「いわて幸せ作戦会議(in二戸)」(令和4年12月9日)

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ページ番号1057646  更新日 令和5年1月30日

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日時
令和4年12月9日(金曜日)10時30分から11時50分まで

場所
二戸地区合同庁舎 1階 大会議室

出席者

・参加者(敬称略)
 
平 裕(株式会社平果樹園代表取締役)
 小保内 和恵(北舘菓子舗代表)
 於本 宗也(於本薪炭)
 中村 富美子(有限会社中村一郎商店代表取締役社長、なかいち養蜂園代表)

・県側
 知事、県北広域振興局副局長、政策企画部長

開会

小野部長
 ただいまから県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in二戸」を開催いたします。
 皆様には、御多忙のところ御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、「カシオペアの地域資源を生かしたなりわいの承継」を懇談テーマとし、二戸地域で地域の魅力の向上や活性化に取り組まれていらっしゃる皆様にお集まりをいただいております。
 私は、本日の進行役を務めさせていただきます、県の政策企画部の小野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

小野部長
 それでは開会にあたりまして、達増知事から挨拶申し上げます。

達増知事
 
皆様おはようございます。
 県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in二戸」ということでありまして、県政懇談会というのは、知事が直接、県内の各地域、各分野で活躍している方々からお話を伺って、県政の参考にするというもので昔からあるんですけれども、今「いわて幸せ作戦会議」と名乗っているのは、今の県の総合計画、いわて県民計画の基本目標が、「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」というふうにしていまして、それで「いわて幸せ作戦会議」と銘打っております。
 今日は、「カシオペアの地域資源を生かしたなりわいの承継」ということで、二戸地域でふるさと振興に取り組んでいる皆様のお話を伺って、県政の参考にしていきたいと思います。
 新型コロナウイルスの流行の波が繰り返され、地域の経済や社会に影響を与えていますけれども、一方で、この地方の感染リスクの低さとか、暮らしやすさ、働きやすさといったところにも目が向けられて、改めて地方の良さというのが全国的に注目されてきていると思います。そういうコロナを乗り越えて、地方が良い方向に進んでいくための、今日は一歩にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

出席者紹介

小野部長
 
それでは、この後の進め方についてですけれども、まず私からお一人ずつ御出席の皆様を御紹介いたします。続けて1分程度で自己紹介をお願いいたします。
 その後、今日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お一人ずつお話をいただいた都度、知事からコメントするというような形で進めていきたいと思います。
 そして、最後に自由懇談の時間も設けておりますので、日頃からお考えのこと、お感じになってること、あるいは様々なPRでも結構ですのでお話しいただければと思います。
 それでは、本日御出席の皆様を御紹介いたします。初めに、株式会社平果樹園代表取締役、平裕さんです。

平 裕
 よろしくお願いします。株式会社平果樹園の平と申します。
 私は、主にりんごを栽培していまして、他にも、さくらんぼとかブルーベリーとか、旬の果物を楽しんでいただけるようにと、色んなものを育てるようにしています。
 りんごは、はるかの「冬恋(ふゆこい)」ですとか、「カシオペア・クィーンサンふじ」、さくらんぼは「夏恋(かれん)」、ブルーベリー、それぞれのブランド作物を育てておりまして、高校卒業後に家族で経営していた平果樹園に就農いたしまして、アグリフロンティアスクールを卒業した後に、令和3年に法人化いたしました。今は、色んな方にサポートしていただきながら、労務環境を整えている最中でございます。
 本日はちょっと緊張してますけど、よろしくお願いします。

小野部長
 ありがとうございました。
 平さんの机の上に美味しそうなりんごも載っておりますので、後程、そのりんごの魅力などについても是非お話いただければと思います。

達増知事
 香りが凄いしていますね。 

小野部長
 そうですね。次に、北舘菓子舗代表、小保内和恵さんです。

小保内 和恵
 
よろしくお願いします。北舘菓子舗の小保内と申します。
 両親が開業していたお菓子屋を継いで、現在姉と二人でお菓子屋を営んでいます。
 私は以前、岩手県、青森県の方で幼稚園教諭、保育士の仕事をしていました。
 父が、ちょっとあんまり体調が良くないということから実家に戻り、手伝いをしていましたが、その時は、ほとんど包装などの手伝いだけでした。父が急に他界して、母と二人で父が残したレシピを頼りに、何とか北舘菓子舗を残したいということでやってきました。
 それからは、地元の方やたくさんの方に支えられて、今まで続けてこれたと思います。父がいつも言っていた「まずは地元のお客様に愛されること」というのを経営理念として、日々勉強し、それでも無理はせず、楽しくお菓子づくりに励んでおります。
 今日はよろしくお願いいたします。

小野部長
 ありがとうございました。次に、於本薪炭、於本宗也さんです。お願いいたします。

於本 宗也
 
軽米町で木炭を作っている、於本と申します。
 木炭は、岩手県が品質と生産量ともに日本一なんですけれども、それを県民の皆さんが、意外に知らないっていう事実がありまして、それを皆さんに知ってもらいたいなと思って活動して参りました。
 その中で、商工会主催(注:岩手県商工会連合会主催「いわてビジネスイノベーションアワード」)の「次世代ビジネスプラン部門」だったり、岩手県主催の「IWATE FOOD&CRAFT AWARD 2022」で、賞を受賞させていただいてているんですけれども、それを受賞するまでには、たくさんの方に支えていただいたので、本日はテーマに沿って承継する、承継していくために、色んな方に支えられてここまでこれたっていうところをお話しさせていただければなと思っております。
 今日はよろしくお願いいたします。

小野部長
 ありがとうございました。最後に、有限会社中村一郎商店代表取締役社長、なかいち養蜂園代表、中村富美子さんです。

中村 富美子
 
中村一郎商店の中村と申します。よろしくお願いします。
 知事とは、多分5年ぐらい前に、この場所で何か違ったテーマだったと思うんですけど、懇談会に参加させていただいたのを思い出します。あの時は、私双子の子供がいるんですけど、2歳とかだったのですが、今小学校に上がったので、またこの場にこられたなというふうに思います。
 私は、創業76年の九戸村の商店の社長に昨年就任いたしました。業態としては、小さい物販のホームセンターと、LPガスの販売、それからガソリンスタンド1店舗を経営してまいりました。
 ただ、この経営難の状況が続きまして、基礎の業態ではもうやっていけないというふうに数年前から考えておりまして、何か九戸村でできるオリジナルの事業がないかっていうところを考え続けた結果、まずは、取り組みやすい養蜂園からスタートした次第です。
 蜂蜜の方は、なかなか難しいもので、10年ぐらいやっぱり修行しないといけないっていう難しい業態ではあるので、それをやりつつ経営の改善を図っているところなんですが、そういった取組の中で、昨年、道の駅「オドデ館」さんのグランドオープンに先立ちまして、テナントの募集がありまして、そこでジェラートをやってみませんかというふうにお声がけいただきました。蜂蜜をやる段階で、すでに多角的に色々と取り組もうと思っていた中の1つにジェラートがありましたので、是非やらせてくださいということで取り組んで、この間の10月1日にようやくオープンした次第です。
 お陰様で業績は好調だったんですが、やっぱり冷たいものを冬場食べる人はいないっていうことで、11月過ぎたら急にがくっとこう売り上げが落ちまして、これはやっぱりいかんということで、今お手元にあるんですけども、カップアイスの方の販売の取組を早速始めているところで、今日は忌憚のないことをぺらぺらとしゃべりたいと思いますので、よろしくお願いします。

小野部長
 
ありがとうございました。
 県の方からは、達増知事、それから県北広域振興局の山村副局長が出席しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

懇談

写真:懇談会の様子2

<テーマ>
 カシオペアの地域資源を生かしたなりわいの承継

小野部長
 それでは、皆様のお手元にお菓子と飲み物を準備しております。山村副局長の方から、本日のお菓子、それから懇談のテーマと趣旨につきまして御紹介いただきますようお願いいたします。

山村副局長
 
山村でございます。よろしくお願いします。
 皆さんのお手元には、小保内さんが作っておられる北舘菓子舗さんのお菓子でございます。このような機会なので、できれば平さんのりんご「はるか」、そして中村さんのジェラート、そして於本さんの炭で焼いた何か、全部お出ししたいなと考えたんですけれども、この会場でお出しできるものということで、今回は小保内さんのお菓子にさせていただきました。
 このお菓子について、小保内さんから御説明をお願いします。

小保内 和恵
 
ありがとうございます。
 チョコ味の「くるみもなか」なんですけれども、こちらは先代から作り続けていた「くるみもなか」を、ちょっとアレンジしてチョコ味にしたものです。特徴は、くるみと丹精込めて練った餡、ちょっとコシが普通のもなかよりあるっていうところが特徴です。
 それで、このチョコ味のもなかを作ろうっていうきっかけは、やっぱり若い方たちにも、ちょっと和菓子とかもなかを食べてもらいたいというのがきっかけで、チョコ味のもなかを作りました。チョコ味でチョコレートが入ってますので、秋と冬の限定商品になっております。
 続いて、「はなまがりクッキー」の方は、御所野遺跡の博物館さんに展示されている鼻曲り土面をモチーフにして作ったクッキーです。一戸産のアマランサスが入っております。こちらも縄文人のように、私が一つ一つ手づくりで作っているもので、顔がちょっとみんな一つ一つ違うので、そちらの表情もまたちょっと楽しんでいただきたいなと思っております。あとは、箱の方もちょっとリニューアルをしたので、そちらは次のお話の時にちょっと説明させていただきたいと思います。
 よろしくお願いします。

山村副局長
 
ありがとうございました。
 どうぞ食べながら、お茶もいただきながら進めていただければと思います。

達増知事
 美味しいですね。

小保内 和恵
 ありがとうございます。

山村副局長
 
続きまして、懇談のテーマ「カシオペアの地域資源を生かしたなりわいの承継」について、御説明させていただきます。
 ここ二戸地域は、様々な資源が豊富であり、それらの資源を活用して、農業、林業、農産物を活用した食品製造業などが営まれており、この地域の経済を支える重要な産業となっています。
 この産業で問題になっているのが、担い手をどう確保していくかということです。ここ二戸地域でも、人口の高齢化、減少が進んでおりまして、担い手の方の高齢化も進んでおります。後継者がいないという場合も多く見られます。後継者の確保、あるいは新たな担い手をどう獲得していくのかということが大きな課題となっております。
 そのような後継者不足の状況にあって、本日お集まりいただいた4人の方は、それぞれのなりわい、事業を承継し、後継者としてこの地域に根差して活躍されておられます。皆様は、長年続いてきたなりわい、事業を承継し、さらに将来を見据えて新しい工夫や、新しい事業に取り組むなど、新たな展開にチャレンジしておられます。
 本日は、なりわい、事業の承継や後継者について、さらにもう少し幅広く二戸地域での産業の振興などについて、御意見を頂戴できればと考えております。
 説明は以上です。

小野部長
 
ありがとうございました。
 山村副局長から、今日の懇談のテーマについて御説明をいただきました。
 承継といったことをテーマに、引き継ぎ、そして次に伝えていくといったことでお話をいただければと思いますし、机の上に様々な、とても美味しそうな、あるいは魅力的な商品も並んでおります。また、於本さんの炭も非常に魅力あるものだと思っていますので、そういったPRも含めてお話をいただければと思います。先ほど御説明いたしましたけども、おおむねお一人5分程度、延びても結構でございますので、様々お話をいただければと思います。
 それでは早速ですけれども、意見交換に進んでまいりたいと思います。初めに平さんの方からお願いいたします。

平 裕
 
改めてよろしくお願いいたします。
 まず、自分が就農をしたきっかけっていうところからになるんですけれども、私は生まれも育ちも二戸市でして、38年間住んでるんですけども、もう歩き出した頃には山の畑で走り回ってまして、仕事の邪魔をしたりしてたんですけど、その風景っていうのが子供の頃からすごく好きでして、その原風景っていうのを守りたい気持ちが一番強く、それで就農いたしました。
 農業の面白さとか楽しさっていう部分もあるんですけども、風景を守りたいっていうのが、気持ちとしては一番強かったかなと。35年ほど経過したんですけども、昔とまだほとんど変わらない景色が広がっていまして、これは先代から受け継いだ大切な土地とか園地をですね、地元の先輩方が守ってきたということですし、そういった地域の一種の承継といいますか、その景観の維持ですとか、農地全体の保全といったところを、これから200年、300年と続けていける仕組みを作っていけたらなと思っています。
 そのためには、やはり担い手不足とか、労働力不足っていうところを改善していかなければじゃないのかなと思っているんですけども、農業従事者の平均年齢が65歳以上っていうことで、この地域というか、自分の地域に限っていえば、もっと高いかなと感じているところです。
 この10年ほどで、リタイアする人ですとか、廃農するっていう方が何人も出ていまして、当園ではそういった方の園地ですとか、そういったものを借地しまして、集約していって経営面積を拡大してきたんですけども、現在、法人化した時点での総面積の8割ほどは、借地した園地になっています。この先10年20年と、こういった園地っていうのは多数出てくると思ってますので、うちだけではちょっとそういうのは賄いきれないというところがあるので、これらを守っていくにあたって、人材不足っていうのは改善が急務だなと思っています。
 これは法人化した理由の1つでもあるんですけども、現状、学生さんとか若い人っていうのは、就職先に農家っていうのは、まず選択肢としてないと思うんで、そういったところの改善が少しでもできればと。悪いイメージもやはり未だに根強いところあるのかなと、そういったところで地域のブランド作物とかの魅力、私の場合は農業ですけど、豊富な自然ですとか、あとは先日も、IGRさんの摘み取り体験で、「はるか」のもぎ取りっていうので何人か来ていただいたんですけども、寒い中での収穫だったんですけど、非常に楽しんでいただきまして、中山間地ならではの電車を降りて少し散歩をしたら、もう畑の中っていうような、そういった自然の楽しみ方とか、若い人にもそういった地域の魅力っていうのを、改めて知ってもらうことも大切なのかなと思っています。
 実際、りんごの生産量が3位だったり、4位だったりとかっていうことも知られていないですし、その地域のりんごとか果物を食べる機会もそこまで多くないのかなと。最近押し出してる「はるか」とか「冬恋」は、甘味も非常に強くて、酸味も薄いところで、最近の若い人にも人気がありまして、りんごを食べないっていうような世代の人にも、割と「はるか食べれる」とか「美味しい」って言っていただけまして、そういったところもPRしていくと、ちょっと農家にも興味を持ってもらえるのかなと思っています。
 そういった農業とか、楽しさ、魅力っていうのを発信するってのはもちろん大事なんですけども、それ以上に、募集する側、受け入れる側の環境改善というのも今非常に大切かなと思っています。ちょっと雇用契約が曖昧だったりとか、労働時間とか定休日、保険とか、そういった部分の経営体系っていうのが整ってきて初めて、就職先ですとか職業選択、転職先とか、そういったところに地元の農家っていうのが入ってくるのかなと考えてます。
 以前よりは、お金以外の部分に魅力を感じる方ってのが増えてると思いますので、ピンチの中でもそういったチャンスもあるのかなと。そういったところをしっかり、言い方があれですけど、捕まえていければというところで、農業以外の部分はちょっとわからないんですけども、経営の承継っていうと、大体、親戚間とか親族間っていうのが、8割、9割っていうところだと思うんですけど、こういった現状をみますと、第三者への承継ですとか、事業者内での承継とか、M&Aのような形も出てくると思うんですけども、色んな承継の形っていうのを考えていかなければ、守ってはいけないのかなと思っています。
 ただ、高齢の農家とかだと、第三者に承継するっていうのはなかなか簡単にはいかないことだと思いますので、そういったところは、行政とかJAとか、紹介とか結びつけの部分を協力していただきまして、地域全体でそういったところを協力して、数年、就農した後とか、就業した後に承継するといったような、良い流れが地域で作っていければなと考えています。
 ありがとうございます。

小野部長
 ありがとうございました。知事の方からお願いいたします。

達増知事
 
ありがとうございました。
 二戸市は、りんご「はるか」、さくらんぼ「夏恋」、ブルーベリーも500円玉サイズのブルーベリーなど、どれか一つでも地域を代表するようなブランド果実だと思うんですけど、それが複数あるという果物王国のような感じになってきていて、それを牽引していただいているというのは非常にいいんだと思います。
 法人として株式会社平果樹園は、何人の人たちが働いているんですか。

平 裕
 法人化したばっかりでして、まだ手探りの状態なので、従業員としては、私と先代の父の名前のみになっていて、あとはパートさんが16人、17人といった感じになっています。

達増知事
 
若い人たちに農業やってもらう際に、やはり法人という受け皿があった方が入ってきやすいんだと思います。働きやすいんだと思います。
 そして、担い手不足から土地を集約していくような形になってるわけですけど、その中で承継、法人のような形になっていくと、承継というのが、商工会とか商工会議所がやってる、普通の会社の事業承継みたいな感じになって、よりやりやすくなってくんだと思いますし、法人になってないようなところでも、そういうノウハウを使えばいいんだと思います。
 岩手県での事業承継の例として、よく引き合いにだされるのが、盛岡市内の平船精肉店という肉屋さんの事業承継で、やはり決め手は、金融機関です。政策投資銀行や地元の銀行などが、しっかり噛んでくれると事業承継は上手くいくところがあります。
 やはり、法律の問題とか、あとはお金の問題とか、事業承継はしっかりした第三者がお膳立てしてくれると、非常にスムーズにいくところがあるので、農業でもそういうのが大事になってくるんじゃないかなと思いました。
 それから「はるか」は、もうそのままでスイーツという感じで、来週カナダに岩手県はミッション団を派遣し、りんごと牛肉とお米の宣伝をしてくるんですけれども、日本全国、さらに世界のどこに出しても、この「はるか」はもう引っ張りだこで、香港で売ってもらった時などは、飛ぶように売れて、「作って送ってもらえば、あれだけ捌けるからどんどん生産して送って寄こしてくれ」と言われたりもして、日本のフルーツも一つ一つが宝石のような価値があるものが生産されているので、世界のどこでも通用するというのは若い人たちにも希望になると思うので、どんどん若い人たちを巻き込んで、進んでいってほしいと思います。
 ありがとうございます。

小野部長
 
続きまして、小保内さんの方からお願いします。

小保内 和恵
 
よろしくお願いします。
 私たちは、先代から菓子作りを通して地元の役に立ちたい、何か地元のものを使ってお菓子作りをしたいという思いがありました。
 現在、先ほど紹介させていただいた、世界遺産になった御所野遺跡関連のお菓子を作っております。鼻曲り土面、耳飾りをモチーフにした「はなまがりクッキー」、「みみかざりクッキー」があります。「はなまがりクッキー」を箱入りにして、箱全体には縄文時代の土器の文様を入れ、裏側にはメッセージを記入できたり、名刺を入れて活用できるようにし、御所野遺跡のアピールや地元の雑穀を味わってもらえればと思いリニューアルをしました。例えば、転勤時期や卒業時期にも、メッセージを書いて渡したり、幅広い方々に使っていただけるようになりました。地産地消ということで、一戸産の雑穀のアマランサス、いなきびと、そして岩手県産の南部地粉を使用しております。
 他にも、一戸産の牛乳やチーズを使用した星型のクッキーや、県産味噌を使用したお饅頭も製造しております。
 そして、もう一つの取組の紹介をしたいんですけども、昨年「一戸まちゼミ」という、お店屋さんが講師になってお客様と楽しむイベントで、当店では雑穀入りのピザ作りを親子で行いました。ピザ作りだけではなく、地元の雑穀はどんなものかと、実際に触ったり、匂いを嗅いだり、あとは食育に繋がる紙芝居を読んだり、ピザ箱にお絵かきをしたりと、少し以前していた仕事も生かしながら子供たちと楽しみました。親御さんや子供たちと接して、とても今の子供たちは地域のことにも、すごく興味を持っているっていうことをすごく感じまして、やはり子供たちの時期に、色んな体験するのはすごくいいことだなっていうのを改めて気づかされました。
 現在進行中ではありますが、一昨年、一戸町給食センターの栄養士さんから、御所野遺跡が世界遺産になったら、お祝いに甘さの控えたお菓子を給食に出したいという相談を受けて考案し、昨年9月に一戸町の給食に出させていただきました。その時には、岩手県の食育における重点課題である、カミカミ運動を取り入れて、噛むことで美味しさがわかるというおやつを開発をしました。
 それから、今年の5月から岩手県工業技術センターから協力をいただき、焼き菓子用の金型へのデジタル技術を活用した、独自商品開発ということで現在進めております。来年に向けて、御所野遺跡のお土産になるように試行錯誤しながら、作り上げていきたいと思っています。
 あとは、御所野遺跡を盛り上げるためにはなまがりのペンやバッチ、マグネットも販売して、これからもはなまがりのグッズを増やしていく予定です。今後、世界遺産になった御所野遺跡は一戸町の宝だと思っています。
 他にも、たくさん魅力がありますので、岩手県一戸町を知っていただけるように、私たちはお菓子作りでどんどんアピールをしていきたいと思っています。
 あと、やはり私の次にお菓子作りを承継していくため、これから7年、10年かけてでも受け継いてくれる方を見つけて、育てていかなければいけないという課題もあります。色々な方の御指導をいただきながら、良い方向に向かうように努力はしていきたいと思います。
 あと最後に、コロナ禍、岩手県で10月に行われた「いわて県民応援!プレミアムポイント還元キャンペーン」がすごく良かったです。お客様も、購買意欲が高まって、経済効果にも繋がったと思いますし、当店でも売り上げがその時期は3倍ぐらいアップしたので、本当にお陰様だったので、是非、県の方でまたいつか企画していただきたいなと思いました。
 以上です。ありがとうございます。

小野部長
 小保内さんありがとうございました。知事の方からお願いします。

達増知事
 工業技術センターを活用していただいて、焼き菓子の金型のデジタル制作、そういう分野があるんですね。御利用いただきありがとうございます。

小保内 和恵
 
はい。お陰様で3月を目途に、ここで言っていいのかわからないけど、お菓子の生地を私たちは、手で今までは焼き印などをしていたんですけども、それを少し効率よく生産できるようにということで金型でやりました。
 後は、3Dプリンターとかを使って試作を作ったりとか、私たちがちょっと工業系や道具とかそういうのも詳しくわからないので、御指導いただきながら進めております。

達増知事
 
北舘菓子舗さんの、この「はなまがりクッキー」は非常に有名になっていて、そして御所野遺跡の観光地としてのアピールにとって、非常に重要な役割を果たしていると思います。このクッキーで思い出すとか、このクッキーで御所野の魅力の連想をするとか、非常に大きな効果を果たしていると思います。御所野遺跡縄文公園のブランド化に、大きな役割を果たしてると思います。はなまがりの御所野というようなイメージを、それを買って帰るとか、食べるとか、五感で経験することができるようになっていて、これは非常にありがたいお菓子だなと思っております。また、アマランサスなど地元の食材を使って、特徴のある味に仕上げてあるというところも、非常にいいんだと思います。
 さっきの「チョコ味くるみもなか」、色んなもなかを食べたことあるんですけれども、非常に美味しくて、チョコの味と香り、こし餡の風味もあって本格的なもなかの風味で、これは非常にいいなと思いました。
 そして、コロナ対策のポイントキャンペーンは、効果が出て良かったなと思います。コロナ禍、そしてそこに物価高問題も重なって、消費の足を引っ張ることが3年間ずっと続いてるわけですけれど、災い転じて福となすで、この地元のものを消費するということを政策的に後押ししていて、観光もそうで、まず岩手県内で観光しましょうということで、県民が県内で観光する、そして、県民が県内のものを買う。また、市町村ごとに地元の人が地元のものを買うということで、改めて地元のものの良さを地元の人たちに知ってもらって、深く理解してもらって、それが対外的な宣伝に、さらに力を加えていくと思いますので、コロナできつい部分を、そういう仕掛けで将来大きく巻き返していけるようにしていきたいと思います。
 ありがとうございます。

小野部長
 
知事からお話ありました、プレミアムポイントキャンペーンにつきましては、昨日、補正(予算)が通りまして、第2弾がまた行われますので、是非よろしくお願いいたします。
 それでは、続きまして於本さんの方からお願いします。

於本 宗也
 
よろしくお願いします。
 私は、約6、7年ほど前に家業の木炭製造を継ぎました。
 先ほども、話させていただいたんですけども、岩手県っていうのは木炭の生産量が日本一で、品質も日本一で、日本で一番厳しい検査基準をクリアしているということで、品質も日本一なんだということを、私自身、家業を継いでから知ったんですけれども、このすごく胸を張って伝えられる事実っていうのが、全くといっていいほど岩手県内、そして地元の皆さんに周知されていないっていう現状がありました。私は、木炭を後継していく者として、このままでは衰退してしまうなという危機感をすごく感じておりまして、木炭業界にとっても、私自身にとっても、木炭生産量日本一ということを、そして、たくさん木炭は魅力があるんですけども、そのことを岩手の皆さんに知ってもらいたいなと思って、様々な取組をやってまいりました。
 その結果、本日このような大変貴重な経験をさせていただくことに繋がっているなと感じております。本日は皆さんありがとうございます。
 そして、本日のテーマにもあるんですけれども、地域資源のなりわいの承継ということですが、偶然にも、私はこのテーマに沿って、様々な取組をしてきたんですけれども、まず何をしてきたかというと、ぼやっと承継というイメージだったんですけれども、果たして何をしたらいいのかっていうのが全くもってわからなくてですね、軽米町商工会に相談することにしました。
 話し合いを重ねた結果、SNSを利用して木炭の魅力を伝えていこうということになりました。SNSでは、木炭ができるまでの1から10までの過程だったり、あとは簡単に使える着火方法っていうのをメインに宣伝してきまして、2019年から始めたSNS活動ですが、現在は2,300名ほどのフォロアーの皆さんと繋がることができまして、あとはSNSをきっかけに、多数メディアにも出演させていただくことになりました。
 せっかく繋がったこの繋がりっていうのを、さらに深いものにしたいなと考えて、次に行ったことが、軽米町商工会と連携して、新商品開発っていうのをしていこうということで活動してきました。商品を作る上で、SNSのユーザーの皆様にニーズを伺って、今までにはない、新しい炭の形を提供することができました。
 私が承継をテーマに、このような活動を継続してきた中で学んだことがあるんですけれども、それは承継イコール繋ぐということだったり、繋がるっていうことだと感じまして、繋がるっていうことは、一人ではできないなと思っております。
 本日、出席されている地域で御活躍されている皆さんも、私と同じ物を作るプロだとは思うんですけれども、制度だったり、あとは知識っていうのは、やはり生産者、生産の現場にいる人間が、解決できない問題が多いと感じています。私にとってその悩みを解決していただいたのが、そういった商工会さんだったり、専門家の先生方だったり、そういった皆さんに御協力いただいて問題解決できております。
 また、10年、20年後を見据えたときに、近隣の炭屋さんに相談して問題を解決したいなって考えたとき、想像したときに、果たしてその近隣の炭屋さんがいるかどうかっていうのも、ちょっとあやふやなところがありまして、そういったときに、もう今からその職業の垣根を越えて、色んな業種の方と繋がっていくことが今後すごい重要だなと思って、今現在活動しております。ただ、やっぱり生産現場では、もう物を作るところに一点集中なわけでありまして、生産者と生産者を繋いでくれるのがやっぱりその商工会さんだったり、そういった機関だなと思っております。
 ですので、今後の岩手県の良い意味での岩手らしさっていうのを、今後どんどん、どんどん繋いでいくためにですね、そういった機関のところにも、今後とも御支援のほどよろしくお願いいたします。

小野部長
 知事の方からお願いします。

達増知事
 
今、スマホで於本薪炭で検索したら、インスタグラムがあって、ツイッターがあって、そしてホームページもあって、さらにキャンプ情報メディアに、この「ベビーチャコール」が紹介されていたり、非常にネットを活用して、またネット上で広まってるなというのを感じました。
 商工会は、経営革新計画の指導とかイノベーションの指導に熱心だし上手で、また特に岩手県の商工会は、県全体で経営革新計画とか、色んな実績が他の都道府県と比べても非常に成績がいいので、どんどん活用していただけると良いと思います。
 私は、家がもともと木炭業で炭屋をしていて、祖父の代で終わってしまったんですけれども、生まれて小学校に上がるくらいまでは、達増商店っていう炭屋を盛岡市内でやっていて、店で買い物に来るお客さんの相手をして、幼稚園児なのにお釣りを渡すとかそういうことをしていたんですけれども、木炭は一時、中国からの輸入がどっと来て大変だったんですけど、それが止んで中国がむしろ木炭不足になるような状況で、非常に今チャンスなんだと思います。
 そして、生活やアウトドアや、焼き鳥屋さんとかそういうところの利用で、非常にニーズはあるし、また、クオリティ高い炭を作れれば、なお売れるというところもあって、若い人たちにもビジネスとしてのチャンスが大きなものがあるので、本当にそういう実態を多くの人に知ってもらわなきゃならないと改めて思います。
 岩手県が、全国一位の木炭生産県というのが知られていないのは、そのとおりもったいない話ですので、県としても、特用林産物の筆頭といってもいい岩手の木炭をさらに宣伝して、来年6月に全国植樹祭が岩手県陸前高田市を主会場に行われるんですが、これは岩手の森林林業の振興の一つの力の入れどころですので、植樹祭を挟んで、林業、この木炭業も含めて県内にPRし、県外にもアピールしていきたいと思います。
 ありがとうございます。

小野部長
 
それでは、中村さんお願いいたします。

中村 富美子
 
中村です。ちゃんと考えてこなかったので、すいません。
 事業承継についてなんですが、皆さんも一緒かどうかちょっとわからないんですが、うちはもう本当に会社の経営が、どん詰まりといいますか本当に厳しくて、何をどうしたらいいか全くわからないっていうぐらい落ち込みが激しい時でした。父である、今会長ですけれども社長も本当に手が打てない、どう何をしていくのかさっぱりわからないっていうところで、私に引き継ぐのが怖かったんだと思います。良い状態で受け渡すのだったら、いつでもできたんでしょうけれども、沈みゆく船に娘を乗せるっていうことですから、非常に辛かったので、そのまま事業承継が進まなかったんです。
 ようやく昨年の7月に代を代わってもらったんですけども、父もその時点で75歳でしたので、本当に高齢な状態でした。いわて産業振興センターのよろず支援拠点に、もう5年以上お世話になってるんですが、ずっと山口先生という素晴らしい優秀な先生に指導していただいてるんですけども、「社長65歳以上の事業承継は、全て会社にとってはマイナスだ」と、もうはっきり言われ続けています。岩手県の社長さん方も、65歳以上が非常に割合が多いっていうふうに聞いてますので、やっぱり、なんて言ったらいいんですかね、早ければ早いほうがいいなっていうふうに事業承継については思いました。やっぱり、会社の体力があるうち、あとは社員の士気が高いうちに社長が変わって、新たな息が入っていくっていう、そういう流れをやっぱりきちんと作っていかなきゃいけないなというふうに、実感いたしました。幸いではないんですが、まず自分自身も50歳になる前に、社長になることができたので、まだやる気もあるし体力もあるしっていうところで、新たな取組ができたわけなので、やっぱりここはすごく大事なところかなというふうに思いました。
 あと、全くの異業種に挑戦することになりましたので、やっぱりここは非常に勇気がいりました。経験も知識もゼロだったので、とにかくやってみるしかない、走ってみるしかない、そういうところで、先ほど申し上げたよろず(支援拠点)の先生方に、経営計画だったりとかブランド化、プランニング、コンセプト、そういったものの指導をきちっとしてくださったおかげで、銀行の借り入れの通りも良かったですし、商工会さんとの色んな、先ほど於本さんがビジネスイノベーションアワード大賞とりましたって言ったんですけど、私もエントリーしたんですけど落ちた方です。そういった色んなところの御支援がいただけるっていうところで、やっぱりいいなというふうに思いました。
 承継に関しては会社ごとに事情が違いますので、これっていう明確なアドバイスは全くできないんですけども、勇気を持ってやること、行動することが何よりかなというふうに、それだけは言えるかなっていうふうに思います。
 お願いがあると言えばですね、今回、ジェラートアイスのお店を出す時期にあたって、2回補助金の申請をいたしました。事業再構築補助金だったんですけども、2回とも落ちまして、すごく大きな借り入れをいたしました。そこで思うのは、県ができるのか、国ができるのかはちょっとわからないんですけども、もうちょっとハードルの低い補助金があってもいいなというふうに思います。すごく頑張って計画も立てたんですけど、やっぱり駄目っていうのは、非常に痛いなというふうに思います。
 それから、ものづくり補助金もそうなんですけども、機械とかそういった物に対する補助金があっても、建物に対する補助金がないんですよね。でも、実際機械導入したり何かするにあたっては、絶対建物自体の改善っていうか整備が必ず入ってくるので、しかも今の物価高だと、むしろそっちの方にお金がかかっていくはずなので、やっぱり新しいものに挑戦していく、何か事業を起こすっていったときに、そういう建物面までも含めた補助金っていうところは、非常にありがたいなというふうに思いました。
 それから、ちょっと別の話になるんですけども、蜂蜜を作ってる養蜂家なんですが、これ何回か言ったかと思うんですけども農薬散布の件です。いつも7月になると、カメムシの防除剤で農薬散布をされるんですが、このカメムシ防除剤がですね、ネオニコチノイド系って言って昆虫の神経を麻痺させる成分なんですね。これによって、カメムシも死ぬんですけど他の生き物も死ぬんです。ミツバチに限らず、トンボもセミも、その散布に当たったものはみんな死んでいってしまって、生態系が完全に狂ってます。この防除剤が散布される前に、農業振興課の方では「養蜂家の皆さん、撒かれる時期は逃げてください」という案内が来るんですけども、そんなことできるわけないので、そんなことするよりは、それこそ昔のように田んぼのそばのレンゲとか、そういったものも蜂蜜の蜜源になるものなので、普通に自然に害のないものを撒いて、色んな生態系を狂わせないような共存した農薬っていうものを作るとか、散布するとか、規制するとか、そういったふうにやっていただければ、我々養蜂家も山の奥までミツバチの巣箱を持って行って、熊にやられるっていうこともないわけなので、やっぱり全体的なデザインというものは必要になるのかなというふうに思います。
 最後、ジェラートの件なんですが、色んな事情でジェラートを始めたんですけれども、核となるのは、こちらの紹介に書いてある通り「ジェラートで食べる産直」、これは我々ジェラートと、ここの会社の発展を見るだけじゃなく、この村、この県北地域の農産物の良さを生かしたものを作りたいっていうところから始まっています。イタリアとか海外旅行すると、その地元地域の食材、ローカルフードを非常に大事に上手に提供してくださるんですね。イタリアンジェラートも、やはり素材そのものの味がダイレクトに伝わるようなジェラートアイスなんですよ。そういったものを、なかなかこの近辺ではちょっと食べられないなっていう思いから、素材そのものがはっきりわかるもので勝負しようというふうに、うちのジェラート職人とは相談して作っています。わかるところでは、葛巻町の小倉商店さんっていうところで、非常にすごい美味しいきな粉を作ってるんですけども、これも知ってる人は知ってるっていう感じで、知らない人の方が多分多いと思うんですが、非常に品質が高いです。あとは、地元の小井田農場さんでも、九戸だけの手打ちくるみ、こちらを提供してくださっています。ミルク自体は、お隣の洋野町のおおのミルク工房さんから低温殺菌牛乳を直接もう運んでくださっているという形で、とにかく新鮮で旬なもので、美味しさを伝えるっていうことを大事にしています。隣が道の駅なので、産直なんで、そこに行ってかぼちゃ買ってきてそのままジェラートにするとか、ぶどうを買ってきてそのままジェラートに、りんごでジェラートにっていう感じで、採れたてのものを美味しくっていうのを大事にしています。その中で、お互いにその地域で頑張ってる農家さんとか、生産者さんたちとの繋がりを大切にしていって、その時その時、採れたんだけども、傷がついてちょっと出せなかったとか、規格が外れてしまったとか、またそういったもの、はじかれたものを上手に加工して、新たな産物にして発信していくという取組をしています。
 そういった中で、サステナビリティっていう時代なので、今当社ではプラスチックのアイスクリームスプーンを使ってるんですけども、これも本当はエコな素材にしたいとは思ってるんです。一度、木のスプーンでやったんですけども、ざらつきと木の雑な風味がアイスクリームを邪魔してしまって、ちょっと断念したっていう経緯がありまして、もし可能であれば、北舘菓子舗さんのこの硬い(クッキー)、余りに硬くてびっくりしたんですけど、この硬さだったら、スプーンにしたら食べられるスプーンになるじゃないかなと思って、ちょっと後で御相談させてください。すいません。
 というところで、拙いところで申し訳ありませんが、こういった流れです。よろしくお願いします。

小野部長
 
ありがとうございます。先ほど建物に対する補助、それから農薬の関係の御意見を頂戴しましたので、これはしっかり県の担当部の方に繋ぎたいと思います。
 それでは、知事の方からお願いいたします。

達増知事
 今年に入って、ロシアのウクライナ侵攻があって燃油価格が上昇するなど、ホームセンターと燃料の事業は大変なんだと思うんですが、そういう年にジェラートという、こちらの方はそういう戦争の影響とか受けないでやれるような感じかなと、あと養蜂もですけれども。ホームセンターは、コロナに関係しては、売り上げが上がるっていう話と、一方で基本的な消費の落ち込みがあるので大変というのがあるんですけど、そういう激動の年にスタートした感触を伺いましょう。

中村 富美子
 
ジェラートの出店を依頼されたの2年前だったので、まず足掛け2年でようやくオープンにたどり着いたっていう経緯がありますね。
 まさか、ウクライナ戦争が起こるとは全く考えてないスタートでした。ただオドデ館のグランドオープンと同時進行でしたので、資材の高騰とか、あと部品、精密機器が入ってこないっていうことで、もともとのグランドオープンのタイミングが半年遅れたのが現実です。当初は今年の5月のゴールデンウイークにプレオープンで、7月がグランドオープンの予定だったんですが、結局、今言ったような事情でグランドオープンが10月ということでした。お陰様でといえばお陰様なんですが、その分ゆっくり設計図とか、構想などを練られたので、我々としてはちょっと良かったのかなというふうには思ったりしています。
 資材の高騰に関してなんですが、おそらく5年前、10年前からジェラートアイスをやってた業者の方々でしたら、非常に上がったっていうんだと思うんですが、今年の10月からスタートしてるので実際、資材が上がったところからのスタートなので、ちょっと感触としてはわからないところです。
 それから、素材等々に関しては、今回食べる産直がテーマで、ピスタチオとか高級な食材というか、海外から輸入しなければならないような高級食材は、今回うちのジェラテリアはやってません。なので、一番近い距離感で仕入れができる分、仕入れ価格も抑えてますので、そういった面でそこまで大きな影響はないかなと思います。
 むしろ、スタンドの方が大打撃いただいています。

達増知事
 
ジェラートは、芋とか野菜をふんだんに使うスイーツだなと漠然と感じてたんですけど、なるほどイタリア生まれだから、イタリアの食の伝統、イタリアにあるレストランというのは、周囲半径何キロメートル以内から、材料を調達して料理を作って出すと聞いたことがありますけれども、そういう地元志向のスイーツとしてジェラートというのは、非常に良いんだと思います。まさに「ジェラートで食べる産直」、地元の産物をジェラートにして食べていただくっていうのは、非常にグッドアイデアで、波及効果が大きくて、岩手の農業の魅力とか、広く岩手の自然の魅力をアピールできるので、非常に良いと思います。
 この真ん中に「1」があるデザインも、「なかいち」というのが分かりますし、また非常に格好良いので良いと思います。是非、このジェラートでエンパワーしながら軌道に乗せていっていただきたいと思います。
 ありがとうございます。

小野部長
 ありがとうございます。皆様からお話を伺いました。
 承継といったことが今日のテーマになっていますけれど、承継にあたって、引き継いでいくということと、新たな取組といったものを進められる中で、やはり繋がりがとても重要だというお話を皆さんからいただきました。
 県の役割、市町村の役割、商工会、農協を始め様々な団体との繋がり、また新たな取組にあたっては工業技術センターなど、それから金融機関の支援も重要といったことですし、それにあたっての制度の活用、ここをこう柔軟にしていくことも重要だというお話もいただいたところでございます。

達増知事
 産振センターの御利用もありがとうございます。

小野部長
 山村副局長、承継の関係で何かございますか。

山村副局長
 
事業承継、非常に難しい課題ということで、皆様方は比較的承継をスムーズにされて、中村さんはちょっと御苦労があったということですが、県も事業承継センター等を設けておりまして、専門家がアドバイスをする体制になっております。当事者だけではなかなか上手くいかなくて、第三者が入った方が良いという声も聞きますので、周りでもそういう方が多分いらっしゃると思うので、相談してみたらみたいなアドバイスをしていただくのが良いのかなと思います。
 あわせて、その承継後も色々課題があって、今お話に出たように、県の商工部門の支援機関をフルセットでお使いいただいていますので、商工会、工業技術センター、産業振興センターのよろず(支援拠点)と使っていただいて、それぞれ特徴があったり、ルートの入り方とかあると思いますが、どこかに相談していただければ、そこでやれないことは繋いでもらうとかもあるので、是非専門家も相談しながら、やっていただければ、作るところは皆さんプロだと思いますが、例えば売るところとか、PRするところなども、そういった形で広げていっていただいてるので、すごく良いなと思いますし、是非、そういった経験を広めていただければと思います。

小野部長
 
ありがとうございました。
 先ほど、話の中で中村さんから小保内さんに相談があったりしまして、まさに作戦会議のようになっておりますけれども、ここまで皆様から一通りお話をいただきましたけれども、今の皆様のお話を聞いてでも結構ですし、もう少しこの点について話したいといったところでも結構でございます。何かもう少しというお話ございましたら、いかがでしょうか。
 例えば、平さん、パートの皆さんに働いてもらって、その働き方を改善する工夫とかも先ほどちょっとお話あったんですけども、苦労されてるところ、あるいは工夫されてるところとか何かありますでしょうか。

平 裕
 そうですね。去年までは、本当に普通の家族経営の農家だったもんですから、地域の農家もほぼそういう感じで、見本となる企業さんも農業としてはないという状態で、アグリフロンティアスクールの時に、講師として来ていただいた社労士の先生ですとか、厳しい指導は受けながらですね、少しずつ改善はしていってるんですけども、やっぱり農繁期ですとか、全く休みがないとか労働時間は法外だと、あとは賃金の部分でもちょっとあやしいところもあるとか、なかなか自分たちでやってるだけでは気づけない部分と、あとは自分たちの休みも必要だなというところで、なかなか今までとちょっと違う考え方というか、本当に会社を作るような、サラリーマンのような、そうして労務環境を整えているところです。

小野部長
 
新たな取組で苦労しながら色々工夫されてるといったところで、まさにこれからの新しい農業をやっていく中でのモデルになっていくんじゃないかなと思いました。よろしくお願いいたします。
 その他の方で、どなたかいかがですか。
 では、於本さん、賞をとられたところで工夫されたことでも結構ですし、SNSの反響みたいなのもあるかと思いますけど、なんでも結構でございますのでお願いします。

於本 宗也
 
そうですね。私がSNSを始めたときは、日本全国探しても、木炭生産者でSNSをやってるっていう方が、まずいなくて、平均年齢も70歳ぐらいということで、やっぱりそういう世界からかけ離れてしまった業界だったんですけども、私がちょっとこう、色々な様々なSNS活動とかやっていく中で、諸先輩方からは「何だ、そんなものやって」みたいなところもありつつも、でも新しい風を入れた結果ですね、やっぱりもう日本全国の炭屋さんが、SNSをもうほとんどやってるんじゃないかなっていうぐらいになりまして、岩手県は黒炭っていう炭で、あとは有名なのが備長炭っていう南の方は備長炭があるんですけれども、そちらの方の生産者さんもSNSを始めて、木炭業界が少しずつ日本で知名度が広がってきた先駆けになったんじゃないかなっていうふうに思っています。
 あと、賞を受賞した中で、とにかく私が商品作りにこだわり続けたのが、アウトドア業界って男性が主体なんですよね。そこをやっぱり、女性にも使ってもらいたいですし、あとは、いってしまえばもう子供たちでも、簡単に扱えるようなところに着目していきたいって考えたときに、やっぱりこれが良い炭だから、これを使ったらいいんじゃないかっていうような、今までのやり方だったんですけども、そういう職人の固定概念を破ってというか、本当に新しい形で挑戦したいっていうところで、職人は岩手県はナラっていう品種、その木炭になってるんですけども、それもちょっとおかしいなと思っていて、山にナラっていう木しかないっていうわけじゃなくて、本当に、多種多様な木が育っているんですけども、それを木炭にして使ってもらえたら、より広い範囲で環境保全にも繋がるし、エコ活動にも繋がるし、岩手を知ってもらえるっていうふうにも繋がるんじゃないかなと思ってまして、そういう男女問わずとか、樹種問わずとか、そういった考えを持つきっかけっていうのが、もともと介護福祉士として以前働いてまして、その福祉の心得っていうか、そういったところがすごい今に、役立ってるなって感じて、木炭業界以外の職にすごい興味が出てきまして、色んなものを知って吸収して木炭を作っていきたいなって考えて色々取り組んで、賞に繋がったのかなっていうような感じですね。

小野部長
 
ありがとうございました。
 まだお時間ございますので、いかがでしょうか。
 小保内さん、いかがですか。

小保内 和恵
 せっかくカシオペア地域の方々が集まったので、一戸は御所野遺跡さんが世界遺産になったっていうのでやっぱり注目も浴びてますし、観光とかツアーの方がいらしてるんですけども、やっぱり、できたら二戸とか九戸とか軽米とかも繋がるような、ツアーか何かあったら、良いんじゃないかなっていう、最近ちょっとそういうふうに思えてきまして、何か、皆さんがこう繋がるような、炭屋さんでも体験できるとか何かそういうのがあるとなんか楽しいんじゃないかなとも思います。

小野部長
 二戸の方でも、様々工夫されてますよね。

山村副局長
 
この地域、もともと色々な資源が、地味ですけれどもすごく良い資源があるところであります。
 その中で御所野っていうのが世界遺産という形で光が当たったということで、御所野を起点にして二戸地域をPRしていくことが大事だなと、二戸では、金田一温泉に新しい施設ができたりして、そこも情報発信すごくやられておられます。
 我々の取組の例で、御所野と、あと八戸に是川(縄文館)っていう博物館があります。あと鹿角って秋田側ですけども、そちらには大湯ストーンサークルっていう縄文の有名な遺跡があって、この三つを回るスタンプラリーに、プラス県北管内のオドデ館とか一戸の施設とか、各地を回るようなスタンプラリーやったりして、御所野を起点にしてそういった交流の拡大をしていきたいと、そういう取組を今後もしていきたいと思ってます。
 その時に、食がやはりすごく魅力のあるものになると思うので、是非、皆さんの作ってるものなどもPRしながらやっていければと考えております。

小野部長
 
中村さん、いかがでしょうか。
 コロナ禍も含めて御苦労されてる中ですけれど、これからここをもうちょっといきたいとか、あるいはそういった光みたいなのがございましたら、是非お話しいただければと思います。

中村 富美子
 
そうですね、我が社の今年1月経営計画発表会をやったんですけども、当社の経営理念は「100年後の九戸を支える会社であれ」っていうものにしました。九戸っていって村つけなかったんですけど、将来どうなるかわかんないんで。ただ、いずれどんな状況であろうともこの地域で根差して、色んな業態に挑戦しつつ、村の地域の人たちを支える会社になろうと、そういう意味を込めて作りました。
 観光業が、これからまた復活するんじゃないかなと。コロナももう大体慣れてきたので、皆さんの人的交流も活発になってくるし、ハロウインターナショナルスクールも開校になって、海外からのお客さんもどんどん増えてくる、そして、安比高原のANAインターコンチネンタルは世界最優秀賞をとりましたか、ていうことなので、どんどん岩手が海外から注目される場所になるんだろうというふうに思っています。
 ですので、その中で誰も先にやんないでって思うんですけど、うちは、ジェラートの方が上手くいきましたら、今度は小規模でもいいので、マイクロブルワリーに挑戦しようかなというふうに思っています。というのも、海外に行くと必ず「ローカルビールないか」っていうふうに聞かれますし、聞きます。日本は、今でこそマイクロブルワリーが大分増えてきて、ローカルビールも飲めるようになってきたんですが、この県北地域ではまだブルワリーがないんですよね。八幡平で「ドラゴンビール」が今できましたけども、そういった中で、二戸に「南部美人」、葛巻には「くずまきワイン」があるならばと、ちょっと狙っているところではあります。その時は御支援、御指導よろしくお願いいたします。

小野部長
 ありがとうございました。

知事所感

小野部長
 
ちょっとシークレットな作戦会議になってきましたけれども、お時間が参りました。ここまで4名の皆さんから本当に様々なお話をいただきました。これらも踏まえまして、最後に知事からお願いいたします。

達増知事
 
ありがとうございました。
 それぞれ、この地域、分野を代表するような活躍をされていて大変心強いですし、また承継ということで責任を引き受け、責任を負いながら、そして、それを力にもしてどんどん前進しているというところも大変心強いです。岩手全体に必要な感覚とか考え方とかやり方を、今日色々出していただいたなと思いますので、是非岩手全体をこういう地域に根差しながら、地域の良さを引き出して、そして新しい良い商品やサービスをどんどん提供できる、そういう岩手を目指していきたいと思います。
 今日はどうもありがとうございました。

閉会

小野部長
 
皆様、本日は貴重なお話をいただきまして本当にありがとうございました。いただきました御意見等につきましては、県庁方に持ち帰りまして、関係部局の方にもしっかりと伝えてまいりたいと思います。
 以上をもちまして、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in二戸」を閉めさせていただきます。
 ありがとうございました。

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