみれば関係人口ということだと思います。そこに、地域の住民として住んでいただければ、それは集落の中で、毎日の生活の中で様々具体的な力になるといったこともありますし、一方で、そこに住んでいなくても来る人、あるいはその地域の人たち、お互いにとって多様な意味で力になるところがあると思うんですよね。そのお互いにとってというところが重要だと思うんですけども、そういった住むということは、ひとつありがたいことなんですけどもそうでなくても、様々な形で交流をしていただく関係を持っていただくことで、地域にとってもいいし、その地域の人、あるいは訪れる人たち、あるいは訪れないと、都心でですね、都会で関わってくださる人たちにとってもいいことがあるといったその関係性、それを大切にしようといった意味で一つ大きな意味があるんじゃないかなというふうに私も考えます。
他の皆様から何かいかがでしょうか。関係人口、今まさに核心のところにお話がきましたけれども、あるいはそれ以外の感想でも結構でございますし、もう少し、こういった点もっていったところもあると思います。それでは植田さんからお願いします。
植田 敦代
はい。私も関係人口という言葉は多分、ここに出てる皆さんが活動している中で後から名前がついたようなのが関係人口かなと個人的には思っていて、きっとあんまりそれを意識して活動してる方々はそんなに多くないんじゃないかなと思ってます。自分としては、私も10年前に岩手に帰ってきたっていうのもあって、その前に首都圏で繋がってた方だったりとかとずっとこう繋がり続けるためにどんな仕組みがあるかっていうのを調べていくと、意外と岩手に人を連れてくるツアーをやったりすることで年に数回、友人だったりとかその友人の友人と会えるみたいなことが実現できたりするっていうので、個人的には私は自分が楽しいと思える岩手じゃないと人も呼べないし、自信を持ってぜひ住田に来てとかぜひ岩手に来てって言えないなと思ってるので、自分がやって楽しいなとか暮らしてて面白いなと思うことをこうやり続けることで、もしかしたら興味を持ってくれる方が増えるかもしれないと思っているので、あんまり関係人口とか交流人口というのは意識しないで、やりたいことをやってればいいのかなとは思っていますという形です。
小野部長
はい。ありがとうございます。はい。その他いかがでしょうか。
嵯峨さん、先ほどお手を挙げられましたので、嵯峨さんお願いいたします。
嵯峨 恒宏
はい。そうですね。先ほど植田さんが話したように、やっぱり自分たちが楽しいって思うことをしないと、なんていうか、簡単に言えば、その関係人口って人が大事だと思うんですよ。なので、今自分がカフェ営業でやってることが、交流人口を増やすような、カフェはそういう段階じゃないです。
そこで、やっぱり「ユベントスプロジェクト」っていう新しいものを持ってきて、それを人としてこうモノとか形じゃなくて、人で繋がって、関係人口って多分増えていくのかなって思うと、やっぱり先ほど言ったような、楽しさとか、そういうことやってるんだ、いいなっていう感じの、もっと出していけたらいいのかなって思ってます。はい。
小野部長
ありがとうございます。ひととおりといいますか二巡目に入って皆様から関係人口について様々お話をいただいています。行政の方からしますとやはり、関係人口を増やしていきたいといったような思いはありつつも、行政としての関係人口と、一人一人にとってですね、そこは目的というよりは、そこを積み上げ一人一人が、様々な繋がりを強めていくことによってそれが地域にとっての関係人口になっていくところ、地域と個人というようなことは二つ、2層、多層になってあるのかなというふうに今、お話を伺いながら感じました。
せっかくまだ少し時間がございますけれども、本当に全体を通じての感想でも結構ですし、あるいは、全然関係ない話も結構ですので、何かございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。あるいは、これからの取組のPRでも結構でございます。何か。はい。高橋さんお願いします。
高橋 和氣
全然、何て言いますかね、ばふっとしてることなんですけれども。関係人口っていうテーマというよりは、移住促進とかに関することかもしれないんですけれども、働くみたいなとこですかね、労働みたいなところで、ちょっと最近、いろんな人と話してて、ひとつテーマだなと思うところがありまして、多分、やっぱり労働単価がやっぱりすごい低いんだろうなって思うんですよね。例えば学生とかが、就職を考えるときに、年収が多いから、首都圏に行くみたいな話があるとするじゃないですか。一方で県内は、年収低いかもしれないけれど働きやすいよみたいなっていうことをPRしたいみたいなことがあるとしたときに、それもそれでいいんですけど、でも実質的な労働単価がとてつもなく安過ぎて疲弊してしまってるっていうみたいなこととかは、結構若者たちにはすごくあるなとは思うんですね。それをSNSとかでも敏感に受け取ってしまうところもあって。やっぱり労働時間もすごく長いしとか、あとは、見積もりに対して詰め込まれる業務内容が多過ぎるみたいなことですとか、これって、やっぱりみんなで何かそういう疲弊している構造を生んじゃってるんじゃないのかなということもなんか会う中で、何か新しく人が来るだとかは、もしくは部分的に関わるっていうことも含めてだと思うんですけれども、何、これだけでこういう、これぐらいの仕事してるのみたいなのに対して、何かもうちょっと、我々民間サイドも含めてなんですけれども、何か改善をしていかないと本当に何か疲弊していくかもなっていうのとかをちょっと、ここがあって、すいませんあの今回テーマと直接というか、でもある程度間接にも関わるかもしれないんですけどもそういうことを、何か一緒に改善していければいいかっていうことを、最近、人と話してて思ってるなという。まとまりないですが、ちょっとそれを話したいなと思います。はい。ありがとうございます。
小野部長
今、高橋さんからお話いただきますように賃金の話、そして働き方、仕事の内容、それからその周辺といいますか、暮らし方まで含めて、トータルでですね、多分岩手で働く、岩手で住もうというようなことを選択いただけると思います。今、高橋さんの方からその中でもその賃金のところ、そこについては一つ大きな要素になるんじゃないかというようなお話もいただきました。最低賃金の関係とか、岩手県の方でも少しずつ上げているといったことでですね、そこは意識しながら、進めているところでございますけども、一方でその関東とかのとの比較できるだけ、そういった賃金のところにも意を尽くしつつ、トータルで見た時には、岩手の働きやすさ、あるいはその生き生きと働けるかどうかといったところも含めて、みんなで考えていければいいんじゃないかなというふうに県の方も考えております。そこはしっかりですね、意識しながら取組を進めてもらいたいというふうに思います。ありがとうございます。その他、皆様から何かございますでしょうか。
それではどうぞ、深津さんの方からお願いいたします。
深津 咲奈
はい。私は今こっちに来て5年目なんですけど、起業は今2年目で、なかなかこういうふうに、自分で動いている、特にその地域活性のために動いてる人と会う機会ってのは少なくって、結構日々、自分のツアーに精一杯な状態だったので、今回こういうふうに皆さんのことを知れてよかったですし、是非、直接御連絡させてもらって、何かちょっとお会いしに伺いたいなと思いました。こういう機会すごくありがたいので、今後も是非やっていただけたら嬉しいなと思いました。はい。
小野部長
はい。深津さんありがとうございます。他の県政懇談会でも同じようにですね、いいきっかけになったというふうなお話を頂戴しております。せっかくの機会ですので、是非ですね、これは新たなネットワークとしていろいろ繋がりを深めていただければというふうに思いますし、また、是非県の方にもいらしていただければと思います。よろしくお願いします。
その他いかがでしょうか。植田さん何かございますか。植田さんが外からの中継といったことで、とても背景がですね、町家の背景なのかとても綺麗な天気のいい午後なんだなというふうに思っておりますけれども。
植田 敦代
はい。私、外というかこれ今テラス席にいてですね、これが古民家を改築した施設のレストランの部分になってという形で天気はいいです。とても。
私から何かあるかというと、やっぱりこういう機会ってなかなか3、40代、いわゆる岩手でいうと若手と言われる人たちにとっては知事とお話をさせていただくとか岩手県、とても大きいので、県内の同じように活動してる方々と直接繋がるっていうのが結構難しいので、こういった機会を機に、何かもう一歩踏み込んで、繋がることができる場があるとすごくいいなと、個人的にも思いました。
あとは、私からはさっき知事とお話させていただいたときにも伝えたんですけども、やっぱり外からの人を呼び込むときに、お仕事と一緒に連れてくる子供たちの居場所づくりみたいなのを、もう少しできる場所が増えると本当に家族連れで岩手に来てくれるので、もしかしたら関係人口からの移住へのハードルが低くなりやすいかもと思いましたが、やっぱり、お父さんだけとかお母さんだけで2泊3日とか来るのって、もちろんその方々にとってはいいかもしれないけど実際に家族で、岩手に住んでみたらどんな場所なんだっけとかっていうのが、知れるのがたぶんワーケーションという言葉が生まれた良さでもあると思うので、ワーケーションをするときに子供の居場所だったり、子供の学習環境とか単位とかも含めてですね、そういうところが解決できると、ぐんと家族連れの関係人口が増えると思うので、なんかそこら辺をぜひ一緒に考えたりとか取り組むことができると嬉しいなと思っています。はい。以上です。
小野部長
はい。ありがとうございます。県の方で今、来年から始まる4年間のですね、県民計画の次のアクションプランを考えておりまして、その中でも人口減少対策、特に、男女が一緒に生き生きと働いていけるような岩手をどういうふうに作っていったらいいのかといったところを、一つのポイントとして検討を進めています。今まさに植田さんの方からお話をいただきました、一つのワーケーションも決して一人で来るわけではなくて、家族でといったこともこれからの多様な働き方、時間の過ごし方の形になってくるかなといった話もあると思いますので、そういったところもですね、しっかり環境変化といいますか状況を見ながらですね、計画づくりを進めて行きたいと思いますし、もう一つこういった機会を一つのきっかけにして、さらに地域で活躍している皆さんがネットワークを深められるようなところを、宿題にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
皆さんから三巡目ぐらいでお話をいただきましたけど何か、さらにといったところがありましたが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。いかがですか。はい。高橋さんからお願いいたします。
高橋 和氣
こういう機会はすごい大事だなと思ってて、個人的になんかスタンプラリーっていうとちょっと安易なんですけど、いろんな面白い拠点だとか、活動とかがあって、スタンプラリーっていうとあれなんですけど、それこそ本当に行き来できるような何か状況づくりができると、より行きやすくなるのかなとかって思ったりしました。何かそれが貯まると、何か岩手かなんかで、何かポイントがもらえるみたいなことかもわかんないですけど、ゲンキンな話になっちゃうんですけど、何かそういう機会を通して、県内で移動する人が出てあそこもここも言ったよみたいなこととかを、何か交流とかも生まれていくと、何かよりいいなとかと思いますし、何かそういう、やっぱり学生たちもフィールドワークとかでいろいろ連れていくとやっぱりその良さもいろいろと気づいて、すごい橋渡しにもなるなとかって思ったときに、そういう、なんていいますかねえ、せっかくこういう機会プラス何かスタンプラリー的なものがあると、より行きやすい、それがどうせあるし行ってみようみたいなのがいいかなということをちょっと思ったりしました。
小野部長
様々なポイントを県内においてっていう感じですね、そこをクリアしていくというか。
高橋 和氣
33市町村、魅力的な場所すごいたくさんあると思うので。
小野部長
はい。ありがとうございます。
知事所感
小野部長
それでは、知事の方から全体を通してコメントをお願いできればと思います。
達増知事
高橋さんがさっき途中で指摘していた労働単価の問題ですけれども、これは県政懇談会を別のところでやった時もやはり若い人から出てきた話で、県の労働の会議などを開きますと、この経済団体の代表の人が、今はまず給料を上げられるように頑張っていますとか、給料上げられない都会よりは低いかもしれないけれど他のいろんな待遇面でとか、生活の充実とかで補えますとかいう話になるんですけれども、実際、SNSを、いろいろ、そういう検索などをしていると、岩手県内でかなり劣悪な条件で、給料も低いし、劣悪な条件でブラック企業的な働き方があるというのはネットを見てると、そういう情報が見えてくるってのはあると思います。ですから、県の方でもやはり、そういうのを探す必要があって、いろんな団体の代表を通じて県に上がってくる情報はいい情報ばかりになるので、若い人たち、働く現場の若い人たちの生の声を探しにいくような努力を県もやらなきゃならないと思いますね。労働委員会というのが県にはありまして、そこには、苦情とか、特に残業手当が出ないとか法律違反のようなレベルの問題になってくると、そういうのはちゃんと労働委員会が苦情電話を受け付けて解決に乗り出すとか、そういうのがあるんですけれども、微妙に法律には違反してないけどちょっととかですね、そういうところはやっぱり、行政の側も探して歩いて、そういうのを少なくしていく、無くしていくっていう努力をしたいと思います。都会の方もですね、表には出てこないけど、裏ではかなり悲惨な非人道的な働き方っていうのは、蔓延していて、比較するとどうなのかというところもあるんですが、いずれ岩手の中については、改善、改良していきたいなと思います。
そして関係人口とは何かということで、元々は人口減少対策の政策論の中から、各地域、地方、人口が減ると消費が減って、物が売れなくなり、サービス業もお客さんが減って経済がどんどん縮んでいく、そして消滅に至るという話があって、そこで関係人口で、そこの土地、地域に住民票を持ってない人が盛んにそこに来ることで、物が売れたりサービスが売れたりして経済が維持されるだろうみたいな話から出てきていることではあるんですけれども、一方では、交通通信技術が発達して、個人個人の生き方とか働き方とか余暇の過ごし方、個人のこのライフスタイルの次元でいろんなことができるようになっているという、そういう技術的な背景からくることでもあると思うんですね。そして、やはり、いろんなところに行くことは楽しいですし、そこでいろんな人と会っていろんなことを体験するっていうのは基本的に楽しいことですので、それができるような交通、通信技術が今はあるということなんだと思います。一方、技術があればそれでいいのかというと、やはり人が大事ということが、今日のテーマにもなっていたと思うんですけれども、行った先々で人との出会い、そしてさらにいい人との繋がりがそこから広がるとか深まるとか、そういうことがあると技術プラス人の力で、関係人口っていうのは、人口減少対策っていうそういう経済の話を超えて、新しい時代の技術を踏まえた、よりよい生き方として出てくる話になっていくんだと思います。
そして今回のこういう懇談会、集まりが非常にいいという意見を今日いただきまして、このメンバーでまた集まるかというと、そういう話は全然今白紙で、ないんですけれども、このメンバー全員じゃなくても一部でもまた今後、今日の出会いを活かして末永く、私も皆さんそれぞれと今後、仕事やあるいは余暇の過ごし方として、また一緒になる機会もあるんじゃないかと思いますし、そういう異業種交流の場っていうのは非常に意義がありますので、県としても、こういう異業種交流の場を、これからも作っていくようにしたいと思います。今日は本当にありがとうございました。
小野部長
はい。ありがとうございました。
閉会
小野部長
4人の皆さん、今日は貴重なお話をいただきまして、お忙しい中本当にありがとうございました。
これをもちまして、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議オンライン」を閉じさせていただきます。
このページに関するお問い合わせ
政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広聴)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5281 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。